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第26話 建国祭と王女殿下のボンボニエール-3-
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「ヒマですねえ」
「そうね。ヒマよね」
メルのつぶやきにマリアナもつぶやきで返す。
いよいよ明日からは建国祭が始まる。
今日は、サリスティア王女殿下が王都からタウンゼント領に到着する日だ。夜には本館で歓迎パーティが行われる。
領内の兵士たちが総動員され、万全の警備体制が敷かれた。歓迎会の準備や、次々に訪れる招待客への対応と、おそらく本館は今頃は嵐のような忙しさになっているに違いない。
イーサンは先週から本館に呼び出されたきり戻ってこない。泊まり込みで準備に追われているらしい。北館からは他にケイトと料理人のクラークが応援に駆り出されている。
距離的にも離れた場所にある北館は、公爵家お抱えの騎士が時おり見回りに来るくらいでこれといった変化もない。残されたメンバーは平常運転である。
マリアナはウォルターと仕事を進めているが、捗っているとはいいがたい。やることはそれなりにあるのだが、いまひとつ気が乗らないのだ。そもそもイーサンからは、建国祭の間はゆっくり休みをとるように言われている。あんまり仕事を片付けておいても、後々お叱りを受けそうだ。
糸の切れた凧のように目的も緊張感もなくふわふわ漂っている。
イーサンとはもう一週間以上会えていない。おそらく建国祭が終わるまでは戻ってこられないのだろう。秘書として雇われてから、こんなに長い日数を離れていたのは初めてだ。
窓を開け、本館の方を見るが、距離があるので中の様子まではわからない。
「たしか、今日、王女様一行がいらっしゃるんですよね」
「ええ。そろそろご到着ではないでしょうか」
ウォルターは「そういえば」と、さも今思い出したかのように言う。
「歓迎パーティでは王女殿下のエスコートはイーサン様がされます」
「え?」
「アダム様には奥様のシンディ様がいらっしゃいますので、独身のイーサン様のほうがいいだろうと公爵閣下がお決めになりました」
「ふうん、そう……ですか」
「それはもう気になりますよね」
ウォルターは含み笑いを浮かべる。
「なりません!」
思わずムキになって言い返してしまったマリアナをクスクスと笑う。
「もう」
揶揄ってくる執事を軽く睨みつけたが、ウォルターは肩をすくめてみせるだけだった。
ふと耳に手をやると、指先に触れるのは、深海のような藍色のブルートルマリンのピアス。あれから毎日つけている。宝石店でピアスをはめてくれた優しいイーサンの手つきを思い出すと頬が熱くなった。
公爵家主催の夜会での記憶が蘇る。
正装のイーサンにエスコートされ、大広間でワルツを踊った。若草色の瞳に捉えられると、周りの喧騒が消え、まるで世界に二人しかいないような感覚に陥った。腰を抱く力強い腕や、耳元での甘い囁き。夢の中にいるような至福の時間だった。
あれを今夜は王女殿下にするのかと思うと胸がむかむかする。
しかし、王女殿下からイーサンが高く評価され、王族に好印象を与えられたら、タウンゼント家の次期後継者レースで有利になるだろう。
それでも、イーサンが他の女性をエスコートするなんて嫌でたまらない。
そんな鬱々とした気持ちがどこかに飛んで行ってしまいそうな勢いでメルがマリアナに抱き着いてきた。
「マリアナさん! 明日のお祭りは一緒に見に行きましょうね!」
「ええ。とっても楽しみ」
やり場のない思いを握りつぶすかのように、マリアナもメルをぎゅっと抱きしめ返した。
太陽が昇るのと同時に号砲花火がぽんぽんと打ちあがり、建国祭の始まりを告げた。
お祭りを待ちわびていた人々が一斉に街に繰り出す。
誰もが海の色である青い衣装を身に着け、青い花を髪に飾るので、街が青一色に染まる。
街道にはいくつもの露店や屋台が軒を連ね、酒や軽食、お菓子や雑貨などが売られていた。お祭り用の特別メニューもあるので、どこの店にも人だかりができている。
メインストリートではパレードが行われていた。華やかな衣装を身にまとった踊り子たちが舞い踊り、その後には海の生き物を模した山車が何台も連なる。イルカやアシカといった馴染みある海獣から、リヴァイアサンといった伝説の海龍まで、迫力のある巨大な人形が祭りをより一層盛り上げるのだ。
