12 / 62
第12話 王都の中心へ
しおりを挟む
アルトの驚いた顔にトビーは満足げに笑みを浮かべていた。
トビーは今までの汚い言葉遣いを完全に捨て去り、丁寧で上流貴族のような話し方を崩さないまま、優雅な動作で椅子を引き、再び腰かけた。その座り方、手の組み方、背筋の伸びた姿勢、すべてが計算し尽くされており、アルトは自分が薄汚れた食堂ではなく、王都の最高級料理店にいるように錯覚した。
「さあ、私も食事にしよう」
トビーは、テーブルに置いてあるねこまんまに手を付けた。彼はどんぶりをかき込むのではなく、スプーンを使って一口分ずつ丁寧にすくい、まるでスープを味わうかのように上品に口に運ぶ。その姿は猫まんまという泥底の食事を、まるで最高級の料理ふかひれスープであるかのように美しく見せていた。
トビーは優雅に食事を終えると、口元をハンカチで軽く拭い、紳士的にアルトに声をかけた。
「アルト君、これを着たまえ」
トビーは用意していた紙袋をテーブルに置いた。そして、トビーは店員を呼び止めると、懐から銅貨を1枚取り出し、相手の目を見て軽く微笑みながらそっと手渡した。
「すまないが、友人が着替えるための場所を、奥で少しお借りしたいのだが」
その流れるような仕草と言葉遣いに、店員は一瞬怯みながらも、すぐに店の奥の部屋を指し示した。アルトは言われるがまま店の奥へ行き、トビーが用意した服に着替えた。それは、薄茶色で仕立ての良い服だったが、アルトの痩せた体ではどこか落ち着きがなく、服に着られているようなぎこちなさがあった。トビーが着ている濃紺の服と比べると、色合いは地味だが、泥底で見る服とは思えないほど清潔だ。
着替えを終えて出てきたアルトを見たトビーは、一瞬静かに見つめた後、静かに頷いた。
「ふむ……まあ、そのうち様になるだろう。次に必要なのは、臭いの処理だ」
トビーはそう言って小さなガラス瓶を取り出し、アルトに手渡した。
「これは香水だ。君の体に染みついた、泥底の悪臭を消す道具だ」
アルトは香水というものを使ったことがなく、どう扱えばいいのかわからずにアタフタと瓶を逆さにしたり傾けたりする。見兼ねたトビーはアルトの手から瓶を取り上げて、軽く腕を上げさせた後、首筋と袖口に、二吹きずつ軽く吹き付けた。
「これで、君も外見上は王都の人間だ」
アルトは正装に身を包み、全身の匂いも消して、トビーに連れられて食堂を出た。トビーはもはや泥底の住人ではなく、上流階級の紳士に見えた。そして、アルトはその紳士に連れられた信頼できる随行員に見えた。二人は堂々と、迷いなく王都の中心部、高級宝飾店が立ち並ぶエリアへ向かう。
移動中、トビーはアルトに向き直り、冷静な瞳で忠告した。
「アルト君、これから向かう場所は、すべて私の話術で切り開く。君は私の交渉術をよく見てくれれば良い。そして、決して一言も口をはさまないでくれたまえ。いいね?」
アルトは急変したトビーに、ただ無言でその命令を受け入れるしかなかった。
二人は王都の中心部、貴族や富裕層しか立ち入らないエリアへと辿り着いた。
トビーが向かったのは、そのエリアでも一際目立つ、高級宝飾店【白金の聖櫃】だった。その建物は、天を突くかのような威容を誇り、店全体が磨き上げられた白い大理石で造られていた。太陽光を浴びて清らかに、神々しく輝くその外観は、まるで純白の教会のようだった。
正面の入口には、巨大で美しいガラスの扉が嵌め込まれている。そのガラスには、微細なダイヤモンドの粉末が散りばめられているのか、太陽光を受けてキラキラとまばゆく輝き、入店する者を選別しているようだった。
扉から少し離れた場所には、全身銀色の鎧で武装した屈強な警備兵が二人、微動だにせず立っている。そして、扉のすぐそばには、黒のスーツを完璧に着こなした男性店員が、客人を待ち構えていた。
アルトは以前、警備兵に恫喝された記憶と、目の前の威圧的な光景に全身がガチガチに緊張して震えていた。一方トビーは緊張とは無縁であるかのように、黒のスーツの店員にまっすぐ近づき、軽く会釈をした。そして、トビーはさりげなく懐から銀貨を取り出すと、店員の手に滑り込ませた。
