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第1章〜兄と妹と〜
第3話〜僕たちの家を作ろう〜
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ここはユマたちがいた村からさほど離れていない場所に位置するポープチ森林の奥深く。
そこには魔物や動物などが住み着き、辺境ということもあり、人間の開拓など一切行われていない森。
そんな森の中に明らかに場違いな存在が約3名。
一人は肩にリュックを背負い歩く幼い10歳の男の子。
そして残りの2人はさらに幼い双子の姉妹。
そんな存在を見てしまったら狙われないわけがない。
この森の生き物の共通認識は弱肉強食。
弱き者が強き者の糧となり、また弱き者はさらに弱き者を糧として生きる。
そんな中、彼らを草の中から見つめる影があった。
そして、陽光が照らされ影の正体が露わになる。
そこには1匹のゴブリンがいた。
「ギキャ。(そろそろ行くか)」
ゴブリンはこの世界では最弱。
ただ、魔物の中では一番頭が悪い意味で回る存在。
今日もゴブリンは獲物をひたすら狙う。
ただ、狙うのではない。絶好の機会が訪れる時初めて行動に移すのだ。
そして、その時が今来た。太陽が彼らの視界を遮るその時が。
「ギキャー!(死ねー!)」
その奇襲は悪くなかった。ゴブリンは分かっていた。人間は魔物が住む場所では、夜に最も警戒するということを。
そして、日の出。最も人間が警戒を解くその時こそが最高のタイミングだということを。
だが、ゴブリンは知らなかった。狙った獲物が自分とは、かけ離れた強者だということを。
△▽
「お兄ちゃん!」
マリアルが叫ぶと、突然後ろからゴブリンが襲ってきた。
恐らく後ろを歩いていたからいち早くマリアルは気づいたんだろう。奇襲とは正直驚きだけど。
でも、僕には関係ない。
「【アイテムボックスオープン】岩石。」
「ギギャ」
突然頭上に現れた岩石が勢いよくゴブリン目掛けて落ちる。
ゴブリンは岩石を交わすことも何もできずに為す術もなく押しつぶされた。
『マスターお見事です。』
いや、ただ岩石を出しただけなんだけどね。
「お兄ちゃんすごーい!」
だから、コハル。お兄ちゃんはただ岩石を出しただけ
「さすがお兄ちゃん!」
マリアル・・・。ふふ、そうだよね。僕の力だもんね。
アイテムボックスを使ったのも僕だし、岩石を落としたのも僕だし。
『そうですね。タイミングは少し懸念点がありますが、だいたい落とす場所は調整が効くようになりましたし。』
この方法は昨晩ナビが教えてくれた浮遊魔法とアイテムボックスの合わせ技で、アイテムボックスで空中に
岩石を出現させ、浮遊魔法で落下速度を上げたり、落ちる位置を変えたりする。
ナビの話によると、この合わせ技は上級魔法のメテオと同じ威力が出せて、僕の場合岩石を出現させて落とすから、魔力を使う必要もないし、このゴブリンのように、殺傷力はとても高い。
凄くお手軽で便利な技だ。
「でもお兄ちゃん多いよね、魔物さん。」
「そうだね。特に夜は。」
コハルの言う通り本当に多い。昨晩は僕が一日起きていたが、夜妹が寝ている間、何回襲われたことか。
妹を起こさないようにするのは本当に難しく、何回かは、どちらかを起こしてしまったり、両方起こしちゃったりと凄く苦労した。
それごとに僕は謝ったが、我が天使である妹は快く毎度毎度僕の過ちを許してくれ、「お兄ちゃん眠くない?」「私が見張りする?」など、優しい言葉をかけてくれた。お兄ちゃんもう昇天しそう。
だけど、魔物の多さは本当にびっくりする。
ナビどうにかならないかな?
『この森では強者と弱者の争いがあります。恐らく、何日かすればマスターのことを強者とこの森に住む生物はみな、理解するでしょう。』
それならいいのかな。でも、もうひとつ問題があるんだ。
『なんでしょうか。』
妹をこれ以上土の上で寝させたくない!!
『・・・・・・はぁ。』
なんだね、その態度は!僕は真剣だよ。あんな可愛い僕の天使ちゃんたちがいつまでも土なんかで眠ってもらうと困る!