マリアナとメルも、もちろん青いワンピースを着てきた。髪は高く結い上げ、大きな青いリボンと花で飾っている。
「そろそろ祝福の儀の時間ですよ!」
メルに急かされ、広場まで速足で移動する。
楽団が演奏する国家が流れる中、中央に作られたステージにサリスティア王女が姿を現すと、大歓声が沸いた。王女殿下は優雅に手を振ってそれに応える。
海の女神アムピトリーテーを模したシルクの衣装を身にまとい、女神のシンボルである冠を被り、三叉槍を手にしている。とても奇麗な女性だ。すっきりと鼻筋の通った瓜実顔で、ぱっちりとした二重の瞳はサファイヤのように輝いている。太陽の日差しを受けて煌めくプラチナブロンドは背中で波うち、ほっそりとした肢体を包んでいる。
天高く手をかざすと、マリンブルーのオーラが王女の上半身を包み込む。
そして、祝福のミストの呪文を唱えると、広場には光り輝く水色のしずくが降り注いだ。この魔法には治癒効果があり、身体に浴びると一年間は無病息災で過ごせるという。あちらこちらから歓喜の声が上がり、人々の興奮は最高潮に達した。
マリアナもミストを手で受けた。なかなか強い魔力だ。王女はかなりの水魔法の使い手なのだろう。チリチリとした魔法の波動を感じて、懐かしくも切ない気持ちになった。
* * *
建国祭最終日の早朝、酷い顔色のイーサンがふらりと北館に戻ってきた。
王女殿下のもてなしに加えて、領地中から集まっていた臣下らへの対応、屋敷中の警備の監督で期間中はろくに眠れなかったらしい。本館にいては気が休まらないと、こっそり抜け出してきたようだ。
日頃から剣術の鍛錬をかかさず、体力には自信を見せているイーサンにも限界はあるようだ。もっとも、武術と接待とでは使う体力の種類が違うのかもしれないが。
「今日はゆっくりお休みください。その状態ではとても仕事にならないでしょう」
ウォルターに叱られるように言われ、イーサンは「そうする」と珍しく素直に引き下がった。
「マリアナさん、イーサン様を部屋に連れて行ってください。このままだと廊下で熟睡しかねません」
ウォルターに言われ、足元のふらつくイーサンに付き添い、部屋に向かう。
そういえば、イーサンの私室に行くのは初めてだ。マリアナの部屋も執務室も二階にあり、食堂、洗濯室、厨房などは一階にある。三階はイーサン専用で、これまで上がる機会はなかった。
「失礼しまーす」
扉を開けるときに一応声に出す。
イーサンの部屋は、飾り気のないシンプルな部屋だった。家具も壁紙も高級品ではあるが、少しも派手派手しいところがない。調度品も最小限だ。部屋の主らしいといえばらしいかもしれない。
イーサンは上着を長椅子に脱ぎ捨て、シャツのボタンを二つ外し胸元を緩めると、そのままベッドに倒れこんだ。
とりあえず、廊下で寝る心配はなくなった。マリアナは窓のカーテンを閉め、部屋を暗くする。うつぶせのイーサンの肩まで毛布をかけた。
「ゆっくりお休みくださいね。これで失礼します」
立ち去ろうとするマリアナの手をイーサンが優しく包む。
「もう少しここにいて。まだ眠れそうにない」
睡眠不足は限界まで達しているが、精神的にも肉体的にも疲れすぎて神経が高ぶって眠れないらしい。
マリアナはイーサンの手をそっと握り返す。
「なにか、わたしに出来ることはありますか?」
「添い寝」
「それは致しかねます」
「上司命令」
「職権乱用ですよ」
クスクス笑いながら、マリアナは寝台の端に腰掛ける。
「子守歌でも歌いましょうか?」
「それもいいな」
イーサンは目を細める。
てっきり、子ども扱いするなとでも言うかと思ったのに、意外な反応に驚いた。
指を絡め合いながら、マリアナは異国の言葉で歌い始める。
幼子よ おやすみなさい
幼子よ ゆりかごのなか
あなたが望むのならば
砂漠を駆ける風になって
いますぐ会いにゆきましょう
幼子よ おやすみなさい
幼子よ やさしいゆめを
あなたが願うのならば
砂漠を濡らす雨になって
芽吹く草木を育てましょう
幼子よ おやすみなさい
幼子よ うつくしい子よ
「……それは?」
「はるか西の大陸の、砂漠の国の唄です」
「言葉の意味は分からないが懐かしい気持ちになるな。……もう一度」
「はい」
イーサンに乞われるまま、繰り返し歌う。
やがて、イーサンは静かな寝息を立て始めた。
ずっと繋いでいた指をそっとはずしながら、端正な寝顔をじっと見つめる。勢いで額にキスしそうになったが、寸前で思いとどまった。
「おやすみなさい」
音を立てないようにそっとドアを閉めた。
「そうね。ヒマよね」
メルのつぶやきにマリアナもつぶやきで返す。
いよいよ明日からは建国祭が始まる。
今日は、サリスティア王女殿下が王都からタウンゼント領に到着する日だ。夜には本館で歓迎パーティが行われる。
領内の兵士たちが総動員され、万全の警備体制が敷かれた。歓迎会の準備や、次々に訪れる招待客への対応と、おそらく本館は今頃は嵐のような忙しさになっているに違いない。
イーサンは先週から本館に呼び出されたきり戻ってこない。泊まり込みで準備に追われているらしい。北館からは他にケイトと料理人のクラークが応援に駆り出されている。
距離的にも離れた場所にある北館は、公爵家お抱えの騎士が時おり見回りに来るくらいでこれといった変化もない。残されたメンバーは平常運転である。
マリアナはウォルターと仕事を進めているが、捗っているとはいいがたい。やることはそれなりにあるのだが、いまひとつ気が乗らないのだ。そもそもイーサンからは、建国祭の間はゆっくり休みをとるように言われている。あんまり仕事を片付けておいても、後々お叱りを受けそうだ。
糸の切れた凧のように目的も緊張感もなくふわふわ漂っている。
イーサンとはもう一週間以上会えていない。おそらく建国祭が終わるまでは戻ってこられないのだろう。秘書として雇われてから、こんなに長い日数を離れていたのは初めてだ。
窓を開け、本館の方を見るが、距離があるので中の様子まではわからない。
「たしか、今日、王女様一行がいらっしゃるんですよね」
「ええ。そろそろご到着ではないでしょうか」
ウォルターは「そういえば」と、さも今思い出したかのように言う。
「歓迎パーティでは王女殿下のエスコートはイーサン様がされます」
「え?」
「アダム様には奥様のシンディ様がいらっしゃいますので、独身のイーサン様のほうがいいだろうと公爵閣下がお決めになりました」
「ふうん、そう……ですか」
「それはもう気になりますよね」
ウォルターは含み笑いを浮かべる。
「なりません!」
思わずムキになって言い返してしまったマリアナをクスクスと笑う。
「もう」
揶揄ってくる執事を軽く睨みつけたが、ウォルターは肩をすくめてみせるだけだった。
ふと耳に手をやると、指先に触れるのは、深海のような藍色のブルートルマリンのピアス。あれから毎日つけている。宝石店でピアスをはめてくれた優しいイーサンの手つきを思い出すと頬が熱くなった。
公爵家主催の夜会での記憶が蘇る。
正装のイーサンにエスコートされ、大広間でワルツを踊った。若草色の瞳に捉えられると、周りの喧騒が消え、まるで世界に二人しかいないような感覚に陥った。腰を抱く力強い腕や、耳元での甘い囁き。夢の中にいるような至福の時間だった。
あれを今夜は王女殿下にするのかと思うと胸がむかむかする。
しかし、王女殿下からイーサンが高く評価され、王族に好印象を与えられたら、タウンゼント家の次期後継者レースで有利になるだろう。
それでも、イーサンが他の女性をエスコートするなんて嫌でたまらない。
そんな鬱々とした気持ちがどこかに飛んで行ってしまいそうな勢いでメルがマリアナに抱き着いてきた。
「マリアナさん! 明日のお祭りは一緒に見に行きましょうね!」
「ええ。とっても楽しみ」
やり場のない思いを握りつぶすかのように、マリアナもメルをぎゅっと抱きしめ返した。
太陽が昇るのと同時に号砲花火がぽんぽんと打ちあがり、建国祭の始まりを告げた。
お祭りを待ちわびていた人々が一斉に街に繰り出す。
誰もが海の色である青い衣装を身に着け、青い花を髪に飾るので、街が青一色に染まる。
街道にはいくつもの露店や屋台が軒を連ね、酒や軽食、お菓子や雑貨などが売られていた。お祭り用の特別メニューもあるので、どこの店にも人だかりができている。
メインストリートではパレードが行われていた。華やかな衣装を身にまとった踊り子たちが舞い踊り、その後には海の生き物を模した山車が何台も連なる。イルカやアシカといった馴染みある海獣から、リヴァイアサンといった伝説の海龍まで、迫力のある巨大な人形が祭りをより一層盛り上げるのだ。
マリアナとメルも、もちろん青いワンピースを着てきた。髪は高く結い上げ、大きな青いリボンと花で飾っている。
「そろそろ祝福の儀の時間ですよ!」
