すっぴんで可愛い子しか勝たんと思ってたけど、もしかしたら違うのかもしれない

えと えいと

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⑤ 免許ないと無理って言う女にろくな人いない

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こんちゃ!
三谷でーす!
僕は今教習所で免許を摂るために奮闘しています!
そして今日、教習所での卒業検定です!
免許まで目と鼻の先まで来れましたー!

なぜ突然教習所に来ているかというと…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「男で免許ないとか無理すぎ笑、免許とってから連絡してくださーい。じゃねー」」

「くそがァァァ!!!!!クソ女が!!!!」

アパートの一室
いつもの部屋
そこで僕は叫び荒れていた。
台パンをしすぎて机が壊れそうだが、無事生きている。
さすがお値段以上で買った机だ。

てか…
世の中にはとんでもない女がいるものだ…
免許ないと無理だ?しかもひとによってはオートマじゃなくてマニュアルじゃないと文句を言ってくる輩もいる

免許ってそんなに大事か!?東京なら電車とかバスの交通の便は充実しすぎて車逆に邪魔じゃね!?
ムッかつくわー

きっと同じことを考えている同士もいるはずだ、SNSで聞いてみた

「「免許ないと無理っていう女ってやつほど無理じゃね?免許なくても生きていけるのに」」

そのつぶやきに届いたリプライは…

「「え、免許ないの?ダサ!」」
「「免許持ってないで許されるのは高校生までだよねー!キャハハハハ」」

…この世界は狂ってやがる(白目)
こんな世界…おかしい…おかしいよ…

はぁ…
ため息が止まらない
地球温暖化が進んでしまいそうな勢いだ。


あーもう分かったわかったよ!取ればいいんだろ!取れば!このやろう!!
意地でもとってやる!

そして、三谷は運転免許を取るために教習所に申し込みをするのであった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と、言うわけです。

めちゃんこ辛かったけど、もうこれで何も文句言われない!
僕も免許取って女の子とドライブデート生活が始まるで!ハッハッハッ!

…数時間後

「落ちたァァァァ!!!!!!!!ぬァァァァ!!!!!!!」
卒業検定
まさかの即落ちである。

概要を話そう。

発着場にて車に乗りスタートするのだが
路上に出る前に教習所内に人が歩いていた。それには気づいていたものの、反対側の死角から人が走ってきたのである。
それに気づかなかったため教官に急ブレーキを踏まれ
「えっとー…今回は残念ながら終わりにさせていただきます」と気まづそうに話されてしまった。

…いや、終わり方呆気なさすぎん?無理すぎん?女の子に振られるより悲しいんだけど。

…なんでついてないんだ…
受付で教習の補講の予約をし、とぼとぼと帰る。
…はぁ…

こんな時になぁ
彼女とかが居ればもう膝枕とか
ハグとか色んなことしてもらって元気づけて貰えるのに。
あーあ、空からかわいい女の子降ってこないかなー。

その時である

「親方!空から女の子が!」
後ろからピッタリなタイミングで声をかけられたのである。

「!?」
急いで上を見る
しかし、そこには曇りのない晴天が拡がっていた。
…いないやん

上を見るのをやめて、声の本人の方に視線を向ける
そこにいたのは千秋さんだった。もちろんメイク姿である。

「あ…千秋さんか…びっくりした…てか、突然なんで「親!空から女の子女の子が!」て言ったんですか…」

「こんにちは!え、何となく空から女の子降ってきてほしそうな顔してたからですかね??笑」
微笑みながら彼女はそう答えた。

何それ可愛い尊い推せる

「そんな顔してました??」

「してましたよー!それに、元気なさそうでしたし何かありました??」
彼女は感受性が強いのだろうか。それとも勘なのだろうか
はたまた、ただ単に僕が表情に出やすい性格なのだろうか。
分からないけど、千秋さんは僕の変化にすぐ気づいてくれた。

「実は…」
歩きながら今日あったことを話した。
もちろん、経緯は話してない。
流石に免許持ってないの煽って来たからという理由は不順すぎて言えない。

「…めちゃくちゃ災難じゃないですか。絶対それ無かったら受かってましたよ!」

「そうかなぁ…今日でなんか自信無くしちゃって」

「何言ってるんですか!1回落ちた程度で!諦めたらそこで試合終了って言うじゃないですか!三谷さんなら大丈夫です!」
…めちゃくちゃ激励してくれる彼女の声は僕の胸にしっかりと届いていた。

…はぁー、なんで免許とってるんだろ
こんなに尊い存在がそばにいるのに…
なんか、あんな理由で免許取ろうと思ったのバカバカしくなってきちゃったんだけど

「…なんかありがとね?俺頑張るよ」

「はいー!頑張ってください!応援してますよー!」
キラキラした笑顔が脳裏に焼き付く
この笑顔絶対忘れらんないなぁ…

しかし、それと同時に
この笑顔がスッピンなら…と思ってしまっている自分がいた。
いや、今更やけど俺最低すぎん?
しかし、やはりここは妥協できない。
ここだけは…妥協はできん!

