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第五章
30.クームラがターニャを選んだのは
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セルビアスは連合王国の中でもかなり地位が低い。
『魔女と呪術師なんか役立たずだよな』
『セルビアスが戦闘部族? 薬草を持って祈りでも捧げてくれるとかか? マジでウケるんだけど』
アルムヘイルの王位簒奪に加担したのは、連合王国の中でもかなり過激な部族ハザラスで、その時のセルビアスは相手にもしてもらえなかったが⋯⋯ハザラスが役に立つ前にアメリアに叩き潰された。
娘のダニアを国王の元へ送り込めた事もあり、国王やクレベルンのハントリー侯爵達と話ができるようになったクームラは、今が最大のチャンスだと盛り上がった。
『ハザラスのような脳筋なんかと違って、セルビアスは策も練れるし、暗殺はお手のものです』
『仲間になりたいなら実力を見せてみろ』
(国王はダニアに骨抜き、俺は帝国やクレベルンと同じテーブルについた⋯⋯侵略戦争を引き起こして、セルビアスの名前を広めてやる。魔法なんかより呪術の方が上だってな)
間者を忍び込ませ、順調に薬を蔓延させ軍を弱体化させていく作戦は順調に進んでいた。アメリアを暗殺したら、疫病に見せかけて毒をばら撒いて一気に攻め込む!
(上手く行っていたはずなのに何が起きた⋯⋯)
連合王国の使者は関税の大幅な引き下げを提案され、忍び込ませていた間者が片っ端から捕まりはじめた。洗脳した者は鑑定の魔導具で発見され、毒の中和剤が配られて⋯⋯。
その中で起きた出来事と言えば、アメリアの一人娘がオーレリアに引き取られた事。虐待されていたらしい。
呆然としていたクームラがエロイーズに呼び出された。
『エレーナが幸せを掴むのを待って、ここに連れて来なさい⋯⋯それが出来れば、無様な失敗には目を瞑ってあげるわ。
絶望したエレーナを見せたら、流石にあの女でも泣き叫んで、惨めに地べたに這いつくばるはず。わたくしの目の前で2人を嬲り殺しにしてやる!』
(ガキを一人誘拐するだけで首が繋がるなら儲けもんだ⋯⋯魔導士の目の前で掻っ攫ってやればスッキリするぜ!)
オーレリアに行ったエレーナは、すぐに幸せを掴むはずだとクームラは予想していたが、噂では殻に籠ることの方が多いと聞く。
(たかが5歳のガキのくせに⋯⋯さっさと甘えて贅沢三昧しろよ!)
常に魔導士達の目がありエレーナを拉致できず、運良く見かけても遠慮ばかりしているように見えて、連れ出されてもエレーナが泣き出しそうな気がしない。
(なんなんだ、あの娘は! 子供なら子供らしくしろってんだ)
エレーナがループ前の記憶のせいで新しい環境に戸惑い、溶け込めずにいるとは知らないクームラはエレーナに腹を立て、エレーナの周りを彷徨く魔導士達にも腹を立てた。
(クソ忌々しい魔導士めが! そうだ、良いことを思いついた。新しい環境に馴染めねえなら、家族に会えりゃ喜ぶよなあ)
エロイーズは『いつまでに』とは言っていない。なら、やり方を変えればいい。
クームラは少し前に『公国嫌いを口にする娼婦がいる』と言っている男を酒場で見かけ、後をつけた事があった。
(娼婦を買って公国の悪口を言い合うのも面白そうだな)
ちょっとした鬱憤ばらしのつもりだったが、その娼婦がベラム男爵夫人の知り合いだった。
娼婦の亭主は⋯⋯公国がオーレリアとの間に転移の魔法陣を常設した時、一発当ててやると息巻いて商人になったが、商才はなく貧乏一直線。夫人は娼婦の真似事をしながら、客に向かって『公国のせいで貧乏になった』と不満を漏らしていた。
『なあ、金になる話⋯⋯しばらく遊んで暮らせるくらいの金になる話があるんだが?』
『ベラム男爵夫人ってのがいるんだけどさあ。知り合いって言っても、真面目が一番みたいな顔したつまんない女で、子供がいないからちょうどいいんじゃない?
