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18.最後の言葉
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マッケナとジョージは休む暇なく騎士団にやって来た。王宮の東に位置する騎士団本部は3階建ての石造りの堅牢な建物で、広場では多くの騎士達が訓練に汗を流していた。
「ウォルデン侯爵だが、ディスペンサー騎士団長はおられるか?」
受付にいた見習い騎士は予約なしに現れたマッケナに訝しげな顔をしていたがウォルデンと言う名前に反応した。
「あっ、あの、もしかして有名なウォルデン侯爵様ですか!? お会いできて光栄です!」
「騎士団長に会いに来たんだが、取り次いでもらえるかな」
「えっと、あの、はい。団長なら2階の団長室におられるはずです。ご案内致します」
憧れのウォルデン侯爵に会えて目を輝かせている見習い騎士は舞い上がり、マッケナの面会の内容を問うことも団長に確認を取ることも忘れマッケナ達を団長室へ案内した。
「ディスペンサー団長、ウォルデン侯爵様がお見えです」
受付の見習い騎士は団長室をノックした後返事も待たずドアを開けてしまった。
「なっ、わしの許可なく勝手に人を連れてくるなど何を考えておる!!」
机に向かい書類にペンを走らせていた騎士団長がペンを握りしめたまま案内をした見習い騎士を怒鳴りつけた。マッケナが真っ青になって硬直した見習い騎士の肩を叩き耳元で何かを囁いた後ドアを指差すと、見習い騎士の少年はペコリと頭を下げて団長室を逃げ出した。
「どんな要件できたのか知らんがさっさとお引き取り願おう。貴様と違ってわしは忙しいのでな」
「2ヶ月前は武器の購入代から10万ギル。商人から賄賂として馬一頭。半年前は本部改築費用から50万ギル。賄賂として100万ギル。その前は「待て、一体何の、何の話をしているんだ!」」
「詳しい説明が必要ですかな? 6年前からはじまった横領の全ての証拠が揃っているとしたら? それにしても、領地の経営が傾きはじめてからは随分と横領額が跳ね上がっている。その所為で古い武具や鈍な剣で戦っている騎士は可哀想だとは思いませんかな?」
「・・」
「それについて、生真面目な副団長は何と言っておられるのかお聞きしたいですな。彼は腕は確かだがなかなか苦労しておられるようだ」
「・・」
「ああ、副団長は貴殿の推薦でしたな。推薦理由は、平民相手なら思い通りになる・・でしたか」
「馬鹿馬鹿しい。副団長なんかが役に立つものか。わしの周りには貴族出身の騎士が揃っておる。奴等はわしの言いなりじゃからな。
わしを脅して何になる・・貴様の狙いは何だ」
「今回は15年前の戦争の思い出話と、かつてあちこちで出没していた盗賊について昔話をしようと思いまして」
ディスペンサー騎士団長が青褪め額に冷や汗を浮かべながら手にしていたペンを机にそっと置いた。右手が机の下に向けて少しずつ動いていくのを見咎めたマッケナがニヤリと悪どい笑みを浮かべた。
「無駄な争いはやめておきたいので手は机の上に置いたままでいていただこうか。昔から貴殿は残念な腕前だったがぬるま湯に浸かった騎士団団長が剣を抜いても無駄になるとは思うがな」
昔は書類仕事の最中でも剣を手放さないと言われたディスペンサー騎士団長だったが学生時代からマッケナに勝てたことは一度もなかった。今では訓練に参加することも鍛錬もしなくなった団長と今だに戦いに明け暮れているマッケナでは戦っても結果は見えている。
「貴様の娘の婚約破棄を決めたのも娘のリディアを婚約者にすると決めたのもグレイソン王子殿下だ。わしは一切関わっておらん!」
「知っているとも。だが、侯爵家にとっての全ての禍根を断ちたいと思ってな」
「先の戦争の事だと言っていたな。それが何だと言うんだ。もう終わった事だろうが!」
「国王の欲を煽って武功と報償を狙った挙句一人逃げ出した奴が随分と偉そうな物言いだな。それにその後貴様が仕出かしたことへの言い訳はどうする?」
「わしは・・貴様の、貴様のせいだ。貴様が戦いに参加しておれば負けることなどなかったんだ。ウォルデン侯爵家の兵力があれば尻込みしていた貴族達も立ち上がった! そうすれば間違いなく勝てていたんだ!! そうなったら俺が逃げ出す事も、その後あんな事をする必要もなかったんだ!」
「王家の奴等と同じことを言うんだな。全ては俺のせいか?」
「ああ、貴様が愛国心のない臆病者だったからだ。その所為で戦争に負けて貴様の父親と兄が殺されたんだ」
「殺されたんじゃない。貴様が、ディスペンサー騎士団長、お前が殺したんだ」
「負けた責任を取れ、逃げ出した責任を取れと言われて仕方なかった。陛下の命令だと言われて断れるわけがない!」
「違うな。貴様は兵を見捨てて戦いから一人で逃げ出した事がバレるのが怖かったんだ。ウォルデン侯爵の兵がいれば勝てたのにと言われてプライドが傷ついたんだ。その腹いせに俺の父と兄を殺した。国王やユージーンはそのきっかけを作ったにすぎん」
「それがどうした!! 自分より年下の奴に一度も勝てず周りから馬鹿にされ続けた挙句、ウォルデンがいないから騎士団長になれただのウォルデンさえいれば勝てたのにと言われて・・。
ウォルデンウォルデンウォルデン! 誰も彼も貴様のことばかり褒め称える。貴様さえいなければわしが!! わしこそが!!
