溺愛ヤクザの密愛条件～契約のキスが甘すぎる～

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あまりの迫力に美祐はまた縮こまった。
 
―こ、怖い！

 誕生日パーティーに意気込んでいたマミや他のホスト達も身動きが取れないで固まっている。
 そんな中で我に返ったのか、ヨースケが立ち上がり強面の男達の前に出た。

「あの－…、何かウチにご用でしょうか？取り敢えずお客様が戸惑っていらっしゃるので店の奥でお話を…」

 見た目はチャラいが以外にも強心臓の持ち主なヨースケが下手にお伺いを立てると、男が「オマエに用はねぇんだよ!!」と横柄な態度で側にあったガラスで出来たオブジェを凪払った。
 床に落ちて盛大な音を立てて割れた瞬間「キャーッ!!」と店内に女性客の悲鳴が響き渡り、美祐はというと反射的にダンゴムシの様に丸くなった。

「ううっ、帰りたい…」

 溜め息をひとつ吐き床に向かって情けない声で思わず呟いた。