33 / 49
第2章〜クルムテント王立学園〜
第30話〜新たな能力と人工ダンジョン〜攻略
しおりを挟む
「ここが学園のダンジョンか。」
僕は今日、学園のダンジョンに朝早くから来ていた。
朝と言ってもまだ外は暗闇で、学園が始まるまであと数時間もある。
辺りは寝静まって、とてもじゃないがこの場所は奇妙だ。
じゃあ、何故これほど早く来ているかと言うと・・・。
『マスター、いくらマスターでもダンジョンはたった一階層でも膨大な広さがあります。今回潜るのは3階層までですが、それでも初見となると、入り組んだダンジョンを攻略するには相当な時間がかかります。』
と、ナビから厳しい一言を言われたので、このように朝の3時に来ている訳だ。
「新しい能力もその為に得たし、取り敢えずは全部、行ってみてからだね。ふぁぁ・・・。」
何気にダンジョン探索は初めてなので、数時間しか寝てない眠気より、少し好奇心が勝って僕はダンジョンに足を踏み入れた。
△▽
「ギャァァグルゥゥ!!」
大型のゴブリンであるリーダーゴブリンを一撃で切り伏せ、1階層のマッピングが大体完了すると、1度僕は座り込む。
ここまで大体1時間。マッピングの為に、色々な道を走り回って流石に疲れていた。だけどそれとは別に、少し違和感があった。
「ナビ、中の魔物が少ない気がしたんだけど、それよりもこんなに1階層から強い魔物が多いものなの?
ダンジョンって。」
『1階層なのでこのくらいの魔物の量なのかと。ですが、確かにマスターが倒しているのは殆ど大型の魔物。小型の魔物が少ないのは確かに違和感があります。』
だよね。と僕は言うと、ここまでの戦いを振り返った。
「ボブゴブリンにリーダーゴブリン。ワイルドウルフにブラックウルフ。1番強かったのはC+級討伐魔物のワイバーン。1階層からこんなにハードな物なの?」
『いえ、B級のダンジョンなのだとしたら、1階層からこれ程の強さの魔物が殆どということは無いはずです。そもそも、このダンジョンは人口の物。安全性が配慮されているはず。
これは異常事態と言えるでしょう。マスターが先に入ってみるというのは、ある意味1番の正解だったのかと。
恐らくこのまま下に潜る事に強さが上昇するのだとしたら・・・S級は考えた方が良いかと思われます。』
「やっぱりそうだよね。これが終わったら校長先生に相談しないとだね。ダンジョンが成長してるって。それも誰かの陰謀か何かで。」
ダンジョンの成長。
それは中にいる魔物が、何らかの特別的な進化を遂げ、それに合わせて、ダンジョンがその魔物の為に自動的に他の魔物がそれほどの強さになるように環境を作り変えてしまい、起こることである。
だが、それは天然の物であり、決して人間が作り、定期的に点検するはずの人口ダンジョンで、それが起こることは有り得ない。
だけど、これは明らかに、初めてダンジョンに潜る僕でも分かるほどの成長を見せていた。つまり、残されている原因はひとつ。
「もし、本当にこのダンジョンがそのレベルまでいってたのなら、誰かがダンジョンに手を加えたってこと。
誰がそんなことをしたんだろうね。少なくてもダンジョンを作り変えられる魔力の量と、S級以上の魔物を使役できるくらいの強さを持った者じゃないと、こんなことができるはずがない。」
『そうなると、かなり人物は絞られます。学園の生徒、これからの王国の財産と言えるような人物たちの命を脅かすことが分かっていて、これをすることができ、相当な強さを持つ人物。』
「校長先生に相談しない方がいいかな?校長先生もその中に入る。生徒たちのことはよく分からないけどね。」
『いえ、オルホラ校長は白だと思われます。』
あら、びっくり。
「なんで?」
『オルホラ校長は、この学園の設立者、クルムテ・・・初恋の人物の為に学園を数百年間守っている方です。
