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小石井家
あきら 《初日3》
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弱いわけではないのだが、ビールに酔ったのかもしれない。
それとも、昌武の笑顔に酔ったのだろうか。
あきらは足元が覚束ない。
ベッドに腰かけると、昌武はあきらの眼鏡を両手で外した。
あきらの視界がぼやける。
昌武はそんなあきらの視界を占領する。
あきらは目を閉じて昌武の唇を受け入れた。
あきらの身体が緊張していることを、昌武は気づいているだろうが、もう手を止めることはなかった。
初めてだと、伝えておいた方がいいだろうか。
あきらは悩んでいた。
もしも出血があったら、シーツを汚してしまう。
「閨で俺以外のことを考えるのは良くないね」
「超能力!」
「じゃなくてもわかる」
昌武が身体を起こしたので、あきらも起きた。
手を伸ばしてタオルを取り、お尻の辺りに敷く。
昌武は吹き出した。
「いやごめん、あきらって面白いね」
昌武はあきらを抱き締めた。
その力があまりにも強かったので、あきらは息が出来なくなる。
「そうか、あきらは男を知らないか」
「いえあのその」
「ではあまり辛くないように気をつけよう」
昌武は楽しそうだ。
処女なんて面倒だと不機嫌になるのではないかと不安を感じていたあきらは、拍子抜けした。
もしかすると、昌武には、なんでも正直に相談した方がいいのかもしれない。
「そうだよ、一人で悩まずにね。
家族なんだから」
「超能力!」
「いや、あきらが分かりやす過ぎるんだ」
昌武はあきらを抱き締めたままベッドに倒れ込む。
「灯りは?
消した方がいい?」
「はい」
「じゃあこのままにしておこう」
「えっ」
「あきら、お前さんは案外……小悪魔かもしれないね」
あきらが慌てている間に、昌武はパジャマを剥がしていく。
形のいい胸は、昌武の手のひらに収まりきらない。あきらは、生まれたままの姿になっていた。
目を閉じて、昌武の視線に耐えた。
「あきら」
「……はい」
「俺の名前を呼んで」
「ま、まさたけ、さん……」
昌武はあきらの首に吸い付いた。
「ひゃ」
昌武の手のひらが、あきらの肌を撫でてゆく。
手のひらの熱さが、あきらの緊張を解きほぐすかのようだった。
背中を擦られ、あきらはびくっと反応した。
指先が白い肌を滑る度に、あきらの身体は小刻みに震えている。
呼吸が乱れてきている。
「媚薬が効いてきたかな」
昌武は耳元でそんなことを云った。
あきらは、今自分がはしたなくても、媚薬のせいにできるのかと思った。
昌武に耳を舐められ、思わず抱きついた。
昌武は、手をあきらの感じやすいところへ向かわせた。
あきらの身体が弓なりにしなる。
あきらは、顔を昌武の胸に押しつけた。
ごつごつとした指はあきらの太腿を割り、広げさせる。
「ひぁん」
「顔、見せて」
昌武は指を動かしながらあきらを見下ろした。
あきらの手を導く。
「ここ、触ってごらん。
濡れてるでしょ」
「う」
「感じてるんだね、嬉しいよ」
羞恥から目を固く閉じているあきらにキスの雨を降らせ、首筋から胸へと舌を移動させる。
変な声が出ないように、あきらは耐えた。
「くうっ」
指を入れられた。
中で蠢いているのがわかる。
痛みはなかったが、頭の芯がぼうっとすることへの不安が生じた。
「力抜いて。
ゆっくりするから、大丈夫」
「あっやぁ……んん……」
胸を舌で弄りながら囁かれるのでくすぐったさがある。
指は出入りを繰り返していた。
「あっ!ひゃぁぁん!」
あきらの秘所を昌武の指がぐりぐりと捏ね、感電でもしたように身体が跳ねた。
何が起きたか、あきらにはわからない。
ものすごく恥ずかしいことなのだとはわかる。
昌武が嬉しそうに微笑むので、あきらのためにしてくれたのだと感じた。
「イけたね、あきら」
あきらは昌武の腕に顔を押しつけた。
昌武は、あきらがイクために時間をかけてくれたのだ。
あきらには充分すぎるほどだ。
「そういう顔をされると……耐えられないね」
「あ」
昌武はあきらの両足を持つと、自分の腰へ引き寄せた。
あきらの視界に入ったものは、……大きかった。
比較対象がないのになぜそう思うのかと不思議だろうが、自分の中に入るとは到底思えないのだ。
「あ、あの、まさたけさ」
「力抜いて。
ゆっくり息して」
「ひ、ひぁぁぁ」
痛い。
なんてものではなかった。
しかしここを耐えないと終わらない。
あきらはなんとか力を抜こうと努力した。
「あき、ら……っ……力、抜いて……」
「う……いっ……たぁ……はい……っ……」
昌武は全てを納めると、あきらを抱き締めた。
あきらの唇を吸いながら、ゆっくり腰を動かす。
「!ひぁう……っ」
動くともっと痛い。
あきらは、昌武にしがみつく。
「あきら……っ、そんなに……絞めちゃ……」
あきらはしがみついた腕を離す。
「そっちじゃあ……ない……くっ」
昌武は腰の律動を自制できずにいた。
あきらの身体が上下に揺らされ、胸まで揺れている。
昌武はあきらの耳元で「いくよ」と囁いた。
あきらはわからないなりにうなずく。
昌武はあきらを強く抱き締め、腰を打ち付けた。
なんとかお勤めは果たせたようだ。
昌武の口づけを受けながら、あきらは目を閉じた。
それとも、昌武の笑顔に酔ったのだろうか。
あきらは足元が覚束ない。
ベッドに腰かけると、昌武はあきらの眼鏡を両手で外した。
あきらの視界がぼやける。
昌武はそんなあきらの視界を占領する。
あきらは目を閉じて昌武の唇を受け入れた。
あきらの身体が緊張していることを、昌武は気づいているだろうが、もう手を止めることはなかった。
初めてだと、伝えておいた方がいいだろうか。
あきらは悩んでいた。
もしも出血があったら、シーツを汚してしまう。
「閨で俺以外のことを考えるのは良くないね」
「超能力!」
「じゃなくてもわかる」
昌武が身体を起こしたので、あきらも起きた。
手を伸ばしてタオルを取り、お尻の辺りに敷く。
昌武は吹き出した。
「いやごめん、あきらって面白いね」
昌武はあきらを抱き締めた。
その力があまりにも強かったので、あきらは息が出来なくなる。
「そうか、あきらは男を知らないか」
「いえあのその」
「ではあまり辛くないように気をつけよう」
昌武は楽しそうだ。
処女なんて面倒だと不機嫌になるのではないかと不安を感じていたあきらは、拍子抜けした。
もしかすると、昌武には、なんでも正直に相談した方がいいのかもしれない。
「そうだよ、一人で悩まずにね。
家族なんだから」
「超能力!」
「いや、あきらが分かりやす過ぎるんだ」
昌武はあきらを抱き締めたままベッドに倒れ込む。
「灯りは?
