4 / 16
1日目
04
しおりを挟む
子供のおふざけと考えればよくある話かもしれない。
いわゆる「お馬さんになって~」的な遊びの拡大解釈というか。酔った状態の僕と「あたしわんちゃん飼いたいんだけどパパとママがゆるしてくれないの」「じゃあおじさんが犬になってあげるよ!」的な不審者声掛け事案間違いなしのやりとりがあったのかもしれない。
「そういう遊びの約束もしたかなあ。でもごめん、今だけちょっと時間をくれないかな。あとで犬もやるからさ」
そういって僕は例の小さなドアの前に仁王立ちする少女の背後へと横から回り込もうとした。彼女は常に僕と正面に対峙するような形でゆっくりと体の向きを変えている。
「ごめんね、戻るからね」
膝のあたりにあるドアノブをひねり、腰を折ってドアをくぐる。ドアの向こうの少し生暖かい空気が流れ込んできた。少しだけ見える部屋の外はまたも白い壁だ。すぐ前にある。廊下が通っているのだろう。
しかし、くぐった頭が向こう側に出ようかという段階で、視界はぐにゃりと歪んだ。
それとほぼ同時に、脇腹のあたりにチクリと刺すような刺激があった。
立ちくらみしたような感じで頭の中がぐわんと揺れて、僕は倒れこむ。顔面を床に思い切りぶつけた気がした。歯が欠けたような感触、しかしそれは靄のかかったようにぼんやりと感覚された。
「まずはしつけからだね」
倒れ込んだ僕の背中にいくぶんかの重量がのしかかった。どうやら少女が僕に腰掛けたらしいと悟ったあたりで、意識が途切れた。
いわゆる「お馬さんになって~」的な遊びの拡大解釈というか。酔った状態の僕と「あたしわんちゃん飼いたいんだけどパパとママがゆるしてくれないの」「じゃあおじさんが犬になってあげるよ!」的な不審者声掛け事案間違いなしのやりとりがあったのかもしれない。
「そういう遊びの約束もしたかなあ。でもごめん、今だけちょっと時間をくれないかな。あとで犬もやるからさ」
そういって僕は例の小さなドアの前に仁王立ちする少女の背後へと横から回り込もうとした。彼女は常に僕と正面に対峙するような形でゆっくりと体の向きを変えている。
「ごめんね、戻るからね」
膝のあたりにあるドアノブをひねり、腰を折ってドアをくぐる。ドアの向こうの少し生暖かい空気が流れ込んできた。少しだけ見える部屋の外はまたも白い壁だ。すぐ前にある。廊下が通っているのだろう。
しかし、くぐった頭が向こう側に出ようかという段階で、視界はぐにゃりと歪んだ。
それとほぼ同時に、脇腹のあたりにチクリと刺すような刺激があった。
立ちくらみしたような感じで頭の中がぐわんと揺れて、僕は倒れこむ。顔面を床に思い切りぶつけた気がした。歯が欠けたような感触、しかしそれは靄のかかったようにぼんやりと感覚された。
「まずはしつけからだね」
倒れ込んだ僕の背中にいくぶんかの重量がのしかかった。どうやら少女が僕に腰掛けたらしいと悟ったあたりで、意識が途切れた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる