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そうこうしているうちに男が近づいて来る。
男の靴音が間近に迫り、その恐怖に完全に固まり動けなくなってしまう。
恫喝されるのか、殴られるのか、何をされるのか分からず目だけ動かし様子を伺っていると、視界に汚れた靴先だけが見えた。
「あっ!」
花束を取り上げられ思わず男を見上げれば、相手は美祐のつけたエプロンの文字を見て「花屋か」と呟く。
それから「ふぅーん、なかなか…」と下卑た笑みを浮かべながら美祐を見下ろしてきた。
ゾクッと嫌な予感に美祐は急いで立ち上がり逃げようとするも、花束を放り投げ俊敏な動きをした男に両腕でガッチリと捕まえられてしまった。
「やっ、やだっ!離してください!!」
「暴れんじゃねぇ!!」
その抵抗に恐ろしい声で怒鳴られた美祐は思わずポロッと涙を溢した。
男の靴音が間近に迫り、その恐怖に完全に固まり動けなくなってしまう。
恫喝されるのか、殴られるのか、何をされるのか分からず目だけ動かし様子を伺っていると、視界に汚れた靴先だけが見えた。
「あっ!」
花束を取り上げられ思わず男を見上げれば、相手は美祐のつけたエプロンの文字を見て「花屋か」と呟く。
それから「ふぅーん、なかなか…」と下卑た笑みを浮かべながら美祐を見下ろしてきた。
ゾクッと嫌な予感に美祐は急いで立ち上がり逃げようとするも、花束を放り投げ俊敏な動きをした男に両腕でガッチリと捕まえられてしまった。
「やっ、やだっ!離してください!!」
「暴れんじゃねぇ!!」
その抵抗に恐ろしい声で怒鳴られた美祐は思わずポロッと涙を溢した。
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