ユージーン様から言われて貴様の父親と兄を殺った時、貴様の父親と兄は『俺達を殺してもマッケナがいる』って言いやがった。ところがどうだ? その後の貴様は腑抜けのように王家に金を出し続け娘を人身御供に出し、呑気に山を駆け巡ってばかり。
は! 戦いしか能のない人間の屑じゃねえか」
顔を真っ赤にして唾を撒き散らしながらディスペンサー団長が言い募っていると団長室のドアが開いた。
「その辺でやめておかれてはいかがですか? 騎士の風上にも置けない発言は非常に見苦しい」
「貴様ら! 出ていけ!!」
団長室に入って来たのは騎士団の副団長と受付にいた見習い騎士。その後ろに2人の騎士が苦々しい顔で立っていた。
「メルトが呼びに来た時は何事かと思いましたが、ドアの外で話は聞かせていただきました。騎士団長が横領と賄賂ですか。騎士団の装備が酷い状況になっているのが団長の横領の所為だったことは訓練に参加しない団長でさえご存じだったはずなのに。しかもウォルデン前侯爵とご子息の殺害の実行犯・・騎士団副団長の権限を持って団長を逮捕勾留いたします」
「ウォルデン侯爵だが、ディスペンサー騎士団長はおられるか?」
受付にいた見習い騎士は予約なしに現れたマッケナに訝しげな顔をしていたがウォルデンと言う名前に反応した。
「あっ、あの、もしかして有名なウォルデン侯爵様ですか!? お会いできて光栄です!」
「騎士団長に会いに来たんだが、取り次いでもらえるかな」
「えっと、あの、はい。団長なら2階の団長室におられるはずです。ご案内致します」
憧れのウォルデン侯爵に会えて目を輝かせている見習い騎士は舞い上がり、マッケナの面会の内容を問うことも団長に確認を取ることも忘れマッケナ達を団長室へ案内した。
「ディスペンサー団長、ウォルデン侯爵様がお見えです」
受付の見習い騎士は団長室をノックした後返事も待たずドアを開けてしまった。
「なっ、わしの許可なく勝手に人を連れてくるなど何を考えておる!!」
机に向かい書類にペンを走らせていた騎士団長がペンを握りしめたまま案内をした見習い騎士を怒鳴りつけた。マッケナが真っ青になって硬直した見習い騎士の肩を叩き耳元で何かを囁いた後ドアを指差すと、見習い騎士の少年はペコリと頭を下げて団長室を逃げ出した。
「どんな要件できたのか知らんがさっさとお引き取り願おう。貴様と違ってわしは忙しいのでな」
「2ヶ月前は武器の購入代から10万ギル。商人から賄賂として馬一頭。半年前は本部改築費用から50万ギル。賄賂として100万ギル。その前は「待て、一体何の、何の話をしているんだ!」」
「詳しい説明が必要ですかな? 6年前からはじまった横領の全ての証拠が揃っているとしたら? それにしても、領地の経営が傾きはじめてからは随分と横領額が跳ね上がっている。その所為で古い武具や鈍な剣で戦っている騎士は可哀想だとは思いませんかな?」
「・・」
「それについて、生真面目な副団長は何と言っておられるのかお聞きしたいですな。彼は腕は確かだがなかなか苦労しておられるようだ」
「・・」
「ああ、副団長は貴殿の推薦でしたな。推薦理由は、平民相手なら思い通りになる・・でしたか」
「馬鹿馬鹿しい。副団長なんかが役に立つものか。わしの周りには貴族出身の騎士が揃っておる。奴等はわしの言いなりじゃからな。
わしを脅して何になる・・貴様の狙いは何だ」
「今回は15年前の戦争の思い出話と、かつてあちこちで出没していた盗賊について昔話をしようと思いまして」
ディスペンサー騎士団長が青褪め額に冷や汗を浮かべながら手にしていたペンを机にそっと置いた。右手が机の下に向けて少しずつ動いていくのを見咎めたマッケナがニヤリと悪どい笑みを浮かべた。
