月に兎がおりまして

りずべす

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肆、地兎

地兎②

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 身体に残る硬直感に抗いながら目を覚ます。節々がパキッと骨の擦れる音を立て、手首ではカチャッと高い音が鳴る。
 ……カチャ?
 問答無用の金属音。後ろに回された手首の自由が利かない。
 これは……手錠だ。直接目視できなくても触りでわかる。
 加えて俺は今、どこかに横たえられている。腹這いで接する地面は絨毯のような毛の感触。顔を上げれば、正面から差す強い斜陽。
 オレンジに眩んだ目の前に、逆光を背負う誰かが立つ。
「おはようございます。随分と長くお休みでしたね」
 よく聞き覚えのあるソプラノだった。
「……やまな、し?」
「はい、月見里紅音です」
 全身が黒く影法師になっていた。しかしその声と話し方、佇まいは間違いなく、俺のよく知る彼女のものだ。それでも、いつもとは決定的に何かが違う。
 それは夕日のせいだろうか。いや、そうではない。明らかにいつもと違うのは、俺を見下ろす影法師の中で、強く輝く彼女の瞳――夕日の橙より深く輝く、真紅の瞳だ。
 ゾッとした反射行動で、俺は立ち上がろうとした。けれども手首の拘束も相まってバランスを崩し、結局、後ろに倒れて尻餅をつく格好となる。
 そうして開けた視界に、俺はまた驚いた。
 周囲と上は一面の空。まるで天球儀の中に入ってしまったかのような光景だった。空間を覆い尽くす橙、藍、黒のグラデーション。雨上がりの空の中に浮かんでいる自分――。
「こ、ここは……?」
「ここは、私の家の屋上です」
 言われて気づく。確かに屋上だ。この場所が一帯でもっとも高く、前後左右に並び立つ建物がないから勘違いしたのだ。自分の身体はちゃんと床の上にあるし、この場所が屋上の中でもひときわ高い位置にあるだけ。目線より下、空との境界には洒落た造りの柵がはっきり見える。
 そして、屋上と言いつつこの場所は室内、手頃な広さの円形ワンルームになっていた。外が見えるのは全方位がガラス張りになっているからで、おそらく屋上の入口となっているエレベーターホールから、やや上りの渡り廊下で直通なのだ。
 残された屋上の面積は、一面の白に覆われている。いわゆる屋上庭園で、様々な白い花々の群生が、沈みゆく真横からの陽光を美しく跳ね返している。
「なんだ……これ……」
 首を振って視界を巡らせる俺は、目にした光景を言葉に変換できないでいた。
「ここは私の庭なのです」学校の制服に身を包んだ彼女は、まるで案内人のように片手で屋外を時計回りに示し「あちらからヨルガオ、ユウスゲ、タマノカンザシ、ユリ、ジャスミン、ハワイアンハイビスカス、ツキミソウにゲッカビジン。いずれも夜に月光を浴びて育つ花」
 彼女の言葉通り、庭園には八方の区画別に、異なる種の花が配置されているように見えた。そして室内にも、それぞれの花の植わったプランターが八つ、対応した方向に円形に置かれている。彼女は慣れた手つきでそこから一枚の花弁――おそらくはゲッカビジンのそれを摘んで口へと運んだ。
「どれも今が良い見頃、そして食べ頃です」
 彼女の小さな口は可愛らしく数回の咀嚼をしたあとにこくんと鳴る。
 いや、え? 花を……食べた?
