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結婚からの
十一
しおりを挟むじい様のところに来て、目が覚めてから3日が経った。
体の調子もだいぶんと良くなり、いつも通りの動きが出来るようにはなったと思う。
手合わせも、数人相手でも問題なく受けれるようになったし大丈夫であろう。
そろそろ仕事にも復帰したいし。
というわけで爺様に相談。
元々食事処のある一帯は魔物や狂暴な肉食獣が出る場所にある。
生半可な気持ちや実力では直ぐに餌食になってしまうので、ある程度の実力者の許可がないと入れない場所でもある。
前の私なら何の問題もなかったのだが、いかんせん急激に体力筋力共に落ちてしまっていたために中々戻ると言い出せなかったのが現状。
今なら四階建てのこの屋敷も楽に登れるまで回復しているから問題ないだろうと思っていた。
あ、勿論外壁を登ったんだよ。階段使って登るんじゃ無いよ。ハシゴも使ってないよ。
ちゃんと助走つけてすんなり、外壁を傷つけずに登ったからね!そこは大丈夫ですよ!
そんなこんなで、戻る事を話したら難しい顔をされてしまった。
何故だろう?と思っていたら、もしかしたら王宮からの要請で、傭兵を数名雇い入れ護衛につかすという話が出ているそうだ。
何故に騎士では駄目なのかというと、獣相手の対処は出来ても、魔物の類の対処が難しいだろうとのこと。
元々魔物の数はそれ程多くは無い。ただ神殿など神聖な場所が近くなると途端に増える。
どういう風に発生するのか謎は尽きないが、兎に角何度か魔物の相対して対処の仕方を積んで無いと即死が決定事項なのだ。
それは万国共通の認識で、傭兵が職業として成り立っている理由でもある。
特に諜報もできる者は高額で雇われ、そのまま専属になることもあるくらいである。まあ本人が望めばの話だけど・・・
そんな理由で体調がまだよろしく無いと爺様に渋られているのだ。
まだまだ先は長いのかなー、なんてトボトボと廊下を歩いていたら、轟音と共に玄関のドアが開かれた。
そう轟音。
なんというかこの家、身体を鍛えることに重点を置いているために普通の屋敷に比べてドアは分厚くて重たいし、食器を運ぶトレー類なども重量級。カラトリーも然りなのだ。
ただ、病人や怪我人には酷なので、普通のもちゃんと用意されている。
私も昨日までは普通のカラトリーで食べていたのだが、物足りなくなって重たいのに変えたんだけど・・・
筋肉痛になるかと思いました。はい。
話が逸れた。
扉の方を見てみるとなんとまあ、お父様ではありませんか。
服装を乱し息も荒く目も血走っている。
私を見つけるやいなや、ものすごい勢いで突進してきたけれど、そこは有能な爺様の執事に遮られてしまった。
「邪魔をするな、退け!」
「お断り申し上げます。お嬢様はまだ万全では御座いません。お引き取りをお願いします」
淡々と答える執事に、顔を真っ赤にして唾を吐くように喚き散らす父。
最終的な執事の一言。
「旦那様に直接仰って下さい。では」
そう言って私を部屋まで連れて行ってくれた。
自ら爺様に話すことができないお父様は、その場で更に喚き散らして屋敷を後にした。
本当何しにきたんだろうあの人。
侯爵が何か言ってきた
義母と義姉がうるさい
離婚届のことが侯爵よりも先に知れた
・・・・・どれもあの父が血相変えて爺様の所に来る要件では無い様な気がするな。
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