「寒い中ご苦労様。我々は急いでいる。中へ案内してくれたまえ」
トビーの流れるような仕草と自信に満ちた口調に、店員はすぐに上客への対応へと切り替わった。男性店員は軽く頭を下げると、キラキラと輝くガラス扉を静かに開けてくれた。
トビーとアルトは中へ入った。
店の内部は、外部の印象そのままに、荘厳な美しさに満ちていた。天井は信じられないほど高く、そこにはいくつもの巨大なクリスタルのシャンデリアが吊り下げられ、店全体をまばゆく照らしている。内部はかなりの広さがあり、壁面は繊細な彫刻が施された上質な素材で覆われていた。
店の中心には、台座の上に据えられた豪華なショーケースが何重にも並び、その中には、アルトの故郷では想像もできないほど精巧で高価な宝飾品が多数展示されていた。二人が足を踏み入れると、黒の光沢あるシルクのドレスを完璧に着こなした、優美な女性店員が滑るように近づいてきた。
「本日はどのようなご用件でいらっしゃいましたか?」
女性店員はアルトを一瞥もせず、トビーにだけ、礼儀正しくも探るような目線を向けた。トビーは用意していた言葉を落ち着いた声で口にした。
「売りたい物がある。買取の責任者に会わせてくれたまえ」
トビーはそう言うと、懐から銀貨を取り出して女性店員に手渡した。銀貨を受け取った女性店員は、トビーが早急な取引を望んでいる意図をすぐに理解した。
「承知いたしました。こちらへどうぞ」
女性は二人を店の奥にある小さな扉へと案内した。その扉を開けて中に入ると、そこは外部の喧騒とは隔絶された、極めてプライベートな買取部屋だった。部屋の壁は濃い緑色のビロードで覆われ、中央には重厚な木製のテーブルと、座り心地の良さそうな革張りの椅子が二脚置かれている。部屋全体は、天井の洗練された照明によって明るく照らされ、高級な応接室のような空気が漂っていた。そして、テーブルの奥には、黒い上質なローブをまとい、白髪交じりの髪を整えた、初老の威厳のある男性が座っていた。彼は鋭い視線でトビーとアルトの二人を値踏みするように見つめていた。
トビーは今までの汚い言葉遣いを完全に捨て去り、丁寧で上流貴族のような話し方を崩さないまま、優雅な動作で椅子を引き、再び腰かけた。その座り方、手の組み方、背筋の伸びた姿勢、すべてが計算し尽くされており、アルトは自分が薄汚れた食堂ではなく、王都の最高級料理店にいるように錯覚した。
「さあ、私も食事にしよう」
トビーは、テーブルに置いてあるねこまんまに手を付けた。彼はどんぶりをかき込むのではなく、スプーンを使って一口分ずつ丁寧にすくい、まるでスープを味わうかのように上品に口に運ぶ。その姿は猫まんまという泥底の食事を、まるで最高級の料理ふかひれスープであるかのように美しく見せていた。
トビーは優雅に食事を終えると、口元をハンカチで軽く拭い、紳士的にアルトに声をかけた。
「アルト君、これを着たまえ」
トビーは用意していた紙袋をテーブルに置いた。そして、トビーは店員を呼び止めると、懐から銅貨を1枚取り出し、相手の目を見て軽く微笑みながらそっと手渡した。
「すまないが、友人が着替えるための場所を、奥で少しお借りしたいのだが」
その流れるような仕草と言葉遣いに、店員は一瞬怯みながらも、すぐに店の奥の部屋を指し示した。アルトは言われるがまま店の奥へ行き、トビーが用意した服に着替えた。それは、薄茶色で仕立ての良い服だったが、アルトの痩せた体ではどこか落ち着きがなく、服に着られているようなぎこちなさがあった。トビーが着ている濃紺の服と比べると、色合いは地味だが、泥底で見る服とは思えないほど清潔だ。
着替えを終えて出てきたアルトを見たトビーは、一瞬静かに見つめた後、静かに頷いた。
「ふむ……まあ、そのうち様になるだろう。次に必要なのは、臭いの処理だ」
トビーはそう言って小さなガラス瓶を取り出し、アルトに手渡した。
「これは香水だ。君の体に染みついた、泥底の悪臭を消す道具だ」
アルトは香水というものを使ったことがなく、どう扱えばいいのかわからずにアタフタと瓶を逆さにしたり傾けたりする。見兼ねたトビーはアルトの手から瓶を取り上げて、軽く腕を上げさせた後、首筋と袖口に、二吹きずつ軽く吹き付けた。
