25 / 93
第4章 モンスター襲来
第25話「ベルンハルトと『セックスしないと出られない部屋』」
しおりを挟む
キスも、ディープキスも、前戯も、『セックス』にはならなかった。
なら、次の段階は――。
「〈洗浄〉」
はい。この魔法が登場したということはもうお分かりですね。
そう……本番です。
挿入の挿で“いれる“って読むBLのやつが……ああ……うう……。
「ベル、怖い?」
怖いに決まってんだろうが。
なんでさぁ、攻めってすぐそれ訊くの? 怖いって言えばやめてくれるわけ?? やめてもらってる受け見たことないんだけど。
「うるさい……さっさとしろよ」
「意地っ張り」
ふっ、と微笑してグレンは、ご丁寧に準備されたローションを自分の手のひらに垂らした。
……いやらしい光景。
これが、今からグレンが抱くのが別の女の子とか男なら、エロ漫画かBL読んでる感覚で見れるけど。
「触りますよ」
相手、オレなんだよなぁ。さすがに同じような気分ではいられない。
「……ん」
頷くと、剥き出しの脚を開かされる。
ズボンも下着も剥ぎ取られて、オレの身体を守るのは上のフリフリシャツ一枚だ。(これも脱がされそうになったけどどうにか守り抜いた。)
「っ、ふ……」
指が、窄まりの縁をなぞる。
人肌に暖められたローションのおかげで摩擦はないけど、自分でも素手で触ることなんかない場所を触られるのは、とにかく違和感しかない。
「あ、っ……」
そのままゆっくりと、閉じた場所へと彼の指が飲み込まれていく。もう見ていられなくて、シーツに身を沈ませたままぎゅっと目を閉じた。
「痛かったらすぐに言ってくださいね」
歯医者さんみたいだね……攻めと一緒で、言ってもやめてくれないやつでしょ、それ。
「あ、ン……っ、う」
そんな色気のないことを考えてみたけど、気は逸れない。
「あっ……グレ、ン……や、ぁ……あ」
内壁を動く指が立てる音。静かな部屋で微かに聞こえる彼の吐息。目を閉じた分、聴覚が敏感になってそれを拾ってしまう。
「ベルンハルト……」
「や、っ……あ、なま、え……呼ぶ、な……ッ」
「どうして? ベル――ほら、呼ぶと貴方のここ、すごく感じるみたいですよ」
だから嫌なんだよ……!! 察しろよ!!
「いいからっ、やめ……あっ」
「もう一本、増やしますよ」
増えた質量に身体が固くなる。
それを感じ取ったのか、グレンはオレの閉じた目蓋に唇を落として、囁いた。
「大丈夫。ベル……貴方の怖いことも、痛いことも、なにもしません。貴方の気持ちいいことだけ」
言葉通り、今のところなにも痛いことはされてない。
でも……まだ、指だけなんだよな。
“本物“に耐えれるのか……?? いや、耐えれるようにいま指で予行練習されてるんだろうけどさ。
「っ……まじで、痛くしたら、お前のこと、最低でも三日は嫌いになるからな……!!」
目を開けて、渾身の目力で睨みつける。できるだけ多くの闘争心(あんまりない)をかき集めて。
「……ふ」
彼はきょとんとしてから――笑った。
「ふ、ははっ……そっか、三日……」
「あ? なに笑ってんだ! 馬鹿にして……っ」
蹴り上げようとした脚を掴まれ、言葉は封じられる。
「してませんよ。貴方が可愛くて愛しくて……たまらなくなっただけです」
「――っ」
可愛い。愛しい。
もう、何度も聞いたはずなのに……慣れない。
「ベル……ベルンハルト、愛してます」
「っるさい!! さっさと続きしろ!!!」
もう絶対喋らない。
口をつぐんで、貝のように――いや、この場合マグロか――のようにやり過ごすんだ。
「続きって……はぁ、貴方はまたそうやって……」
グレンはオレの背けた顔を無理やり自分の方へ向かせて、またキスをしてくる。
「んっ、う……あ、もう……キスは……しなくて、いいだろ……っ」
キスじゃこの部屋を出れないのは検証済みだ。後は、挿入と射精しかないんだから。
「必要だからしてるわけじゃないです。俺が、したいからするんですよ、ベル。前にも言ったでしょう? 俺は、ずっと……貴方に触りたかった。こうやって貴方を抱きたかった」
「……グレ、あ」
場違いに悲しそうな目をしたグレンが、オレの腕を掴む。そのまま身体を起こされ、強引にうつ伏せにさせられた。
「っ、なにす……」
「本当は貴方の顔を見て、貴方の声を聞きながらしたいところですが……初めてだと、この体勢の方が楽なそうなので」
この体勢……って。後ろから、って意味?
