Stay Gold ーここはどこ、私はだれー

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最終章 想定外ラブレター。〜 いつかのオマエへ (@ ̄▽ ̄@;)!!~

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最終章

あらすじ

ある日、大輔(29)は高校時代、一緒にバンドを組んでいたジュンイチ(29)の書いた歌詞が無性に読みたくなり実家のクローゼットにしまってある歌詞ノートを探しに帰る話。


登場人物

・朝倉 大輔 29歳 男性

・大輔の母
・大輔の父

★柳 ジュンイチ 29歳 男性




T 想定外ラブレター。~いつかのオマエへ(@ ̄▽ ̄@;)!!~



◯大輔の実家の玄関(夜)
玄関の近くに立つ街灯の灯りが点滅している。
お前「ただいま」
ゆっくり玄関のドアを開ける大輔。
大輔の母「えっ大輔?!」
驚いた様子で台所から玄関へ駆け寄ってくる母。
大輔「うん」
大輔の母「おっ……おかえり。……帰ってくるなら連絡くらいしてくれればいいのに。晩御飯いつもお父さんと2人きりだから大した物作ってないわよ」
大輔「いいよ、別に。晩飯食いに来たわけじゃないから。でも俺の分あったら食って帰るけど……」
大輔の母「じゃあせっかくなんだし食べて帰りなさい。近くのスーパーでお肉買ってくるから」
大輔「わざわざ買いに行かなくてもいいよ」
リビングに荷物を置いてじぶんの部屋へ向かう大輔。
大輔の母「仕事帰りでお腹空いてるでしょ」
大輔「まぁ」
階段を上がる大輔。


×   ×   ×


◯大輔の部屋(同)
大輔「確か俺が歌詞ノート預かってここに置いたはず……」
クローゼットを開けダンボール箱を探す大輔。
大輔「あった、あった」
ダンボール箱を抱えて取り出す大輔。

×   ×   ×

大輔「うっわ!!懐かしい……」
ダンボール箱の中から高校時代にジュンイチが書いた歌詞が書かれているノートを見つけ読む大輔。
大輔「どれも変なタイトルばっかじゃん。アハハハ……(くっだらねぇ)でもやっぱ俺のツボだわ」
2冊目のノートを読む大輔。
大輔「結局この歌詞たちで何曲作ったっけな……」
ノートをめくる大輔。
大輔「おぉこれ卒業する直前に曲作ろうぜってアイツが渡してきた歌詞じゃん……ほんっとアイツの書く歌詞、高校生の時から全然変わってない……タイトルのセンスも……。掃除機イブクロー。とレベル同じ……。ソウテイガイ……ラブ……レター……って……」

×   ×   ×

苦笑いから悲しげな顔へ変わる大輔。
大輔「笑い飛ばせるくらいの、大人になろう……か……」
ノートを閉じてダンボール箱の下の方にある紙切れを見つける大輔。
大輔「……。ステイ……ゴール……ド……。これ……」
紙切れを四つ折りにしポケットへしまう大輔。

×   ×   ×

大輔の部屋の扉が開く。
大輔の母「ご飯出来たわよ」
大輔「サンキュ。降りるわ」

◯リビング(同)
大輔の父「帰ってたのか」
テーブルに座る父と大輔。
大輔「おん」
大輔の父「なかなか帰って来ないから心配してたぞ。母さんが……。仕事忙しいのか?」
大輔「まぁまぁ」
大輔の父「今回のトコは続いてるみたいで安心したよ」
大輔「そりゃどうも」
大輔の父「お前は身体のこともあるんだから、あんまり無理するなよ」
大輔「はい、はい。かしこまりました。ここでは、俺、いつまで経っても病人だな」
大輔の父「……」
お茶飲む大輔の父。
大輔の父「今日は泊まってくのか?」
大輔「いや、帰る」
大輔の父「そうか」


◯大輔の実家の玄関(真夜中)
大輔の母「もう遅いのに、泊まってけばいいじゃない。ここからでも仕事行けるでしょ」
大輔「まぁ。行けるけど今日は帰るわ」
大輔の母「じゃまたいつでも帰ってらっしゃい」
大輔「ありがとう」
大輔の母「お父さん、あなたのこと毎日話してるのよ。心配でたまらないみたいだからたまには連絡してあげてね」
大輔「……父さんにも同じこと言われたよ」
大輔の母「えっそうなの」
大輔「ほんと俺の周りの人たちは優しい人ばっかで自分が情けなくなるよ」
大輔の母「情けなくなんてないわよ。あなたはしっかり生きてる」
大輔「生きてるって……。ただ生きてるだけだよ」
大輔の母「それでもいい。ただ生きているだけでも私は嬉しい」
大輔「あんま俺を甘やかさないほうがいいよ。つけこむぞ(ニヤリ)」
大輔の母「……これからも心配させてね」
大輔「なんだそれ、じゃあ」
大輔の母「気をつけて帰るのよ」

