ようち゛ょに監禁されています。

塔野とぢる

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1日目

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子供のおふざけと考えればよくある話かもしれない。

いわゆる「お馬さんになって~」的な遊びの拡大解釈というか。酔った状態の僕と「あたしわんちゃん飼いたいんだけどパパとママがゆるしてくれないの」「じゃあおじさんが犬になってあげるよ!」的な不審者声掛け事案間違いなしのやりとりがあったのかもしれない。

「そういう遊びの約束もしたかなあ。でもごめん、今だけちょっと時間をくれないかな。あとで犬もやるからさ」

そういって僕は例の小さなドアの前に仁王立ちする少女の背後へと横から回り込もうとした。彼女は常に僕と正面に対峙するような形でゆっくりと体の向きを変えている。

「ごめんね、戻るからね」

膝のあたりにあるドアノブをひねり、腰を折ってドアをくぐる。ドアの向こうの少し生暖かい空気が流れ込んできた。少しだけ見える部屋の外はまたも白い壁だ。すぐ前にある。廊下が通っているのだろう。

しかし、くぐった頭が向こう側に出ようかという段階で、視界はぐにゃりと歪んだ。

それとほぼ同時に、脇腹のあたりにチクリと刺すような刺激があった。

立ちくらみしたような感じで頭の中がぐわんと揺れて、僕は倒れこむ。顔面を床に思い切りぶつけた気がした。歯が欠けたような感触、しかしそれは靄のかかったようにぼんやりと感覚された。

「まずはしつけからだね」

倒れ込んだ僕の背中にいくぶんかの重量がのしかかった。どうやら少女が僕に腰掛けたらしいと悟ったあたりで、意識が途切れた。
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