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第32話 【パラレルワールド~もうひとつの未来】伯爵夫人は殺人事件に巻き込まれる-1-
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明け方、ノックの音で目が覚めた。
身体を起こそうとすると、下腹部に鈍い痛みが走る。昨夜の情事の記憶が蘇り、思わず頬が赤くなった。
ドアがほんの少し開けられ、ガウンを羽織ったオーウェンが封書を受け取る。
王宮からの連絡だった。
「バッテンベルク家のクロエ嬢が婚約者に内定したそうです」
お妃選抜試験において、他の二人は監禁された部屋でただ助けを待っているだけだったが、クロエだけは置いてあった道具を使って窓の鉄格子をはずすと、そこから抜け出し、果敢にも王太子を助けに向かったという。
ミッションコンプリート、ゲームクリアだ。
「アレクシス?」
「さようなら、オーウェン様」
……って、あれ?
何も起こらないじゃん!!
予想では、脳内でエンディング曲が流れて、私はさーっと消えるはずだったけど、一体どうなっているんだろう?
その瞬間、元の世界の友人、ゲーム実況配信者ぱるりんの言葉が天から降ってきた。
『こんなクソゲーに追加コンテンツって正気じゃないわ!』
つまり、まだまだゲームは終わらないのだ。
幸いなことに『プリンセスたちのハートフル★ラブパニック』には、悪徳令嬢への断罪イベントはない。
ヒロインに婚約者を寝取られた挙句、人前で婚約破棄を言い渡されて恥をかくことも、家門が没落することも、断頭台に送られる心配もない。ゲームをクリアしようがしまいが、アレクシス・キャンベルは伯爵令嬢としてこのまま平穏に暮す未来が保証されているのである。
「そんなに急いで帰らなくてもいいでしょう」
オーウェンはクスクスと笑いながら、寝台を上を滑るように寄ってきて、私を背中から抱きしめる。
「ドレスはまだ届いていませんし、まさかその格好で外に出るつもりですか?」
今の私は一糸まとわぬ姿だ。シーツを引き上げ、胸元をしっかり隠す。
オーウェンはうなじに啄むようなキスを繰り返し落としてきた。
「この奇麗な身体をほかの男に見せるなんて許しませんよ」
「もう、くすぐったいですわ」
オーウェンの胸に寄り掛かると、鎖骨付近にくっきりしたと三本の赤い線を見つけた。真ん中のそれは出血してしまったのだろう、瘡蓋になっている。
記憶にはないが、致している最中に私がつけてしまったのは間違いない。
「ごめんなさい、痛かったわよね」
「かまいませんよ。傷をつけられて嬉しいと思ったのは初めてです。それに、昨夜は貴女の方がずっと痛かったのではないですか」
「いやっ!」
私は羞恥心で、顔が真っ赤になった。顔から火が出るとはこういうことを言うのか、体中の血液が顔に集まったんじゃないかというくらい熱を持った顔を両手で覆う私を、オーウェンは微笑みながらそっと抱き寄せる。
「お願いですから、もう少しここにいてください。まだ、貴女を離したくないのです。早いですし、ゆっくり朝食を摂る時間くらいありますよ」
「ええ、そうね」
「その前に、今すぐに食べたいものがあるのですがいいですか?」
「えっ? ま、待って!!!」
そして、もう一度押し倒され、ふたたび身体の隅々まで愛された。ねっとりと、こってりと、それはもう濃厚に。
朝っぱらから愛を深め合った後は、二人でベッドで朝食を摂る。小さくちぎったパンを食べさせ合う。こんな些細なことでも楽しくて仕方なかった。
私は心を決めた。この先も、アレクシス・キャンベルとして生きていくことを。
元の世界ではなく、オーウェンの腕の中こそが、私の終の棲家だ。
「朝、目覚めたときに見えたものがあなたの顔で、すごく幸せだったの。毎日がこうだったらいいなって思ったわ」
「ようやく僕と結婚してくれるんですね」
「待たせてしまってごめんなさい」
感極まったオーウェンに三度押し倒されそうになったが、さすがにこれ以上は身体が持ちそうにない。どうやってかわそうか思案していたら、いいタイミングで従者が私のドレスが届いたと知らせてくれた。
昨晩のものと今朝のもの、胸やお腹、太ももの内側と、たくさんの情事の赤い花びらが残されていたが、首筋や肩などドレスから露出するところにはひとつもついていなかった。
出来る男って、こういうところまで気が回せちゃうの? オーウェンったら恐ろしい子。
オーウェンは王宮へ出仕しなければならないため、私はひとり、ホランド家の馬車で自宅に送ってもらった。
嬉し恥ずかし、初めての朝帰り。
私が好きな男性と身も心もひとつになれて浮かれていたころ、実は王宮では大騒動になっていたらしい。
王族を守ることが使命の王宮近衛隊の若手騎士が、あろうことか敵国と繋がり、王太子の誘拐を企てたのだ。首謀者であるジョセフ・クラークは反逆者として当然厳しく罰せられるが、その上司であるお父様たちも何らかの責を負わされることになる。
王宮近衛隊の幹部たちは軍法会議で吊るしあげにあった。
しかし、それを擁護したのは誘拐の被害者である王太子だった。
『自分が王太子妃候補たちをテストしたいなどと言い出したのが悪いのだ。自分が愚かだったから、狼藉者に付け入る隙をあたえてしまった。近衛隊は我儘に付き合ってくれただけ、彼らに責任はない』と。
他の近衛隊の騎士たちによって誘拐が未遂で食い止められたことも考慮され、隊長、そして副隊長のお父様は1か月の謹慎と半年間の減給という軽い罰で済まされた。
深夜に帰宅したお父様は、魂が抜けたようにくったりとしていた。肉体的な疲れだけではなく、信頼していた部下に裏切られた精神的ダメージもあるのだろう。
そこで、私は明るいニュースを届けることにした。
「ねえ、お父様。私、オーウェン様と結婚するわ。だからお話を進めてくれるかしら?」
一瞬にして元気を取り戻したお父様は、謹慎中で自由な時間が多いのをいいことに、翌日からどんどん結婚準備を整え始めた。
かくして、私の恋人は婚約者となった。
時を同じくして、これまでの功績を認められ、オーウェンは伯爵位を叙爵された。
お父様とオーウェンとの間でどんな話し合いがされたのかはわからないが、結婚後は彼がキャンベル家の屋敷にくることになった元の世界で言うところの、いわゆる『マスオさん状態』である。
後は若い者に任せると、お父様はさっさと同じ敷地内にある別邸に移り、本邸は私が女主人として切り盛りしていくことになった。とはいっても、執事や侍女長はアレクシスが生まれた頃から勤めているベテランばかりで、私が何もしなくても差しさわりはなさそうだ。
余談だが、キャンベル家の爵位はどうなるかというと、マルカーノ王国では、女には爵位を継ぐ資格はない。よって、もし一人娘の私が息子を産んでもその子に爵位がいくことはない。
現在、キャンベル家の領地は前伯爵であるお爺様とお父様の実弟が運営している。お父様が引退したあとは、叔父様かあるいは叔父様の二人の息子のどちらかが次期キャンベル伯爵となるのだ。
閑話休題。
駆け足のように時間は過ぎ、いよいよ結婚式の日を迎えた。
こちらの世界の結婚はいたってシンプルだ。神官を屋敷に呼び、立会いの下、新郎新婦が結婚誓約書にサインをする。これで、宗教的にも法律的にも夫婦として認められる。
その後は披露宴となる。
我が家の広間には、両家の親族とオーウェンの同僚でもあり、お父様の部下でもある騎士団が集まってくれた。
祝福の拍手の中、ファーストダンスを踊る。
こうして私たちは、夫婦としての第一歩を踏み出したのだった。
身体を起こそうとすると、下腹部に鈍い痛みが走る。昨夜の情事の記憶が蘇り、思わず頬が赤くなった。
ドアがほんの少し開けられ、ガウンを羽織ったオーウェンが封書を受け取る。
王宮からの連絡だった。
「バッテンベルク家のクロエ嬢が婚約者に内定したそうです」
お妃選抜試験において、他の二人は監禁された部屋でただ助けを待っているだけだったが、クロエだけは置いてあった道具を使って窓の鉄格子をはずすと、そこから抜け出し、果敢にも王太子を助けに向かったという。
ミッションコンプリート、ゲームクリアだ。
「アレクシス?」
「さようなら、オーウェン様」
……って、あれ?
何も起こらないじゃん!!
予想では、脳内でエンディング曲が流れて、私はさーっと消えるはずだったけど、一体どうなっているんだろう?
