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「じゃあ、あきらが同じことしてみる?」
「はいっ」
当麻が楽しそうに寝転がった。
私は当麻の真似をしようとして、止まった。
当麻の下着が、あり得ないほど膨らんでいる。
あれ。
これって、そんなに大きいものだっけ。
私の目が釘付けになっていたので、当麻も恥ずかしくなったようだ。
「あきら、そんなにまじまじ見られると……」
動いた。
今、ぴこんてしましたよね?
「性行為に怯えていた筈のあきらがただの子供に」
なんか失礼なこと云われてる。
「ちゃんと見たことないんだもん」
「……脱がせてくれたら見てもいいよ」
「はいっ」
脱がせやすいように当麻が腰を浮かせてくれる。
よいしょ、とずり下げた。
当麻が膝を曲げたので、すっかり脱がせてしまう。
畳んで枕元に置いた。
後悔した。
想像以上にグロテスク、というか、肉々しいというか。
「あきらが良かったら、触ってくれると嬉しい」
嬉しいのか。
当麻が嬉しいならしてみる。
そっと撫でてみる。
当麻が吐息を漏らした。
それが艶っぽくて、もっと聞きたくなる。
その頭をしばらく撫でていると、当麻が私のお尻に触れた。
「握って、くれない……?
それで、上下に擦ってくれると」
嬉しいのね?
私は俄然張り切る。
私を癒してくれた当麻が喜ぶこと。
熱心にさすっていると、当麻の手が私のお尻を撫でてくる。
作業に夢中の私は、あまり意に介さない。
なんだか、さっきより硬くなってきた。
このまま続けたらどうなるのかな。
「ひぁぁっ」
当麻の手が、私のお尻の奥に差し込まれた。
二年前のあのとき乱暴に突かれたそこは、今は潤って当麻の指を飲み込んでいる。
痛くない。
それどころか、指の動きが気持ちいい。
お尻が勝手に動いてしまう。
当麻は私のお尻を覆っているものを外した。
「あきら、久しぶりなんだよね。
痛いと困るから、少しほぐすね」
当麻の指に翻弄される。
私は顔だけ振り返って当麻を見つめた。
「あっ……ふぅ……んっ」
「あきら……っ」
当麻が起き上がり、私を横たえた。
私の太腿を自分の方に引き寄せ、静かに挿入する。
それは、初めての感覚だった。
苦しい気がするけど心地よさや快感が勝った。
「はぁぁっ……」
ゆっくり押し進められたので、じんわりと快感が全身に行き渡る。
「入った。
わかる?
あきら。
俺が全部あきらの中に入ったよ」
馴染ませるように当麻は動かない。
私は当麻の幸せそうな顔を見上げた。
当麻は私の唇を貪る。
私は当麻を抱き締めた。
当麻はゆっくり腰を動かす。
味わったことのない感覚が私を支配する。
「あきら……っ、きつい……締めすぎないで」
「……っは、はい……っ」
どうやったら緩むのかわからないので生返事だ。
「あきら……っ」
「一樹っ」
当麻の腰の動きが激しくなる。
私は自分も登り詰めていくのがわかった。
「一樹……ありがとう」
「はいっ」
当麻が楽しそうに寝転がった。
私は当麻の真似をしようとして、止まった。
当麻の下着が、あり得ないほど膨らんでいる。
あれ。
これって、そんなに大きいものだっけ。
私の目が釘付けになっていたので、当麻も恥ずかしくなったようだ。
「あきら、そんなにまじまじ見られると……」
動いた。
今、ぴこんてしましたよね?
「性行為に怯えていた筈のあきらがただの子供に」
なんか失礼なこと云われてる。
「ちゃんと見たことないんだもん」
「……脱がせてくれたら見てもいいよ」
「はいっ」
脱がせやすいように当麻が腰を浮かせてくれる。
よいしょ、とずり下げた。
当麻が膝を曲げたので、すっかり脱がせてしまう。
畳んで枕元に置いた。
後悔した。
想像以上にグロテスク、というか、肉々しいというか。
「あきらが良かったら、触ってくれると嬉しい」
嬉しいのか。
当麻が嬉しいならしてみる。
そっと撫でてみる。
当麻が吐息を漏らした。
それが艶っぽくて、もっと聞きたくなる。
その頭をしばらく撫でていると、当麻が私のお尻に触れた。
「握って、くれない……?
それで、上下に擦ってくれると」
嬉しいのね?
私は俄然張り切る。
私を癒してくれた当麻が喜ぶこと。
熱心にさすっていると、当麻の手が私のお尻を撫でてくる。
作業に夢中の私は、あまり意に介さない。
なんだか、さっきより硬くなってきた。
このまま続けたらどうなるのかな。
「ひぁぁっ」
当麻の手が、私のお尻の奥に差し込まれた。
二年前のあのとき乱暴に突かれたそこは、今は潤って当麻の指を飲み込んでいる。
痛くない。
それどころか、指の動きが気持ちいい。
お尻が勝手に動いてしまう。
当麻は私のお尻を覆っているものを外した。
「あきら、久しぶりなんだよね。
痛いと困るから、少しほぐすね」
当麻の指に翻弄される。
私は顔だけ振り返って当麻を見つめた。
「あっ……ふぅ……んっ」
「あきら……っ」
当麻が起き上がり、私を横たえた。
私の太腿を自分の方に引き寄せ、静かに挿入する。
それは、初めての感覚だった。
苦しい気がするけど心地よさや快感が勝った。
「はぁぁっ……」
ゆっくり押し進められたので、じんわりと快感が全身に行き渡る。
「入った。
わかる?
あきら。
俺が全部あきらの中に入ったよ」
馴染ませるように当麻は動かない。
私は当麻の幸せそうな顔を見上げた。
当麻は私の唇を貪る。
私は当麻を抱き締めた。
当麻はゆっくり腰を動かす。
味わったことのない感覚が私を支配する。
「あきら……っ、きつい……締めすぎないで」
「……っは、はい……っ」
どうやったら緩むのかわからないので生返事だ。
「あきら……っ」
「一樹っ」
当麻の腰の動きが激しくなる。
私は自分も登り詰めていくのがわかった。
「一樹……ありがとう」
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