そんなオレの疑問に答えるように――指で散々いじられて、ドロドロになった穴に、熱を持った塊が押し当てられた。
これ……もしかしなくても、チン……。
「――っ! あ、ぐ……ッ」
熱に貫かれる。
想像してたよりもずっと大きくて、硬いそれに、身体が悲鳴を上げるように震えた。
「ベル……息、吐いて……ゆっくり……」
「あ、あ……グレ、やだ……あっ」
後ろから熱に溶けた声で囁かれ、舌で首筋を愛撫される。それに身体が僅かに弛緩したのを見計らかったかのように、飲み込まされた熱が……更に奥を穿った。
「っ、あ……!! まだ……っ」
あれで、先っぽだけだったのかよ……!!
「は……あ、っ……グ、レン……」
「ベル……ぜんぶ、はいりました」
なんの報告だよ。いらねぇわそんなん。いや、やっぱいる。これで「まだ半分ですよ」とか言われたらしぬ。
「まだ、動くなよ……っ」
「ええ……なじむまで、このまま」
なじむって、なんか言い方がもう、ね……?
いや、エロいことしてるんだからエロくて当たり前なんだけど……!!
「ひ、ぁ……ッ! な、お前……なんでまた、おおき、く……」
「……すみません。ベルの腰が細いなって思ってたら、つい……」
確かにお前の手、オレの腰掴んでるけどさ……!! だからってなに今更そこに興奮してんだ!!!
「ついじゃねぇよばか!! あっ、や……っ!!」
怒声は、途中で嬌声に変わってしまった。まだ落ち着かない内側を擦るように、腰を揺さぶられたせいで。
「でも、俺……ちゃんと、痛いことはしてませんよ」
「動く、なっ……あっ、って……やっ……言った、のに……あ、ああ」
「言ってましたね。なじむまで、って……だから、待ちました。ね、いい子でしょ?」
「悪い子に、決まってんだろうが……ッ」
◇
「やだ、だめ……っ! イく、イっちゃ……――!!」
「っ、ベル――」
オレが果てるのとほとんど同時に、体内に熱い体液が注がれる。
「は……あ……」
「ベル、こっち向いて」
「やだ……向こう行け」
オレの声は枯れてるし、身体はへとへとなのに、グレンはずっと元気そうだしなんか楽しそうだ。むかつく。
こいつにとっては、オレが抵抗したって怒ったって、ただ非力な子犬が吠えてる程度にしか思えないんだろう。
むかつく。むかつく。むかつく……!!
だるい身体を無理矢理起こして、ボタンがほとんど取れたシャツで身体を隠しながら、グレンに向かって人差し指を突きつける。
「見下しやがって……次は、絶対オレがお前を泣かせてやる……っ!!」
べしょべしょでドロドロのままの宣戦布告。
その間抜けさとうかつさにオレが気づいたのは、彼に笑われてからだった。
「へぇ……“次“があるんですか?」
――あ。
うわ……ほんとじゃん。なに当たり前に次回のこと考えてんの……。いや、でもさ。
「……だってお前、定期的にオレと……しないと、死ぬんだろ」
「ベルは、俺に死んで欲しくない?」
グレンは寝そべると、オレの膝に頭を乗せる。
彼に下から覗き込まれるのは何だか新鮮だ。いつもはオレが見上げるばっかりだから。
「は? そんなの……当たり前、というか……別に、誰かに本気で死んで欲しいなんて、思ったことない」
「……なら、貴方は。俺以外の誰かが、“貴方とセックスしないと死ぬから抱かせてください“って言ってきたら――どうするんですか?」
なにその状況……こわ……。
「いや、普通に断るよ……別の方法探す……」
「でも、俺ならいいんだ?」
くっそ……。グレンお前、自分の顔の良さを自覚しやがって。
イケメンが微笑みながらそんなセリフ吐いたらな! 大体の人類はイエスしか言えなくなるんだよ!!
オレも含めて!!!
