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19.絶対迷子になる!
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「は! 平民の分際でわしを逮捕するだと!? わしが取り立ててやらなければ今でも地を這いずっておった平民ごときがわしに楯突くと言うのか! 騎士団団長であり伯爵家当主のわしに手をかけたら王家が黙っておらんぞ。即効その首を刎ねてやる!」
「試してみましょう。私は平民上がりの役立たずかもしれませんが騎士団への忠誠心は貴方よりは強いようです。前回の遠征で資材不足で苦しんだ団員達は尊敬する団長の所業を知ったら悲しむでしょうな」
「ふん、無能がどうなろうとわしには何の関係もないわ」
この期に及んで悪びれる様子もなく毒突く団長に周りの者達の目はますます冷たくなっていった。
「副団長に一つお願いがございます。騎士団の牢では団長の味方が近くにいるのではないかと思います。折角団長から真実を知る事ができましたのに逃げ出されては困るのです。そこで・・」
ここまで部屋の隅に静かに立ち気配を殺していたジョージが声だけは穏やかに話しはじめた。団長に殺された前ウォルデン侯爵の頃から執事として仕えていたジョージは漸く見つけた犯人を決して逃さない為に最善を尽くすつもりで準備していた。
騎士団の牢に入れられるならいくらでも逃げ出せると踏んでいたディスペンサー騎士団長の顔が引き攣り、キョロキョロと部屋を見回し逃げ道を探しだしたが目の前にはマッケナが立ち塞がり副団長が連れてきた騎士は既に団長の左右を固めていた。
団長は拘束されそうになった途端必死に懇願しはじめた。
「頼む、見逃してくれ。見逃してくれたら何でも望みを叶えてやろう。わしの罪を暴けば王家が黙っておらんぞ。ウォルデン、な、落ち着いて考えてくれ。助けてくれたらどんな事でもする。
副団長! 助けてくれたら幾らでも好きなだけ金をやろう。貴族になりたいだろう? わしがお前を男爵にしてやろう。お前達もだ」
「団長、ご安心下さい。彼等は二人とも私と同じ平民上がりですが、平民である事に満足していますから」
入り口の前に立ち塞がっている副団長は悪辣な顔で笑っていた。
手足を拘束され猿轡をかまされた後も暴れる団長に『往生際が悪いですね』と言いながら副団長は眠くなる鼻薬を効かせた。
「この薬は騎士団が暴れる犯罪者の逮捕時に使用する物です。後遺症はありませんし半日は起きないはずです」
満面の笑みでサクッと睡眠薬を使ったあたり、副団長の団長への仕返しかもしれないと周りにいた全員が笑いを堪えた。
傲慢な貴族至上主義者の団長は騎士達を身分で差別し副団長と常に対立していた。掃除・洗濯は平民騎士の仕事、訓練内容や食事の時間まで貴族の令息達を優遇し平民騎士にはろくに休暇も与えなかった。
団長の口癖は、
『平民の事は貴様に任せる。平民らしくわしら貴族のために働け』
馬車に乗せられた団長はマッケナが連れて来たウォルデン侯爵家の兵が連れて行ったが、時期を見てフラウド男爵と共に王宮に連れて行く予定でいる。副団長室に集まったマッケナ達は見習い騎士が淹れたお茶で漸く人心地つくことができた。
「団長は敵前逃亡による任務の放棄・殺人・横領・賄賂罪は間違いありませんね」
「横領等についての証拠は揃っている。殺人と指揮を放り出して敵前逃亡した事については証言をとった念書があるので言い逃れは出来ない」
「ウォルデン侯爵。私達はディスペンサー団長自身が自らの罪を暴露するのをハッキリと聞きました。いつでも証人になります」
副団長の言葉に2人の騎士と見習い騎士が大きく頷いた。
「私も証人になります。団長のした事は許せません」
「お役に立たせて下さい」
「私も皆さんと一緒の気持ちです」
「もう分かっていると思うが、今回の件は王家が深く関わっているんだ。団長の罪が確定し君達の安全が保証されるまで、身柄をウォルデン侯爵家で預からせてもらえないだろうか? 必要であれば手伝ってもらうかもしれないがそれは最後の手段にしたい」
ディスペンサー団長の罪が公になれば王家にも法の手が伸びる事になる。彼等は自分達の保身のためなら副団長達を闇に葬るくらいは簡単にやってのけるだろう。
「これから先も騎士団に所属するなら上司の告発に関わるのは君達にとって得策とは言えないだろう。団長の心酔しているものもいるだろうし団長と同じような考えの奴もいるだろう。そう言う奴らが『仲間を売った』と言い出す可能性があるから、出来れば君達のことは秘密にしておきたい。
とは言っても、出来るだけ穏便にここから団長を連れ出す為とはいえ意図的に君達を巻き込んでしまったのは俺だ。謝って済むとは思えんが何か問題が起きた時は必ず侯爵家が責任を持つ」
「団長と副団長が二人揃って突然いなくなったら騎士団が混乱するだろうから私はここに残るが、3人はウォルデン侯爵様の指示に従いなさい。騎士団では長期休暇扱いにでもしておこう」
「では副団長には護衛をつけさせてくれ。それ程長くはかからないと約束する」
「わかりました。宜しくお願いします」
「うちの精鋭を残していくから遠慮なく使ってやってくれ」
「侯爵家の精鋭ですか? それなら騎士達の指導をお願いしても構いませんか?」
「ああ、勿論だとも。うちの奴らは騎士団の戦い方とは随分違うから役に立つだろう」
「えーっ、侯爵家の方の指導ですか!? 俺もそっちに参加したいです」
「俺も! この国一番のウォルデン侯爵家の精鋭なんて・・是非参加させて下さい!」
2人の騎士が興奮して立ち上がり鼻息を荒くしてマッケナを見つめた。
「僕、私も見学したいです!」
苦笑いする副団長とジョージを余所に、マッケナは侯爵邸で稽古をつける約束をしてなんとか騎士2人を納得させることができた。
騎士2人と見習い騎士はその日の夜遅くウォルデン侯爵家にやって来たが、豪華な侯爵邸の佇まいと高価な調度品に度肝を抜かれ玄関ホールで天井のシャンデリアを見上げたまま口をぽかんとあけて立ち尽くしてしまった。
その後3人はそれぞれに与えられた広々とした客室を断り一部屋にまとまって宿泊する事を希望した。
(場違いすぎて無理だって)
(使用人部屋とか・・そういうとこの方が安眠できそうだよ)
(こんなの、部屋から出たら絶対迷子になるぅ!)
「試してみましょう。私は平民上がりの役立たずかもしれませんが騎士団への忠誠心は貴方よりは強いようです。前回の遠征で資材不足で苦しんだ団員達は尊敬する団長の所業を知ったら悲しむでしょうな」
「ふん、無能がどうなろうとわしには何の関係もないわ」
この期に及んで悪びれる様子もなく毒突く団長に周りの者達の目はますます冷たくなっていった。
「副団長に一つお願いがございます。騎士団の牢では団長の味方が近くにいるのではないかと思います。折角団長から真実を知る事ができましたのに逃げ出されては困るのです。そこで・・」
ここまで部屋の隅に静かに立ち気配を殺していたジョージが声だけは穏やかに話しはじめた。団長に殺された前ウォルデン侯爵の頃から執事として仕えていたジョージは漸く見つけた犯人を決して逃さない為に最善を尽くすつもりで準備していた。
騎士団の牢に入れられるならいくらでも逃げ出せると踏んでいたディスペンサー騎士団長の顔が引き攣り、キョロキョロと部屋を見回し逃げ道を探しだしたが目の前にはマッケナが立ち塞がり副団長が連れてきた騎士は既に団長の左右を固めていた。
団長は拘束されそうになった途端必死に懇願しはじめた。
「頼む、見逃してくれ。見逃してくれたら何でも望みを叶えてやろう。わしの罪を暴けば王家が黙っておらんぞ。ウォルデン、な、落ち着いて考えてくれ。助けてくれたらどんな事でもする。
副団長! 助けてくれたら幾らでも好きなだけ金をやろう。貴族になりたいだろう? わしがお前を男爵にしてやろう。お前達もだ」
「団長、ご安心下さい。彼等は二人とも私と同じ平民上がりですが、平民である事に満足していますから」
入り口の前に立ち塞がっている副団長は悪辣な顔で笑っていた。