あの女、結構鼻についてるんだよね~。あんた、なんか悪巧みしてそうだけど、あたしは子供を紹介するだけで、他の事は聞かないけどね』
オーレリアへの入出国はどこの国より厳しく、長期間宿に泊まるだけでも、理由を証明する必要がある。
(ターニャを入国させるにはそれなりの方法が必要になる。知り合いから教えてもらった男爵家が、子供を引き取った⋯⋯これならエレーナを拉致するまでにいくら時間がかかっても問題ねえ)
娼婦と約束を取り交わしたクームラは次に公国へ向かった。ニールが捕まり収入源を絶たれたイライザは、小金持ちの商人や鉱山夫を捕まえて日銭を稼いでいたが、金をちらつかせるとあっさりと誘いに乗ってきた。
イライザを誘き出し、馬車の事故に見せかけて殺した後、ターニャをオーレリアに送り込むのは簡単だった。
『このおばちゃんについてけば、もっとおいしいものを食べられるの? やったあ。
あたしのなまえはクラリスで~、りょうしんが、ばしゃのじこでしんで、ひとりぼっちになった! あってる?』
ターニャをオーレリアに送り込む事に成功したクームラは、再びエレーナを誘拐するべく策を練ろうとしていたが⋯⋯連合王国の国王の元に送り込み公妾になっていたダニアが、国王の代替わりと共に送り返されてきた。
『侵略戦争の準備としてセルビアスがやっていた事が全部バレておったわ! 失敗は貴様らのせいじゃ。そのせいで、わしが国王の座を奪われるなど⋯⋯』
責任を取れと迫られたクームラは、ダニアに全てを擦り付けて嬲り殺しにした。
それと同時期に『エレーナへの手出しは中止』だとエロイーズから連絡が来た。今回の作戦が実行前に潰された理由は判明していないが、エレーナの行動が関係しているらしいと言う。
そんなバカな、たかだか5歳のガキに何の力がある!? クームラだけでなく、クレベルン達もそんなはずはないと思ったが、調べるうちに『エレーナが動いた』『エレーナが言い出した』と言う報告が上がってくるばかり。
エレーナが知っていたとしたらどうやって⋯⋯その原因が判明するまで、エレーナに手を出すのは危険だと言うのがハントリー侯爵達の総意になった。
(くそ! マズい、マズいぞ。国王が変わったなら、俺の立場はますます⋯⋯。そうだ! 新しい国王は魔導具の製造方法を独占したがってる⋯⋯それを献上すれば)
作戦はいくつも頭に浮かぶが、どれも実行には至らない。それはクレベルン達も同じだと安心しているうちに月日は経ち⋯⋯。
他国の使者との会談の途中で、アメリアが血を吐いて倒れた。
その報告を聞いて帝国やハントリー侯爵達は『ざまあ』と呟いたが、エロイーズだけが慌てはじめた。
『病で死ぬなど許すわけにはいかぬ! あの女は妾の目の前で⋯⋯妾の策で苦しみ抜いて殺さねばならんのじゃ!』
10年近く前の作戦の失敗で、警戒を強めたアメリアを拉致するのは難しい⋯⋯頭を悩ませるハントリー侯爵達の前で、クームラは嬉しさのあまり、飛び上がりそうになった。
(ターニャ⋯⋯クラリスだ! あの娘を使ってエレーナを誘い出して、エロイーズ様に差し出せば!)
クラリスに誘いをかけるのは簡単だった。男爵家の暮らしに飽き飽きしていたクラリスに、無理矢理魔法属性を植え付けて魔法学園に送り込んだ。
(金はかかったが、この作戦が上手くいけば簡単に元がとれる。次の連合王国の国王は俺になるかもな)
ちまちまと違法薬物の密売で稼ぐより、国王としてクレベルン王国達と渡り合う方が金になる。
(エロイーズ様の覚えがめでたいとなりゃ、帝国もアルムヘイルも俺を丁重に扱うしかなくなるしな)
クームラの思惑が外れたのは、クラリスの強欲さだったかもしれない。
セルビアスの領地で遺体から魔法属性を奪ったクラリスは、腹立ち紛れに『戦禍の魔女』から魔女の糸巻き棒と、魅了をかける呪具を盗んだ。
禁術を使った反動で、記憶に齟齬がではじめたのも、クームラの計画の邪魔をした。
クームラの指示に従うよりも己の欲望を優先させはじめ⋯⋯ 時間が経つうちに、指示そのものを忘れはじめたから。
アイザック王子に纏わりつこうとするばかりで、エレーナを誘い出そうとしない。それどころか、敵対しようとしている。
(警戒されているクラリスに近付くのは危険すぎる。一体どうなってんだ!? 『戦禍の魔女』はなんも言ってね⋯⋯え?)