 俺の脳は巡れども巡れども現実に追いつかず、ついに今、状況の把握を放棄しかける。
「そしてここは、私の寝室です。月の見える晴れた夜はここで眠ります。あの花々と同様、私も月の光を浴びるために」
 月の光を浴びるため……? どこかで聞いたような文言だ。
「ガーデンルーム、サンルームならぬ、ムーンルームといったところです」
 しかしどうにも、話が右から左に抜けていってしまう。聞いた言葉が頭を経由してくれない。ただ今日は新月ですけどね、とそんな彼女の悪戯な微笑みも、まるで遠くに思えてしまう。
 しばらく彼女は室内をゆっくりと歩き、やがて、近くの机から取り上げた物を俺に見せた。
「ところで確認なのですが、宮東さんのご用向きは、こちらを届けに来てくださったということでよろしいですか?」
 すっかり失念していたが、それは俺がここに来るまで持っていたはずの茶封筒だった。「あ、ああ」と戸惑いながらも散漫に応じる。
「では、こちらの地図は?」
「それは……先生が印刷してくれたんだ。封筒は追試の案内らしいから、早めに渡したかったんだと思う。でも俺、月見里の家、知らなくて……」
 なぜか言い訳めいたものになってしまった俺の答えを気にする様子もなく、彼女は睫毛の長い目を伏せて思案した。
「……そうですか。こういったことは、今まで一度もなかったのですが……確かに今日は期末試験の最終日でしたね。そういうことでしたら、仕方ないかもしれません」
 呟いたあと、部屋の入口に向かって声をかける。
杏朱あんじゅ
「はーい、はいはいはい」
 場違いなほど高い、柔らかな声。扉が開き、日の暮れかけた暗い室内に廊下の照明が細く差し込む。その隙間からヒョコっと顔を覗かせたのは、黒く、そして瞳の紅い小さな黒兎だ。
「なんでしょうか?」
「これを。あと、次からは控えて頂くように」
「かしこまりました」
 月見里の指示にふわりと緩い所作で答えたのは、紛れもなくその、人語を操る黒兎。
 杏朱と呼ばれたそいつは、まるで月見里の世話係のように恭しく歩み寄って封筒を受け取ると、入口の外で待機しているらしき別の兎にそのまま渡した。
「とはいえ、奇しくも宮東さんに来て頂けたのは、怪我の功名といったところでしょうか」月見里は変わらずいつも通りに落ち着いた様子で言う。「ちょうどこちらからもあなたに用がありましたし、探す手間が省けたようです」
 彼女は穏やかに俺へと振り向く。肩上で切り揃えられた艶やかな黒髪がわずかに揺れる。
「いつもご一緒におられる天兎の方を、ここへお呼び頂けませんか?」
 ここまでこればさすがにもう俺も、無闇に驚くことはなかった。彼女は天兎を知っている。アオが天兎だということを知っている。そしてさきほどの黒兎――おそらく地兎を従えている。
 思考のピースは十分過ぎるほどに揃っていた。もうどうにも、疑いようがなかった。
 そう、もしかしなくても月見里は……兎だ。
 そのとき空に輝いていた夕日が沈んだ。彼女の顔を妖しく照らしていた最後の光が消えた。まるで幕が下りるかのように藍色の影がかかった彼女の姿を見上げながら、あとずさる俺。
 彼女が踏み込んでくるのは、それとほとんど同時だった。音もなく、まるで浮遊するように飛び上がって距離を詰めてくる。俺の脇腹付近に着地したかと思えば、その左膝を俺の腹に立て、右足で俺の左足を制し、右手で俺の肩を押さえ……残った左手は俺の首元。
「うっ……」
 伸び上がった顎下に突きつけられたのは小さな、しかし鋭利なフォールデングナイフだった。
 両腕は手錠で不自由だ。完全に組み敷かれている。抵抗できない。
「お呼び……頂けますか?」
「こ、この状況で、どうやって」
「そうですね。例えば、スマホとかで」
「スマホは……忘れた」
 本当のことだが、答えてからじっと数秒、至近で見つめられた。嘘を疑われているのだろう。
 驚くほど近くで見る月見里の顔に、俺は様々な動揺を抱きながらも、今はそんな場合ではないと思い直す。この動揺をどう解釈されるかは知らないが、しかし、ないものはない。スマホは本当に忘れた。今頃きっと、自宅の部屋の机の上だ。
 沈黙の末、彼女は視線と体勢を変えないままで「わかりました」と言った。
「では、私のものを使ってください。それでよろしいですか?」
「待ってくれ。仮にそうしても、本当にあいつと連絡が取れるかはわからない。俺とあいつの間に、確かな連絡手段なんてないんだ」
