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悪役を演じて見せよ!
蛍光色って虫が寄ってくるよね
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その日、ソラはこれまでの人生のランキング5に入る位の衝撃に見舞われた。
エリヤとアランの友人になって、しばらく経った頃、食堂にて3人でお昼ご飯を楽しんでいた時のことだ。友達が増えてうかれていたソラはすっかりヒロインルージュの存在を忘れていた。
「エリヤ様、この間はありがとうございました。お礼のクッキーを焼いたので、良かったら召し上がってください」
女子力がカンストしていそうな美少女が語尾にハートを付けて、エリヤに話しかけてきた。初めてみるが、直ぐにヒロインルージュだとわかった。なんせ他で見かけたことのない蛍光色のピンクの髪の毛をしていたからだ。
そんな奇抜な髪色の美少女が麗しの王子様にアタックしている姿はなかなかに衝撃だった。
ヒロインといえば、てっきりふわふわパステルピンクの髪の毛の優しそうなたれ目で子犬を連想する女の子を想像していたので、ソラはその違いにもとても驚かされた。
彼女の髪の毛が蛍光色だったので羽虫がよってこないか、なんて余計な心配までする始末だった。
どぎついショッキングピンクのサラサラな剛毛、切れ長の吊り上がった目、すっと通った鼻。見た目だけだと、気がきつそうな女の子。タマキが言っていたっけ、ルージュは性格がねじ曲がっていると。
そうだ、こいつら、河原で殴り合いのジャブを繰り出した挙句、友情を確かめあったんだった。ルージュは僕なんかより先にエリヤとアランの友達になっていたんだ。こうしてソラは暴走気味な勘違いをして、色んな意味で衝撃に見舞われたのだった。実際は、ルージュはエリヤとアランの友達ではないし、河原で殴り合いなんてしていない。
「わざわざありがとう。ただ悪いが、立場上、他人の作った料理はもらうことができない」
ルージュは口元に手を置いて、悲しそうな顔をした。
「まあ、ごめんなさい。私、エリヤ様を困らすとかそんなつもりなかったんです」
こうやって見ていると、きつい性格をしていそうだけど、受け答えは優しい感じだし、意外と優しい子なんじゃと思わせられる。しかも、何のお礼かわからないけど、お礼にクッキーを焼くとかどんだけ健気なんだ。
ソラははっとした。あれっ、意外と優しい子と思わせなきゃいけないのは、この僕、悪役令息じゃないかと。まさかの既にルージュの術中にはまってしまっていたんじゃ…。このまま悪役令息として物語の終わりにひどい目にあわされるてしまう。そんなのはごめんだ。
ところで、物語の終わりってどんな内容なんだろう、ひどい目ってどんなことだろう。そういえば、かなり重要なことなのにタマポンに聞き忘れていた。今日の反省会で、タマポンとガラムに確認せねばいけない。このままだと破滅してしまう。
エリヤとアランの友人になって、しばらく経った頃、食堂にて3人でお昼ご飯を楽しんでいた時のことだ。友達が増えてうかれていたソラはすっかりヒロインルージュの存在を忘れていた。
「エリヤ様、この間はありがとうございました。お礼のクッキーを焼いたので、良かったら召し上がってください」
女子力がカンストしていそうな美少女が語尾にハートを付けて、エリヤに話しかけてきた。初めてみるが、直ぐにヒロインルージュだとわかった。なんせ他で見かけたことのない蛍光色のピンクの髪の毛をしていたからだ。
そんな奇抜な髪色の美少女が麗しの王子様にアタックしている姿はなかなかに衝撃だった。
ヒロインといえば、てっきりふわふわパステルピンクの髪の毛の優しそうなたれ目で子犬を連想する女の子を想像していたので、ソラはその違いにもとても驚かされた。
彼女の髪の毛が蛍光色だったので羽虫がよってこないか、なんて余計な心配までする始末だった。
どぎついショッキングピンクのサラサラな剛毛、切れ長の吊り上がった目、すっと通った鼻。見た目だけだと、気がきつそうな女の子。タマキが言っていたっけ、ルージュは性格がねじ曲がっていると。
そうだ、こいつら、河原で殴り合いのジャブを繰り出した挙句、友情を確かめあったんだった。ルージュは僕なんかより先にエリヤとアランの友達になっていたんだ。こうしてソラは暴走気味な勘違いをして、色んな意味で衝撃に見舞われたのだった。実際は、ルージュはエリヤとアランの友達ではないし、河原で殴り合いなんてしていない。
「わざわざありがとう。ただ悪いが、立場上、他人の作った料理はもらうことができない」
ルージュは口元に手を置いて、悲しそうな顔をした。
「まあ、ごめんなさい。私、エリヤ様を困らすとかそんなつもりなかったんです」
こうやって見ていると、きつい性格をしていそうだけど、受け答えは優しい感じだし、意外と優しい子なんじゃと思わせられる。しかも、何のお礼かわからないけど、お礼にクッキーを焼くとかどんだけ健気なんだ。
ソラははっとした。あれっ、意外と優しい子と思わせなきゃいけないのは、この僕、悪役令息じゃないかと。まさかの既にルージュの術中にはまってしまっていたんじゃ…。このまま悪役令息として物語の終わりにひどい目にあわされるてしまう。そんなのはごめんだ。
ところで、物語の終わりってどんな内容なんだろう、ひどい目ってどんなことだろう。そういえば、かなり重要なことなのにタマポンに聞き忘れていた。今日の反省会で、タマポンとガラムに確認せねばいけない。このままだと破滅してしまう。
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