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作戦会議 Part 1
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三月
ーーーーーー
「アイラ様ハーブティーをお待ちしました。ドレスが汚れています。お着替えのついでに湯浴みなさいますか? 気持ちが落ち着かれると思いますよ」
ソフィアが聞いてくるが、アイラは手に持たされたハーブティーを見つめながら、ただ茫然とソファに座っていた。
「・・そうね、任せるわ」
いつの間にか湯浴みの支度ができていて、腕に飛び散っていたインクを洗い落とされた。ベッドに入れられた後、蜂蜜入りのホットミルクを持たされたが、アイラは何も気付かず空中をただ見つめていた。
ソフィアはアイラが持っていたカップを口元に運び、
「アイラ様、どうかお飲みください。気持ちが落ち着きます」
と声をかけた。
アイラが機械的にそれを飲み干すと、横にならせて上掛けをかけた。
「お側におりますので」
「・・ごめんなさい。一人になりたいの」
「かしこまりました。近くにおりますから、いつでもお呼びください」
ソフィアはそう言って部屋の灯りを落とし出て行った。
「お父様、お母様ごめんなさい」上掛けに潜り込み、一晩中泣き続けた。
次の朝やってきたソフィアに開口一番、
「ウィルソンを呼んでくれる?」
と指示を出した。
「まずは目を冷やしませんと」
「そんなに酷い?」
「はい、かなり」
「ではタオルを持ってくる時、ウィルソンに声をかけてきて」
「かしこまりました。ここに呼びますか?」
「・・いいえ、執務室の方がいいわ。私も着替えて直ぐ行きます。ソフィアも来てちょうだい。ウィルソンならきっと、目の腫れくらい気づかないふりをしてくれるわ」
執務室にウィルソンとソフィアが入ってきた。
「アイラ様、タオルをお持ちしました」
「ありがとう。あなた達にね、手伝ってもらいたい事があるの」
「ソフィアもですか?」
ウィルソンが部屋の隅に控えているソフィアを、横目で見ながら聞いてきた。
「ええ、ソフィアにも知っておいて欲しいの、手伝ってもらうかもしれないから。長くなるからソファに座りましょう。ソフィアあなたも座って」
ウィルソンとソフィアは、アイラの向かい側に並んで座った。
「お父様達が亡くなられる前、誰かに呼び出された事は覚えている?」
「はい、結局あの時は誰なのか分かりませんでしたが」
「多分だけどデイビッドだと思うの」
「デイビッドに昨日、私が爵位や領地全てを相続したって話したの。そしたら俺の取り分は? ってものすごく怒りだして、暴れ始めたの。その後あなた達が来てくれたんだけど、何のためにとか意味がなかったとか言っていたの、ウィルソンにも聞こえたかしら?」
「はい、かなりはっきりと聞こえました」
ウィルソンが大きく頷いた。
「あの事故の時ね、とても不思議だったの。お父様は誰が来たのか分かって直ぐ屋敷に招き入れたみたいだった、夜遅くやって来たのによ。余程親しい仲じゃないとそんなことしないはず、なのに誰も名乗り出なかった。メイドの話では若い男性だったって言うから、お父様達のお友達とも思えないし」
「デイビッド様なら当てはまりますね」
「そうなの。今まではデイビッドにはそんなことする理由がないからって疑ってなかったけど、自分が伯爵になれて領地も財産も受け継げると本気で思っていたなら」
「去年のあの金貸しの件もありますし」
「そう、あの後どうなったのか気にしていなかったけど、もしかしたらもっと大変な状態になっているのかも」
「もしくは、同様の借金が他にもあるのかもしれません」
「それなら車軸が壊れたのは偶然じゃないって事ね」
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「アイラ様ハーブティーをお待ちしました。ドレスが汚れています。お着替えのついでに湯浴みなさいますか? 気持ちが落ち着かれると思いますよ」
ソフィアが聞いてくるが、アイラは手に持たされたハーブティーを見つめながら、ただ茫然とソファに座っていた。
「・・そうね、任せるわ」
いつの間にか湯浴みの支度ができていて、腕に飛び散っていたインクを洗い落とされた。ベッドに入れられた後、蜂蜜入りのホットミルクを持たされたが、アイラは何も気付かず空中をただ見つめていた。
ソフィアはアイラが持っていたカップを口元に運び、
「アイラ様、どうかお飲みください。気持ちが落ち着きます」
と声をかけた。
アイラが機械的にそれを飲み干すと、横にならせて上掛けをかけた。
「お側におりますので」
「・・ごめんなさい。一人になりたいの」
「かしこまりました。近くにおりますから、いつでもお呼びください」
ソフィアはそう言って部屋の灯りを落とし出て行った。
「お父様、お母様ごめんなさい」上掛けに潜り込み、一晩中泣き続けた。
次の朝やってきたソフィアに開口一番、
「ウィルソンを呼んでくれる?」
と指示を出した。
「まずは目を冷やしませんと」
「そんなに酷い?」
「はい、かなり」
「ではタオルを持ってくる時、ウィルソンに声をかけてきて」
「かしこまりました。ここに呼びますか?」
「・・いいえ、執務室の方がいいわ。私も着替えて直ぐ行きます。ソフィアも来てちょうだい。ウィルソンならきっと、目の腫れくらい気づかないふりをしてくれるわ」
執務室にウィルソンとソフィアが入ってきた。
「アイラ様、タオルをお持ちしました」
「ありがとう。あなた達にね、手伝ってもらいたい事があるの」
「ソフィアもですか?」
ウィルソンが部屋の隅に控えているソフィアを、横目で見ながら聞いてきた。
「ええ、ソフィアにも知っておいて欲しいの、手伝ってもらうかもしれないから。長くなるからソファに座りましょう。ソフィアあなたも座って」
ウィルソンとソフィアは、アイラの向かい側に並んで座った。
「お父様達が亡くなられる前、誰かに呼び出された事は覚えている?」
「はい、結局あの時は誰なのか分かりませんでしたが」
「多分だけどデイビッドだと思うの」
「デイビッドに昨日、私が爵位や領地全てを相続したって話したの。そしたら俺の取り分は? ってものすごく怒りだして、暴れ始めたの。その後あなた達が来てくれたんだけど、何のためにとか意味がなかったとか言っていたの、ウィルソンにも聞こえたかしら?」
「はい、かなりはっきりと聞こえました」
ウィルソンが大きく頷いた。
「あの事故の時ね、とても不思議だったの。お父様は誰が来たのか分かって直ぐ屋敷に招き入れたみたいだった、夜遅くやって来たのによ。余程親しい仲じゃないとそんなことしないはず、なのに誰も名乗り出なかった。メイドの話では若い男性だったって言うから、お父様達のお友達とも思えないし」
「デイビッド様なら当てはまりますね」
「そうなの。今まではデイビッドにはそんなことする理由がないからって疑ってなかったけど、自分が伯爵になれて領地も財産も受け継げると本気で思っていたなら」
「去年のあの金貸しの件もありますし」
「そう、あの後どうなったのか気にしていなかったけど、もしかしたらもっと大変な状態になっているのかも」
「もしくは、同様の借金が他にもあるのかもしれません」
「それなら車軸が壊れたのは偶然じゃないって事ね」
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