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第二章・アイゼンリウト騒乱編
第41話 迫る闇
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「旦那たち、急いで!」
ダンディスは森を駆け抜ける。その肩には魔族とビルゴを担いでいるにも関わらず、 凄まじい速度で移動していた。
「……!」
全員が全速力で駆ける。ビッドも兄の件で落ち込んでは居たものの、リムンを思えばこの事件を早めに片付けて、兄に土下座させると決めていた。
リードルシュは元々エルフなので、足は速いが体力は低い。姫は人間と魔族の混血なので体力はビッド並にあるが、鎧を着ている上にさっきの魔族の言葉に動転していて、走ってはいるが逃げているようにも見える。
「なんてこった……」
ダンティスが森から抜けると、城下町に迫っているのはアイゼンリウトの兵士であったが、歩き方がぎこちない。傷ついているのではなく、あれは……。
「やられたな」
「ああ、こいつぁ俺達は釣られたんじゃないか?」
「いいえ……恐らく私の兄が動いた所為で……」
そこまで言って姫は嗚咽を漏らす。
「あら……貴方達もう来たの?」
ダンティス達の前に、地面からゆらりと現れる者がいた。コウモリの羽を生やしタイトな黒い鎧に身を包み、長い黒髪の間から上に尖った耳と青白い肌。上級魔族であるアリスの姉であるイーリスだ。
「また魔族かよ……」
「まぁね。だけど何でもかんでも魔族の所為にしたらダメよ? 悪事を働くのは魔族と決まっているなら、この世界で戦争なんて起きないじゃない?」
「お前みたいなのが二匹も居ると、こっちとしては都合が悪いんだよ」
ビルゴは両手を縛られていたが、胸を張ってダンディスの背中を弾いて降りるとイーリスにそう告げた。魔族が正直者何て言う冗談を、彼は妻が蘇ると言う話を信じる為に信じてしまった。
それでも心の何処かで嘘はこれだけだと、妻が蘇る話だけは本当だとまだ信じている。そうでなければ何のために娘を置き去りにしてまでこんなところまで来たのか、分からなくなってしまう。
「確かに。まぁでも安心なさい。私は役立たずの御前にも貴方達にも、特別何かするつもりはないから。あのオジサンを引き付けただけで、役目は終えたのだもの。勿論お駄賃は無しよ」
「ならそこをどけ」
「あらあら、つれないのね。まぁ良いわ……貴方達が運良く生き残ったら、あのオジサンに伝えて頂戴な。私達は城で待っていると。遅くなればなるほど勝機は無い、とね」
イーリスは微笑みながら地面に沈んで行く。
「おっさん。これでアンタの願いは叶わないのを理解したかい?」
「……」
ビルゴはうなだれただけだった。まだ諦めない。この話の最後はここではない。その最後の時まで諦めてはいけない、娘の為にも絶対に。
「まぁ良いや。じゃあお前も用済みだから、あばよ!」
ダンディスは魔族を片手で城へ向かう元兵士たちの所へ投げつける。
「キャア!」
姫は悲鳴を上げて目を背ける。元兵士たちは飛び込んできた魔族に群がった。そしてその後には何も残っていない。姫はその残酷さに悲鳴を上げたのではなく、今まで共に国の為に戦ってきた仲間が、人で無くなってしまったから悲鳴を上げたのだ。
「ビルゴさんよ、アンタもこうなったら協力してもらうぜ。蘇生の夢をみたいなら、それは後で自分で探せ。あの魔族がアンタの願いを叶えないのは理解しただろう?」
あの魔族はコイツらに一番重要な話をしていない。エネルギーをただ集めるだけで終わる訳が無い。自分も囮であるのは承知しているビルゴは、そのエネルギーの切れ端でなら妻を蘇らせられる、その希望はまだ残っている。
この事件の黒幕はこれまで集めたエネルギーを蓄えているのだから。
「そうだ兄者!このままいけば、リムンも酷い目にあってしまうんだぞ!?」
「それはお前らの理屈……」
ビルゴがそう言いかけた所で、ビッドの鉄拳がビルゴの頬にめり込み吹っ飛ばす。
「だがこのままでは居れまい? あの群れを城下町に近付けたら一巻の終わりだ。そうなればお前の娘も無事とは思えん」
「だな。ビルゴさんよ、納得行ったら助太刀してくれ。俺達はアンタを構ってるほど暇は無い」
ダンディスは吐き捨てるように地面に横たわるビルゴに言うと、背負っている中華包丁を抜いて、群れへ突進する。
「行きましょう!」
「待て姫」
涙を拭き覚悟を決めて突撃しようとする姫を、リードルシュは制止した。
「あれも元は兵士だ。思う所はあるだろう。神狼の二つ名を見せてもらおうではないか。我々は今のままだとアイツの足手まといにしかならん」
「では!」
「息を整えて待て。俺も回復に全力を注いでいる」
リードルシュは自らも突撃したい気持ちを腕を組んで抑えながら、息を整えた。姫もそれに習って息を整える。
「兄者、もう好きにしていい」
ビッドはビルゴの縄を解いてそう告げた。兄にはもう何を言っても分かって貰えそうもない、いや元々分かり合えないからこそ話さず一人里を出た。
今ここに居るのは兄を護る為ではない。見捨ててしまった姪を護る為にここに居る。あの子がここに居らず兄を見て居ないなら死んだまま。それで良い。
だが自分まで死んでしまっては今度こそ独りぼっちになってしまう。どんな奴でも血が繋がった者が一人くらいは居た方が良い気がする。それにあのおっさんも連れて帰らないと。
「俺はリムンの為にもこの件をとっとと片付ける。おこがましいのは百も承知しているが、でなければリムンに償えない。だから俺は行く。もう二度と会うまい。さらばだ、ビルゴ」
寂しそうな顔をし、最後には戦士の顔になり別れを告げたビッドは、ハンマーを担いで、兵士だった者たちの群れへ突撃する。
「安らかに眠れ」
ダンディスは中華包丁の二刀流で、次々と元兵士達を切り刻む。声にならない声を出しながら襲い掛かってくるが、その足も動きも遅く、ダンディスの動きを捉えられない。次々と葬られていく元兵士達。
「これならもう!」
「いやダメだろうな」
姫はこれ以上苦しまなくて済むと思いそう口にしたが、リードルシュが否定する。
「魔族に命と魂を吸われた者は、もう生者ではない。例え斬られた所で止まる事は無い」
リードルシュの言う通り、元兵士達は斬られ倒れては立ち上がり、キリが無い状態になっていた。
「そうは言っても何もしない訳にはいかない。粉微塵にするつもりでいくぞ」
「……はい」
姫は涙を流しながら竜槍を額にあてて祈り、リードルシュと共に突撃する。
「おらおらおら!」
ビッドはハンマーで力任せに粉砕し、ダンディスは斬り刻む。リードルシュは抜刀術で一体一体粉微塵にして行き、姫も竜槍を振りまわし切り刻んだ。しかし元兵士たちは、損傷した部分を倒れた仲間から吸収し立ち向かってくる。際限が無い。徐々に街に近付いてしまっている。何か手は無いのか!?リードルシュは苦悶の表情を浮かべ天を仰いだ。その時
「竜の吐息」
と遠くから声が飛んできた。それと同時に群れは炎に包まれる。リードルシュ達は何とか群れから離れ、唖然とした表情でそれを見つめていると
「間に合っただのよ!」
「ああ、何とかな!お主ら無事か!?」
リードルシュ達の元へ駆けよるファニーとリムン。二人を見て姫以外は安堵する。
「あれは何だ」
「我の技だ。そんな事よりコウは何処に居る!?」
「そうだのよ!おっちゃんどこ!?」
一同は押し黙る。
「まさか見捨ててきたのではあるまいな!」
「そんな……酷いだのよ……」
「行くぞリムン」
「あい!」
「待て!」
リードルシュは制止する。
「何故待たねばならなん! 我らはアイツを助けに来たのだ!」
「そうだのよ! その為にレベルアップしただのよ!」
「待て。今お前達が行ったところで、状況は変わらん。ここからが本番なのだからな。休息をして回復をある程度したら、城へ向けて急ぐ。そこで俺達がどの程度出来るか解らんが、アイツの為に道を開かねばならん」
「くっ!」
「うぅー」
ファニーもリムンも行きたい気持ちを抑えていた。そして二人で顔を見合わせ
「それはお前達がやるが良い。コウが剣を使えば歩いてここまでこれるかも怪しいのだ。我らがいなければ。あれは介護を必要としている」
「そうだのよ。おっちゃんは年だからアタチたちが居ないとダメだのよ」