「これで、君も外見上は王都の人間だ」
アルトは正装に身を包み、全身の匂いも消して、トビーに連れられて食堂を出た。トビーはもはや泥底の住人ではなく、上流階級の紳士に見えた。そして、アルトはその紳士に連れられた信頼できる随行員に見えた。二人は堂々と、迷いなく王都の中心部、高級宝飾店が立ち並ぶエリアへ向かう。
移動中、トビーはアルトに向き直り、冷静な瞳で忠告した。
「アルト君、これから向かう場所は、すべて私の話術で切り開く。君は私の交渉術をよく見てくれれば良い。そして、決して一言も口をはさまないでくれたまえ。いいね?」
アルトは急変したトビーに、ただ無言でその命令を受け入れるしかなかった。
二人は王都の中心部、貴族や富裕層しか立ち入らないエリアへと辿り着いた。
トビーが向かったのは、そのエリアでも一際目立つ、高級宝飾店【白金の聖櫃】だった。その建物は、天を突くかのような威容を誇り、店全体が磨き上げられた白い大理石で造られていた。太陽光を浴びて清らかに、神々しく輝くその外観は、まるで純白の教会のようだった。
正面の入口には、巨大で美しいガラスの扉が嵌め込まれている。そのガラスには、微細なダイヤモンドの粉末が散りばめられているのか、太陽光を受けてキラキラとまばゆく輝き、入店する者を選別しているようだった。
扉から少し離れた場所には、全身銀色の鎧で武装した屈強な警備兵が二人、微動だにせず立っている。そして、扉のすぐそばには、黒のスーツを完璧に着こなした男性店員が、客人を待ち構えていた。
アルトは以前、警備兵に恫喝された記憶と、目の前の威圧的な光景に全身がガチガチに緊張して震えていた。一方トビーは緊張とは無縁であるかのように、黒のスーツの店員にまっすぐ近づき、軽く会釈をした。そして、トビーはさりげなく懐から銀貨を取り出すと、店員の手に滑り込ませた。
「寒い中ご苦労様。我々は急いでいる。中へ案内してくれたまえ」
トビーの流れるような仕草と自信に満ちた口調に、店員はすぐに上客への対応へと切り替わった。男性店員は軽く頭を下げると、キラキラと輝くガラス扉を静かに開けてくれた。
トビーとアルトは中へ入った。
店の内部は、外部の印象そのままに、荘厳な美しさに満ちていた。天井は信じられないほど高く、そこにはいくつもの巨大なクリスタルのシャンデリアが吊り下げられ、店全体をまばゆく照らしている。内部はかなりの広さがあり、壁面は繊細な彫刻が施された上質な素材で覆われていた。
店の中心には、台座の上に据えられた豪華なショーケースが何重にも並び、その中には、アルトの故郷では想像もできないほど精巧で高価な宝飾品が多数展示されていた。二人が足を踏み入れると、黒の光沢あるシルクのドレスを完璧に着こなした、優美な女性店員が滑るように近づいてきた。
「本日はどのようなご用件でいらっしゃいましたか?」
女性店員はアルトを一瞥もせず、トビーにだけ、礼儀正しくも探るような目線を向けた。トビーは用意していた言葉を落ち着いた声で口にした。
「売りたい物がある。買取の責任者に会わせてくれたまえ」
トビーはそう言うと、懐から銀貨を取り出して女性店員に手渡した。銀貨を受け取った女性店員は、トビーが早急な取引を望んでいる意図をすぐに理解した。
「承知いたしました。こちらへどうぞ」
女性は二人を店の奥にある小さな扉へと案内した。その扉を開けて中に入ると、そこは外部の喧騒とは隔絶された、極めてプライベートな買取部屋だった。部屋の壁は濃い緑色のビロードで覆われ、中央には重厚な木製のテーブルと、座り心地の良さそうな革張りの椅子が二脚置かれている。部屋全体は、天井の洗練された照明によって明るく照らされ、高級な応接室のような空気が漂っていた。そして、テーブルの奥には、黒い上質なローブをまとい、白髪交じりの髪を整えた、初老の威厳のある男性が座っていた。彼は鋭い視線でトビーとアルトの二人を値踏みするように見つめていた。
4
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる