うり坊すごろく記 ~もふもふは非常食要員なんじゃないかと最近うたがってます~

青山零

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悪役を演じて見せよ!

グランピング

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 新しい学期が始まって4か月目、いよいよ課外授業が始まる。

 湖畔にて泊まりがけの活動することになる。通年とは違いソラのクラスは王子であるエリヤがいるため、テントの設営は行わずトイレもシャワーも完全完備されたグランピング施設で2泊する。ご飯も飯盒炊飯なんか行わず、ケータリングで済ましてしまうビップ待遇だ。ローストビーフは僕のもの!

 3年生だけビップ待遇はずるいとの意見が出て、便乗する形で今年は1年生と2年生も一緒に課外授業をすることになった。規模が大きくなりすぎてしまったので、クラスごとに日付をずらして行う。来年からはテントの設営から始める普通のキャンプをするそうだ。

 ガラムによると、ソラの担任の先生が本来は学年毎に進めるはずの課外授業を勝手に学年をまたいだものに変えようとしていたため、教頭先生にこってり絞られていたようだ。

 今回の課外授業では、1年生と2年生と3年生の1人ずつ、3人編成班で課題をこなしていくことになる。ソラはもちろん、エリヤも部活に入っていないので、他の学年に全く知り合いがいなかった。そのため、今回はくじによって、班分けが行われることになった。普段触れ合わない人とコミュニケーションをとるという意味でも男女の境なく、班分けされる。

 ソラの班は、1年ルージュ、2年生徒会長のアイランと一緒になった。生徒会長と接点がないと思っていたら、こうして一緒の班になったので、きっとすごい縁があるんだろうなと思っていた。でも、班分け発表の時、タマキがあくどい顔してこちらを見ていたので、多分、用務員として何か細工したっぽい。そういえば、班分けのお手伝いをすると言っていたっけ。
 しかし、まさかのルージュとも同じ班となってしまうとは…、今からちょっと嫌な予感がしてならない。 

 班分けが男女混合のため、眠る部屋割は学年毎に男子は男子、女子は女子の仲の良い人同士で泊まることになった。ソラはエリヤとアランの3人部屋の予定だ。

「一緒の部屋か、枕投げをしてみたい、二人とも今夜は寝かせない」
 エリヤは立場上、あまりお泊り会などしたことがないため、とても楽しみにしている。あまりに楽しみにしすぎて、「今夜は寝かせない」なんてまたタマキがボーイズのラブを疑うようなことを言っている。
 というか、近くでソラの様子を窺っていたタマキが鼻血を噴出していた。「きゃー、大変! 用務員さんが鼻血を出したー!」と周りは大騒ぎだ。

 ピンク頭の少女は静かに怒っていた。
「先生、私も鬼じゃありません。なぜ、エリヤ様と一緒の班にできなかったのですか? 反省してくださいね。これから挽回できるように頑張ってください」
 ポチっとボタンが押されて、デレデレとした男の声が漏れた。
『ぽんぽんふかふかで、きゃわわでちゅね、食べちゃいたい』
 うり坊のお腹はふかふからしい。この時、こいつもうり坊を非常食として狙っているのかもしれないとソラは疑ったものだ。

 ソラの課外授業は暗雲立ち込めている。
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