彼女にとって、学園は絶対に切り離せない物。もしオルホラ校長が犯人なら、学園の生徒の命と引き換えにできるような物の狙いが果たしてあるのでしょうか?』
「その数百年前でも誰も知らないようなことを知っているナビさんが謎過ぎてそっちが凄く気になるけど、確かにそれが本当なら校長先生は大丈夫そうだね。」
・・・愛する人の大切だった物を守ろうとする気持ちは少しは分かる気がするから。
「ナビ、確か進化したダンジョンの魔物は1度倒すとその後出てくる新たな魔物は普段通り出てくるんだよね?」
『はい。一匹でも場違いな魔物が残っていたらその魔物も強くなってしまいますが、全て倒すか根源を倒せば、時間が経つことで自然と元に戻ります。』
「恐らくその根源はダンジョンのボスか・・・。それじゃあ、3階層までの魔物を根こそぎ全部倒そう!そっちの方が楽だ。それとダンジョンのボスはおいおい僕が倒す!」
『イエス、マスター。』
ーー2階層ーー
「ここは水のステージか。魚の魔物が多そうだね。」
『マスター、高速で下から魔物が迫ってくる気配があります。準備してください!』
その瞬間、下の海の中から大きな影が現れる。
「ギビャァ!」
「ピランフィッシュか。【アイテムメイク】、火焔王の剣!」
『火焔王の剣 攻撃に炎が付与される。』
僕の腕に炎の魔剣が出現する。今、僕が作った物だ。
僕はそれを出現した大魚に向けた。
「おりゃ!」
「グビィィ!!」
一刀。
頭を狙った一撃が入り、ピランフィッシュは僕がいた地上に落ちる。
そして、その僕が切りつけた場所から大きな炎が上がった。
浅い一撃だったが、この魔剣の能力で、ピランフィッシュは一瞬で焼け、そして炎は燃え尽きず、最後には塵となって、辺りに焦げ臭い匂いが残った。
それに釣られてか、更に海面から無数の魔物の影が姿を表し、一斉に僕がいる地上に飛び上がってきた。
「「「「ビルワァァ!!!」」」」
「【アイテムメイク】、クインズソード!!」
そして、ある魔物の一部で作った新たな剣を作り出し、その魔物たちに僕は応戦するのだった。
ーー3階層ーー
「森?もう何でもありだね。」
『ここには木の上に住む魔物と徘徊している魔物の2種類います。』
「となると、モンキー系とボア系か。」
『2階層の魔物は最高でB級のキングウィルフィッシュでした。このままですと、B級上位の魔物が出てきてもおかしくありません。』
「・・・いや、ここは違うかもよ?」
『いえ、計算すると、そうなります。』
「そう?僕には圧倒的な物量押しのステージにしか見えないね。」
『どういう?・・・!!?マスター、今すぐ全方位に魔法を!』
「ナビ、もう遅い。」
全ての茂みから、赤く光る目が現れた。その量は数えられない。本当にとてつもない数。
「オールモンキー。一体一体はE級でも、群れをなしたオールモンキーは、違う呼び名で呼ばれる。」
「「「「「うきゃきゃきゃ!!!」」」」」
森、いやこの階層、全てに聞こえるほどの大合唱。普通の人間がこんなのを聞いたら恐怖で失禁するのではないか。
だけど、それは仕方がない。オールモンキーの群れは千体を超え、この魔物を見つけた時は、その凶悪さ故に、必ず討伐軍が組まれる魔物なのだから。
「特別討伐魔物、E級、オールモンキー。またの名を集合体魔物、A級、キラーモンキー・・・いきなりか。」
「ウギャァァ!!」
一体が僕に向かって飛んできた。まずは小手調べなのだろう。そして、獲物を少しずつ疲れさせるための。
だけどーーー
「僕には効かない。雑魚が集まって圧倒的強者に勝てると思ったか?」
飛びかかった猿の頭を片手で握り、そして下へとぶつける。
「グキャァ!!ギァ、ギャギァ!?」
頭から思い切り下へと叩きつけられ、暴れ出す猿を僕はそのまま掴み、
「デルフォールプレス。死ね。」
「ングゥゥ!」
バキャ!!