「……っ、ああそうだよ! でも、勘違いするなよ! オレはあくまで、お前には利用価値があって、お前とは〈契約〉で離れられなくて……だからっ!!!」
なんだこの古臭いツンデレみたいな言い訳……。自分でもげんなりする。
「ベル、好きです」
「脈絡ねぇな……」
「言いたくなりました」
「今後は言いたくなっても控えろ」
扉が出来ていることに気づくまでの五分弱――オレとグレンはそんなむず痒い会話を繰り広げた。
……てかグレンくん。たぶんお前、出口出来てたのもっと早く気づいてたよね?
なら、次の段階は――。
「〈洗浄〉」
はい。この魔法が登場したということはもうお分かりですね。
そう……本番です。
挿入の挿で“いれる“って読むBLのやつが……ああ……うう……。
「ベル、怖い?」
怖いに決まってんだろうが。
なんでさぁ、攻めってすぐそれ訊くの? 怖いって言えばやめてくれるわけ?? やめてもらってる受け見たことないんだけど。
「うるさい……さっさとしろよ」
「意地っ張り」
ふっ、と微笑してグレンは、ご丁寧に準備されたローションを自分の手のひらに垂らした。
……いやらしい光景。
これが、今からグレンが抱くのが別の女の子とか男なら、エロ漫画かBL読んでる感覚で見れるけど。
「触りますよ」
相手、オレなんだよなぁ。さすがに同じような気分ではいられない。
「……ん」
頷くと、剥き出しの脚を開かされる。
ズボンも下着も剥ぎ取られて、オレの身体を守るのは上のフリフリシャツ一枚だ。(これも脱がされそうになったけどどうにか守り抜いた。)
「っ、ふ……」
指が、窄まりの縁をなぞる。
人肌に暖められたローションのおかげで摩擦はないけど、自分でも素手で触ることなんかない場所を触られるのは、とにかく違和感しかない。
「あ、っ……」
そのままゆっくりと、閉じた場所へと彼の指が飲み込まれていく。もう見ていられなくて、シーツに身を沈ませたままぎゅっと目を閉じた。
「痛かったらすぐに言ってくださいね」
歯医者さんみたいだね……攻めと一緒で、言ってもやめてくれないやつでしょ、それ。
「あ、ン……っ、う」
そんな色気のないことを考えてみたけど、気は逸れない。
「あっ……グレ、ン……や、ぁ……あ」
内壁を動く指が立てる音。静かな部屋で微かに聞こえる彼の吐息。目を閉じた分、聴覚が敏感になってそれを拾ってしまう。
「ベルンハルト……」
「や、っ……あ、なま、え……呼ぶ、な……ッ」
「どうして? ベル――ほら、呼ぶと貴方のここ、すごく感じるみたいですよ」
だから嫌なんだよ……!! 察しろよ!!
「いいからっ、やめ……あっ」
「もう一本、増やしますよ」
増えた質量に身体が固くなる。
それを感じ取ったのか、グレンはオレの閉じた目蓋に唇を落として、囁いた。
「大丈夫。ベル……貴方の怖いことも、痛いことも、なにもしません。貴方の気持ちいいことだけ」
言葉通り、今のところなにも痛いことはされてない。
でも……まだ、指だけなんだよな。
“本物“に耐えれるのか……?? いや、耐えれるようにいま指で予行練習されてるんだろうけどさ。
「っ……まじで、痛くしたら、お前のこと、最低でも三日は嫌いになるからな……!!」
目を開けて、渾身の目力で睨みつける。できるだけ多くの闘争心(あんまりない)をかき集めて。
「……ふ」
彼はきょとんとしてから――笑った。
「ふ、ははっ……そっか、三日……」
「あ? なに笑ってんだ! 馬鹿にして……っ」
蹴り上げようとした脚を掴まれ、言葉は封じられる。
「してませんよ。貴方が可愛くて愛しくて……たまらなくなっただけです」
「――っ」
可愛い。愛しい。
もう、何度も聞いたはずなのに……慣れない。
「ベル……ベルンハルト、愛してます」
「っるさい!! さっさと続きしろ!!!」
もう絶対喋らない。
口をつぐんで、貝のように――いや、この場合マグロか――のようにやり過ごすんだ。
「続きって……はぁ、貴方はまたそうやって……」
グレンはオレの背けた顔を無理やり自分の方へ向かせて、またキスをしてくる。
「んっ、う……あ、もう……キスは……しなくて、いいだろ……っ」
キスじゃこの部屋を出れないのは検証済みだ。後は、挿入と射精しかないんだから。
「必要だからしてるわけじゃないです。俺が、したいからするんですよ、ベル。前にも言ったでしょう? 俺は、ずっと……貴方に触りたかった。こうやって貴方を抱きたかった」
「……グレ、あ」
場違いに悲しそうな目をしたグレンが、オレの腕を掴む。そのまま身体を起こされ、強引にうつ伏せにさせられた。
「っ、なにす……」
「本当は貴方の顔を見て、貴方の声を聞きながらしたいところですが……初めてだと、この体勢の方が楽なそうなので」
この体勢……って。後ろから、って意味?