そう笑顔でリードルシュ達に告げると、ファニーが捉えた気配の方向へと走り出したのだった。
「旦那たち、急いで!」
ダンディスは森を駆け抜ける。その肩には魔族とビルゴを担いでいるにも関わらず、 凄まじい速度で移動していた。
「……!」
全員が全速力で駆ける。ビッドも兄の件で落ち込んでは居たものの、リムンを思えばこの事件を早めに片付けて、兄に土下座させると決めていた。
リードルシュは元々エルフなので、足は速いが体力は低い。姫は人間と魔族の混血なので体力はビッド並にあるが、鎧を着ている上にさっきの魔族の言葉に動転していて、走ってはいるが逃げているようにも見える。
「なんてこった……」
ダンティスが森から抜けると、城下町に迫っているのはアイゼンリウトの兵士であったが、歩き方がぎこちない。傷ついているのではなく、あれは……。
「やられたな」
「ああ、こいつぁ俺達は釣られたんじゃないか?」
「いいえ……恐らく私の兄が動いた所為で……」
そこまで言って姫は嗚咽を漏らす。
「あら……貴方達もう来たの?」
ダンティス達の前に、地面からゆらりと現れる者がいた。コウモリの羽を生やしタイトな黒い鎧に身を包み、長い黒髪の間から上に尖った耳と青白い肌。上級魔族であるアリスの姉であるイーリスだ。
「また魔族かよ……」
「まぁね。だけど何でもかんでも魔族の所為にしたらダメよ? 悪事を働くのは魔族と決まっているなら、この世界で戦争なんて起きないじゃない?」
「お前みたいなのが二匹も居ると、こっちとしては都合が悪いんだよ」
ビルゴは両手を縛られていたが、胸を張ってダンディスの背中を弾いて降りるとイーリスにそう告げた。魔族が正直者何て言う冗談を、彼は妻が蘇ると言う話を信じる為に信じてしまった。
それでも心の何処かで嘘はこれだけだと、妻が蘇る話だけは本当だとまだ信じている。そうでなければ何のために娘を置き去りにしてまでこんなところまで来たのか、分からなくなってしまう。
「確かに。まぁでも安心なさい。私は役立たずの御前にも貴方達にも、特別何かするつもりはないから。あのオジサンを引き付けただけで、役目は終えたのだもの。勿論お駄賃は無しよ」
「ならそこをどけ」
「あらあら、つれないのね。まぁ良いわ……貴方達が運良く生き残ったら、あのオジサンに伝えて頂戴な。私達は城で待っていると。遅くなればなるほど勝機は無い、とね」
イーリスは微笑みながら地面に沈んで行く。
「おっさん。これでアンタの願いは叶わないのを理解したかい?」
「……」
ビルゴはうなだれただけだった。まだ諦めない。この話の最後はここではない。その最後の時まで諦めてはいけない、娘の為にも絶対に。
「まぁ良いや。じゃあお前も用済みだから、あばよ!」
ダンディスは魔族を片手で城へ向かう元兵士たちの所へ投げつける。
「キャア!」
姫は悲鳴を上げて目を背ける。元兵士たちは飛び込んできた魔族に群がった。そしてその後には何も残っていない。姫はその残酷さに悲鳴を上げたのではなく、今まで共に国の為に戦ってきた仲間が、人で無くなってしまったから悲鳴を上げたのだ。
「ビルゴさんよ、アンタもこうなったら協力してもらうぜ。蘇生の夢をみたいなら、それは後で自分で探せ。あの魔族がアンタの願いを叶えないのは理解しただろう?」
あの魔族はコイツらに一番重要な話をしていない。エネルギーをただ集めるだけで終わる訳が無い。自分も囮であるのは承知しているビルゴは、そのエネルギーの切れ端でなら妻を蘇らせられる、その希望はまだ残っている。
この事件の黒幕はこれまで集めたエネルギーを蓄えているのだから。
「そうだ兄者!このままいけば、リムンも酷い目にあってしまうんだぞ!?」
「それはお前らの理屈……」
ビルゴがそう言いかけた所で、ビッドの鉄拳がビルゴの頬にめり込み吹っ飛ばす。
「だがこのままでは居れまい? あの群れを城下町に近付けたら一巻の終わりだ。そうなればお前の娘も無事とは思えん」
「だな。ビルゴさんよ、納得行ったら助太刀してくれ。俺達はアンタを構ってるほど暇は無い」
ダンディスは吐き捨てるように地面に横たわるビルゴに言うと、背負っている中華包丁を抜いて、群れへ突進する。