その瞬間、元の世界の友人、ゲーム実況配信者ぱるりんの言葉が天から降ってきた。
『こんなクソゲーに追加コンテンツって正気じゃないわ!』
つまり、まだまだゲームは終わらないのだ。
幸いなことに『プリンセスたちのハートフル★ラブパニック』には、悪徳令嬢への断罪イベントはない。
ヒロインに婚約者を寝取られた挙句、人前で婚約破棄を言い渡されて恥をかくことも、家門が没落することも、断頭台に送られる心配もない。ゲームをクリアしようがしまいが、アレクシス・キャンベルは伯爵令嬢としてこのまま平穏に暮す未来が保証されているのである。
「そんなに急いで帰らなくてもいいでしょう」
オーウェンはクスクスと笑いながら、寝台を上を滑るように寄ってきて、私を背中から抱きしめる。
「ドレスはまだ届いていませんし、まさかその格好で外に出るつもりですか?」
今の私は一糸まとわぬ姿だ。シーツを引き上げ、胸元をしっかり隠す。
オーウェンはうなじに啄むようなキスを繰り返し落としてきた。
「この奇麗な身体をほかの男に見せるなんて許しませんよ」
「もう、くすぐったいですわ」
オーウェンの胸に寄り掛かると、鎖骨付近にくっきりしたと三本の赤い線を見つけた。真ん中のそれは出血してしまったのだろう、瘡蓋になっている。
記憶にはないが、致している最中に私がつけてしまったのは間違いない。
「ごめんなさい、痛かったわよね」
「かまいませんよ。傷をつけられて嬉しいと思ったのは初めてです。それに、昨夜は貴女の方がずっと痛かったのではないですか」
「いやっ!」
私は羞恥心で、顔が真っ赤になった。顔から火が出るとはこういうことを言うのか、体中の血液が顔に集まったんじゃないかというくらい熱を持った顔を両手で覆う私を、オーウェンは微笑みながらそっと抱き寄せる。
「お願いですから、もう少しここにいてください。まだ、貴女を離したくないのです。早いですし、ゆっくり朝食を摂る時間くらいありますよ」
「ええ、そうね」
「その前に、今すぐに食べたいものがあるのですがいいですか?」
「えっ? ま、待って!!!」
そして、もう一度押し倒され、ふたたび身体の隅々まで愛された。ねっとりと、こってりと、それはもう濃厚に。
朝っぱらから愛を深め合った後は、二人でベッドで朝食を摂る。小さくちぎったパンを食べさせ合う。こんな些細なことでも楽しくて仕方なかった。
私は心を決めた。この先も、アレクシス・キャンベルとして生きていくことを。
元の世界ではなく、オーウェンの腕の中こそが、私の終の棲家だ。
「朝、目覚めたときに見えたものがあなたの顔で、すごく幸せだったの。毎日がこうだったらいいなって思ったわ」
「ようやく僕と結婚してくれるんですね」
「待たせてしまってごめんなさい」
感極まったオーウェンに三度押し倒されそうになったが、さすがにこれ以上は身体が持ちそうにない。どうやってかわそうか思案していたら、いいタイミングで従者が私のドレスが届いたと知らせてくれた。
昨晩のものと今朝のもの、胸やお腹、太ももの内側と、たくさんの情事の赤い花びらが残されていたが、首筋や肩などドレスから露出するところにはひとつもついていなかった。
出来る男って、こういうところまで気が回せちゃうの? オーウェンったら恐ろしい子。
オーウェンは王宮へ出仕しなければならないため、私はひとり、ホランド家の馬車で自宅に送ってもらった。
嬉し恥ずかし、初めての朝帰り。
私が好きな男性と身も心もひとつになれて浮かれていたころ、実は王宮では大騒動になっていたらしい。
王族を守ることが使命の王宮近衛隊の若手騎士が、あろうことか敵国と繋がり、王太子の誘拐を企てたのだ。首謀者であるジョセフ・クラークは反逆者として当然厳しく罰せられるが、その上司であるお父様たちも何らかの責を負わされることになる。
王宮近衛隊の幹部たちは軍法会議で吊るしあげにあった。
しかし、それを擁護したのは誘拐の被害者である王太子だった。
『自分が王太子妃候補たちをテストしたいなどと言い出したのが悪いのだ。自分が愚かだったから、狼藉者に付け入る隙をあたえてしまった。近衛隊は我儘に付き合ってくれただけ、彼らに責任はない』と。
他の近衛隊の騎士たちによって誘拐が未遂で食い止められたことも考慮され、隊長、そして副隊長のお父様は1か月の謹慎と半年間の減給という軽い罰で済まされた。
深夜に帰宅したお父様は、魂が抜けたようにくったりとしていた。肉体的な疲れだけではなく、信頼していた部下に裏切られた精神的ダメージもあるのだろう。
そこで、私は明るいニュースを届けることにした。
「ねえ、お父様。私、オーウェン様と結婚するわ。だからお話を進めてくれるかしら?」
一瞬にして元気を取り戻したお父様は、謹慎中で自由な時間が多いのをいいことに、翌日からどんどん結婚準備を整え始めた。
かくして、私の恋人は婚約者となった。
時を同じくして、これまでの功績を認められ、オーウェンは伯爵位を叙爵された。
お父様とオーウェンとの間でどんな話し合いがされたのかはわからないが、結婚後は彼がキャンベル家の屋敷にくることになった元の世界で言うところの、いわゆる『マスオさん状態』である。
後は若い者に任せると、お父様はさっさと同じ敷地内にある別邸に移り、本邸は私が女主人として切り盛りしていくことになった。とはいっても、執事や侍女長はアレクシスが生まれた頃から勤めているベテランばかりで、私が何もしなくても差しさわりはなさそうだ。
余談だが、キャンベル家の爵位はどうなるかというと、マルカーノ王国では、女には爵位を継ぐ資格はない。よって、もし一人娘の私が息子を産んでもその子に爵位がいくことはない。
現在、キャンベル家の領地は前伯爵であるお爺様とお父様の実弟が運営している。お父様が引退したあとは、叔父様かあるいは叔父様の二人の息子のどちらかが次期キャンベル伯爵となるのだ。
閑話休題。
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こちらの世界の結婚はいたってシンプルだ。神官を屋敷に呼び、立会いの下、新郎新婦が結婚誓約書にサインをする。これで、宗教的にも法律的にも夫婦として認められる。
その後は披露宴となる。
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