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爆発
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「プリンツちゃんいろんな果実をゲットしたから、この辺でお弁当タイムにしましょ」
「はぁ~はぁ~」
プリンツは体力的に限界だったので返事ができない。
「あらら、プリンツちゃん。とっても疲れていたのね。お弁当を食べて元気をつけないとね」
「はぁ~はぁ~」
プリンツは強制的に私のペースに付いて来ていたので、やっと休めるのでホッとしていた。しかし、あまりのハイペースで走ったので足を止めた途端にコテンと倒れ込んでしまった。
「プリンツちゃん、プリンツちゃん」
「ハ・・・ハツキお姉ちゃんの修行はやっぱりハードだね。でも、僕はハツキお姉ちゃんのペースに付いて行くことが出来たよ」
倒れ込んだプリンツの表情は、苦しみでなくやりきった充実感あふれる笑みを浮かべていた。
「もぉ~プリンツちゃん!無理しちゃダメじゃないの。疲れたらちゃんと言ってくれないと」
私は倒れたプリンツを抱きしめた。
「大丈夫だよ。だって、僕は強くなりたいんだ。だから、自分の限界を自分で決めたくないんだ。力尽きるまで全力でハツキお姉ちゃんに付いて行く事が大事なんだ」
「プリンツちゃんは偉いのね。でも、なんでそんなに強くなりたいの」
「それは僕がヴォルフ族だから。僕たちヴォルフ族はいずれ来る大厄災のために強くならないといけないんだ」
「大厄災って何?」
「精霊神との戦いだよ」
「精霊神?」
「精霊神とは、7つの精霊樹が魔力を全開まで吸収すると復活する大厄災のことだよ。精霊神を復活させないためにも僕たちは精霊樹を監視しなければいけなかったんだ」
「それなら私がへし折ったから大丈夫じゃないのかしら?」
「ハツキお姉ちゃんが3つの精霊樹を破壊したから、精霊神の完全復活は防げたと思うよ。でも、まだ残り4つの精霊樹が残っているんだ。3つの精霊樹が壊されたことで、不完全のままで精霊神が復活する可能性があるんだよ。僕は精霊神が復活するまでに強くなりたいんだ」
「精霊樹にそんな秘密があったのね」
「これはヴォルフ族のみに伝わる伝承なんだ。だから誰も知らないし、誰にも知らせないんだ。でもハツキお姉ちゃんにだったら教えても問題ないと思ったんだ」
「教えてくれてありがとう。私もプリンツちゃんに協力するわね」
「大丈夫。僕が強くなって退治するんだ!ハツキお姉ちゃん、少し喋り疲れたみたいだから僕はちょっとお昼寝をするね」
プリンツはそのまま瞳を閉じて眠ってしまった。私はプリンツを担ぎ上げ木陰に運んでゆっくりと休ませてあげた。そして、私もプリンツと一緒にお昼寝をすることにした。
「お父さん、お父さん、早く逃げようよ」
「あなた、早く立ち上がって!黒狐に見つかってしまうわ」
「俺はもうダメだ。MYKがないともう体が動かないんだ」
MYKを服用し続けると魔力の消耗が激しくなりすぐに魔力切れになる。そして、副作用として体が老化していく。さき程まで男性は30代であったが今は50代の男性のように老けてしまっていた。
「しっかりしてあなた!3人で一緒に逃げましょ」
「お父さん、お父さん」
母親と娘は父親を見捨てることが出来ずに、一緒に立ち止まってしまった。
「ゼルトザーム様、この辺で大爆発を起こして黒狐を誘き出しますか?」
「そうだな。哀れな親子が必死に逃げる姿を見る余興もこの辺で終わりだ。次は黒狐に貪り食われる姿を見て楽しむことにしよう」
ゼルトザームは、杖を構えて空に向かって火炎弾を放った。火炎弾は20mほど上空に打ち上がった後、花火のように激しい音を立てながら爆発した。
「ガハハハハ、今から祭りの始まりだ」
黒狐は音に敏感である。大きな音がすれば森に異変を感じて大きな音がした場所に集まってくる習性がある。
「何らしら!」
大きな音がして私とプリンツは目を覚ました。
「ハツキお姉ちゃん。人間が空に向かって魔法を放ったみたいだね」
「近くに人間がいるのね」
「うん。おそらくこの辺りには6人の人間がいるよ。この辺りは黒狐が生息する魔獣の森だから、黒狐を討伐しにきた冒険者かもしれないよ」
「わかったわ。プリンツちゃんの姿を見られると大変だからポケットに入ってね」
プリンツは超小型サイズになって私のポケットに入り込んだ。
「さて、どうしようかしら?他の冒険者さんが黒狐ちゃんを討伐する前に、私がサクッと黒狐ちゃんを退治しないとね」
私はあまり目立ちたくないので、他の冒険者に関わらないようにサクッと黒狐を退治して帰ることにした。
「ハツキお姉ちゃん、さっきの魔法の爆発で3体の魔獣が接近しているよ。おそらく黒狐だよ」
「本当に!」
「間違いないよ。おそらく冒険者が黒狐を誘き出すために、魔法を爆発させたのだよ」
「そうなのね。悪いけど横取りしちゃおうかしら。プリンツちゃん、黒狐ちゃんの位置はわかるかしら」
「ここから500m程のところにいるはずだよ。ハツキお姉ちゃんならここからジャンプして、冒険者たちを飛び超えて先に黒狐を退治できるはずだよ」