僕は今日、学園のダンジョンに朝早くから来ていた。
朝と言ってもまだ外は暗闇で、学園が始まるまであと数時間もある。
辺りは寝静まって、とてもじゃないがこの場所は奇妙だ。
じゃあ、何故これほど早く来ているかと言うと・・・。
『マスター、いくらマスターでもダンジョンはたった一階層でも膨大な広さがあります。今回潜るのは3階層までですが、それでも初見となると、入り組んだダンジョンを攻略するには相当な時間がかかります。』
と、ナビから厳しい一言を言われたので、このように朝の3時に来ている訳だ。
「新しい能力もその為に得たし、取り敢えずは全部、行ってみてからだね。ふぁぁ・・・。」
何気にダンジョン探索は初めてなので、数時間しか寝てない眠気より、少し好奇心が勝って僕はダンジョンに足を踏み入れた。
△▽
「ギャァァグルゥゥ!!」
大型のゴブリンであるリーダーゴブリンを一撃で切り伏せ、1階層のマッピングが大体完了すると、1度僕は座り込む。
ここまで大体1時間。マッピングの為に、色々な道を走り回って流石に疲れていた。だけどそれとは別に、少し違和感があった。
「ナビ、中の魔物が少ない気がしたんだけど、それよりもこんなに1階層から強い魔物が多いものなの?
ダンジョンって。」
『1階層なのでこのくらいの魔物の量なのかと。ですが、確かにマスターが倒しているのは殆ど大型の魔物。小型の魔物が少ないのは確かに違和感があります。』
だよね。と僕は言うと、ここまでの戦いを振り返った。
「ボブゴブリンにリーダーゴブリン。ワイルドウルフにブラックウルフ。1番強かったのはC+級討伐魔物のワイバーン。1階層からこんなにハードな物なの?」
『いえ、B級のダンジョンなのだとしたら、1階層からこれ程の強さの魔物が殆どということは無いはずです。そもそも、このダンジョンは人口の物。安全性が配慮されているはず。
これは異常事態と言えるでしょう。マスターが先に入ってみるというのは、ある意味1番の正解だったのかと。
恐らくこのまま下に潜る事に強さが上昇するのだとしたら・・・S級は考えた方が良いかと思われます。』
「やっぱりそうだよね。これが終わったら校長先生に相談しないとだね。ダンジョンが成長してるって。それも誰かの陰謀か何かで。」
ダンジョンの成長。
それは中にいる魔物が、何らかの特別的な進化を遂げ、それに合わせて、ダンジョンがその魔物の為に自動的に他の魔物がそれほどの強さになるように環境を作り変えてしまい、起こることである。
だが、それは天然の物であり、決して人間が作り、定期的に点検するはずの人口ダンジョンで、それが起こることは有り得ない。
だけど、これは明らかに、初めてダンジョンに潜る僕でも分かるほどの成長を見せていた。つまり、残されている原因はひとつ。
「もし、本当にこのダンジョンがそのレベルまでいってたのなら、誰かがダンジョンに手を加えたってこと。
誰がそんなことをしたんだろうね。少なくてもダンジョンを作り変えられる魔力の量と、S級以上の魔物を使役できるくらいの強さを持った者じゃないと、こんなことができるはずがない。」
『そうなると、かなり人物は絞られます。学園の生徒、これからの王国の財産と言えるような人物たちの命を脅かすことが分かっていて、これをすることができ、相当な強さを持つ人物。』
「校長先生に相談しない方がいいかな?校長先生もその中に入る。生徒たちのことはよく分からないけどね。」
『いえ、オルホラ校長は白だと思われます。』
あら、びっくり。
「なんで?」
『オルホラ校長は、この学園の設立者、クルムテ・・・初恋の人物の為に学園を数百年間守っている方です。
彼女にとって、学園は絶対に切り離せない物。もしオルホラ校長が犯人なら、学園の生徒の命と引き換えにできるような物の狙いが果たしてあるのでしょうか?』