そんなオレの疑問に答えるように――指で散々いじられて、ドロドロになった穴に、熱を持った塊が押し当てられた。
これ……もしかしなくても、チン……。
「――っ! あ、ぐ……ッ」
熱に貫かれる。
想像してたよりもずっと大きくて、硬いそれに、身体が悲鳴を上げるように震えた。
「ベル……息、吐いて……ゆっくり……」
「あ、あ……グレ、やだ……あっ」
後ろから熱に溶けた声で囁かれ、舌で首筋を愛撫される。それに身体が僅かに弛緩したのを見計らかったかのように、飲み込まされた熱が……更に奥を穿った。
「っ、あ……!! まだ……っ」
あれで、先っぽだけだったのかよ……!!
「は……あ、っ……グ、レン……」
「ベル……ぜんぶ、はいりました」
なんの報告だよ。いらねぇわそんなん。いや、やっぱいる。これで「まだ半分ですよ」とか言われたらしぬ。
「まだ、動くなよ……っ」
「ええ……なじむまで、このまま」
なじむって、なんか言い方がもう、ね……?
いや、エロいことしてるんだからエロくて当たり前なんだけど……!!
「ひ、ぁ……ッ! な、お前……なんでまた、おおき、く……」
「……すみません。ベルの腰が細いなって思ってたら、つい……」
確かにお前の手、オレの腰掴んでるけどさ……!! だからってなに今更そこに興奮してんだ!!!
「ついじゃねぇよばか!! あっ、や……っ!!」
怒声は、途中で嬌声に変わってしまった。まだ落ち着かない内側を擦るように、腰を揺さぶられたせいで。
「でも、俺……ちゃんと、痛いことはしてませんよ」
「動く、なっ……あっ、って……やっ……言った、のに……あ、ああ」
「言ってましたね。なじむまで、って……だから、待ちました。ね、いい子でしょ?」
「悪い子に、決まってんだろうが……ッ」
◇
「やだ、だめ……っ! イく、イっちゃ……――!!」
「っ、ベル――」
オレが果てるのとほとんど同時に、体内に熱い体液が注がれる。
「は……あ……」
「ベル、こっち向いて」
「やだ……向こう行け」
オレの声は枯れてるし、身体はへとへとなのに、グレンはずっと元気そうだしなんか楽しそうだ。むかつく。
こいつにとっては、オレが抵抗したって怒ったって、ただ非力な子犬が吠えてる程度にしか思えないんだろう。
むかつく。むかつく。むかつく……!!
だるい身体を無理矢理起こして、ボタンがほとんど取れたシャツで身体を隠しながら、グレンに向かって人差し指を突きつける。
「見下しやがって……次は、絶対オレがお前を泣かせてやる……っ!!」
べしょべしょでドロドロのままの宣戦布告。
その間抜けさとうかつさにオレが気づいたのは、彼に笑われてからだった。
「へぇ……“次“があるんですか?」
――あ。
うわ……ほんとじゃん。なに当たり前に次回のこと考えてんの……。いや、でもさ。
「……だってお前、定期的にオレと……しないと、死ぬんだろ」
「ベルは、俺に死んで欲しくない?」
グレンは寝そべると、オレの膝に頭を乗せる。
彼に下から覗き込まれるのは何だか新鮮だ。いつもはオレが見上げるばっかりだから。
「は? そんなの……当たり前、というか……別に、誰かに本気で死んで欲しいなんて、思ったことない」
「……なら、貴方は。俺以外の誰かが、“貴方とセックスしないと死ぬから抱かせてください“って言ってきたら――どうするんですか?」
なにその状況……こわ……。
「いや、普通に断るよ……別の方法探す……」
「でも、俺ならいいんだ?」
くっそ……。グレンお前、自分の顔の良さを自覚しやがって。
イケメンが微笑みながらそんなセリフ吐いたらな! 大体の人類はイエスしか言えなくなるんだよ!!