『魔女の禁術はねえ、真面な人間には耐えられないんだよ。まあ、あんたが連れ来たあの娘なら⋯⋯欲望まみれで自分だけが幸せならそれでいい⋯⋯ああいう、腐れ切った娘ならしばらくは持ちそうさね。
時間は有限。あんまり長くは持たないと思うさね。楽しむなら、お早めに⋯⋯いーっひっひ』
そして、エドワードの婚約披露パーティーが開催された。
『魔女と呪術師なんか役立たずだよな』
『セルビアスが戦闘部族? 薬草を持って祈りでも捧げてくれるとかか? マジでウケるんだけど』
アルムヘイルの王位簒奪に加担したのは、連合王国の中でもかなり過激な部族ハザラスで、その時のセルビアスは相手にもしてもらえなかったが⋯⋯ハザラスが役に立つ前にアメリアに叩き潰された。
娘のダニアを国王の元へ送り込めた事もあり、国王やクレベルンのハントリー侯爵達と話ができるようになったクームラは、今が最大のチャンスだと盛り上がった。
『ハザラスのような脳筋なんかと違って、セルビアスは策も練れるし、暗殺はお手のものです』
『仲間になりたいなら実力を見せてみろ』
(国王はダニアに骨抜き、俺は帝国やクレベルンと同じテーブルについた⋯⋯侵略戦争を引き起こして、セルビアスの名前を広めてやる。魔法なんかより呪術の方が上だってな)
間者を忍び込ませ、順調に薬を蔓延させ軍を弱体化させていく作戦は順調に進んでいた。アメリアを暗殺したら、疫病に見せかけて毒をばら撒いて一気に攻め込む!
(上手く行っていたはずなのに何が起きた⋯⋯)
連合王国の使者は関税の大幅な引き下げを提案され、忍び込ませていた間者が片っ端から捕まりはじめた。洗脳した者は鑑定の魔導具で発見され、毒の中和剤が配られて⋯⋯。
その中で起きた出来事と言えば、アメリアの一人娘がオーレリアに引き取られた事。虐待されていたらしい。
呆然としていたクームラがエロイーズに呼び出された。
『エレーナが幸せを掴むのを待って、ここに連れて来なさい⋯⋯それが出来れば、無様な失敗には目を瞑ってあげるわ。
絶望したエレーナを見せたら、流石にあの女でも泣き叫んで、惨めに地べたに這いつくばるはず。わたくしの目の前で2人を嬲り殺しにしてやる!』
(ガキを一人誘拐するだけで首が繋がるなら儲けもんだ⋯⋯魔導士の目の前で掻っ攫ってやればスッキリするぜ!)
オーレリアに行ったエレーナは、すぐに幸せを掴むはずだとクームラは予想していたが、噂では殻に籠ることの方が多いと聞く。
(たかが5歳のガキのくせに⋯⋯さっさと甘えて贅沢三昧しろよ!)
常に魔導士達の目がありエレーナを拉致できず、運良く見かけても遠慮ばかりしているように見えて、連れ出されてもエレーナが泣き出しそうな気がしない。
(なんなんだ、あの娘は! 子供なら子供らしくしろってんだ)
エレーナがループ前の記憶のせいで新しい環境に戸惑い、溶け込めずにいるとは知らないクームラはエレーナに腹を立て、エレーナの周りを彷徨く魔導士達にも腹を立てた。
(クソ忌々しい魔導士めが! そうだ、良いことを思いついた。新しい環境に馴染めねえなら、家族に会えりゃ喜ぶよなあ)
エロイーズは『いつまでに』とは言っていない。なら、やり方を変えればいい。
クームラは少し前に『公国嫌いを口にする娼婦がいる』と言っている男を酒場で見かけ、後をつけた事があった。
(娼婦を買って公国の悪口を言い合うのも面白そうだな)
ちょっとした鬱憤ばらしのつもりだったが、その娼婦がベラム男爵夫人の知り合いだった。
娼婦の亭主は⋯⋯公国がオーレリアとの間に転移の魔法陣を常設した時、一発当ててやると息巻いて商人になったが、商才はなく貧乏一直線。夫人は娼婦の真似事をしながら、客に向かって『公国のせいで貧乏になった』と不満を漏らしていた。
『なあ、金になる話⋯⋯しばらく遊んで暮らせるくらいの金になる話があるんだが?』
『ベラム男爵夫人ってのがいるんだけどさあ。知り合いって言っても、真面目が一番みたいな顔したつまんない女で、子供がいないからちょうどいいんじゃない?