「無駄な争いはやめておきたいので手は机の上に置いたままでいていただこうか。昔から貴殿は残念な腕前だったがぬるま湯に浸かった騎士団団長が剣を抜いても無駄になるとは思うがな」
昔は書類仕事の最中でも剣を手放さないと言われたディスペンサー騎士団長だったが学生時代からマッケナに勝てたことは一度もなかった。今では訓練に参加することも鍛錬もしなくなった団長と今だに戦いに明け暮れているマッケナでは戦っても結果は見えている。
「貴様の娘の婚約破棄を決めたのも娘のリディアを婚約者にすると決めたのもグレイソン王子殿下だ。わしは一切関わっておらん!」
「知っているとも。だが、侯爵家にとっての全ての禍根を断ちたいと思ってな」
「先の戦争の事だと言っていたな。それが何だと言うんだ。もう終わった事だろうが!」
「国王の欲を煽って武功と報償を狙った挙句一人逃げ出した奴が随分と偉そうな物言いだな。それにその後貴様が仕出かしたことへの言い訳はどうする?」
「わしは・・貴様の、貴様のせいだ。貴様が戦いに参加しておれば負けることなどなかったんだ。ウォルデン侯爵家の兵力があれば尻込みしていた貴族達も立ち上がった! そうすれば間違いなく勝てていたんだ!! そうなったら俺が逃げ出す事も、その後あんな事をする必要もなかったんだ!」
「王家の奴等と同じことを言うんだな。全ては俺のせいか?」
「ああ、貴様が愛国心のない臆病者だったからだ。その所為で戦争に負けて貴様の父親と兄が殺されたんだ」
「殺されたんじゃない。貴様が、ディスペンサー騎士団長、お前が殺したんだ」
「負けた責任を取れ、逃げ出した責任を取れと言われて仕方なかった。陛下の命令だと言われて断れるわけがない!」
「違うな。貴様は兵を見捨てて戦いから一人で逃げ出した事がバレるのが怖かったんだ。ウォルデン侯爵の兵がいれば勝てたのにと言われてプライドが傷ついたんだ。その腹いせに俺の父と兄を殺した。国王やユージーンはそのきっかけを作ったにすぎん」
「それがどうした!! 自分より年下の奴に一度も勝てず周りから馬鹿にされ続けた挙句、ウォルデンがいないから騎士団長になれただのウォルデンさえいれば勝てたのにと言われて・・。
ウォルデンウォルデンウォルデン! 誰も彼も貴様のことばかり褒め称える。貴様さえいなければわしが!! わしこそが!!
ユージーン様から言われて貴様の父親と兄を殺った時、貴様の父親と兄は『俺達を殺してもマッケナがいる』って言いやがった。ところがどうだ? その後の貴様は腑抜けのように王家に金を出し続け娘を人身御供に出し、呑気に山を駆け巡ってばかり。
は! 戦いしか能のない人間の屑じゃねえか」
顔を真っ赤にして唾を撒き散らしながらディスペンサー団長が言い募っていると団長室のドアが開いた。
「その辺でやめておかれてはいかがですか? 騎士の風上にも置けない発言は非常に見苦しい」
「貴様ら! 出ていけ!!」
団長室に入って来たのは騎士団の副団長と受付にいた見習い騎士。その後ろに2人の騎士が苦々しい顔で立っていた。
「メルトが呼びに来た時は何事かと思いましたが、ドアの外で話は聞かせていただきました。騎士団長が横領と賄賂ですか。騎士団の装備が酷い状況になっているのが団長の横領の所為だったことは訓練に参加しない団長でさえご存じだったはずなのに。しかもウォルデン前侯爵とご子息の殺害の実行犯・・騎士団副団長の権限を持って団長を逮捕勾留いたします」
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