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男性に免疫がない。
美しい姉を持つと劣等感が強くなり、引っ込み思案になる。
母は甘やかしたりはしなかった。
女は嫁がねば役に立てない。
タイピストとして高給を得ても、褒められることはなかった。
兄は無事本家の跡取りとなり、姉も良家に嫁いだ。
心配の種の私もなんとか輿入れできたことで両親は安心しただろう。
今はあんたが妻なんだから。
そう。
私は妻なのだ。
姉に何を気遣うことがあろうか。
震える膝を叱咤しなんとか立ち上がる。
拭き掃除を終えねばならない。
夕方、電気屋が大きな箱をいくつも届けに来た。
どこに置きましょう、と聞かれて困惑する。
「も、もう少ししたら主人が帰宅するのですが」
「ああ、では、そのくらいにまた参りましょう」
電気屋は大口の客に愛想よく応じた。
支払いは姉である。
なんだか申し訳ない。
彼の稼ぎではこれらを揃えられないと、そんな風に思われることが嫌だ。
私達は身の丈にあった生活を営めばよいのだ。
ぐじぐじと考えていたら、彼が帰宅した。
家電の件を報告せねばならない。
私は玄関へ出迎えた。
結果として、私からの報告は不要だった。
彼は知っていた。
「ど、して……」
「銀行に電話があった。
結婚祝いだから受けとるようにと。
……あなたのお姉さんは相変わらず強引だ」
彼からは怒り等の負の感情は感じられなかった。
小さい子から仕掛けられたいたずらに苦笑いで許す、そんな雰囲気すらあった。
程なく電気屋が品物を配達に訪れ、彼の指示でそれらは設置された。
洗濯機は庭先に置かれた。
美しい姉を持つと劣等感が強くなり、引っ込み思案になる。
母は甘やかしたりはしなかった。
女は嫁がねば役に立てない。
タイピストとして高給を得ても、褒められることはなかった。
兄は無事本家の跡取りとなり、姉も良家に嫁いだ。
心配の種の私もなんとか輿入れできたことで両親は安心しただろう。
今はあんたが妻なんだから。
そう。
私は妻なのだ。
姉に何を気遣うことがあろうか。
震える膝を叱咤しなんとか立ち上がる。
拭き掃除を終えねばならない。
夕方、電気屋が大きな箱をいくつも届けに来た。
どこに置きましょう、と聞かれて困惑する。
「も、もう少ししたら主人が帰宅するのですが」
「ああ、では、そのくらいにまた参りましょう」
電気屋は大口の客に愛想よく応じた。
支払いは姉である。
なんだか申し訳ない。
彼の稼ぎではこれらを揃えられないと、そんな風に思われることが嫌だ。
私達は身の丈にあった生活を営めばよいのだ。
ぐじぐじと考えていたら、彼が帰宅した。
家電の件を報告せねばならない。
私は玄関へ出迎えた。
結果として、私からの報告は不要だった。
彼は知っていた。
「ど、して……」
「銀行に電話があった。
結婚祝いだから受けとるようにと。
……あなたのお姉さんは相変わらず強引だ」
彼からは怒り等の負の感情は感じられなかった。
小さい子から仕掛けられたいたずらに苦笑いで許す、そんな雰囲気すらあった。
程なく電気屋が品物を配達に訪れ、彼の指示でそれらは設置された。
洗濯機は庭先に置かれた。
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