「わかったわ」
私は少し助走をつけてから地面を蹴ってジャンプした。
「はぁ~はぁ~」
プリンツは体力的に限界だったので返事ができない。
「あらら、プリンツちゃん。とっても疲れていたのね。お弁当を食べて元気をつけないとね」
「はぁ~はぁ~」
プリンツは強制的に私のペースに付いて来ていたので、やっと休めるのでホッとしていた。しかし、あまりのハイペースで走ったので足を止めた途端にコテンと倒れ込んでしまった。
「プリンツちゃん、プリンツちゃん」
「ハ・・・ハツキお姉ちゃんの修行はやっぱりハードだね。でも、僕はハツキお姉ちゃんのペースに付いて行くことが出来たよ」
倒れ込んだプリンツの表情は、苦しみでなくやりきった充実感あふれる笑みを浮かべていた。
「もぉ~プリンツちゃん!無理しちゃダメじゃないの。疲れたらちゃんと言ってくれないと」
私は倒れたプリンツを抱きしめた。
「大丈夫だよ。だって、僕は強くなりたいんだ。だから、自分の限界を自分で決めたくないんだ。力尽きるまで全力でハツキお姉ちゃんに付いて行く事が大事なんだ」
「プリンツちゃんは偉いのね。でも、なんでそんなに強くなりたいの」
「それは僕がヴォルフ族だから。僕たちヴォルフ族はいずれ来る大厄災のために強くならないといけないんだ」
「大厄災って何?」
「精霊神との戦いだよ」
「精霊神?」
「精霊神とは、7つの精霊樹が魔力を全開まで吸収すると復活する大厄災のことだよ。精霊神を復活させないためにも僕たちは精霊樹を監視しなければいけなかったんだ」
「それなら私がへし折ったから大丈夫じゃないのかしら?」
「ハツキお姉ちゃんが3つの精霊樹を破壊したから、精霊神の完全復活は防げたと思うよ。でも、まだ残り4つの精霊樹が残っているんだ。3つの精霊樹が壊されたことで、不完全のままで精霊神が復活する可能性があるんだよ。僕は精霊神が復活するまでに強くなりたいんだ」
「精霊樹にそんな秘密があったのね」
「これはヴォルフ族のみに伝わる伝承なんだ。だから誰も知らないし、誰にも知らせないんだ。でもハツキお姉ちゃんにだったら教えても問題ないと思ったんだ」
「教えてくれてありがとう。私もプリンツちゃんに協力するわね」
「大丈夫。僕が強くなって退治するんだ!ハツキお姉ちゃん、少し喋り疲れたみたいだから僕はちょっとお昼寝をするね」
プリンツはそのまま瞳を閉じて眠ってしまった。私はプリンツを担ぎ上げ木陰に運んでゆっくりと休ませてあげた。そして、私もプリンツと一緒にお昼寝をすることにした。
「お父さん、お父さん、早く逃げようよ」
「あなた、早く立ち上がって!黒狐に見つかってしまうわ」
「俺はもうダメだ。MYKがないともう体が動かないんだ」
MYKを服用し続けると魔力の消耗が激しくなりすぐに魔力切れになる。そして、副作用として体が老化していく。さき程まで男性は30代であったが今は50代の男性のように老けてしまっていた。
「しっかりしてあなた!3人で一緒に逃げましょ」
「お父さん、お父さん」
母親と娘は父親を見捨てることが出来ずに、一緒に立ち止まってしまった。
「ゼルトザーム様、この辺で大爆発を起こして黒狐を誘き出しますか?」
「そうだな。哀れな親子が必死に逃げる姿を見る余興もこの辺で終わりだ。次は黒狐に貪り食われる姿を見て楽しむことにしよう」
ゼルトザームは、杖を構えて空に向かって火炎弾を放った。火炎弾は20mほど上空に打ち上がった後、花火のように激しい音を立てながら爆発した。
「ガハハハハ、今から祭りの始まりだ」
黒狐は音に敏感である。大きな音がすれば森に異変を感じて大きな音がした場所に集まってくる習性がある。
「何らしら!」
大きな音がして私とプリンツは目を覚ました。
「ハツキお姉ちゃん。人間が空に向かって魔法を放ったみたいだね」
「近くに人間がいるのね」
「うん。おそらくこの辺りには6人の人間がいるよ。この辺りは黒狐が生息する魔獣の森だから、黒狐を討伐しにきた冒険者かもしれないよ」
「わかったわ。プリンツちゃんの姿を見られると大変だからポケットに入ってね」
プリンツは超小型サイズになって私のポケットに入り込んだ。
「さて、どうしようかしら?他の冒険者さんが黒狐ちゃんを討伐する前に、私がサクッと黒狐ちゃんを退治しないとね」
私はあまり目立ちたくないので、他の冒険者に関わらないようにサクッと黒狐を退治して帰ることにした。
「ハツキお姉ちゃん、さっきの魔法の爆発で3体の魔獣が接近しているよ。おそらく黒狐だよ」
「本当に!」
「間違いないよ。おそらく冒険者が黒狐を誘き出すために、魔法を爆発させたのだよ」
「そうなのね。悪いけど横取りしちゃおうかしら。プリンツちゃん、黒狐ちゃんの位置はわかるかしら」
「ここから500m程のところにいるはずだよ。ハツキお姉ちゃんならここからジャンプして、冒険者たちを飛び超えて先に黒狐を退治できるはずだよ」
「わかったわ」
私は少し助走をつけてから地面を蹴ってジャンプした。
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