ほら見て、あんなに服が汚れてる!たった一日で。
『【洗浄】を買えば良いでしょう。服を綺麗にするクリーニングがあります。』
あ、そうなんだ。分かった。お!5ポイントか。中々高い・・・じゃなくて!家だよ家。家を作ろうよナビ秘書!
『私は秘書ではありませんが・・・。まぁその意見は賛成です。ここから数キロ先に少し開けた土地があります。そこに湖があるのでそこに家を建てればよろしいかと。』
よし、行こう!すぐ行こう。
そして、僕たちはナビが教えてくれた、その場所へと向かった。
「わぁ!お兄ちゃん海だよー。」
「コハル、あれは湖だよ。海はもっと広いんだよ。」
「みずうみ~みずうみだー。お兄ちゃん、ここにお家作るの?」
「そうだね、あそこにちょうどいいくらいの大きさの場所があるから、そこに作るよ!」
「じゃあ私たちもお兄ちゃんのお手伝いをします!」
ま、マリアル~、君はなんてお兄ちゃん思いのいい子なんだ~。
「大丈夫だよ、マリアル。マリアルたちは湖で遊んできな。疲れただろうし気分転換にちょうどいいよ?」
「いいの?じゃあそうするね、コハル行こ!」
「うん!」
素直な所を見ると、はじめて見る湖で遊びたかったんだろうな。
よし、僕は建築作業に入るか。ナビ、早速だけど必要なスキル教えて。
『分かりましたが・・・マスターは良かったんですか?気分転換しなくて。』
僕の活動力は天使の笑顔だからね。ある意味これは気分転換だよ。
『そうですか、分かりました。では、【建築技術】、
【物品生成】、【アイテムメイク】を買ってください。全部で20ポイントです。』
わかった。買ったけど建築技術と物品生成は何となく分かるけど、アイテムメイクって何?
『魔物の体には魔石があるのはご存知でしょうか。』
うん。多分だけど知らない人はいないんじゃないかな。
『アイテムメイクはその魔石を使って、マスターが前世にいた世界で言うところの家電を主に作れるスキルです。』
え、本当!?それすごくない!じゃあ電灯とかエアコンとか作れるじゃん。
『だから買うんです。』
はい、すみません。
『それでは購入したようですし、作って行きましょう。それでは説明を。まずはーーー』
△▽
ふぅ。結構出来がいいんじゃないかな?
『マスターは見込みは早いですからね。ですがこれはこの世界にはない。・・・恐らくマスターの記憶を参考にすると日本家屋でしょうか。』
うん。中々いい出来じゃない?記憶が鮮明に思い出せるから作れたんだ。
『えぇ。これはとても興味深い建物ですね。』
そんな話をナビとしていると、妹が帰ってきた。
「お兄ちゃんただい・・・まぁ!?なにこれ凄い!」
「凄い!」
はぁ・・・至福。
『マスターは変態になられてしまった。』
妹のためなら変態にでもなれるよ。
「今日から僕たちはこの家に住むよ。どう?気に入ってくれた?」
「お兄ちゃんやっぱり凄い。多分、村でもここまで綺麗な家無かった。」
「すご~い!」
さて、妹の嬉しい声が聞けたし、作りがいもあったものだ。
その日僕たちはこの新たな家でぐっすり眠った。
魔物はどうしたかって?
魔物はアイテムメイクで作った、スーパー魔物避けカカシゴーレムを作ってあったから襲って来ることは無かった。まぁ家自体にはだけど。
この日起きて外に出たら魔物の死骸が沢山家の周りにあったので、ありがたく新たな機具を作るための糧になってもらった。
△▽
そして、さらに一日後僕の家から数キロ離れた場所に冒険者の人達がやってきていた。
『マスター、【幻覚魔法】を手に入れることを推奨します。ポイントは5です。』
そうだね。多分、クレさんが僕たちがいなくなったのを探すために用意した冒険者だろうし。
その日僕は新たに幻覚魔法を手に入れ、初級魔法であるイリュージョンで家を隠した。
そして、その日の夕方、冒険者はこの湖まで来ていたが、僕たちの姿を視認することはできなかった。
ナビ、ありがとう。
『私の役目はマスターとその家族を守ること。私はそれに従ったまでです。』
△▽
僕たちがここに住み着いてから数日後、僕らが住んでいた村に一人で偵察しに行った時には、既に村の住人はほとんどいなく、クレさんが亡くなったことを知った。
正直驚きはしたけど、多分僕らがいなくなって誰かがそれに不信感を持ったのかな?
