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美祐の肌に顔を埋めようとしていた男が驚いた様子で「何だ?!」と怒鳴り顔を上げた。
誰が入って来たのか、開いたドアの向こうからは店内BGMとは別に複数の怒号が聞こえている。
「お前誰だっ?!勝手に入って来んじゃねぇ!!」
男は美祐から離れ立ち上がると、出入口の方を睨む。
その恐ろしく歪んだ男の顔に、美祐は恐怖で震え思わず出そうになった声を手で抑えた。
「会長、居ました」
怒声に特に焦る様子もなく、相手である男の声が誰かを呼んだ。
何やら益々不穏な展開を予感して、美祐は息を殺して固まった。
そこへ僅かだが新たな靴音が聞こえ、誰かが入って来たことが分かった。
「お前は!!?」
男が驚きと緊張に声を上げた。
―誰?!
誰が入って来たのか、開いたドアの向こうからは店内BGMとは別に複数の怒号が聞こえている。
「お前誰だっ?!勝手に入って来んじゃねぇ!!」
男は美祐から離れ立ち上がると、出入口の方を睨む。
その恐ろしく歪んだ男の顔に、美祐は恐怖で震え思わず出そうになった声を手で抑えた。
「会長、居ました」
怒声に特に焦る様子もなく、相手である男の声が誰かを呼んだ。
何やら益々不穏な展開を予感して、美祐は息を殺して固まった。
そこへ僅かだが新たな靴音が聞こえ、誰かが入って来たことが分かった。
「お前は!!?」
男が驚きと緊張に声を上げた。
―誰?!
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