消した方がいい?」
「はい」
「じゃあこのままにしておこう」
「えっ」
「あきら、お前さんは案外……小悪魔かもしれないね」
あきらが慌てている間に、昌武はパジャマを剥がしていく。
形のいい胸は、昌武の手のひらに収まりきらない。あきらは、生まれたままの姿になっていた。
目を閉じて、昌武の視線に耐えた。
「あきら」
「……はい」
「俺の名前を呼んで」
「ま、まさたけ、さん……」
昌武はあきらの首に吸い付いた。
「ひゃ」
昌武の手のひらが、あきらの肌を撫でてゆく。
手のひらの熱さが、あきらの緊張を解きほぐすかのようだった。
背中を擦られ、あきらはびくっと反応した。
指先が白い肌を滑る度に、あきらの身体は小刻みに震えている。
呼吸が乱れてきている。
「媚薬が効いてきたかな」
昌武は耳元でそんなことを云った。
あきらは、今自分がはしたなくても、媚薬のせいにできるのかと思った。
昌武に耳を舐められ、思わず抱きついた。
昌武は、手をあきらの感じやすいところへ向かわせた。
あきらの身体が弓なりにしなる。
あきらは、顔を昌武の胸に押しつけた。
ごつごつとした指はあきらの太腿を割り、広げさせる。
「ひぁん」
「顔、見せて」
昌武は指を動かしながらあきらを見下ろした。
あきらの手を導く。
「ここ、触ってごらん。
濡れてるでしょ」
「う」
「感じてるんだね、嬉しいよ」
羞恥から目を固く閉じているあきらにキスの雨を降らせ、首筋から胸へと舌を移動させる。
変な声が出ないように、あきらは耐えた。
「くうっ」
指を入れられた。
中で蠢いているのがわかる。
痛みはなかったが、頭の芯がぼうっとすることへの不安が生じた。
「力抜いて。
ゆっくりするから、大丈夫」
「あっやぁ……んん……」
胸を舌で弄りながら囁かれるのでくすぐったさがある。
指は出入りを繰り返していた。
「あっ!ひゃぁぁん!」
あきらの秘所を昌武の指がぐりぐりと捏ね、感電でもしたように身体が跳ねた。
何が起きたか、あきらにはわからない。
ものすごく恥ずかしいことなのだとはわかる。
昌武が嬉しそうに微笑むので、あきらのためにしてくれたのだと感じた。
「イけたね、あきら」
あきらは昌武の腕に顔を押しつけた。
昌武は、あきらがイクために時間をかけてくれたのだ。
あきらには充分すぎるほどだ。
「そういう顔をされると……耐えられないね」
「あ」
昌武はあきらの両足を持つと、自分の腰へ引き寄せた。
あきらの視界に入ったものは、……大きかった。
比較対象がないのになぜそう思うのかと不思議だろうが、自分の中に入るとは到底思えないのだ。
「あ、あの、まさたけさ」
「力抜いて。
ゆっくり息して」
「ひ、ひぁぁぁ」
痛い。
なんてものではなかった。
しかしここを耐えないと終わらない。
あきらはなんとか力を抜こうと努力した。
「あき、ら……っ……力、抜いて……」
「う……いっ……たぁ……はい……っ……」
昌武は全てを納めると、あきらを抱き締めた。
あきらの唇を吸いながら、ゆっくり腰を動かす。
「!ひぁう……っ」
動くともっと痛い。
あきらは、昌武にしがみつく。
「あきら……っ、そんなに……絞めちゃ……」
あきらはしがみついた腕を離す。
「そっちじゃあ……ない……くっ」
昌武は腰の律動を自制できずにいた。
あきらの身体が上下に揺らされ、胸まで揺れている。
昌武はあきらの耳元で「いくよ」と囁いた。
あきらはわからないなりにうなずく。
昌武はあきらを強く抱き締め、腰を打ち付けた。
なんとかお勤めは果たせたようだ。
昌武の口づけを受けながら、あきらは目を閉じた。
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