◯道路(真夜中)
タクシーを止めようと手を上げる大輔。
大輔「こんな時間に通ってねーーよな……」
ジュンイチのケータイへ電話をかける大輔。
大輔「あっもしもし」
ジュンイチ「もしもし、なに?」
大輔「こんな時間にすまん」
ジュンイチ「別に寝てねーーからいいけど」
大輔「あのさ、きょう実家に帰ってお前の書いた歌詞読んでたんだ」
ジュンイチ「なに?なに?なに?気持ちワリィな。まだ持ってたのか?!」
大輔「なーーんかさ、うーーん……」
ジュンイチ「どうしたんだよ。俺の書いた歌詞にグッと来たのか??」
大輔「そう」
ジュンイチ「マジで言ってんの……アハハハ。嘘だろ」
大輔「あの想定外ラブレターって歌詞にさ」
ジュンイチ「ソウ……テイガイ……ラブレター……??」
大輔「卒業前に作った歌の歌詞だよ」
ジュンイチ「……あーー。笑い飛ばせる……大人になろうみたいなニュアンスで書いた歌詞か!!」
大輔「そうそう。その歌詞がまるで俺のために書かれてるように思えてさ……」
ジュンイチ「お前のために書いた歌詞だよ、それ」
大輔「はっ?!」
ジュンイチ「えっお前今まで気づいてなかったの??」
大輔「おん」
ジュンイチ「高校生の君は、教室、放課後、休みの日、いつも一人で居て、心開いたかと思えば即閉ざして不思議な奴だった。それにお前見てるとあの頃の俺が想像している以上の事をお前は考えてて、何しでかすかわからないところもあって、俺らはいつもハラハラしてたんだぞ。だからお前はきっと人よりもたくさん悩むだろうし失敗もたくさんするだろうと思ってさ。あの想定外ラブレターを書いた。あれは俺からお前への応援歌だったんだ」
大輔「ふーーん……。そんな風に見えてたんだ、俺って。へー……」
ジュンイチ「へー。じゃねーーよ。なんかよくわかんねーーけど大丈夫か??」
大輔「なにが??大丈夫。大丈夫。お前の言った通りだから。でもまぁ皆と同じ生き方はしたくない。と思ってたけどさ、いざ皆と同じ生き方じゃなくなった今は皆って枠の中に入りたい時もあるけどな……」
ジュンイチ「どう意味??」
大輔「あっ、いやいやいや……なんでもない。……っでさ本題はだな」
ジュンイチ「本題は??」
大輔「今度飲み行く店の子、ほんとに可愛いんだろうな??」
ジュンイチ「任せとけ!!いっぱいおっぱいモミ×2しよーーぜ」
大輔「おっ!!いいねーー!!」
タクシーが通る。
手を上げる大輔。
大輔「おっタクシー来たから乗るわ。じゃあな」
ジュンイチ「りょーーかい。また飲み行く前に連絡するわ」
大輔「ありがと」
ジュンイチ「ほいじゃーーな」

◯大輔の実家の玄関(同)
玄関の近くに立ち点滅している街灯の灯りが消える。


□ノートに書かれている歌詞
【想定外ラブレター。】







想定外ラブレター。
     ~いつかのオマエへ(*´∀`)♪~


風が強く、アッという間に
薄暗い雲が流れ消えってった あの日…

手が届きそうな気がした
大切な人のそばで見上げた青空に
浮かぶ 希望

ひとりでいる事を選んだ いつかのきみへ
それはそれで 正解 だったよ

これからだって きっと また…
若気の至り だったと 笑い飛ばせるくらい
の、大人になろう

時は早く、アッという間に
生意気な朝が流れ暮れってった きのう…

目を逸らさないで歩んだ
大事な物をひとつ投げ捨てた旅路に
咲いた 未来

ひとりでいる事を選んだ いつかのきみへ
それはそれで 強さ だったよ

これからだって きっと また…
若気の至り だったと 笑い飛ばせるくらい
の、大人になろう


ひとつじゃないよ
その道もその答えも、明日も明後日も…


これからだって きっと また…
若気の至り だったと 笑い飛ばせるくらい
の、大人になろう










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