「その数百年前でも誰も知らないようなことを知っているナビさんが謎過ぎてそっちが凄く気になるけど、確かにそれが本当なら校長先生は大丈夫そうだね。」
・・・愛する人の大切だった物を守ろうとする気持ちは少しは分かる気がするから。
「ナビ、確か進化したダンジョンの魔物は1度倒すとその後出てくる新たな魔物は普段通り出てくるんだよね?」
『はい。一匹でも場違いな魔物が残っていたらその魔物も強くなってしまいますが、全て倒すか根源を倒せば、時間が経つことで自然と元に戻ります。』
「恐らくその根源はダンジョンのボスか・・・。それじゃあ、3階層までの魔物を根こそぎ全部倒そう!そっちの方が楽だ。それとダンジョンのボスはおいおい僕が倒す!」
『イエス、マスター。』
ーー2階層ーー
「ここは水のステージか。魚の魔物が多そうだね。」
『マスター、高速で下から魔物が迫ってくる気配があります。準備してください!』
その瞬間、下の海の中から大きな影が現れる。
「ギビャァ!」
「ピランフィッシュか。【アイテムメイク】、火焔王の剣!」
『火焔王の剣 攻撃に炎が付与される。』
僕の腕に炎の魔剣が出現する。今、僕が作った物だ。
僕はそれを出現した大魚に向けた。
「おりゃ!」
「グビィィ!!」
一刀。
頭を狙った一撃が入り、ピランフィッシュは僕がいた地上に落ちる。
そして、その僕が切りつけた場所から大きな炎が上がった。
浅い一撃だったが、この魔剣の能力で、ピランフィッシュは一瞬で焼け、そして炎は燃え尽きず、最後には塵となって、辺りに焦げ臭い匂いが残った。
それに釣られてか、更に海面から無数の魔物の影が姿を表し、一斉に僕がいる地上に飛び上がってきた。
「「「「ビルワァァ!!!」」」」
「【アイテムメイク】、クインズソード!!」
そして、ある魔物の一部で作った新たな剣を作り出し、その魔物たちに僕は応戦するのだった。
ーー3階層ーー
「森?もう何でもありだね。」
『ここには木の上に住む魔物と徘徊している魔物の2種類います。』
「となると、モンキー系とボア系か。」
『2階層の魔物は最高でB級のキングウィルフィッシュでした。このままですと、B級上位の魔物が出てきてもおかしくありません。』
「・・・いや、ここは違うかもよ?」
『いえ、計算すると、そうなります。』
「そう?僕には圧倒的な物量押しのステージにしか見えないね。」
『どういう?・・・!!?マスター、今すぐ全方位に魔法を!』
「ナビ、もう遅い。」
全ての茂みから、赤く光る目が現れた。その量は数えられない。本当にとてつもない数。
「オールモンキー。一体一体はE級でも、群れをなしたオールモンキーは、違う呼び名で呼ばれる。」
「「「「「うきゃきゃきゃ!!!」」」」」
森、いやこの階層、全てに聞こえるほどの大合唱。普通の人間がこんなのを聞いたら恐怖で失禁するのではないか。
だけど、それは仕方がない。オールモンキーの群れは千体を超え、この魔物を見つけた時は、その凶悪さ故に、必ず討伐軍が組まれる魔物なのだから。
「特別討伐魔物、E級、オールモンキー。またの名を集合体魔物、A級、キラーモンキー・・・いきなりか。」
「ウギャァァ!!」
一体が僕に向かって飛んできた。まずは小手調べなのだろう。そして、獲物を少しずつ疲れさせるための。
だけどーーー
「僕には効かない。雑魚が集まって圧倒的強者に勝てると思ったか?」
飛びかかった猿の頭を片手で握り、そして下へとぶつける。
「グキャァ!!ギァ、ギャギァ!?」
頭から思い切り下へと叩きつけられ、暴れ出す猿を僕はそのまま掴み、
「デルフォールプレス。死ね。」
「ングゥゥ!」
バキャ!!
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる