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48話 エマ、カルロスに看病する
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俺ことカルロスが死んだように無気力な顔をしていたので、エマはカルロスをゆすった。
「大丈夫!! カルロス!! カルローーース!!」
しかし、返事はなかった。これはいけない状態だと直感で感じたエマは、自分の荷物の中にあった回復薬を俺に与えた。
さらに、横に寝させてた。さらに、小さい回復呪文を俺に向けて唱えていた。
少しして、エマの看病が功を奏したのか、俺の顔はみるみる生気を取り戻していった。手や足も少しづつだが動き始めていた。
やがて、カルロスは正気に戻ったのか、赤い吐血を吐いた。
「がはっ‥‥‥かっ‥‥‥はっ‥‥‥」
そして、はーはーと言いながら、俺は目を開けた。ぼやけていた視界が目を開けるにしたがってだんだん鮮明になった。
すると、目の前には、エマが俺に何やら呪文をかけていた。
「エマさん‥‥‥何をしているんだ‥‥‥まさか、俺に呪いでもかけているんじゃ‥‥‥!!」
「馬鹿じゃないの。私は回復呪文をかけているのよ‥‥‥そんな物騒なものを助けてくれた奴にかけないわよ!!」
エマは涙をボロボロこぼしながら、強気に発言した。
「エマさんは俺のこと嫌っているのかと思っていましたよ。涙を流すほど俺のことを思ってくれていたとは思ってもいませんでした‥‥‥‥‥‥」
「なっ‥‥‥何を言っているの‥‥‥誰があなたの‥‥‥ために涙を流すと言ったの‥‥‥これは涙じゃなくて、看病して発生した汗よ‥‥‥」
「そうでしたか。勘違いしていました。とにかく看病してくださりありがとうございます。」
「そうよ。この私が看病してやっているんだから感謝しなさい!!」
エマは自分が看病するなんてなかなかない事なのよという思いを抱きながら、発言した。
「ハハハ、はい、分かりました。それより、ゴブリンナイトは‥‥‥‥‥‥」
「ゴブリンナイトは、向こうの方で地面に横になって倒れているわ。恐らく死んだと思うわ!!」
「でも、死んでいるのか、生きているのか確認はしていないですよね」
「ええ、まあね。じゃあ、生存確認をしてみる?」
「はい。できれば俺をゴブリンナイトに近づけてくれませんか?」
「あなた、回復したとはいえ重傷者なのよ。それでも近づく気‥‥‥‥‥‥」
「ええ、お願いします。」
「わかったわ。よっこらせと」
エマは俺を担いで、ゴブリンナイトの方へ向かった。
ゴブリンナイトの元に着くと、俺をゴブリンナイトに近づけた。生存確認も俺がやりたいと言ったので、任せてくれた。
俺は手をゴブリンナイトの動脈に近づけた。動いているか確認する。
「ドクン‥‥‥ドクン‥‥‥‥‥‥」
ゴブリンナイトの動脈は動いていた。どうやらまだ死んではいないようである。
俺は、エマに気づかれることなく、ゴブリンナイトにテイムの能力を発動した。
(確か、テイムの能力は、自分が倒した魔物になら使えると麒麟様が言っていた。その発言通りなら、このゴブリンナイトを俺の仲間にできるはずだ‥‥‥)
すると、しばらくして、ゴブリンナイトの周りが光った。少しして、その光は消えた。
「あ‥‥‥あなた何をやったの!!」
「いえ、特に何もやっていないですよ。ただ安らかに眠ってもらおうと、表面の傷を少し減らしたんです」
「そうなの。私には変化したようには見えないけど‥‥‥‥‥‥まあいいか。まさか、回復したりなんかしないはずだものね。」
(回復呪文ではないが魔物を操る術は行った。エマさんには、この術について気づかれるわけにはいかないと思い、傷を少しなくしたと嘘をついた)
「じゃあ、これからどうする」
「そうですね。まず、私やエマさんの仲間達の回復を先にやって、その後、討伐した魔物を埋葬するのはどうでしょうか!!」
「そうね。それがいいと思うわ」
俺にはもう一つ確認しておきたいことがあった。それは、ディーラーとミジョンの戦いの行方である。現在どうなっているのかとても気がかりであった。
(ディーラーの方は無事なのか心配だ‥‥‥でもこの状態じゃ助けに行けない。回復してから向かうしかない。無事でいてくれ‥‥‥ディーラー‥‥‥)