それか裏で繋がってる誰かに殺されたか。
思うところはあるけど正直良かった。
『マスターはあの女性を嫌っていましたよね。』
うん。僕の妹に手を出そうとしたからね。
妹に何かあったらもしかしたら殺してたかも。
それにあの事もあったから。
『あの事とは?』
僕が幼い頃、僕のお父さんに言われたんだ。
「商人の勘があの方には近づいては行けないといっている。ユマもあの女性には気を付けなさい」って。
父さんの勘は合ってた。
次の日僕はちょっとクレさんのことをつけてみたんだ。なんか興味本位でさ。
そしたら小太りの奴隷商みたいな人とクレさんが話してるのを見た。
そういう意味でもクレさんには関わりたくなかったんだよね。
『ですがその事があったからこそ、マスターは警戒することができたのですよね。』
そうだね。父さんには感謝してもしきれないよ。
僕はただ偵察しに来たんじゃない。本当の目的は2人のお墓参りだった。
「イリュージョン。」
体に幻覚を纏わせる。誰にも見られないように。
そして教会の裏にある父と母の墓の前まで来た。
「墓荒らしってなっちゃうのかな。アイテムボックス。」
僕は二人の墓を二人の遺骨が埋められている部分まで収納する。
『マスター。【死霊魔法】は恩恵のひとつです。マスターは購入することはできませんよ。』
「・・・マリアルがね。毎晩寝言だけど、寂しいって言うんだ。
コハルがね。毎晩僕の右手を掴んでくるんだ。母さんにやってたように。」
『マスター・・・。』
「きっとここじゃないと思う。僕たちは家族。みんなで一緒にいた方がいいと思うんだ。」
帰ったあと、僕は湖で一番綺麗な場所に父と母の墓を置いた。景色がいい場所が一番いいと思ったから。
その日から毎日。僕たちの日課に墓参りが加わった。
本日のステータス(最新された場合書きます。)
ユマ・サテラ Lv7→17
ステータス
体力840→2040
攻撃40→90
防御40→90
素早さ75→175
知能50→60
魔力90→190
魔防80→180
気力80→180
幸運S
才能C
成長スキルポイントLv×1獲得
スキルポイント106→86(成長比例)
スキル
【鑑定】人や物のステータスや能力を測ることが、できる。
【アイテムボックス】異次元空間に対象物を閉じ込める。生命体は不可能。中は時が止まる。
NEW【洗浄】クリーニングと唱えれば発動。対象の汚れなどを取り除く。
NEW【建築技術】建築に関する知識を得ることができる。
NEW【物品生成】物を実用的なものへ変える。
例)大木→木材
NEW【アイテムメイク】魔石を必要とするアイテムを作ることができる。使用者本人の想像に依存。
NEWマジックスキル
【浮遊魔法】人や物を浮遊させられる。Lvに比例する。(Lv×100Kg)
NEW【幻覚魔法】
初級魔法《イリュージョン》
相手に幻覚を見せる。幻覚は自身が見せたいものにできる。対象以外に見せないことも可能。
中級魔法《ビジョン》
イリュージョンと違い、幻を使った攻撃が可能。
本来触れようとしても触れない。
上級魔法《リアルビジョン》
ビジョンの上位互換。
触れられる。
大魔法《ノーシールド》
透明な盾を出現させ、一定時間自身を守る。味方にかけることも可能。
神域魔法《□□□□□□□□□□□□》
世界に幻覚をかけ、時を止めるなどのことが可能。
オートスキル
【死神】体力が0になった時発動。
体力を1にし、自信の体力を0にした相手の体力を0にする。使い次第死神は消滅する。
【状態回復】自身の以上や相手の以上を治す。
【魂食い】敵を倒すと自身を、敵と戦う前の状態に戻す。ステータスは戻らない。
【前世の記憶】前世の記憶を持つ。
称号
【神の寵愛】幸運が上昇する。
恩恵