手足を拘束され猿轡をかまされた後も暴れる団長に『往生際が悪いですね』と言いながら副団長は眠くなる鼻薬を効かせた。
「この薬は騎士団が暴れる犯罪者の逮捕時に使用する物です。後遺症はありませんし半日は起きないはずです」
満面の笑みでサクッと睡眠薬を使ったあたり、副団長の団長への仕返しかもしれないと周りにいた全員が笑いを堪えた。
傲慢な貴族至上主義者の団長は騎士達を身分で差別し副団長と常に対立していた。掃除・洗濯は平民騎士の仕事、訓練内容や食事の時間まで貴族の令息達を優遇し平民騎士にはろくに休暇も与えなかった。
団長の口癖は、
『平民の事は貴様に任せる。平民らしくわしら貴族のために働け』
馬車に乗せられた団長はマッケナが連れて来たウォルデン侯爵家の兵が連れて行ったが、時期を見てフラウド男爵と共に王宮に連れて行く予定でいる。副団長室に集まったマッケナ達は見習い騎士が淹れたお茶で漸く人心地つくことができた。
「団長は敵前逃亡による任務の放棄・殺人・横領・賄賂罪は間違いありませんね」
「横領等についての証拠は揃っている。殺人と指揮を放り出して敵前逃亡した事については証言をとった念書があるので言い逃れは出来ない」
「ウォルデン侯爵。私達はディスペンサー団長自身が自らの罪を暴露するのをハッキリと聞きました。いつでも証人になります」
副団長の言葉に2人の騎士と見習い騎士が大きく頷いた。
「私も証人になります。団長のした事は許せません」
「お役に立たせて下さい」
「私も皆さんと一緒の気持ちです」
「もう分かっていると思うが、今回の件は王家が深く関わっているんだ。団長の罪が確定し君達の安全が保証されるまで、身柄をウォルデン侯爵家で預からせてもらえないだろうか? 必要であれば手伝ってもらうかもしれないがそれは最後の手段にしたい」
ディスペンサー団長の罪が公になれば王家にも法の手が伸びる事になる。彼等は自分達の保身のためなら副団長達を闇に葬るくらいは簡単にやってのけるだろう。
「これから先も騎士団に所属するなら上司の告発に関わるのは君達にとって得策とは言えないだろう。団長の心酔しているものもいるだろうし団長と同じような考えの奴もいるだろう。そう言う奴らが『仲間を売った』と言い出す可能性があるから、出来れば君達のことは秘密にしておきたい。
とは言っても、出来るだけ穏便にここから団長を連れ出す為とはいえ意図的に君達を巻き込んでしまったのは俺だ。謝って済むとは思えんが何か問題が起きた時は必ず侯爵家が責任を持つ」
「団長と副団長が二人揃って突然いなくなったら騎士団が混乱するだろうから私はここに残るが、3人はウォルデン侯爵様の指示に従いなさい。騎士団では長期休暇扱いにでもしておこう」
「では副団長には護衛をつけさせてくれ。それ程長くはかからないと約束する」
「わかりました。宜しくお願いします」
「うちの精鋭を残していくから遠慮なく使ってやってくれ」
「侯爵家の精鋭ですか? それなら騎士達の指導をお願いしても構いませんか?」
「ああ、勿論だとも。うちの奴らは騎士団の戦い方とは随分違うから役に立つだろう」
「えーっ、侯爵家の方の指導ですか!? 俺もそっちに参加したいです」
「俺も! この国一番のウォルデン侯爵家の精鋭なんて・・是非参加させて下さい!」
2人の騎士が興奮して立ち上がり鼻息を荒くしてマッケナを見つめた。
「僕、私も見学したいです!」
苦笑いする副団長とジョージを余所に、マッケナは侯爵邸で稽古をつける約束をしてなんとか騎士2人を納得させることができた。
騎士2人と見習い騎士はその日の夜遅くウォルデン侯爵家にやって来たが、豪華な侯爵邸の佇まいと高価な調度品に度肝を抜かれ玄関ホールで天井のシャンデリアを見上げたまま口をぽかんとあけて立ち尽くしてしまった。
その後3人はそれぞれに与えられた広々とした客室を断り一部屋にまとまって宿泊する事を希望した。
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