ディーラーの勝利を祈りながら、俺は回復に専念していた。
「大丈夫!! カルロス!! カルローーース!!」
しかし、返事はなかった。これはいけない状態だと直感で感じたエマは、自分の荷物の中にあった回復薬を俺に与えた。
さらに、横に寝させてた。さらに、小さい回復呪文を俺に向けて唱えていた。
少しして、エマの看病が功を奏したのか、俺の顔はみるみる生気を取り戻していった。手や足も少しづつだが動き始めていた。
やがて、カルロスは正気に戻ったのか、赤い吐血を吐いた。
「がはっ‥‥‥かっ‥‥‥はっ‥‥‥」
そして、はーはーと言いながら、俺は目を開けた。ぼやけていた視界が目を開けるにしたがってだんだん鮮明になった。
すると、目の前には、エマが俺に何やら呪文をかけていた。
「エマさん‥‥‥何をしているんだ‥‥‥まさか、俺に呪いでもかけているんじゃ‥‥‥!!」
「馬鹿じゃないの。私は回復呪文をかけているのよ‥‥‥そんな物騒なものを助けてくれた奴にかけないわよ!!」
エマは涙をボロボロこぼしながら、強気に発言した。
「エマさんは俺のこと嫌っているのかと思っていましたよ。涙を流すほど俺のことを思ってくれていたとは思ってもいませんでした‥‥‥‥‥‥」
「なっ‥‥‥何を言っているの‥‥‥誰があなたの‥‥‥ために涙を流すと言ったの‥‥‥これは涙じゃなくて、看病して発生した汗よ‥‥‥」
「そうでしたか。勘違いしていました。とにかく看病してくださりありがとうございます。」
「そうよ。この私が看病してやっているんだから感謝しなさい!!」
エマは自分が看病するなんてなかなかない事なのよという思いを抱きながら、発言した。
「ハハハ、はい、分かりました。それより、ゴブリンナイトは‥‥‥‥‥‥」
「ゴブリンナイトは、向こうの方で地面に横になって倒れているわ。恐らく死んだと思うわ!!」
「でも、死んでいるのか、生きているのか確認はしていないですよね」
「ええ、まあね。じゃあ、生存確認をしてみる?」
「はい。できれば俺をゴブリンナイトに近づけてくれませんか?」
「あなた、回復したとはいえ重傷者なのよ。それでも近づく気‥‥‥‥‥‥」
「ええ、お願いします。」
「わかったわ。よっこらせと」
エマは俺を担いで、ゴブリンナイトの方へ向かった。
ゴブリンナイトの元に着くと、俺をゴブリンナイトに近づけた。生存確認も俺がやりたいと言ったので、任せてくれた。
俺は手をゴブリンナイトの動脈に近づけた。動いているか確認する。
「ドクン‥‥‥ドクン‥‥‥‥‥‥」
ゴブリンナイトの動脈は動いていた。どうやらまだ死んではいないようである。
俺は、エマに気づかれることなく、ゴブリンナイトにテイムの能力を発動した。
(確か、テイムの能力は、自分が倒した魔物になら使えると麒麟様が言っていた。その発言通りなら、このゴブリンナイトを俺の仲間にできるはずだ‥‥‥)
すると、しばらくして、ゴブリンナイトの周りが光った。少しして、その光は消えた。
「あ‥‥‥あなた何をやったの!!」
「いえ、特に何もやっていないですよ。ただ安らかに眠ってもらおうと、表面の傷を少し減らしたんです」
「そうなの。私には変化したようには見えないけど‥‥‥‥‥‥まあいいか。まさか、回復したりなんかしないはずだものね。」
(回復呪文ではないが魔物を操る術は行った。エマさんには、この術について気づかれるわけにはいかないと思い、傷を少しなくしたと嘘をついた)
「じゃあ、これからどうする」
「そうですね。まず、私やエマさんの仲間達の回復を先にやって、その後、討伐した魔物を埋葬するのはどうでしょうか!!」
「そうね。それがいいと思うわ」
俺にはもう一つ確認しておきたいことがあった。それは、ディーラーとミジョンの戦いの行方である。現在どうなっているのかとても気がかりであった。
(ディーラーの方は無事なのか心配だ‥‥‥でもこの状態じゃ助けに行けない。回復してから向かうしかない。無事でいてくれ‥‥‥ディーラー‥‥‥)
ディーラーの勝利を祈りながら、俺は回復に専念していた。
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