【ナビゲート】詳しくは本人に聞きましょう。
そこには魔物や動物などが住み着き、辺境ということもあり、人間の開拓など一切行われていない森。
そんな森の中に明らかに場違いな存在が約3名。
一人は肩にリュックを背負い歩く幼い10歳の男の子。
そして残りの2人はさらに幼い双子の姉妹。
そんな存在を見てしまったら狙われないわけがない。
この森の生き物の共通認識は弱肉強食。
弱き者が強き者の糧となり、また弱き者はさらに弱き者を糧として生きる。
そんな中、彼らを草の中から見つめる影があった。
そして、陽光が照らされ影の正体が露わになる。
そこには1匹のゴブリンがいた。
「ギキャ。(そろそろ行くか)」
ゴブリンはこの世界では最弱。
ただ、魔物の中では一番頭が悪い意味で回る存在。
今日もゴブリンは獲物をひたすら狙う。
ただ、狙うのではない。絶好の機会が訪れる時初めて行動に移すのだ。
そして、その時が今来た。太陽が彼らの視界を遮るその時が。
「ギキャー!(死ねー!)」
その奇襲は悪くなかった。ゴブリンは分かっていた。人間は魔物が住む場所では、夜に最も警戒するということを。
そして、日の出。最も人間が警戒を解くその時こそが最高のタイミングだということを。
だが、ゴブリンは知らなかった。狙った獲物が自分とは、かけ離れた強者だということを。
△▽
「お兄ちゃん!」
マリアルが叫ぶと、突然後ろからゴブリンが襲ってきた。
恐らく後ろを歩いていたからいち早くマリアルは気づいたんだろう。奇襲とは正直驚きだけど。
でも、僕には関係ない。
「【アイテムボックスオープン】岩石。」
「ギギャ」
突然頭上に現れた岩石が勢いよくゴブリン目掛けて落ちる。
ゴブリンは岩石を交わすことも何もできずに為す術もなく押しつぶされた。
『マスターお見事です。』
いや、ただ岩石を出しただけなんだけどね。
「お兄ちゃんすごーい!」
だから、コハル。お兄ちゃんはただ岩石を出しただけ
「さすがお兄ちゃん!」
マリアル・・・。ふふ、そうだよね。僕の力だもんね。
アイテムボックスを使ったのも僕だし、岩石を落としたのも僕だし。
『そうですね。タイミングは少し懸念点がありますが、だいたい落とす場所は調整が効くようになりましたし。』
この方法は昨晩ナビが教えてくれた浮遊魔法とアイテムボックスの合わせ技で、アイテムボックスで空中に
岩石を出現させ、浮遊魔法で落下速度を上げたり、落ちる位置を変えたりする。
ナビの話によると、この合わせ技は上級魔法のメテオと同じ威力が出せて、僕の場合岩石を出現させて落とすから、魔力を使う必要もないし、このゴブリンのように、殺傷力はとても高い。
凄くお手軽で便利な技だ。
「でもお兄ちゃん多いよね、魔物さん。」
「そうだね。特に夜は。」
コハルの言う通り本当に多い。昨晩は僕が一日起きていたが、夜妹が寝ている間、何回襲われたことか。
妹を起こさないようにするのは本当に難しく、何回かは、どちらかを起こしてしまったり、両方起こしちゃったりと凄く苦労した。
それごとに僕は謝ったが、我が天使である妹は快く毎度毎度僕の過ちを許してくれ、「お兄ちゃん眠くない?」「私が見張りする?」など、優しい言葉をかけてくれた。お兄ちゃんもう昇天しそう。
だけど、魔物の多さは本当にびっくりする。
ナビどうにかならないかな?
『この森では強者と弱者の争いがあります。恐らく、何日かすればマスターのことを強者とこの森に住む生物はみな、理解するでしょう。』
それならいいのかな。でも、もうひとつ問題があるんだ。
『なんでしょうか。』
妹をこれ以上土の上で寝させたくない!!
『・・・・・・はぁ。』
なんだね、その態度は!僕は真剣だよ。あんな可愛い僕の天使ちゃんたちがいつまでも土なんかで眠ってもらうと困る!
ほら見て、あんなに服が汚れてる!たった一日で。
『【洗浄】を買えば良いでしょう。服を綺麗にするクリーニングがあります。』
あ、そうなんだ。分かった。お!5ポイントか。中々高い・・・じゃなくて!家だよ家。家を作ろうよナビ秘書!
『私は秘書ではありませんが・・・。まぁその意見は賛成です。ここから数キロ先に少し開けた土地があります。そこに湖があるのでそこに家を建てればよろしいかと。』
よし、行こう!すぐ行こう。
そして、僕たちはナビが教えてくれた、その場所へと向かった。
「わぁ!お兄ちゃん海だよー。」
「コハル、あれは湖だよ。海はもっと広いんだよ。」
「みずうみ~みずうみだー。お兄ちゃん、ここにお家作るの?」
「そうだね、あそこにちょうどいいくらいの大きさの場所があるから、そこに作るよ!」
「じゃあ私たちもお兄ちゃんのお手伝いをします!」
ま、マリアル~、君はなんてお兄ちゃん思いのいい子なんだ~。
「大丈夫だよ、マリアル。マリアルたちは湖で遊んできな。疲れただろうし気分転換にちょうどいいよ?」
「いいの?じゃあそうするね、コハル行こ!」
「うん!」
素直な所を見ると、はじめて見る湖で遊びたかったんだろうな。
よし、僕は建築作業に入るか。ナビ、早速だけど必要なスキル教えて。
『分かりましたが・・・マスターは良かったんですか?気分転換しなくて。』
僕の活動力は天使の笑顔だからね。ある意味これは気分転換だよ。
『そうですか、分かりました。では、【建築技術】、
【物品生成】、【アイテムメイク】を買ってください。全部で20ポイントです。』
わかった。買ったけど建築技術と物品生成は何となく分かるけど、アイテムメイクって何?
『魔物の体には魔石があるのはご存知でしょうか。』
うん。多分だけど知らない人はいないんじゃないかな。
『アイテムメイクはその魔石を使って、マスターが前世にいた世界で言うところの家電を主に作れるスキルです。』
え、本当!?それすごくない!じゃあ電灯とかエアコンとか作れるじゃん。
『だから買うんです。』
はい、すみません。
『それでは購入したようですし、作って行きましょう。それでは説明を。まずはーーー』
△▽
ふぅ。結構出来がいいんじゃないかな?
『マスターは見込みは早いですからね。ですがこれはこの世界にはない。・・・恐らくマスターの記憶を参考にすると日本家屋でしょうか。』
うん。中々いい出来じゃない?記憶が鮮明に思い出せるから作れたんだ。
『えぇ。これはとても興味深い建物ですね。』
そんな話をナビとしていると、妹が帰ってきた。
「お兄ちゃんただい・・・まぁ!?なにこれ凄い!」
「凄い!」
はぁ・・・至福。
『マスターは変態になられてしまった。』
妹のためなら変態にでもなれるよ。
「今日から僕たちはこの家に住むよ。どう?気に入ってくれた?」
「お兄ちゃんやっぱり凄い。多分、村でもここまで綺麗な家無かった。」
「すご~い!」
さて、妹の嬉しい声が聞けたし、作りがいもあったものだ。
その日僕たちはこの新たな家でぐっすり眠った。
魔物はどうしたかって?
魔物はアイテムメイクで作った、スーパー魔物避けカカシゴーレムを作ってあったから襲って来ることは無かった。まぁ家自体にはだけど。
この日起きて外に出たら魔物の死骸が沢山家の周りにあったので、ありがたく新たな機具を作るための糧になってもらった。
△▽
そして、さらに一日後僕の家から数キロ離れた場所に冒険者の人達がやってきていた。
『マスター、【幻覚魔法】を手に入れることを推奨します。ポイントは5です。』
そうだね。多分、クレさんが僕たちがいなくなったのを探すために用意した冒険者だろうし。
その日僕は新たに幻覚魔法を手に入れ、初級魔法であるイリュージョンで家を隠した。
そして、その日の夕方、冒険者はこの湖まで来ていたが、僕たちの姿を視認することはできなかった。
ナビ、ありがとう。
『私の役目はマスターとその家族を守ること。私はそれに従ったまでです。』
△▽
僕たちがここに住み着いてから数日後、僕らが住んでいた村に一人で偵察しに行った時には、既に村の住人はほとんどいなく、クレさんが亡くなったことを知った。
正直驚きはしたけど、多分僕らがいなくなって誰かがそれに不信感を持ったのかな?
