異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!

ninjin

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強き者と弱き者

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 「お・・・お頭、あれは魔法なのですか?」

 「おそらく身体強化の類いの魔法だろう。しかし、あれほどの身体強化魔法を使える者は俺は見たことはない」

 「どうしますお頭」


 私の超絶絶頂のビンタを見て盗賊達はビビっているようである。


 「俺たちイーグルネイル【鷲の爪】が小娘相手に逃げることはできない。それにアイビスが余計な言葉を口走ってしまった。目撃者は皆殺しだ」


 アイビスがこの事件の依頼主が子爵であると口走ったことにより盗賊達は逃げることができなくなってしまった。


 「しかしお頭、みんなあの娘にビビってしまっているぜ」

 「心配するな。あれほどの身体強化をしてビンタをしたのだ。もう魔力切れの可能性が高い。幼い少女の魔力などそんなに多くはないはずだ。しかも、もし莫大な魔力を持っている少女がいるならこんなところにいるはずがない」

 「確かにお頭の言う通りですぜ。みんな聞くのだ。あの少女は莫大な魔力を消費したからもう魔力は残っていないぞ!でも油断はするな。全員で一斉に攻撃するぞ!」

 「そうだな。あんな魔法を使った後だ。魔力が残っているはずはない」
 「ルーブルの仇を俺がとってやるぞ」
 
 
 リーダーと思わしき人物以外の8人の盗賊が私を取り囲む。そして、数人の男が杖を構えて魔法を唱え大きな炎を私に向かって放ってきた。炎が私を覆い尽くすと同時に数名の男がダガーに手に持ち燃えている私目掛けて突っ込んでくる。

 
 「これが魔法なのかしら」


 燃え盛る炎の中で初めて見る炎の魔法に私は酔いしれていた。ルビーのように赤く妖艶に燃える炎を花火を見るように私はうっとりと眺めていた。もちろん炎は私包み込んでいるだけで私のワンピースどころか体が全く燃えることはなし、熱いという感覚もない。私の体に炎の映像が映し出されているように私は感じていたのである。

 私は炎に手を触れて熱くないか試してみるが全く熱さを感じるどころか火傷などもすることはない。さすが丈夫な体だと再認識したのである。私が炎を手に取って遊んでいるところに数人の男がダガーを私の体に突き刺した。もちろんはダガーはあっけなく折れてしまい。勢い余って私の体にぶつかってそのまま倒れ込んでしまう。

 炎に包まれた私の前に4人の男が倒れ込んでいる。私は倒れた男達を無慈悲に蹴り飛ばすと男達は遠い空の彼方まで飛んで行ってしまった。


 「ば・・・化け物だ」


 杖を持った男達は一斉に叫んだ。

 私は炎が掴めることに気づいたので、私は炎を掴み野球のピッチャーのように炎をボールのように投げてみた。私の生まれて初めてのピッチングホームはへっぴりごしで情けないものだったが、怪力の効果があり、プロ野球選手も真っ青の豪速球となって男達のもとへ飛んでいく。私の投げた炎のボールにより4人の男の体が砕け散った。そして残ったのはボスらしき人物一人になる。


 「ありえない・・・ありえない・・・ありえない・・・こんなことはありえない」


 男は呪文のように何度も何度も唱えていた。


 私は男の方へゆっくりと歩き出す。すると同時に男は後退りする。


 「お・・・俺はイーグルネイルの『真紅の爪』のリーダーのアードラー様だ。俺を殺したらどうなるのかわかっているのか!イーグルネイルは必ずお前を探し出し、お前だけでなく家族友人全てお前に関わる者を皆殺しにするぞ!」


 アードラーは脅しで私を屈服させよとした。しかし、私はイーグルネイル自体何か意味はわからないし、家族も友人もこの世界にはいない。いるのは可愛いぺットとなったプリンツだけである。


 「ごめんなさい。私はあなたのことを知らないのよ。それにイーグルなんちゃらも全く聞いたことないのよ」

 「イーグルネイルはカミラティ大陸最大の盗賊団であり、有力な貴族との繋がりもある誰もが恐れる大盗賊団だ。カミラティ大陸に住む者なら誰でも知っているはずなのに・・・なぜお前は知らないのだ」

 「知らないものは知らないのよ!」

 「そ・・・それなら仕方がない。何も知らないならそれでも良い。それに今回だけは、この件を誰にも喋らないと約束するならお前だけは見逃してやっても良い」

 「私はそこの馬車に乗っている人を助けに来たのよ」

 「そうだったな。なら、取引をしようではないか?馬車に乗っている娘だけは俺が貰っていく。それ以外のヤツの命は奪わない。それでお互いにウインウインであろう」

 「何を言っているのよぉ~馬車に乗っている人はみんな助けるの!そして、悪ことをしたあなたは罪を償うなうのよ」

 「馬車に乗っている娘は、ある方がどうしても連れて来いと言われているのだ。その娘を連れていかなければ俺の立場が悪くなってしまうのだ。お前も俺のことを少しは考えても良いとは思わないか。それともヘンドラーに肩入れする何か理由があるのか?」

 「あなたが悪いことをしているから私は助けにきたのよ。馬車の周りには無慈悲に殺された遺体が転がっているわ。簡単に人の命を奪う人なんて許せないわ」

 「強い者が弱い者を倒すのは当然のことだ。死んだ奴らはただ弱かっただけ。もしこいつらが強ければ死なずに死んだはずだ。それがこの世界のルールでありイーグルネイルの掲げる理念である」

 「あ、そうなの。なら私より弱いあなたは殺されても問題ないのね」


 私はアードラーを力を込めてビンタした。するとアードラーは肉片一つ残らず砕けて消えてしまった。


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