記憶喪失で私のことを忘れてしまった彼をまた取り戻すまでの物語

えと えいと

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ゴールデンウィーク 遊園地編

6日目 3等分+1 ⑥

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「やっと到着です!」
様々な弊害があったものの、やっと目的である超巨大ジェットコースターにたどり着くことが出来た。

しかし…にしても…
「…でかくね???」

遠目から見てもでかかったが、近くで見ると余計でかく見える。
頂上までの高さは然る事乍ら、頂上から下に下がる道に関しては内側にえぐれるような設計になっている。
それに…
「「「ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!」」」
ジェットコースターから聞こえる叫び声。
きゃーという叫び声ではなく
もはや断末魔と呼べるべきものとなっていた。
てか、他の乗り物に関しては結構な列があるのにこれだけ列がほとんどないんだけど!?なんで!?
絶対あれだよね!?
乗りたくないって人が多いってこと表してるよねこれ!?

「おー!懐かしいな!」
「そうだねー、みんなで来た時も乗ったけど、それ以来来てなかったからね」
「久しぶりの絶叫マシン!やった!」

後ろから3人の楽しそうな声が聞こえてくる。
え…これ…楽しめるん??どうなってるん??

絶叫マシンは嫌いではないが、ここまでの規模のものを楽しめる気がしない。

「先輩行きましょー!」
「いやいやいや、これ乗るの!?」
「当たり前ですよ!この遊園地名物「Les montagnes russes de l'enfer」ですよ!?乗らない訳には行きません!」

なんだその名前…
発音的にフランス語…?
えっと…意味は…
…ん?
直訳すると地獄のジェットコースターって意味じゃねぇか!
フランス語でオシャレにしてるみたいだけど、日本語にするととんでもない名前になるんだけど!?

「皆さんもこれ楽しみでしたよねー?」

うんうん
縦に首を振る3人

まじで…?

「それじゃ行きますよー!レッツゴー!」
「「「レッツゴー!」」」
「待って!待って!まだ心の準備が!ねぇ!まって!」

僕はニヤニヤと笑みを浮かべる4人に掴まれながらズルズルと引きずられるように入っていった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数日前…
これは、料理勝負の日まで遡る

「順番と時間配分的にだいたい決まりましたし、どこ行くか話しましょう!」

春樹くんがトイレから未だに戻ってこないことをいいことに、話はまだまだ続いていた。
さすがに戻ってくるのが遅いと感じるかもしれないが無理もない。
しかし、あのパラパラを超えたジャリジャリのチャーハンを食べたのだからそらゃ…うん…
あと数分は大丈夫だろう。

「そうですねー!私水族館行きたいですー!」
「俺は動物園かな…触れ合い系のコーナーでのんびり!的な」

どれも素晴らしい案である。
しかし…私には元々行きたいと思っていた場所があった。

「2つともいいね…でも、私もっといいところ知ってる。」
「え?どこです??」
「まじ??」

そう…その場所は…
「遊園地よ!!!」
「「…遊園地?」」

2人は私から出た普通の答えに少し困惑していた。
「確かに遊園地は素敵ですけど…水族館とか動物園とかよりも良いって言いきれるんですか?」
「遊園地楽しいけど疲れるんだよなぁ…それなら俺水族館とかでのんびりが好きなんだけど…」

水族館のあの静かで落ち着いた水の世界を楽しむのはとてもいい。
それに、イルカのショーやシャチなど楽しみもたくさんだ。
動物園もいい。
一秋くんの言う通り、触れ合いコーナーなどに行けばかわいい動物たちに癒され、雰囲気としては最高と言える。
しかし…私は遊園地こそが春樹くんとの時間を過ごすことにピッタリだと思っている。

「確かにのんびりもいい…しかし、遊園地ではとある特別なものが見れる可能性があるのよ…。逆に一秋くんはまだ気づいてないことには驚いたわ。」
「…なんだと??」
「なんです?その特別なものって」
「ふっふっふっ…君たち2人は知らなくてもいいんじゃないかな?」
「なんですか!気になりますよ!」
「…え、なんだ?マジでわからん」

過去に私は春樹くんと色んなところに出かけてきた。
水族館も動物園も
そして遊園地も
その中で一番思い出深いのが遊園地なのである。
しかし、それだけじゃない
遊園地にはあれがある…
そう…
「ジェットコースターがあるから遊園地が1番の正解なの!」
「…はい?」
ノアは首を傾げ、遊園地にジェットコースターがあるなんて当たり前やん
と言わんばかりの顔をしていた。
しかし、それに対して一秋は
「…はっ!?まさか!!?そゆことか!?」
私が匂わせていたことに気づいたようてまある。
「そう…あれが見れる可能性がある…!だからゴールデンウィークという長期休みは遊園地に行くべきだと思ったの!」
「それは賛成だわ…まじで…遊園地にしよう」
「ちょっと!私にも説明してくださいよー!」
過去に出かけていた私と一秋くん、そして鳴海だけが知っているあの出来事
それは…

「そう…遊園地の場合、甘えん坊春樹くんが見れる可能性があるのよ!!!」
「!?!?」 

もう見ることの出来ないと思っていたあの春樹くんを見れるチャンスを逃すわけにはいかない。
私たちの出かける場所は遊園地に決定となった。
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