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第三章 商業国家アーティナイ連邦編
温泉回?
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カポーン・・。
「ふぅ・・あったまるわー」
にへらと顔を崩しながら、ハーティはお湯に浸かっていた。
ゴンザブロウに屋敷を案内された一同は、会食によるおもてなしの前に、『是非一度体感して欲しい』とゴンザブロウからの提案により、シノサキ邸敷地内にある露天の温泉に案内されていたのであった。
「それにしても敷地内にこんな大きな、しかも屋外にお風呂があるなんて、すごいわね。お湯の色もなんだか白く濁ってるし・・なんだか独特な匂いもするわね」
クラリスは両手で乳白色のお湯を掬いながら、くんくんとその匂いを嗅いでいた。
「ほえぇ・・生き返ります・・これは『温泉』と言いましてね、火山が多い『アーティナイ列島』ではあちこちで自然に湧き出す温泉がありまして、昔から『カームクラン民族』に親しまれてきたんですよ」
「『カームクラン』の街には市民向けの大衆温泉が多数あるんですが、このように個人の屋敷に温泉があるのは、ほむらも初めて見ました」
「ふっふっふっ、すごいじゃろう。我が家の温泉は魔導士たちが地下深くまで土魔導で穴を掘ってわざわざ温泉を引いてきているのじゃからの」
ミウは得意げな表情をしながら、その慎ましい胸を張った。
「じゃあ『アーティナイ列島』でハーティが地面に向かって正拳突きでも放ったらどこでも温泉沸くんじゃない?」
「やらないよ!?」
クラリスとハーティがくだらない会話を繰り広げていると、屋敷の家政婦が木桶に徳利とお猪口を乗せてやってきた。
「おお!待っていたぞえ!『温泉』と言えばやはりこれに限るからの」
そう言いながら、ミウは家政婦からその桶を受け取った。
「ミウさん、それは?」
「うむ、これは『熱燗』といっての。『カームクラン民族』が愛飲する『米酒』を温めたものじゃ。まあ、そちらでいうワインみたいなもんじゃな」
「みんなの分を用意しておるから、是非飲んでみるがいいぞえ」
ミウに促されるまま、その熱燗を全員で飲む。
ちなみに『女神教』を信仰する国では、本洗礼が受けられる十五歳になると成人とみなされ飲酒も出来る様になる。
「うわっ、温まっているから結構アルコールの香りがするわね。これはお湯に浸かってるのもあるけど回りそうだわ」
「そうなの?でも甘くて美味しいわね」
因みにハーティは『女神の力』で完全な毒耐性がある為、アルコールで酔うことができない。
しかし、風味を味わう上では飲酒すること自体は好きであった。
それからしばらく熱燗を楽しんでいたハーティは、ふと自分に対する視線を感じた。
しかし、その視線はどちらかと言うとハーティの『ある一部分』に向いており、その元を辿るとそこにはミウの瞳があった。
「ミウさん?どうしたの?じっとこっちを見つめて・・」
ハーティの疑問を聞いたミウは顔を赤らめながら気まずそうに頬を掻いた。
「いや、なんと言うか・・その・・おっぱいって本当に水に浮くんじゃの」
「ブッフ!」
突然発せられたミウの爆弾発言にハーティは口に含んでいた米酒を吹き出した。
「けほっけほ!いきなり何を言い出すのよ!?」
「いや、わらわの胸はこんな感じじゃからの・・『持たざる者』にとってはつい気になってしまうのじゃ・・」
そう言いながら、ミウは自身の胸に手をやっていた。
すると、突然背後からハーティの豊満な胸に向かって手が伸びてきた。
ふにゅん・・。
「きゃあああ!!」
慌ててハーティが飛び退いて振り返ると、そこには顔を赤らめながら両手をワキワキさせたユナがいた。
「ふふふ、ハーティさんの胸はいつ見ても美しいです・・まさに女神たる完全な美・・『豊穣の女神』たる象徴ですね」
「あなたの胸も大概あるでしょうが」
そんなユナを見てクラリスが呆れていた。
「ちょ、人を勝手に『豊穣の女神』にしないでくれる!?」
「ハーティさん、いつもおっぱいをユナさんに見せてるんですか?はわわ、ほむらには想像できない世界です・・」
ユナの言葉を聞いたほむらは顔を赤らめて恥ずかしがっていた。
「いや!?ちょっと!誤解よ!!ただ仕方なく毎日ユナに湯浴みを手伝ってもらってるだけだから!?」
「やっぱり一緒に毎日お風呂に入ってるんじゃないですか!?仲良しさんなんですね!」
「残念だけどあなたが思っている意味と違うわよ。この際言っちゃうけど、ハーティは『神聖イルティア王国』の公爵令嬢で、ユナはその専属侍女だったのよ」
「ファッ!!?」
クラリスから衝撃の事実を聞いたほむらは驚愕の表情を浮かべていた。
「ですから、この神聖なお胸は色ボケ王子や勘違い皇帝なんぞに触れさせる訳にはいかないのです!ですから!さあ!」
「『さあ!』じゃないわよ!」
飛びかかろうとするユナをハーティは回避しようとするが、無駄にブーストを駆使した動きに回避が間に合わずに再び胸を揉まれていた。
「ふふふ・・・この触り心地・・たまりません」
「ちょ、そこっ!?ダメ!?ふぁぁん!あぁん!」
「ふふ・・ここが良いのですね、そうなんですね!」
モミモミ・・。
「もう!ユナ!そんなに触りたいなら自分のを揉んでおきなさいよ!」
「ハーティさんのだからいいのです!」
「もう!やめてってば!いやぁぁぁ!」
「はあ、全く・・アホらしいったらありゃしないわ」
「ユナさんはその・・酒癖が悪いんじゃの」
そんなこんなで温泉ですっかり癒された?一同はその後も美味しい料理でもてなされたのであった。
因みに、会食時はユナにお酒は提供されなかった。
「ふぅ・・あったまるわー」
にへらと顔を崩しながら、ハーティはお湯に浸かっていた。
ゴンザブロウに屋敷を案内された一同は、会食によるおもてなしの前に、『是非一度体感して欲しい』とゴンザブロウからの提案により、シノサキ邸敷地内にある露天の温泉に案内されていたのであった。
「それにしても敷地内にこんな大きな、しかも屋外にお風呂があるなんて、すごいわね。お湯の色もなんだか白く濁ってるし・・なんだか独特な匂いもするわね」
クラリスは両手で乳白色のお湯を掬いながら、くんくんとその匂いを嗅いでいた。
「ほえぇ・・生き返ります・・これは『温泉』と言いましてね、火山が多い『アーティナイ列島』ではあちこちで自然に湧き出す温泉がありまして、昔から『カームクラン民族』に親しまれてきたんですよ」
「『カームクラン』の街には市民向けの大衆温泉が多数あるんですが、このように個人の屋敷に温泉があるのは、ほむらも初めて見ました」
「ふっふっふっ、すごいじゃろう。我が家の温泉は魔導士たちが地下深くまで土魔導で穴を掘ってわざわざ温泉を引いてきているのじゃからの」
ミウは得意げな表情をしながら、その慎ましい胸を張った。
「じゃあ『アーティナイ列島』でハーティが地面に向かって正拳突きでも放ったらどこでも温泉沸くんじゃない?」
「やらないよ!?」
クラリスとハーティがくだらない会話を繰り広げていると、屋敷の家政婦が木桶に徳利とお猪口を乗せてやってきた。
「おお!待っていたぞえ!『温泉』と言えばやはりこれに限るからの」
そう言いながら、ミウは家政婦からその桶を受け取った。
「ミウさん、それは?」
「うむ、これは『熱燗』といっての。『カームクラン民族』が愛飲する『米酒』を温めたものじゃ。まあ、そちらでいうワインみたいなもんじゃな」
「みんなの分を用意しておるから、是非飲んでみるがいいぞえ」
ミウに促されるまま、その熱燗を全員で飲む。
ちなみに『女神教』を信仰する国では、本洗礼が受けられる十五歳になると成人とみなされ飲酒も出来る様になる。
「うわっ、温まっているから結構アルコールの香りがするわね。これはお湯に浸かってるのもあるけど回りそうだわ」
「そうなの?でも甘くて美味しいわね」
因みにハーティは『女神の力』で完全な毒耐性がある為、アルコールで酔うことができない。
しかし、風味を味わう上では飲酒すること自体は好きであった。
それからしばらく熱燗を楽しんでいたハーティは、ふと自分に対する視線を感じた。
しかし、その視線はどちらかと言うとハーティの『ある一部分』に向いており、その元を辿るとそこにはミウの瞳があった。
「ミウさん?どうしたの?じっとこっちを見つめて・・」
ハーティの疑問を聞いたミウは顔を赤らめながら気まずそうに頬を掻いた。
「いや、なんと言うか・・その・・おっぱいって本当に水に浮くんじゃの」
「ブッフ!」
突然発せられたミウの爆弾発言にハーティは口に含んでいた米酒を吹き出した。
「けほっけほ!いきなり何を言い出すのよ!?」
「いや、わらわの胸はこんな感じじゃからの・・『持たざる者』にとってはつい気になってしまうのじゃ・・」
そう言いながら、ミウは自身の胸に手をやっていた。
すると、突然背後からハーティの豊満な胸に向かって手が伸びてきた。
ふにゅん・・。
「きゃあああ!!」
慌ててハーティが飛び退いて振り返ると、そこには顔を赤らめながら両手をワキワキさせたユナがいた。
「ふふふ、ハーティさんの胸はいつ見ても美しいです・・まさに女神たる完全な美・・『豊穣の女神』たる象徴ですね」
「あなたの胸も大概あるでしょうが」
そんなユナを見てクラリスが呆れていた。
「ちょ、人を勝手に『豊穣の女神』にしないでくれる!?」
「ハーティさん、いつもおっぱいをユナさんに見せてるんですか?はわわ、ほむらには想像できない世界です・・」
ユナの言葉を聞いたほむらは顔を赤らめて恥ずかしがっていた。
「いや!?ちょっと!誤解よ!!ただ仕方なく毎日ユナに湯浴みを手伝ってもらってるだけだから!?」
「やっぱり一緒に毎日お風呂に入ってるんじゃないですか!?仲良しさんなんですね!」
「残念だけどあなたが思っている意味と違うわよ。この際言っちゃうけど、ハーティは『神聖イルティア王国』の公爵令嬢で、ユナはその専属侍女だったのよ」
「ファッ!!?」
クラリスから衝撃の事実を聞いたほむらは驚愕の表情を浮かべていた。
「ですから、この神聖なお胸は色ボケ王子や勘違い皇帝なんぞに触れさせる訳にはいかないのです!ですから!さあ!」
「『さあ!』じゃないわよ!」
飛びかかろうとするユナをハーティは回避しようとするが、無駄にブーストを駆使した動きに回避が間に合わずに再び胸を揉まれていた。
「ふふふ・・・この触り心地・・たまりません」
「ちょ、そこっ!?ダメ!?ふぁぁん!あぁん!」
「ふふ・・ここが良いのですね、そうなんですね!」
モミモミ・・。
「もう!ユナ!そんなに触りたいなら自分のを揉んでおきなさいよ!」
「ハーティさんのだからいいのです!」
「もう!やめてってば!いやぁぁぁ!」
「はあ、全く・・アホらしいったらありゃしないわ」
「ユナさんはその・・酒癖が悪いんじゃの」
そんなこんなで温泉ですっかり癒された?一同はその後も美味しい料理でもてなされたのであった。
因みに、会食時はユナにお酒は提供されなかった。
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