「おう!次は絶対合格するぜ!」
そう言い僕は千秋さんと2人で歩くのだった。
…あれ、これどこに向かってるん?家でええんよね?
「千秋さん?このまま家に帰る感じですか?」
その言葉にハッとしたのか
彼女は慌てて
「まだ買い物終わってなかった!三谷さん見かけてそのまま来ちゃいました笑」

もー、何この可愛い人ー
もー、やめてー
決意由来じゃうからーもー

「なら、俺も話聞いてもらったし、買い物付き合おうか?」
ちょっとした恩返しをしようと彼女に伺う。
しかし
「あ、いえ…ちょっと…今回の買い物は一人がいいので…すみません」
断られてしまった。
…なんか、普通に悲しいな
ぴえん

「わ、わかった。それじゃ俺このまま帰るね!」
「はい!ではまた!」
お互いに手を振りその場を去る

元気もらったし、次の卒検は絶対頑張ろ!
そう気合を入れ家に戻る。

その後
試験に無事合格し、免許センターで学科試験ののちに免許をとることができた。

「ふははは!!!!」
部屋で一人高笑いをしてしまう。
隣の千秋さんに聞かれてなければいいが、今はそんなことはどうでもいい!
とうとう人生VIP生活の資格である運転免許を取ったぞ!よし!これでみんなに自慢できる!

いや…その前にまずは…

「「言われた通りちゃんと免許取ってきましたよ!約束通りデートしてください!」」
とりあえず、あの女の子にそう連絡を入れてみることにした。
しかし…その返信は

「「初心者ドライバーがしゃしゃんな笑。私今ランボルギーニ乗ってる素敵な人見つけたから、その人と付き合うことにしたのーだからごめんねー。」」
…と、返ってきた。

…うざぁぁぁぁ!!!!!!!!
うっざ!
は???
うっざ!!!
もうやだ無理ー!!!
くっそ…目的を達成したのにその報酬はなしか…なら次は…

SNSで免許をとったことを呟く
しかし、そのリプライには…
「交通事故起こしてすぐ免停もらってそう」
「取っただけで喜ぶのはダサい」
「とりあえずタヒね」

…SNSやめよう。
心が終わる前に
僕はそっと携帯の画面を閉じた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

はぁ…買い物一緒に行きたかったなー
断っちゃったけど…さすがに仕方ないよね
だって…
買いに来たの下着だし…

私が持っている下着は可愛げのないものばかりだった。
垢抜けはしたものの、別に人に見せる機会もなく、ごく普通に生活していた。
そのため、下着に関しては何も拘っていなかった。
しかし、大学生になり、そろそろ変わるべきなのでは?という意識が湧き
今回に至ったのである。

「三谷さんどんなのが好きなんだろ…恥ずかしいけどやつれてくるべきだったのかな…いやいや、絶対やめた方がいい。」
気になるけど恥ずかしい
古典的な恋愛感情が胸を埋め尽くす。

…とりあえず、男の子が好きそうなの買ってみよう。
そう思い、下着屋さんに来た私は
店員さんに素直に男ウケが良い下着どれですか?と聞き、案内してもらうことにした。
すると
「えっと…これとか良さそうなんじゃないですか?」
渡されたのは
私が到底着れそうにない派手で色気のあるものだった。

恥ずかし!!!やだ!むり!!
…でも…これ着て三谷さんと…
悶々とした考えか私の頭を埋め尽くす。
だめだめ!そんなことばかり考えないの!

…でも…とりあえず…買っちゃおうかな
脳内に
「買っちゃえよー!」
と言ってくる悪魔と
「身の丈にあったものの方がいいわ!」
という天使が現れる。

…うーん…

悩みに悩んだ結果
私が出した答えは…

「ありがとうございました。」
店員さんがニコッと笑いながら送ってくれる。

そう
買ってしまったのである。

「…鶏肉と牛乳とキャベツいっぱい食べよう」
帰る途中
自分の体を成長させ、この下着に会う女になるために頑張る決意をする千秋だった。
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