【完結】お姉様!脱お花畑いたしましょう

との

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プロローグ

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「私と結婚して頂けますか?」

 今日は人生で最高に幸せな日ですわ。リオンから結婚を申し込まれましたの。2人の想いは、真実の愛だと仰って下さいましたのよ。私が真実の愛に出逢えるなんて、思ってもおりませんでした。これから幾多の障害を乗り越えて、愛を育んでいこうと言って下さいました。

 来月の王立学園卒業パーティーには、リオンの婚約者としてエスコートして頂きますの。
 ドレスやアクセサリー等は勿論、リオンから贈って頂くことになっておりますし、エスコートして頂くことも決まっておりましたけれど、恋人と婚約者では全然違いますでしょう? ほら、気持ち的に?
 皆様には内緒にしておいて、パーティーの時に婚約の発表をするのが良いですわね。皆様の驚くお顔が、目に浮かぶようです。


 私はこのティンバー王国の王女、ミリアム・ヒューブルと申します。

 王女と申しましても王弟の娘ですし、この国は女性に王位継承権はございません。いずれはどこかの貴族に降嫁するものと教えられて育ちました。
 政略結婚で、よく知りもしない殿方の元に、輿入れさせられてしまうのだと、半ば諦めておりました。

 学生時代が最後の・・いえ、唯一の自由な時でしたの。そんな時に、運命の人リオンと出会ったのですわ。

 我が国の王立学園は、試験で一定以上の成績を修めることが出来れば、貴族平民に拘らず入学できるのです。学内での身分は勿論平等です。
 一部の貴族の方は、平民とは関わらないようにしておられましたが、私は当然クラスの皆様と、親しくさせて頂きました。王女なのですから、率先して平民の方々と触れ合うべきだと思いましたもの。

 だって、王女と平民が知り合うなど、学校以外ではあり得ませんでしょう? こういう機会に市井の暮らしなどを、しっかり学ぶ事も王女として大切だと思いましたのよ。

 リオンは爵位をお持ちではありません。
 ですが、そんな些細な事など私達の愛の前では、何の問題にもならないと、お父様達はわかってくださるはずです。

 皆様からの祝福のお言葉、楽しみですわ。愛の為に、王女から平民に降嫁するのですもの。私達の真実の愛と、平民を選ぶと言う私の勇気に、家族も周りの方々も感動される事でしょう。

 近頃「真実の愛」が流行っておりますが、私達の愛こそが「真実の愛」なのですから。

 早く帰って、お父様達にご報告しなくては。お母様や妹の驚く顔が、今から楽しみでなりませんね。

 お父様は今日、何時頃王宮から戻られるのでしょうか? 後で急ぎのお手紙を、お出しすることにしましょう。今日は早く帰って頂かなくてはなりませんもの。

 妹は・・そうね、妹は何処かに出かけている事を祈りましょう。
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