うり坊すごろく記 ~もふもふは非常食要員なんじゃないかと最近うたがってます~

青山零

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悪役を演じて見せよ!

補習授業

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 今日は歴史の補習授業だ。
 ソラは補習の授業の部屋に入って驚いた。服装とか髪型の雰囲気が不良っぽい人しかいなかったからだ。中にはピアスが3つ空いている生徒もいる。

「「「ちょりーっす」」」
「ちょ…ちょりーっす」
 全く知らない生徒しかおらず、人見知りなソラは内心びくびくしていた。意外にもそんなソラにも気軽に挨拶してくれた。ちなみにソラ以外は3人しか生徒がいない。歴史の補習人数は少なかった。

「うん、挨拶は大事ですね。ちょりーっす! 今日も梅組の生徒が多いようですが、張り切って勉強していきましょう!」
 今日の補習はどうやらタンクトップ先生こと梅岡先生が担当だ、タンクトップに似合わず彼の担当は歴史なのだ。補習メンバーに自分のクラスの生徒が多くて残念そうだ。
 梅組、課外授業での肝試しの興奮で欠席が長引いてしまった生徒がちまちま出てしまって、今回、クラスの定期試験の平均点数が著しく低下したらしい。由々しき事態である。

 実は、ネクロマンサー先生の召喚魔法が炸裂して、課外授業最終組である梅組の肝試しで[ダイダラボッチ(巨人)]の召喚に成功したらしい。どうやら、その時に生徒一丸となって、ダイダラボッチを弱らせてから元の世界に還したらしいのだが、そこで[メテオ(巨大隕石)]魔法やら[フレア(揺らめく炎)]魔法やらのやたら大きくて派手な魔法を連発された。
 なぜかその時に、ダイダラボッチイケてる、魔法かっこいいと興奮してしまった生徒が続出。そのまま、新たなるロマンを求めて冒険の旅に出たり、魔法開発をしたりしていたら、学業がおろそかになってしまったらしい。
 熱血梅岡先生が生徒の連れ戻しを頑張ったおかげで、梅組の全員、何とか留年は免れているらしいが、補習を受けねばならないほど点数が下がってしまった生徒が多いようだ。
 肝試しが恐怖で終わらなかったのは不幸中の幸いだが、ちょっと変な方向性に走ってしまった梅組である。

「先生、俺、まだ見ぬ出会いを求めて冒険の旅に出たいっす! 補習帰ってもいいっすか」
「ダメに決まっているでしょう…それなら、ほらまだ見ぬソラ君がいるじゃないですか! ソラ君、梅組の皆と仲良くしてくださいね!」
 …ちょっと待った、まさかのソラ以外梅組だったことが判明した。もしかして、肝試しがなかったら、補習はソラ1人だった可能性も急浮上。

「先生そういうの本当良いんで!」
 人見知りソラは目立ちたくがないために必死になったのが、裏目に出た。
「ああん、お前、王子とはつるめて俺らとつるみたくねーってか! 女子もムカツクからお前のことしばくって言ってたぞ!」
 人聞きが悪い上に、梅組女子からの襲撃予告を聞いてしまった。なんてこと…ソラはショックのあまり、言葉が出なくなってしまった。

「うーん、皆、落ち着いて。ソラ君はただおっちょこちょいで人見知りなだけだから、誤解だと思いますよ、後で女子生徒にも君たちからそう伝えてあげてくださいね!」
「まあ確かにしけた面してっけど…ちっ、まあ今日はこの位で勘弁したるっす」
 梅岡先生のフォローもフォローなのやら…。こうして、ソラは梅組にも微妙な知り合いが増えた。
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