メルに急かされ、広場まで速足で移動する。
楽団が演奏する国家が流れる中、中央に作られたステージにサリスティア王女が姿を現すと、大歓声が沸いた。王女殿下は優雅に手を振ってそれに応える。
海の女神アムピトリーテーを模したシルクの衣装を身にまとい、女神のシンボルである冠を被り、三叉槍を手にしている。とても奇麗な女性だ。すっきりと鼻筋の通った瓜実顔で、ぱっちりとした二重の瞳はサファイヤのように輝いている。太陽の日差しを受けて煌めくプラチナブロンドは背中で波うち、ほっそりとした肢体を包んでいる。
天高く手をかざすと、マリンブルーのオーラが王女の上半身を包み込む。
そして、祝福のミストの呪文を唱えると、広場には光り輝く水色のしずくが降り注いだ。この魔法には治癒効果があり、身体に浴びると一年間は無病息災で過ごせるという。あちらこちらから歓喜の声が上がり、人々の興奮は最高潮に達した。
マリアナもミストを手で受けた。なかなか強い魔力だ。王女はかなりの水魔法の使い手なのだろう。チリチリとした魔法の波動を感じて、懐かしくも切ない気持ちになった。
* * *
建国祭最終日の早朝、酷い顔色のイーサンがふらりと北館に戻ってきた。
王女殿下のもてなしに加えて、領地中から集まっていた臣下らへの対応、屋敷中の警備の監督で期間中はろくに眠れなかったらしい。本館にいては気が休まらないと、こっそり抜け出してきたようだ。
日頃から剣術の鍛錬をかかさず、体力には自信を見せているイーサンにも限界はあるようだ。もっとも、武術と接待とでは使う体力の種類が違うのかもしれないが。
「今日はゆっくりお休みください。その状態ではとても仕事にならないでしょう」
ウォルターに叱られるように言われ、イーサンは「そうする」と珍しく素直に引き下がった。
「マリアナさん、イーサン様を部屋に連れて行ってください。このままだと廊下で熟睡しかねません」
ウォルターに言われ、足元のふらつくイーサンに付き添い、部屋に向かう。
そういえば、イーサンの私室に行くのは初めてだ。マリアナの部屋も執務室も二階にあり、食堂、洗濯室、厨房などは一階にある。三階はイーサン専用で、これまで上がる機会はなかった。
「失礼しまーす」
扉を開けるときに一応声に出す。
イーサンの部屋は、飾り気のないシンプルな部屋だった。家具も壁紙も高級品ではあるが、少しも派手派手しいところがない。調度品も最小限だ。部屋の主らしいといえばらしいかもしれない。
イーサンは上着を長椅子に脱ぎ捨て、シャツのボタンを二つ外し胸元を緩めると、そのままベッドに倒れこんだ。
とりあえず、廊下で寝る心配はなくなった。マリアナは窓のカーテンを閉め、部屋を暗くする。うつぶせのイーサンの肩まで毛布をかけた。
「ゆっくりお休みくださいね。これで失礼します」
立ち去ろうとするマリアナの手をイーサンが優しく包む。
「もう少しここにいて。まだ眠れそうにない」
睡眠不足は限界まで達しているが、精神的にも肉体的にも疲れすぎて神経が高ぶって眠れないらしい。
マリアナはイーサンの手をそっと握り返す。
「なにか、わたしに出来ることはありますか?」
「添い寝」
「それは致しかねます」
「上司命令」
「職権乱用ですよ」
クスクス笑いながら、マリアナは寝台の端に腰掛ける。
「子守歌でも歌いましょうか?」
「それもいいな」
イーサンは目を細める。
てっきり、子ども扱いするなとでも言うかと思ったのに、意外な反応に驚いた。
指を絡め合いながら、マリアナは異国の言葉で歌い始める。
幼子よ おやすみなさい
幼子よ ゆりかごのなか
あなたが望むのならば
砂漠を駆ける風になって
いますぐ会いにゆきましょう
幼子よ おやすみなさい
幼子よ やさしいゆめを
あなたが願うのならば
砂漠を濡らす雨になって
芽吹く草木を育てましょう
幼子よ おやすみなさい
幼子よ うつくしい子よ
「……それは?」
「はるか西の大陸の、砂漠の国の唄です」
「言葉の意味は分からないが懐かしい気持ちになるな。……もう一度」
「はい」
イーサンに乞われるまま、繰り返し歌う。
やがて、イーサンは静かな寝息を立て始めた。
ずっと繋いでいた指をそっとはずしながら、端正な寝顔をじっと見つめる。勢いで額にキスしそうになったが、寸前で思いとどまった。
「おやすみなさい」
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