「行きましょう!」
「待て姫」
涙を拭き覚悟を決めて突撃しようとする姫を、リードルシュは制止した。
「あれも元は兵士だ。思う所はあるだろう。神狼の二つ名を見せてもらおうではないか。我々は今のままだとアイツの足手まといにしかならん」
「では!」
「息を整えて待て。俺も回復に全力を注いでいる」
リードルシュは自らも突撃したい気持ちを腕を組んで抑えながら、息を整えた。姫もそれに習って息を整える。
「兄者、もう好きにしていい」
ビッドはビルゴの縄を解いてそう告げた。兄にはもう何を言っても分かって貰えそうもない、いや元々分かり合えないからこそ話さず一人里を出た。
今ここに居るのは兄を護る為ではない。見捨ててしまった姪を護る為にここに居る。あの子がここに居らず兄を見て居ないなら死んだまま。それで良い。
だが自分まで死んでしまっては今度こそ独りぼっちになってしまう。どんな奴でも血が繋がった者が一人くらいは居た方が良い気がする。それにあのおっさんも連れて帰らないと。
「俺はリムンの為にもこの件をとっとと片付ける。おこがましいのは百も承知しているが、でなければリムンに償えない。だから俺は行く。もう二度と会うまい。さらばだ、ビルゴ」
寂しそうな顔をし、最後には戦士の顔になり別れを告げたビッドは、ハンマーを担いで、兵士だった者たちの群れへ突撃する。
「安らかに眠れ」
ダンディスは中華包丁の二刀流で、次々と元兵士達を切り刻む。声にならない声を出しながら襲い掛かってくるが、その足も動きも遅く、ダンディスの動きを捉えられない。次々と葬られていく元兵士達。
「これならもう!」
「いやダメだろうな」
姫はこれ以上苦しまなくて済むと思いそう口にしたが、リードルシュが否定する。
「魔族に命と魂を吸われた者は、もう生者ではない。例え斬られた所で止まる事は無い」
リードルシュの言う通り、元兵士達は斬られ倒れては立ち上がり、キリが無い状態になっていた。
「そうは言っても何もしない訳にはいかない。粉微塵にするつもりでいくぞ」
「……はい」
姫は涙を流しながら竜槍を額にあてて祈り、リードルシュと共に突撃する。
「おらおらおら!」
ビッドはハンマーで力任せに粉砕し、ダンディスは斬り刻む。リードルシュは抜刀術で一体一体粉微塵にして行き、姫も竜槍を振りまわし切り刻んだ。しかし元兵士たちは、損傷した部分を倒れた仲間から吸収し立ち向かってくる。際限が無い。徐々に街に近付いてしまっている。何か手は無いのか!?リードルシュは苦悶の表情を浮かべ天を仰いだ。その時
「竜の吐息」
と遠くから声が飛んできた。それと同時に群れは炎に包まれる。リードルシュ達は何とか群れから離れ、唖然とした表情でそれを見つめていると
「間に合っただのよ!」
「ああ、何とかな!お主ら無事か!?」
リードルシュ達の元へ駆けよるファニーとリムン。二人を見て姫以外は安堵する。
「あれは何だ」
「我の技だ。そんな事よりコウは何処に居る!?」
「そうだのよ!おっちゃんどこ!?」
一同は押し黙る。
「まさか見捨ててきたのではあるまいな!」
「そんな……酷いだのよ……」
「行くぞリムン」
「あい!」
「待て!」
リードルシュは制止する。
「何故待たねばならなん! 我らはアイツを助けに来たのだ!」
「そうだのよ! その為にレベルアップしただのよ!」
「待て。今お前達が行ったところで、状況は変わらん。ここからが本番なのだからな。休息をして回復をある程度したら、城へ向けて急ぐ。そこで俺達がどの程度出来るか解らんが、アイツの為に道を開かねばならん」
「くっ!」
「うぅー」
ファニーもリムンも行きたい気持ちを抑えていた。そして二人で顔を見合わせ
「それはお前達がやるが良い。コウが剣を使えば歩いてここまでこれるかも怪しいのだ。我らがいなければ。あれは介護を必要としている」
「そうだのよ。おっちゃんは年だからアタチたちが居ないとダメだのよ」
そう笑顔でリードルシュ達に告げると、ファニーが捉えた気配の方向へと走り出したのだった。
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