学園追放者は影の支配者になる ~ ダンジョンを攻略しながら、悪者を成敗する物語

ジョーカー

文字の大きさ
24 / 58

24話 商品との取引成立 急げカルロス

しおりを挟む
 奴隷商人はまだ来ていなかったので、ディーラーと話を始めた。

「奴隷商人はいつ頃来ると思う?」
「あと、20分くらいしたら来ると思うぞ。取引は深夜2時から始まるだろうな。」

「交渉と引渡しが終わるのはいつ頃だと思う?」
「深夜2時30分くらいじゃないかな。」

「なるほどな、それくらいかかるか。なら、終わったあと、奴隷商人たちはどれくらいの速度で帰ると思う?」

「ゆっくり帰るんじゃないか・・・女性たちを引き連れていることだし。」
「それなら、一度組織の建物に帰っても大丈夫か」

「ああ、でも怪しまれる行動をすると、ミジョンが黙っていないと思うぞ。」
「交渉を行う幹部のことか。彼は交渉ごとや財務管理などが得意じゃないのか?」

「ミジョンは、脅しも得意と言われている。また、戦闘も得意といわれていて、召喚もできるらしい。」

「召喚とは?」
「召喚液を飲んだものは、化け物が霊体化したものを背後霊みたいにして出すことができるんだ。しかも、その化け物はとんでもなく強いときく」

(まじかよ~。そんな化け物を出す技術があることは知らなかったぞ・・・それにミジョンが使えるとなると幹部連中は全員使えるかもしれないな~・・・要警戒だ!!)

「で、隠しているやつはここにいるのか?」
「ああ、この近くに隠しているぞ。そいつは俺のいうことしか聞かないから大丈夫だと思う。」

 一応念のために、偵察用のゴブリンを茂みに隠れさせている。

 俺達は話を終らせたが、その後も待機していた。かれこれ20分くらいが経った。そしたら、奴隷商人がやって来た。

 奴隷商人側の人数は、20人ほどだった。すると、ミジョンが前にでた。そして、奴隷商人に挨拶をした。

「どうも。ミジョンです。いつもお世話になっております。」
「こちらこそ、いつも人を提供していただき、感謝しています。」

 二人は挨拶を終え、本題について話始めた。

「それでは、例のものを見せていただけますかな?」
「分かっています。こちらでしょう。」

 すると、布をとり、女性たちの顔が見えた。

「お~まさしく、その通りです。」
 奴隷商人は満足な顔をしていた。

「あなた方も金の用意は?」
「ええ、できております。」

 奴隷商人は近くの使用人を呼び寄せた。その使用人は、アタッシュケースを持っていた。そのなかには大金が入っていた。

「まさしく。確認いたしました。」
 ミジョンは大金を見て満足した。

 金を見せた後、奴隷商人がもうひとつ確認しようとした。

「例の召喚液はありますか?」
「はい、これでしょう。」

 懐から赤い液体が入ったビンを見せた。

「おお、間違いなく」
「では、確認も済みましたし、交換いたしましょうか」

「ええ。」
 こうして、女性たちと大金を交換することになった。

 交換する際、女性たちは護衛をつけず、商人の方へ歩かせた。その際、一人の女性に召喚液を持たせた。

 大金は、使用人がミジョンの元へ運んできた。

 無事に両者は互いのものを受け取った。こうして、交渉は何事もなく終わった。

 その後、両者は挨拶をしてその場を去った。俺たちは、最初の配置で、建物まで帰った。
 帰る道中で、俺はディーラーと歩きながら話をしていた。

「あのミジョンが持っていた赤い液体はなんだ。」
「おそらく例の召喚液だろう。商人はあの液体も購入したんじゃないか。」

「なるほどな~。」
「ところで、偵察用のやつは無事なのか。」

「ああ、まだ見つかっていないから無事だ。それに、俺の予想通り商人たちは、北の方へ、遅い進行速度で進んでいるらしい。」

 俺はショウカの家に戻った時に、魔物と念話できることをゴブリンから聞いた。

 その念話で状況のやり取りもしていた。俺とゴブリンが念話できることは、ショウカの家に行った時に同行していたディーラーにも伝えた。

「なら、建物についてから奴隷商人の元へ向かってもギリ間に合うか?」
「ああ、恐らく間に合うと思う」

 こうして話をしながら歩き、やがて組織の建物についた。
 ついた後、ミジョンが皆に感謝を伝えた。

「こうして無事取引も終わり、戻って来ることができた。護衛についた皆には感謝する。では、報酬を受け取ってくれ」

 こうして、護衛についた俺たちは報酬を受け取った。一人、1000ゴールドほどだった。

 報酬を全員が受け取ると、ミジョンが話をまた始めた。

「報酬を皆受け取ったな。では解散の前にひとつ聞いておいてもらいたいことがある。」
「「なんだ、なんだ?」」

「実は明日の昼頃に、ある任務がる。その任務については明日の11時頃にここの建物に集合した時にまた説明する。皆明日の参加よろしく頼むぞ。では、解散!!」

 こうして、解散となった。

 俺としては明日の昼頃にどんな任務を行うのか気になるところだが、奴隷商人のところに向かわなければ行けないので、建物を飛び出した。

 俺はすぐに向かおうとした。が、その時、ディーラーが訪れた。ディーラーは俺にあることを頼んできた。

「俺も奴隷商人の元に向かいたい。同行してもいいか。」

「構わないけど、危険があるかもしれないぞ。」
「構わない。女たちを解放して、今までの罪滅ぼしができるのなら俺はやる。」

「分かった。じゃあ連れていくぜ。」
 俺は、ディーラーを脇の下でつかみ、霊力を発して勢いよく走った。

「うっ・・・うわああ~~!!」
 ディーラーはあまりのスピードに泡をふかしそうなほど驚いていた。

 カルロスはその時、心の中であることを思った。
(悪事を働くものは成敗してやるぜ。待ってろよ、奴隷商人ども!!)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~

テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。 しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。 ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。 「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」 彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ―― 目が覚めると未知の洞窟にいた。 貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。 その中から現れたモノは…… 「えっ? 女の子???」 これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。 故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。 一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。 「もう遅い」と。 これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。 絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。 一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。 無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!

処理中です...