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名探偵ムスケル
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地下室からお食事処に戻ると、気を失っていたカリーナが目を覚ましていた。
「カリーナ様、本当に誰も居なかったのですか?」
「本当よ。まるでこの村には初めから誰も居なかったようにね」
「そんなはずはないだろ。俺たちは昨日村人をハッキリと見た記憶があるぞ。どこかに隠れているんじゃないのか?」
「なんで、村人が隠れる必要があるのかしら?私の言葉が信じられないのなら自分の目で確かめるといいわ」
「俺が確かめてくるぜ」
「俺も着いて行こう」
「私も行くわ。村人が1人もいないなんて信じられないわ」
『肉の壁』の3人は食事処を出て隈なく村を探索した。
「本当だわ。村人が1人もいないわ」
「俺たちが昨日出会った人間はいったい誰だったんだ?」
「そういえばお前達、マグノリアの村って聞いたことがあったか?」
「いえ、初めて聞いた村だったわ」
「俺もだぜ」
「本当は俺たちはブリガントの村に行く予定だったはず、しかし、『風前の灯火』が、冒険者ギルドのギルマスからマグノリアの村に行くように指示があったと言っていた」
「それがどうしたのだ?」
「これはギルマスに仕組まれた罠ではないのか?」
「罠?何のためにだ。馬車の積荷も俺たちの武器も盗まれた形跡はなかったはずだ」
「狙いは積荷でも俺たちの武器でもない」
「他に何があるのだ?」
「ドッキリだ!」
「ドッキリ???」
「そうだ。王都に着く前に俺たちをからかって遊んでいるのだ。だから仕掛け人の『風前の灯火」の姿が見えないだろ」
「そういう事か。だから俺たちは牢屋のような部屋に連れて行かれたのだな。すぐに抜け出されるように安全を配慮して・・・」
「それなら納得だわ。でもアーベンも大掛かりな事をするもんね」
「俺らはアーベンから嫌われているかな。だから、こんな大掛かりなドッキリを仕掛けてきたのだろう」
「確かに驚かされたな。ドッキリ大成功ってやつだな」
「そうね」
「そうだな」
「ガハハハハ」
「ハハハハハ」
「ウフフフフ」
『肉の壁』の3人は、今回の事件はアーベンの仕組んだドッキリであると判断した。
「カリーナ様、事件の真相がわかったぜ!」
「ムスケルさん、村人達がいたのですか?」
「いや、誰もいなかった。だが、なぜ村人がいないのかわかってしまったのだ」
「何か手がかりがあったのですね」
「いや、別に何もなかったが、俺の名推理で事件はすぐに解決したのだぜ」
ムスケルは今回の事件の真相を私とカリーナに説明してくれた。
「そういう事だったのね」
カリーナは納得した。
「ムスケルさん、すごいです!私もその通りだと思います」
もちろん私も納得した。
「アーベンが私を驚かしたい理由はわかっているわ。商業ギルドの方が先に国王様からの要求を達成するのが悔しかったのね。ごめんね、私のせいでみんなを巻き込んでしまったみたいね」
「カリーナ様だけが原因ではないはずだ。俺たち『肉の壁』もアーベンには嫌われていたからな。ドッキリを仕掛けるために、今回の依頼の護衛役に俺たちが選ばれたのだろう」
「お嬢ちゃん、ごめんね。私たちのせいでこんな変なことに巻き込んでしまって」
「全然大丈夫です。別に何かされたわけでもないので、気にしないでくださいね」
「これで事件は解決ね。朝食をとりたいけど勝手に村の物を使うのは失礼だから、すぐに王都へ向かいましょう」
「そうね。それにもう時期ネタバラシに『風前の灯火』が出てくるだろうから、ビックリする準備をしておかないとね」
「そうだな」
私たちは先を急ぐのでマグノリアの村を出ることにした。
「『風前の灯火』あらわれなかったなぁ~」
「そうだな。俺たちが町を出るタイミングが早かったのか?」
「そうかもしれないわ。もうちょっと待ってあげた方がよかったのかしら」
「そうしてあげたいが、王都に入る門は混雑するはずだ。できるだけ、早く王都に着かないと面倒だからな」
王都に訪れる者は多い。商人や冒険者など様々な人が毎日いろんなところからやってくる。王都では厳重なチェックを受けないと門を通過することができないので、王都の門はかなり混雑するのである。なので、1番混雑の少ない朝に通るのが良いのである。
馬車を走らせて4時間後やっと王都シュテーネンに到着した。しかし、王都の門には行列が出来ていてすぐに入れそうになかった。
「ハツキちゃん、冒険証を用意しておいてね」
「はーい」
「早く村を出て正解だったわ。お昼過ぎに来ると、この倍は並んでいるわよ」
馬車の中で私とカリーナが話をしていた頃、外では『肉の壁』がとある冒険者に絡まれていた。
「筋肉馬鹿野郎じゃないか!」
「お前達は・・・『イケメン倶楽部』。変なヤツに会ってしまったぜ」
ムスケルに絡んでいたのは『イケメン倶楽部』のリーダーである一輪の薔薇であった。
『イケメン倶楽部』 Bランク冒険者
リーダー 一輪の薔薇【自称】 赤髪のサラサラヘアーのイケメン男性。身長180㎝ 派手な金色の鎧を身につけている。フェンシングのエペのような細長い剣と丸い小さな盾を持つ魔法剣士。
羨望の眼差し【自称】 黒髪ロングのイケメン男性。身長185㎝ 白の鎧を身につけている。両手に剣を持つ二刀流の魔法剣士。
水も滴るいい男【自称】 青いマッシュルームヘアーのイケメン男性。身長175cm 青のローブを身にまとっている。回復魔法系の魔法士。
