異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!

ninjin

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白雪姫

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 面接は無事?終了して、私は今日泊まる予定の宿屋に向かっていた。


 「ハツキちゃん、面接合格おめでとう」
 
 「おめでとよん。今から合格パーティーよん」

 「ありがとうございます。お二人が付いて着てくれたおかげです」

 「当然のことをしたまでよ。ハツキちゃんはもう宿屋に戻るのかしら」

 「そうです。カリーナさんと一緒に泊まる予定の宿屋に戻るつもりなの」

 「みんなでパーティーをするのよん」

 「ショコラ!ちょっと黙っているのよ。それに、合格パーティをするにはまだ早いわよ。面接に合格したけど筆記と実技試験が残っているのよ。全ての試験を合格してから合格パーティーをするのよ」

 「よんよん」


 ショコラは寂しげな目をしている。よほどパーティーをしたかったのであろう。


 「ハツキちゃんは魔力量が0だし、今日はもう疲れているよね。明日はもう町へ帰ってしまうのかしら?」

 「実はせっかく王都に来たのだから、1日は観光を楽しんできてとヘンドラー男爵に言われているの。だから、明日はカリーナさんの案内でお城の見学をしようと思っているのよ」


 ここはヴァイセスハール王国の首都シュテーネン、ここにはゼーンブスト・ベルンシュタイン国王が住むヴァイセスハール城がある。ヴァイセスハール城は正確には首都シュテーネンに隣接する小高い丘の上に建っていて、周りには城壁があり一般の人は入ることはできず、近くで眺めることしかできない。

 しかし、私は生まれてこのかたお城など見たことがなかったので、お城を見る事をとても楽しみにしていた。


 「そうなのね。もしよかったら私がお城を案内してあげるわ」

 「私は行かないよんよん」

 「そうね・・・でもカリーナさんが案内してくれるから遠慮させてもらいますわ」


 先にカリーナと約束しているので、シェーネからのお誘いを断ることにした。


 「ハツキちゃん、私と一緒ならお城の中に入ることができるのよ」

 「ほ・・・本当ですか?」


  私はお城を眺めることしかできないと思っていたので、思わぬ誘いに驚きを隠せない。


 「本当よ。でも、一つだけお願いがあるのよ」

 「えっ・・・」

 「そんなに驚かないで。実はハツキちゃんに会って欲しい人がいるのよ」

 「ま・・・まさか!国王様なんて言わないよね」

 「もちろん。言わないわよ。私が会って欲しいのは白雪姫よ」

 「白雪姫?」

 「そう。白雪姫よ。白雪姫ことブランシュ王女殿下よ」

 「王女様ですかぁ~」

 「そうです。ブランシュ王女殿下は0の少女のファンなのよ。なのでお会いして欲しいのよ」

 「遠慮しておきます。私みたいな平民が、王女様とお会いになるなんて無理ですぅ~」

 「お願いよハツキちゃん。ブランシュ王女殿下の命はもう長くはないの。だから絶対に会って欲しいのよ!」

 「えっ・・・どういうことなの」

 「ブランシュ王女殿下は『白の厄災の女王』の呪いにかかっているの」

 「『白の厄災の女王』の呪いって何?」

 「『白の厄災の女王』の呪いにかかった者は、全身から冷気を発してその場を凍りつかせてしまう呪いなの。そして、いずれは自分の体をも凍らせて死んでしまう恐ろしい呪いなのよ。しかし、ブランシュ王女殿下の呪いは軽度なものなので、14年間も生き延びることができているの。でも、最近は食欲もなく元気がなくなっているわ」

 「それは・・・ひどい呪いだわ」

 「弱りきった今のブランシュ王女殿下を元気づけることができるのは、ハツキちゃんだけなのよ」

 「えっ!どうして私なんかが元気づけることができるの」

 「それは、ハツキちゃんが0の少女だからよ。ブランシュ王女殿下は0の少女の話を聞いて、とても勇気づけられたの。生まれながら魔力量が0なのに卑屈になることなく元気に生きる少女を、生まれながら『白の厄災の女王』の呪いにかかって、ずっと城の地下で育ってきた自分の境遇に重ねたのかもしれないわ」

 「そんな、私に比べたら王女様の方が過酷な人生を歩んでいるわ」

 「どちらが過酷とかそういう問題ではないのよ。ただ、ブランシュ王女殿下はあなたの人生に共感し勇気をもらったのよ」

 「私は・・・私は・・・人に勇気を与えれる存在じゃないわ」

 「ハツキちゃん、ブランシュ王女殿下に会って欲しいの!あなたが自分のことをどう思うかは問題ではないの。ブランシュ王女殿下はあなたに会いたがっているの。その願いを叶えてあげて」

 「・・・わかったわ。今すぐにでも会いにいくわ」

 「ありがとう、ハツキちゃん。私も今すぐにでもブランシュ王女殿下に合わせてあげたいけど、色々と準備と手続きが必要なのよ。明日の朝ハツキちゃんの泊まっている宿屋に迎えに行くから、宿屋の名前を教えてくれるかしら」


 私が宿屋の名前を教えると、すぐにシェーネはお城に向かって走って行った。

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