それか裏で繋がってる誰かに殺されたか。
思うところはあるけど正直良かった。
『マスターはあの女性を嫌っていましたよね。』
うん。僕の妹に手を出そうとしたからね。
妹に何かあったらもしかしたら殺してたかも。
それにあの事もあったから。
『あの事とは?』
僕が幼い頃、僕のお父さんに言われたんだ。
「商人の勘があの方には近づいては行けないといっている。ユマもあの女性には気を付けなさい」って。
父さんの勘は合ってた。
次の日僕はちょっとクレさんのことをつけてみたんだ。なんか興味本位でさ。
そしたら小太りの奴隷商みたいな人とクレさんが話してるのを見た。
そういう意味でもクレさんには関わりたくなかったんだよね。
『ですがその事があったからこそ、マスターは警戒することができたのですよね。』
そうだね。父さんには感謝してもしきれないよ。
僕はただ偵察しに来たんじゃない。本当の目的は2人のお墓参りだった。
「イリュージョン。」
体に幻覚を纏わせる。誰にも見られないように。
そして教会の裏にある父と母の墓の前まで来た。
「墓荒らしってなっちゃうのかな。アイテムボックス。」
僕は二人の墓を二人の遺骨が埋められている部分まで収納する。
『マスター。【死霊魔法】は恩恵のひとつです。マスターは購入することはできませんよ。』
「・・・マリアルがね。毎晩寝言だけど、寂しいって言うんだ。
コハルがね。毎晩僕の右手を掴んでくるんだ。母さんにやってたように。」
『マスター・・・。』
「きっとここじゃないと思う。僕たちは家族。みんなで一緒にいた方がいいと思うんだ。」
帰ったあと、僕は湖で一番綺麗な場所に父と母の墓を置いた。景色がいい場所が一番いいと思ったから。
その日から毎日。僕たちの日課に墓参りが加わった。
本日のステータス(最新された場合書きます。)
ユマ・サテラ Lv7→17
ステータス
体力840→2040
攻撃40→90
防御40→90
素早さ75→175
知能50→60
魔力90→190
魔防80→180
気力80→180
幸運S
才能C
成長スキルポイントLv×1獲得
スキルポイント106→86(成長比例)
スキル
【鑑定】人や物のステータスや能力を測ることが、できる。
【アイテムボックス】異次元空間に対象物を閉じ込める。生命体は不可能。中は時が止まる。
NEW【洗浄】クリーニングと唱えれば発動。対象の汚れなどを取り除く。
NEW【建築技術】建築に関する知識を得ることができる。
NEW【物品生成】物を実用的なものへ変える。
例)大木→木材
NEW【アイテムメイク】魔石を必要とするアイテムを作ることができる。使用者本人の想像に依存。
NEWマジックスキル
【浮遊魔法】人や物を浮遊させられる。Lvに比例する。(Lv×100Kg)
NEW【幻覚魔法】
初級魔法《イリュージョン》
相手に幻覚を見せる。幻覚は自身が見せたいものにできる。対象以外に見せないことも可能。
中級魔法《ビジョン》
イリュージョンと違い、幻を使った攻撃が可能。
本来触れようとしても触れない。
上級魔法《リアルビジョン》
ビジョンの上位互換。
触れられる。
大魔法《ノーシールド》
透明な盾を出現させ、一定時間自身を守る。味方にかけることも可能。
神域魔法《□□□□□□□□□□□□》
世界に幻覚をかけ、時を止めるなどのことが可能。
オートスキル
【死神】体力が0になった時発動。
体力を1にし、自信の体力を0にした相手の体力を0にする。使い次第死神は消滅する。
【状態回復】自身の以上や相手の以上を治す。
【魂食い】敵を倒すと自身を、敵と戦う前の状態に戻す。ステータスは戻らない。
【前世の記憶】前世の記憶を持つ。
称号
【神の寵愛】幸運が上昇する。
恩恵
【ナビゲート】詳しくは本人に聞きましょう。
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