お前の尻が可愛くて!

満姫プユ

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小学生だな

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 ホールは色々なコーナーに別れていて、二人で順番に見て歩いた。

 興味は全く無かったものの色んな種類の魚は色や形があって飽きないし、尚が解説を読んではいちいち反応するのも面白かった。

「将人、見てコイツ!面白い顔してる~ワハハッ」

「お前に似てるな。前世で兄弟だったかもな」

「はぁ~?!ふざけんなっ!俺とどこが似てんだよ!!もうっ」

 こうしてからかうのは心底楽しい。

「俺はこっちだな…」

 カラフルな南洋の熱帯魚の群れが泳いでいる。

「この中でもきっと目立つしメスにモテるのが俺だから万が一、嫉妬の神様が俺を魚にしても分かりやすくていいだろ?尚」

 俺がニヤニヤしながらそう言うと尚が「あ~はいはい」となげやりに返してきた。
 そして何か思いついたらしく「ちょっと来てよ」と例のイタズラ顔で腕を引いて熱帯魚水槽から離される。
 そのまま連れていかれた先は、深海魚コーナー。
 グロテスクな魚が並んでおり、俺の美的感覚には合いそうもない。

「お前、好きなの?深海魚」

「うん、好きだよ。っていうか魚の中ならサメの次に好きかも」

 そう訊くと即答される。
 そして「見てみて、さっき見つけた」と誘われて見ると、そこには『ちょうちんあんこう』の剥製がケースの中に展示されていた。
 近くで見ると何とも言えない姿形だ。

「このちょうちんあんこうはメスなんだけどさ、ここ見てよ」

 そう言って尚が指差した所をよくよく見ると、何かくっついている。
…小魚?

「何これ。ちょうちんあんこうの子ども?」

 さっぱり分からずに首を傾げると、尚は手を交差させて「ブッブー」とバツ印を作った。
 
その表情が楽しそうで何よりだよ、尚くん。
 
小学生かな?…うん。お前は小学生だな。
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