才色兼備【自称】 白のアフロヘアーのイケメン男性。身長2m 紫のローブを身にまとっている。攻撃魔法系の魔法士。
「カリーナ様、本当に誰も居なかったのですか?」
「本当よ。まるでこの村には初めから誰も居なかったようにね」
「そんなはずはないだろ。俺たちは昨日村人をハッキリと見た記憶があるぞ。どこかに隠れているんじゃないのか?」
「なんで、村人が隠れる必要があるのかしら?私の言葉が信じられないのなら自分の目で確かめるといいわ」
「俺が確かめてくるぜ」
「俺も着いて行こう」
「私も行くわ。村人が1人もいないなんて信じられないわ」
『肉の壁』の3人は食事処を出て隈なく村を探索した。
「本当だわ。村人が1人もいないわ」
「俺たちが昨日出会った人間はいったい誰だったんだ?」
「そういえばお前達、マグノリアの村って聞いたことがあったか?」
「いえ、初めて聞いた村だったわ」
「俺もだぜ」
「本当は俺たちはブリガントの村に行く予定だったはず、しかし、『風前の灯火』が、冒険者ギルドのギルマスからマグノリアの村に行くように指示があったと言っていた」
「それがどうしたのだ?」
「これはギルマスに仕組まれた罠ではないのか?」
「罠?何のためにだ。馬車の積荷も俺たちの武器も盗まれた形跡はなかったはずだ」
「狙いは積荷でも俺たちの武器でもない」
「他に何があるのだ?」
「ドッキリだ!」
「ドッキリ???」
「そうだ。王都に着く前に俺たちをからかって遊んでいるのだ。だから仕掛け人の『風前の灯火」の姿が見えないだろ」
「そういう事か。だから俺たちは牢屋のような部屋に連れて行かれたのだな。すぐに抜け出されるように安全を配慮して・・・」
「それなら納得だわ。でもアーベンも大掛かりな事をするもんね」
「俺らはアーベンから嫌われているかな。だから、こんな大掛かりなドッキリを仕掛けてきたのだろう」
「確かに驚かされたな。ドッキリ大成功ってやつだな」
「そうね」
「そうだな」
「ガハハハハ」
「ハハハハハ」
「ウフフフフ」
『肉の壁』の3人は、今回の事件はアーベンの仕組んだドッキリであると判断した。
「カリーナ様、事件の真相がわかったぜ!」
「ムスケルさん、村人達がいたのですか?」
「いや、誰もいなかった。だが、なぜ村人がいないのかわかってしまったのだ」
「何か手がかりがあったのですね」
「いや、別に何もなかったが、俺の名推理で事件はすぐに解決したのだぜ」
ムスケルは今回の事件の真相を私とカリーナに説明してくれた。
「そういう事だったのね」
カリーナは納得した。
「ムスケルさん、すごいです!私もその通りだと思います」
もちろん私も納得した。
「アーベンが私を驚かしたい理由はわかっているわ。商業ギルドの方が先に国王様からの要求を達成するのが悔しかったのね。ごめんね、私のせいでみんなを巻き込んでしまったみたいね」
「カリーナ様だけが原因ではないはずだ。俺たち『肉の壁』もアーベンには嫌われていたからな。ドッキリを仕掛けるために、今回の依頼の護衛役に俺たちが選ばれたのだろう」
「お嬢ちゃん、ごめんね。私たちのせいでこんな変なことに巻き込んでしまって」
「全然大丈夫です。別に何かされたわけでもないので、気にしないでくださいね」
「これで事件は解決ね。朝食をとりたいけど勝手に村の物を使うのは失礼だから、すぐに王都へ向かいましょう」
「そうね。それにもう時期ネタバラシに『風前の灯火』が出てくるだろうから、ビックリする準備をしておかないとね」
「そうだな」
私たちは先を急ぐのでマグノリアの村を出ることにした。
「『風前の灯火』あらわれなかったなぁ~」
「そうだな。俺たちが町を出るタイミングが早かったのか?」
「そうかもしれないわ。もうちょっと待ってあげた方がよかったのかしら」
「そうしてあげたいが、王都に入る門は混雑するはずだ。できるだけ、早く王都に着かないと面倒だからな」
王都に訪れる者は多い。商人や冒険者など様々な人が毎日いろんなところからやってくる。王都では厳重なチェックを受けないと門を通過することができないので、王都の門はかなり混雑するのである。なので、1番混雑の少ない朝に通るのが良いのである。
馬車を走らせて4時間後やっと王都シュテーネンに到着した。しかし、王都の門には行列が出来ていてすぐに入れそうになかった。
「ハツキちゃん、冒険証を用意しておいてね」
「はーい」
「早く村を出て正解だったわ。お昼過ぎに来ると、この倍は並んでいるわよ」
馬車の中で私とカリーナが話をしていた頃、外では『肉の壁』がとある冒険者に絡まれていた。
「筋肉馬鹿野郎じゃないか!」
「お前達は・・・『イケメン倶楽部』。変なヤツに会ってしまったぜ」
ムスケルに絡んでいたのは『イケメン倶楽部』のリーダーである一輪の薔薇であった。
『イケメン倶楽部』 Bランク冒険者
リーダー 一輪の薔薇【自称】 赤髪のサラサラヘアーのイケメン男性。身長180㎝ 派手な金色の鎧を身につけている。フェンシングのエペのような細長い剣と丸い小さな盾を持つ魔法剣士。
羨望の眼差し【自称】 黒髪ロングのイケメン男性。身長185㎝ 白の鎧を身につけている。両手に剣を持つ二刀流の魔法剣士。
水も滴るいい男【自称】 青いマッシュルームヘアーのイケメン男性。身長175cm 青のローブを身にまとっている。回復魔法系の魔法士。
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