心の穴を埋めるには

こぐま

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思い出

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中学生までは私は1人でいて、
友達なんか居なかった。


「高校生になったら、人間関係が大事だからね。
友達作りの努力をしないとね。
きっと、もっと楽しくなるわよ!」


と、中学の先生に言われ、
その言葉を信じ、高校生になってからは
積極的に友達を作るようになった。


「なにそれー!」
「あんたの変顔面白すぎ!」


なんでもない事で笑ったり、
ふざけてみたり、笑ったり泣いたり、
楽しい毎日を過ごし、
友達は楽しいと知った…。


平日は学校で会い、休日も友達と遊びに行く。


そんな毎日が続くと思っていた。
…いや、勘違いしていた…。





高校を出た後、私は就職した。

最初は体がきつく、友達と連絡する間もなく、
毎日が過ぎていった…。





2ヶ月経つと、やっと余裕ができ、みんなに

『みんないつ遊べる?』
と連絡してみた。

が…

『ごめ!一時、大学の課題しなきゃ、やばめ』
『遊べるなら2ヶ月後かな?自動車学校行ってるの』
『私も、一時厳しい~ごめんね、また遊ぼ!』

みんなこうだ。





また遊ぼうと言って、2ヶ月待ってみたが
連絡は、なし…。


なのにSNSでは、みんな今の友達と楽しそうに
映る友達達がいる…。


私や高校のみんなの事は、もうどうでもいいの?
昔の事はどうでも良くて、
今の友達がみんないいの?

頭のモヤモヤが取れなくて、
気晴らしに休日に海に出かけた。


一人で海を眺めながら途中、
自動販売機で買ったカフェオレを飲みながら、
そんな孤独な自分が悲しくなってきた…。


寂しさで目から涙があふれ、


「高校のあの日々に戻りたい…
みんなでバカして笑ってたい…」


心から願ったと同時に、


「そうだ…中学までの自分に戻っただけだ…」


なんだ…ただそれだけなのに…
ただそれだけなのに!


なんで…こんなに苦しくて…寂しいの?


そうして、スマホで高校時代の
写真を見た。

みんな、楽しそうにしてるな…。


そっか…楽しい生活があったから、
友達がいたから、友達は楽しいと知ってしまったから、
今、友達がそばにいつも居ないのが…
寂しいんだ…。


中学のまま、1人ぼっちの自分だったら、
この感情はなかったんだ…。
そう思うと、今の自分の気持ちが
愛おしくなった。


みんなありがと…
私に寂しい感情を与えてくれて…。


そんな意味を込め、
SNSに、今いる海の写真を送る。


「めっちゃ綺麗な景色で1人を満喫!」


みんな、私は今でも1人楽しんでるよ…。
みんなも楽しんで…。
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