オレも含めて!!!
「……っ、ああそうだよ! でも、勘違いするなよ! オレはあくまで、お前には利用価値があって、お前とは〈契約〉で離れられなくて……だからっ!!!」
なんだこの古臭いツンデレみたいな言い訳……。自分でもげんなりする。
「ベル、好きです」
「脈絡ねぇな……」
「言いたくなりました」
「今後は言いたくなっても控えろ」
扉が出来ていることに気づくまでの五分弱――オレとグレンはそんなむず痒い会話を繰り広げた。
……てかグレンくん。たぶんお前、出口出来てたのもっと早く気づいてたよね?
219
あなたにおすすめの小説
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
異世界転移して出会っためちゃくちゃ好きな男が全く手を出してこない
春野ひより
BL
前触れもなく異世界転移したトップアイドル、アオイ。
路頭に迷いかけたアオイを拾ったのは娼館のガメツイ女主人で、アオイは半ば強制的に男娼としてデビューすることに。しかし、絶対に抱かれたくないアオイは初めての客である美しい男に交渉する。
「――僕を見てほしいんです」
奇跡的に男に気に入られたアオイ。足繁く通う男。男はアオイに惜しみなく金を注ぎ、アオイは美しい男に恋をするが、男は「私は貴方のファンです」と言うばかりで頑としてアオイを抱かなくて――。
愛されるには理由が必要だと思っているし、理由が無くなれば捨てられて当然だと思っている受けが「それでも愛して欲しい」と手を伸ばせるようになるまでの話です。
金を使うことでしか愛を伝えられない不器用な人外×自分に付けられた値段でしか愛を実感できない不器用な青年
俺の異世界先は激重魔導騎士の懐の中
油淋丼
BL
少女漫画のような人生を送っていたクラスメイトがある日突然命を落とした。
背景の一部のようなモブは、卒業式の前日に事故に遭った。
魔王候補の一人として無能力のまま召喚され、魔物達に混じりこっそりと元の世界に戻る方法を探す。
魔物の脅威である魔導騎士は、不思議と初対面のようには感じなかった。
少女漫画のようなヒーローが本当に好きだったのは、モブ君だった。
異世界に転生したヒーローは、前世も含めて長年片思いをして愛が激重に変化した。
今度こそ必ず捕らえて囲って愛す事を誓います。
激重愛魔導最強転生騎士×魔王候補無能力転移モブ
異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました
あいえだ
BL
俺は病気で逝ってから生まれ変わったらしい。ど田舎に生まれ、みんな俺のことを伝説の竜騎士って呼ぶんだけど…なんだそれ?俺は生まれたときから何故か一緒にいるドラゴンと、この大自然でゆるゆる暮らしたいのにみんな王宮に行けって言う…。王宮では竜騎士イケメン二人に愛されて…。
完結済みです。
7回BL大賞エントリーします。
表紙、本文中のイラストは自作。キャライラストなどはTwitterに順次上げてます(@aieda_kei)
【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!
松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。
15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。
その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。
そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。
だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。
そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。
「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。
前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。
だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!?
「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」
初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!?
銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。
【本編完結】最強S級冒険者が俺にだけ過保護すぎる!
天宮叶
BL
前世の世界で亡くなった主人公は、突然知らない世界で知らない人物、クリスの身体へと転生してしまう。クリスが眠っていた屋敷の主であるダリウスに、思い切って事情を説明した主人公。しかし事情を聞いたダリウスは突然「結婚しようか」と主人公に求婚してくる。
なんとかその求婚を断り、ダリウスと共に屋敷の外へと出た主人公は、自分が転生した世界が魔法やモンスターの存在するファンタジー世界だと気がつき冒険者を目指すことにするが____
過保護すぎる大型犬系最強S級冒険者攻めに振り回されていると思いきや、自由奔放で強気な性格を発揮して無自覚に振り回し返す元気な受けのドタバタオメガバースラブコメディの予定
要所要所シリアスが入ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる