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悪友オクタヴィア2
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山の木々が風を受けてざわめいている。
アンリとオクタヴィアは廃棄された軍道の跡を進んでいく、カストル国内と比較すると帝国南部の山地の空気は少しだけ肌寒い。
「ねえアンリ、帝国南部に何の用があったの?」
「なんだかよく分からないがさ、届け物だよ、中身は知らない……断れない仕事だったんだよ」
「ふーん」
腰の高さまで伸びた草をアンリがかきわけ山を進んでいく。そのアンリの後ろを歩くオクタヴィア。
二人が歩を進めていくと開けた道のような場所に出た。軍馬で山道を通りやすいように岩がどけられ地面がならされているのがわかる。
「ほとんど野に還ってるかと思ってだが、ところどころ道が残ってるな、わりと地元の人間が利用してるのかもな」
……そんな二人の様子を背後から窺う影があった。
突如、鋭い銃剣がアンリの後ろを歩くオクタヴィアに襲いかかる。
彼女はその殺意に満ちた銃剣の一撃をハルバードで華麗に捌く。
「ほう、おれ様の奇襲を避けるとはなかなかやるじゃねぇか
おれ様はナサンの流星こと山賊ジュリアス様だ!!
この人里離れたおれ様の隠れ家をどうやって嗅ぎ付けたのかは知らねぇが消えてもらうぞ!」
銃剣付きのマスケット銃を携えた、むさくるしい髭を生やした男の姿がそこにあった。
「オレらはカストル方面へ抜けたいだけなんだ、別にアンタを捕まえに来たわけじゃない、このまま行かせてくれよ」
「こんな山道をわざわざ通る酔狂な野郎いるわけねぇだろ!
おれ様を始末しにきた賞金稼ぎに違いねぇ」
「だってさ、アンリ」
「……」
「兄貴、何事ですか!?」
山賊ジュリアスの背後から彼の子分らしき男があらわれた。
「こいつらおれらを捕まえに来た賞金稼ぎだ!お前もぶっ潰すのに力を貸せ!」
「了解です兄貴」
……アンリは現れた山賊の子分の顔に目をやる。
「お前、どっかで見たことある顔だな……思い出した!!……聖堂にいた盗賊の子分か」
「あ?おめぇら顔見知りか?……おめぇらの関係はよくわかんねぇが
おれ様を始末しにきた賞金稼ぎを生かして帰すわけにはいかねぇ!」
「ここからなら越境してカストル方面へも盗みに行けるな
国境付近のナサンの街で盗みを働く拠点としちゃ悪くない場所だ
こんな山奥じゃ帝国警ら隊や王国憲兵の手も伸びにくいし
土地勘もあるからいざという時も逃げやすいってか」
……オクタヴィアのハルバードが山賊ジュリアスの身体の芯をめがけて襲いかかる。
山賊の男はこの鋭い一撃を銃剣で受け止める。が……思った以上にオクタヴィアの一撃が重く鋭いかったのか、男は顔を歪めた。
「ぬう!嬢ちゃんなかなかやるな!」
オクタヴィアの一撃を受けて山賊ジュリアスは後退すると、彼は革袋から赤い丸薬を取り出した。
「おれ様の弟分がもってきたこの筋肉増強剤のおかげで、おれ様自慢の筋肉はより一層ムキムキになったのだ!!見ろ!この逞しい筋肉を!」
山賊の男が丸薬を飲み込む、すると男の筋肉がみるみる隆起していく。
「もとより自慢の筋力がこの秘薬の……
くっ!痛ぇ、胸が苦しい、身体が熱いぞ……なっなんだ!おれ様の身体が!」
……男の筋肉がみるみる収縮していく……山賊ジュリアスは全身をまさぐる。
「なんだこりゃ、胸が膨らんで……身体が女に……うっ!あっ……」
……むさくるしい山賊の男の面影は消え去り、そこにあったのは美しい女の姿だった……女性的に変化した臀部から黒い尻尾が生えている。山賊ジュリアスの体は蠱惑的なサキュバスの肉体に変異していた。
「おい、テメェ!なんだこれは!!おれ様に変な薬を飲ませやがって!!」
だが、山賊の子分は姿を消していた。
「あの野郎!どこ行きやがった!
……クソっ、まずはテメェらから血祭りにあげてやる」
……アンリがオクタヴィアに囁く。
「……なあオクタヴィア、こいつを任せていいか?オレは逃げた男を追いかける」
「ああ、さっさと片付ける」
「頼んだぜ」
そう言うとアンリは姿を消した山賊の子分を追い駆け出した。
「ほう、嬢ちゃん、一人でおれ様の相手とは大した自信じゃねぇか……
ぶっ潰してやるよ!」
対峙する山賊ジュリアスとオクタヴィア。
「見ろおれ様の力!肉体強化術式!」
……魔力が駆け巡り、サキュバスと化した山賊ジュリアスの肉体を強化する。胸がさらに膨らみを増していく。
山賊ジュリアスはより豊かに膨らんだ自身の胸を揉む。
「おおっ、サキュバスの身体もなかなかいいじゃねぇか……
痛っ!……くっ、乳首がチクチクするな」
山賊ジュリアスはオクタヴィアの風を切る突きをかわし、さらに続く彼女の横薙ぎの一撃の攻撃を銃剣で受け止める。
「こいつはいいぜ!!身体が軽くなったし、パワーも上がった!」
山賊ジュリアスは銃剣を突き出し、オクタヴィアのハルバードと激しく打ち合う。
「嬢ちゃん、いい腕じゃねぇか……だが、おれ様もこの身体になって筋力が劣るどころか、むしろパワーが増したみたいだぜ!
魔力がみなぎってくるぞ、こんな感覚ははじめてだ!!
俺は単純な肉体強化ぐらいしか魔術をつかねぇが
それでも充分だ!このパワーとサキュバスのスタミナがあればなぁ!!」
不意に山賊ジュリアスが嬌声を上げる。そして、肉体はさらに強化されていく。
「うぐっ、うう、ああっ、はあはぁ……すげぇ気持ちいいぞ……いい」
むさくるしい男だったときの面影がまるで感じられない恍惚の表情を浮かべる美しい女の顔。
嬌声と共に山賊ジュリアスの肉体がより魅惑的に変異していく……くびれた腰、美しくしなやかな脚部。元の身体が融けて魔力に変換されるなかで適度に残った筋肉。それは魅了し支配し奪い取る為に洗練されたサキュバスの肉体だった。
「昔、サキュバスに襲われて死にかけたおれがサキュバスになるとは……
なんて因果だ……もうおれは人間には戻れねぇな……なんとなくだが……わかる」
ジュリアスの体をサキュバスの魔力が駆け巡る。
「このへその下から湧き上がってくるサキュバスのパワー
魔力が身体を駆け巡っていく快感
この魔力を上手く使いこなせてたら……」
ジュリアスが臀部から生えた自身の黒い尻尾を優しく撫でると
粘度のある透明な液体が先端のハート型の部分から湧き出してくる……その湧き出た蜜を自身の手で拭うと、その手を口元へ運び蜜を舌でなめた。
「このサキュバスのエキスには相手の身体に強烈な快楽与えて
麻痺させる力があるってこと知ってるか?……サキュバスは子供を産むことが出来ないんだ
だから、男の精子を取り込んで受精させ、生まれた胚を快楽で麻痺した女の胎内に植え付けるんだ、んで、植え付けられた女の身体からサキュバスやインキュバスが産まれてくるって寸法だ」
……山賊ジュリアスの身体から、元がむさくるしい男であったことがまるで想像できない脳が蕩けるような蠱惑的な甘い匂いが溢れ出て、周囲へと広がっていく……。
「……なあ、嬢ちゃん、力がだんだん抜けてこねぇか?
個人差ってのがあるが、女は男よりも匂いに敏感に反応するように脳みそができてるらしいな……サキュバスには女に対する攻撃手段もあるのさ
この匂いを嗅いでると、だんだん気持ちよくなってくるだろ?」
オクタヴィアの呼吸が激しくなり、指先が震え、大粒の汗が流れ落ち、顔が赤く染まっていく……。
「サキュバスの体液や細胞をサキュバスの資質がある人間に植え付けると、サキュバスに変異させることが出来る……サキュバスの胚を胎内に植え付けられた人間の女もそうだ……嬢ちゃん、アンタ、シェイマだろ?
確か、シェイマはサキュバスに変異できない筈だよなあ」
山賊ジュリアスは黒い尻尾の先端にあるハート型の部分を優しく撫でる。
「サキュバスはサキュバスの能力への耐性があるからなぁ
支配する為にはサキュバスに変異してもらっちゃ困るんだ
……この蜜をお前の体にたっぷりと注ぎ込めば……おれ様の下僕の完成だ
……女同士ってのがどれ程気持ちいいか試してみるのもいいな
アンタすげえ美人だからな……楽しみだ、いい声で啼いてくれ」
アンリとオクタヴィアは廃棄された軍道の跡を進んでいく、カストル国内と比較すると帝国南部の山地の空気は少しだけ肌寒い。
「ねえアンリ、帝国南部に何の用があったの?」
「なんだかよく分からないがさ、届け物だよ、中身は知らない……断れない仕事だったんだよ」
「ふーん」
腰の高さまで伸びた草をアンリがかきわけ山を進んでいく。そのアンリの後ろを歩くオクタヴィア。
二人が歩を進めていくと開けた道のような場所に出た。軍馬で山道を通りやすいように岩がどけられ地面がならされているのがわかる。
「ほとんど野に還ってるかと思ってだが、ところどころ道が残ってるな、わりと地元の人間が利用してるのかもな」
……そんな二人の様子を背後から窺う影があった。
突如、鋭い銃剣がアンリの後ろを歩くオクタヴィアに襲いかかる。
彼女はその殺意に満ちた銃剣の一撃をハルバードで華麗に捌く。
「ほう、おれ様の奇襲を避けるとはなかなかやるじゃねぇか
おれ様はナサンの流星こと山賊ジュリアス様だ!!
この人里離れたおれ様の隠れ家をどうやって嗅ぎ付けたのかは知らねぇが消えてもらうぞ!」
銃剣付きのマスケット銃を携えた、むさくるしい髭を生やした男の姿がそこにあった。
「オレらはカストル方面へ抜けたいだけなんだ、別にアンタを捕まえに来たわけじゃない、このまま行かせてくれよ」
「こんな山道をわざわざ通る酔狂な野郎いるわけねぇだろ!
おれ様を始末しにきた賞金稼ぎに違いねぇ」
「だってさ、アンリ」
「……」
「兄貴、何事ですか!?」
山賊ジュリアスの背後から彼の子分らしき男があらわれた。
「こいつらおれらを捕まえに来た賞金稼ぎだ!お前もぶっ潰すのに力を貸せ!」
「了解です兄貴」
……アンリは現れた山賊の子分の顔に目をやる。
「お前、どっかで見たことある顔だな……思い出した!!……聖堂にいた盗賊の子分か」
「あ?おめぇら顔見知りか?……おめぇらの関係はよくわかんねぇが
おれ様を始末しにきた賞金稼ぎを生かして帰すわけにはいかねぇ!」
「ここからなら越境してカストル方面へも盗みに行けるな
国境付近のナサンの街で盗みを働く拠点としちゃ悪くない場所だ
こんな山奥じゃ帝国警ら隊や王国憲兵の手も伸びにくいし
土地勘もあるからいざという時も逃げやすいってか」
……オクタヴィアのハルバードが山賊ジュリアスの身体の芯をめがけて襲いかかる。
山賊の男はこの鋭い一撃を銃剣で受け止める。が……思った以上にオクタヴィアの一撃が重く鋭いかったのか、男は顔を歪めた。
「ぬう!嬢ちゃんなかなかやるな!」
オクタヴィアの一撃を受けて山賊ジュリアスは後退すると、彼は革袋から赤い丸薬を取り出した。
「おれ様の弟分がもってきたこの筋肉増強剤のおかげで、おれ様自慢の筋肉はより一層ムキムキになったのだ!!見ろ!この逞しい筋肉を!」
山賊の男が丸薬を飲み込む、すると男の筋肉がみるみる隆起していく。
「もとより自慢の筋力がこの秘薬の……
くっ!痛ぇ、胸が苦しい、身体が熱いぞ……なっなんだ!おれ様の身体が!」
……男の筋肉がみるみる収縮していく……山賊ジュリアスは全身をまさぐる。
「なんだこりゃ、胸が膨らんで……身体が女に……うっ!あっ……」
……むさくるしい山賊の男の面影は消え去り、そこにあったのは美しい女の姿だった……女性的に変化した臀部から黒い尻尾が生えている。山賊ジュリアスの体は蠱惑的なサキュバスの肉体に変異していた。
「おい、テメェ!なんだこれは!!おれ様に変な薬を飲ませやがって!!」
だが、山賊の子分は姿を消していた。
「あの野郎!どこ行きやがった!
……クソっ、まずはテメェらから血祭りにあげてやる」
……アンリがオクタヴィアに囁く。
「……なあオクタヴィア、こいつを任せていいか?オレは逃げた男を追いかける」
「ああ、さっさと片付ける」
「頼んだぜ」
そう言うとアンリは姿を消した山賊の子分を追い駆け出した。
「ほう、嬢ちゃん、一人でおれ様の相手とは大した自信じゃねぇか……
ぶっ潰してやるよ!」
対峙する山賊ジュリアスとオクタヴィア。
「見ろおれ様の力!肉体強化術式!」
……魔力が駆け巡り、サキュバスと化した山賊ジュリアスの肉体を強化する。胸がさらに膨らみを増していく。
山賊ジュリアスはより豊かに膨らんだ自身の胸を揉む。
「おおっ、サキュバスの身体もなかなかいいじゃねぇか……
痛っ!……くっ、乳首がチクチクするな」
山賊ジュリアスはオクタヴィアの風を切る突きをかわし、さらに続く彼女の横薙ぎの一撃の攻撃を銃剣で受け止める。
「こいつはいいぜ!!身体が軽くなったし、パワーも上がった!」
山賊ジュリアスは銃剣を突き出し、オクタヴィアのハルバードと激しく打ち合う。
「嬢ちゃん、いい腕じゃねぇか……だが、おれ様もこの身体になって筋力が劣るどころか、むしろパワーが増したみたいだぜ!
魔力がみなぎってくるぞ、こんな感覚ははじめてだ!!
俺は単純な肉体強化ぐらいしか魔術をつかねぇが
それでも充分だ!このパワーとサキュバスのスタミナがあればなぁ!!」
不意に山賊ジュリアスが嬌声を上げる。そして、肉体はさらに強化されていく。
「うぐっ、うう、ああっ、はあはぁ……すげぇ気持ちいいぞ……いい」
むさくるしい男だったときの面影がまるで感じられない恍惚の表情を浮かべる美しい女の顔。
嬌声と共に山賊ジュリアスの肉体がより魅惑的に変異していく……くびれた腰、美しくしなやかな脚部。元の身体が融けて魔力に変換されるなかで適度に残った筋肉。それは魅了し支配し奪い取る為に洗練されたサキュバスの肉体だった。
「昔、サキュバスに襲われて死にかけたおれがサキュバスになるとは……
なんて因果だ……もうおれは人間には戻れねぇな……なんとなくだが……わかる」
ジュリアスの体をサキュバスの魔力が駆け巡る。
「このへその下から湧き上がってくるサキュバスのパワー
魔力が身体を駆け巡っていく快感
この魔力を上手く使いこなせてたら……」
ジュリアスが臀部から生えた自身の黒い尻尾を優しく撫でると
粘度のある透明な液体が先端のハート型の部分から湧き出してくる……その湧き出た蜜を自身の手で拭うと、その手を口元へ運び蜜を舌でなめた。
「このサキュバスのエキスには相手の身体に強烈な快楽与えて
麻痺させる力があるってこと知ってるか?……サキュバスは子供を産むことが出来ないんだ
だから、男の精子を取り込んで受精させ、生まれた胚を快楽で麻痺した女の胎内に植え付けるんだ、んで、植え付けられた女の身体からサキュバスやインキュバスが産まれてくるって寸法だ」
……山賊ジュリアスの身体から、元がむさくるしい男であったことがまるで想像できない脳が蕩けるような蠱惑的な甘い匂いが溢れ出て、周囲へと広がっていく……。
「……なあ、嬢ちゃん、力がだんだん抜けてこねぇか?
個人差ってのがあるが、女は男よりも匂いに敏感に反応するように脳みそができてるらしいな……サキュバスには女に対する攻撃手段もあるのさ
この匂いを嗅いでると、だんだん気持ちよくなってくるだろ?」
オクタヴィアの呼吸が激しくなり、指先が震え、大粒の汗が流れ落ち、顔が赤く染まっていく……。
「サキュバスの体液や細胞をサキュバスの資質がある人間に植え付けると、サキュバスに変異させることが出来る……サキュバスの胚を胎内に植え付けられた人間の女もそうだ……嬢ちゃん、アンタ、シェイマだろ?
確か、シェイマはサキュバスに変異できない筈だよなあ」
山賊ジュリアスは黒い尻尾の先端にあるハート型の部分を優しく撫でる。
「サキュバスはサキュバスの能力への耐性があるからなぁ
支配する為にはサキュバスに変異してもらっちゃ困るんだ
……この蜜をお前の体にたっぷりと注ぎ込めば……おれ様の下僕の完成だ
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