あの女、結構鼻についてるんだよね~。あんた、なんか悪巧みしてそうだけど、あたしは子供を紹介するだけで、他の事は聞かないけどね』
オーレリアへの入出国はどこの国より厳しく、長期間宿に泊まるだけでも、理由を証明する必要がある。
(ターニャを入国させるにはそれなりの方法が必要になる。知り合いから教えてもらった男爵家が、子供を引き取った⋯⋯これならエレーナを拉致するまでにいくら時間がかかっても問題ねえ)
娼婦と約束を取り交わしたクームラは次に公国へ向かった。ニールが捕まり収入源を絶たれたイライザは、小金持ちの商人や鉱山夫を捕まえて日銭を稼いでいたが、金をちらつかせるとあっさりと誘いに乗ってきた。
イライザを誘き出し、馬車の事故に見せかけて殺した後、ターニャをオーレリアに送り込むのは簡単だった。
『このおばちゃんについてけば、もっとおいしいものを食べられるの? やったあ。
あたしのなまえはクラリスで~、りょうしんが、ばしゃのじこでしんで、ひとりぼっちになった! あってる?』
ターニャをオーレリアに送り込む事に成功したクームラは、再びエレーナを誘拐するべく策を練ろうとしていたが⋯⋯連合王国の国王の元に送り込み公妾になっていたダニアが、国王の代替わりと共に送り返されてきた。
『侵略戦争の準備としてセルビアスがやっていた事が全部バレておったわ! 失敗は貴様らのせいじゃ。そのせいで、わしが国王の座を奪われるなど⋯⋯』
責任を取れと迫られたクームラは、ダニアに全てを擦り付けて嬲り殺しにした。
それと同時期に『エレーナへの手出しは中止』だとエロイーズから連絡が来た。今回の作戦が実行前に潰された理由は判明していないが、エレーナの行動が関係しているらしいと言う。
そんなバカな、たかだか5歳のガキに何の力がある!? クームラだけでなく、クレベルン達もそんなはずはないと思ったが、調べるうちに『エレーナが動いた』『エレーナが言い出した』と言う報告が上がってくるばかり。
エレーナが知っていたとしたらどうやって⋯⋯その原因が判明するまで、エレーナに手を出すのは危険だと言うのがハントリー侯爵達の総意になった。
(くそ! マズい、マズいぞ。国王が変わったなら、俺の立場はますます⋯⋯。そうだ! 新しい国王は魔導具の製造方法を独占したがってる⋯⋯それを献上すれば)
作戦はいくつも頭に浮かぶが、どれも実行には至らない。それはクレベルン達も同じだと安心しているうちに月日は経ち⋯⋯。
他国の使者との会談の途中で、アメリアが血を吐いて倒れた。
その報告を聞いて帝国やハントリー侯爵達は『ざまあ』と呟いたが、エロイーズだけが慌てはじめた。
『病で死ぬなど許すわけにはいかぬ! あの女は妾の目の前で⋯⋯妾の策で苦しみ抜いて殺さねばならんのじゃ!』
10年近く前の作戦の失敗で、警戒を強めたアメリアを拉致するのは難しい⋯⋯頭を悩ませるハントリー侯爵達の前で、クームラは嬉しさのあまり、飛び上がりそうになった。
(ターニャ⋯⋯クラリスだ! あの娘を使ってエレーナを誘い出して、エロイーズ様に差し出せば!)
クラリスに誘いをかけるのは簡単だった。男爵家の暮らしに飽き飽きしていたクラリスに、無理矢理魔法属性を植え付けて魔法学園に送り込んだ。
(金はかかったが、この作戦が上手くいけば簡単に元がとれる。次の連合王国の国王は俺になるかもな)
ちまちまと違法薬物の密売で稼ぐより、国王としてクレベルン王国達と渡り合う方が金になる。
(エロイーズ様の覚えがめでたいとなりゃ、帝国もアルムヘイルも俺を丁重に扱うしかなくなるしな)
クームラの思惑が外れたのは、クラリスの強欲さだったかもしれない。
セルビアスの領地で遺体から魔法属性を奪ったクラリスは、腹立ち紛れに『戦禍の魔女』から魔女の糸巻き棒と、魅了をかける呪具を盗んだ。
禁術を使った反動で、記憶に齟齬がではじめたのも、クームラの計画の邪魔をした。
クームラの指示に従うよりも己の欲望を優先させはじめ⋯⋯ 時間が経つうちに、指示そのものを忘れはじめたから。
アイザック王子に纏わりつこうとするばかりで、エレーナを誘い出そうとしない。それどころか、敵対しようとしている。
(警戒されているクラリスに近付くのは危険すぎる。一体どうなってんだ!? 『戦禍の魔女』はなんも言ってね⋯⋯え?)
『魔女の禁術はねえ、真面な人間には耐えられないんだよ。まあ、あんたが連れ来たあの娘なら⋯⋯欲望まみれで自分だけが幸せならそれでいい⋯⋯ああいう、腐れ切った娘ならしばらくは持ちそうさね。
時間は有限。あんまり長くは持たないと思うさね。楽しむなら、お早めに⋯⋯いーっひっひ』
そして、エドワードの婚約披露パーティーが開催された。
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