 そうだ。そもそも、そんなものがあれば俺自身も困らずに済んだ場面は多々あった。
「電話をかけるにしたって、家に忘れた俺のスマホか、自宅の電話にかけるしかない。それであいつが捕まるかはわからない」
 月見里は再びじっと俺を見つめたが、やがて「構いません。試みるだけ試みてください」と答えた。
 そうまで言われては頷くしかない。何より、抵抗できないこの状況で、視界の下に光るナイフが怖くないと言えば嘘になる。
 可能性は低いと思った。何しろ最近、アオはほとんど家にいない。それに昨夜のこともあるし……もし仮に家にいたとしても、あいつは電話には出られないはずだ。
 そうであってくれと願った。月見里がなぜアオを呼べと言うのか、詳しいことはてんでわからないが、試して駄目なら気も済むだろう。
 考えているうちに月見里はまたも入口に声をかけ、杏朱という黒兎にスマホを持ってこさせた。構えたナイフは外さないつもりらしい。
 相対的に大きなスマホを、抱えるようにして持ってくる黒兎の姿は、愛らしくも少しばかり滑稽に見えた。月見里の指示通り、俺が自分のスマホの電話番号を口にすると、黒兎が器用に操作してコールを開始。俺の胸の上に乗っかって、口元にスマホを寄せてくる。
 単調な呼出音が五回、六回、七回と繰り返され……やはり出ないな、と安心したところで八回目が鳴らなくなった。代わりに遅れて、声が聞こえる。
「あーもう! うるさいわね、こいつ!」
 電話口から突然聞こえた大声に月見里と黒兎の肩が少しだけ跳ねるが、俺だけは場違いに呆れた溜息を抑えられなかった。
「……アオお前、なんで出るんだ……」
「はぁ? 知らないわよ。あんたのぴこぴこがうるさいから思いっきり叩いただけ」
 やめろ壊れるだろ。
「ってか、何これ。紫苑なの? 声だけ聞こえるんだけど?」
 何やらアオにとってのぴこぴこ――もといスマホをゴソゴソ動かしている音がする。おおかた、その手でひっくり返したり振ったり叩いたり見上げたりしているのだろう。
「アオ、あのな。これは電話といって」
「あー、わかるわかる、わかるわよ。あんた今、遠くからこいつに声入れてるんでしょ?」
「……お前、電話知ってるのか」
「知らないわよ。でも声が聞こえるのはわかったし、街の人が使ってるの思い返したら、そんな感じかなって」
 ……なんでこんなときばっかり話が早いんだこいつは、と心の中で二度目の溜息が漏れる。
「アオ……お前もしかして今、家にいるのか?」
 尋ねてから、いつも口の早いアオにしては珍しく、不自然な間があった。
「……そうよ」彼女はボソッとばつが悪そうに答えてから捲し立てる。「何、文句ある? あたしが家にいちゃ駄目なの? あたしがあんたのいない間にあんたのベッドで丸くなってたらいけないの?」
 たぶん、家に帰っているのを誤魔化そうとしたのだろうが、この電話に出た時点で無駄だということに気づいたのだ。その証拠に、答えたあとの絡み方が意地になっていて面倒臭い。
「あんたこそ今どこにいんのよ。早く帰ってきなさいよ。あたしお腹空いたんだけど!」
「あ、ああ……それが……」
 どう言おうか迷ったが、電話が繋がってしまった以上はとにかく話を進めるしかない。
 月見里は無言で圧をかけながら俺を見ている。
「今、西の一番大きな分譲マンションにいて……その、ちょっと一人で帰れない状況でさ……」
「何でよ」
「えっと、まあ……色々あって」
 というか俺自身もあまりよくわかっていないというのが本音だ。
 どうにか通話を終えたいところだが、俺は手を拘束されているのでアオの方から切ってもらうしかない。しかしこいつにスマホの操作ができるとはとても思えず……。
 のらりくらりと話を濁しているうちに、月見里は俺が肝心な言葉を言うのを渋っているとみたらしい。顎下寸前までナイフを寄せてきたので、思わず「ぐっ……」と首が伸びた。
「……あ、あのさ、アオ……今からこっちに、来られないか?」
 結局これを聞かないことには、月見里もナイフを引っ込めないのだろう。
 俺の質問にアオは少し押し黙ったが、やがてムスッとした声で答えた。
「……嫌よ。場所知らないし。ってかあんた、もしかしてわかってないの?」
「な、何を」
「あたし……今日、あの日なんだけど」
 ……あの日? 頭の中でアオの言葉を反芻する。あの日ってなんだ?
 けれど、少し考えると思い当たることがあった。ついさきほど、月見里の口からも出た話だ。
 今日は、新月。そして新月の日、アオは兎に戻ってしまう。
 それを思い出したとき、俺は焦った。改めて、彼女をここへ呼んではいけない気がした。ナイフで脅され、偶然電話が繋がってしまって……でも駄目だ。今日はアオを呼んじゃ駄目だ!
 しかし俺が答えられないでいるうちに、通話の向こうからは「あー、もう!」という苛立ちが聞こえた。同時に足が床を打つ「タンッ」という音。
「わかったわよ行くわよ! どこだっけ、西のまんし……なんとか? 一番大きい建物なんだっけ? とりあえず近くまで行けばいいわね!」
 それを聞き、俺を押さえていた月見里が納得した様子でナイフをしまった。俺の胸の上の黒兎から、スマホを受け取って立ち上がる。
 いや駄目だ。駄目だ駄目だ、来ちゃ駄目だ! 早鐘のように鳴る心音とともに、その想いは大きくなる。そして月見里が通話を切断しようとする寸前、ついに口から声が飛び出た。
「アオ、やっぱり駄目だ! 来るな! これは罠なんだ!」
 できるだけ通話口に届くよう身体を伸ばし。
「俺のことはいいから! 大丈夫だから! だから今日はずっと家に――ぐあぁあ!」
 けれどその言葉が最後叫びに変わったのは、右太腿に強烈な痛みを覚えたからだ。神経に直接響くような、頭がひっくり返るような痛み。悶えながら視界の隅で見やると、さきほどまでスマホを持っていた黒兎が、何食わぬ様子で今度はスタンガンを構えていた。
 俺は身体に残る衝撃と痛みで声が出せず、動くこともできなくなる。
 こちらを見下ろす月見里は、少しだけ残念そうに息をついた。
「……仕方ありませんね、予定変更です」
 終わらせるはずだった通話をそのままに、もう一度、手元のスマホへと口を向ける。
「アオさん、とおっしゃいましたか。早くいらして頂かないと、お連れ様が大変ですよ」
「っ! その声……あんた紫苑の学校にいた、ヤマナシとかいう」
「私を存じてくださっているのですね。はい、月見里紅音と申します」
 通話口から聞こえるアオの声は、さきほどまでとは明らかに違い、警戒を露わにしていた。やがてその警戒は敵意に変わり、何かを得心したような、はっきりとした声音で届く。
「ああ……そういうこと! なんだ、やっぱりあんた、地兎だったわね!」
 きつい口調だ。既に沸点ギリギリなのはよくわかる。そこにとどめを刺したのは、あくまで余裕を崩さない月見里のクスッという笑みだった。
「お早いご到着を、お待ちしております」
「はっ! 当たり前よ! 首洗って待ってなさい! ってか、そもそもあんた、わかってんの? 地兎にとって人間は神の代行ではなくても、己が身を隠す森であることに変わりはないはず。だってのに、その森に住む者が森の木々を傷つける愚を知らないなんて。これだから劣等種は!」
 離れた電話口から俺の耳まで聞こえるその大声に、月見里は変わらず穏やかに応じてみせる。
「確かに、私たちは人間の森に住む兎。ですが森に住む者は、同時に森の木々を糧として食らうものです。ときにそれは感謝とともに、数多くのうちの一本や二本、傷つけないとは限りません。さあ、ですから早く。あなたの大切なその木が、切られないうちに」
 その後、ひときわ大きな足音と一緒に聞こえた衝撃音は、おそらくアオが、俺のスマホを力一杯、床に投げつけた音に違いなかった。
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