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Me Too.
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登場人物
・シュン(ギター)
23歳 あっさり顔・黒髪・短髪・ユウジとキョースケの小中の後輩。
・ユウジ(ボーカル)
24歳 イケメン・金髪・短髪
・キョースケ(ドラム)
24歳 イケメン・黒髪・長髪
・アキト(ベース)
25歳 濃い顔・赤髪・短髪・ユウジの高校の同級生。
・ユウジとキョースケは幼馴染。
・ジュリ(ユウジの彼女)
24歳 クールタイプ・茶髪・ロングヘアー
T MeToo.
○ユウジのマンション・玄関(夜)
靴を脱ぐユウジ(24)
ビショビショに濡れた服を着たシュン(23)が玄関でモジモジしている。
ユウジ「とりあえず、ここで服脱いでもらっていい?」
シュン「えーー、ここで?( ゚Д゚)」
ユウジ「そう、ここで。部屋汚されたくなし」
シュン「はい……(-_-;)」
服を脱ぎ始めるシュン。
ユウジ「そのまま、風呂に直行してシャワーでも浴びてあったまって来いよ」
シュン「いいの?シャワーまで借りて( ;∀;)」
ユウジ「いいよ。その間に着替え用意しといてやるから」
シュン「じゃあ、お言葉に甘えてシャワー借りまーーっす(*´з`)」
全裸になってあそこを手で隠すシュン。
ユウジ「パンツまで脱ぐな、脱衣所で脱げよ」
シュン「いいじゃん、別に(≧∇≦)!」
ユウジ「風呂あっちな」
シュン「はーーい(^^)v」
小走りで風呂に向かうシュン。
シュンの脱ぎ散らかした服を隅にまとめクローゼットに向かうユウジ。
○同・風呂場(同)
シュン「風呂でけぇーーーー(@ ̄□ ̄@;)!!」
シャワーの湯を出すシュン。
シュン「こんな広い湯船に浸かってみてぇーー(ToT)/~~~」
湯船に湯を溜め始めるシュン。
○同・クローゼット(同)
頭をかきながら、シュンのサイズに合った服を探すユウジ。
ユウジ「もう、なんでもいいだろ」
○同・風呂場(同)
湯船に浸かるシュン。
シュン「プハァ~~…… 気持ちいい……(´―`)Zzz」
○同・リビング(同)
ソファに座り「ハックシュン」とくしゃみをするユウジ。
ユウジ「はぁ疲れた。アイツ、まだ入ってんのか?!仕方ねーーな、あったかいコーヒーでも淹れといてやるか」
キッチンへ向かうユウジ。
シュン「ユゥーージクーーン!!!!(^O^)/」
ユウジ「ん?シュンが呼んでる?」
○同・風呂場(同)
湯船から叫ぶシュン。
シュン「ユゥーージクーーン!!!!(^O^)/」
ユウジ「なんだよ」
風呂場のドアを開け話すユウジ。
シュン「めちゃくちゃ気持ちいいよ、一緒に入ろうよ(*’ω’*)」
ユウジ「誰が湯船にまで浸かっていいって言った?」
シュン「へ?だってこんなでかい湯船があったら入らなきゃ損でしょ!!(^^)v」
「ハックション」とくしゃみをするユウジ。
シュン「ほら!ユウジ君も身体冷えちゃってるみたいだしさ(^。^)」
ユウジ「風邪引くのだけはマジ勘弁だな……俺もあったまろ」
服を脱ぎ始めるユウジ。
シュン「やっぱ、イケメンはアソコまでイケメンだ(^_-)-☆」
ユウジ「うるさい」
湯船に浸かるユウジ。
シュン「ほら、二人で入っても全然広いじゃん( ̄▽ ̄)」
ユウジ「ちょっと、もっと足、あっちやれよ」
シュン「はい、はいヽ(^o^)丿」
ユウジ「ハァ~~、なんか懐かしいな」
シュン「親同士が仲良くて、小学生の頃よくユウジ君ち泊りに行っては一緒に風呂入ってたもんなーー懐かしッ(>_<)!!」
ユウジ「お前はいっつも俺の後ばっかついてきて、一緒に悪さして、一緒に怒られて、お前が全然悪くない時でも一緒に怒られて アハハハハハハ」
シュン「そーーそーー(T。T)」
ユウジ「お前はいっつも損な役回りばっかだったよな……今日もさ アハハハハ」
思い出し笑いをするユウジ。
○(回想)居酒屋・テーブル席
ジュリ「だから!……だからさッ!!そんなこと聞いてないってばッ!!!!!!!」
持っているお水を勢いよくぶっかけるジュリ。
シュン「うわーーーーっΣ( ̄□ ̄|||)!!」
○(現在)ユウジのマンション・風呂場(同)
シュン「そーーかな、そんな損してるなんて思ったこと1度もないけど……ユウジ君やキョースケと遊んでる時、すげぇ楽しかった思い出しか残ってない」
ユウジ「どうした、急にそんな真面目な顔して」
シュン「俺さ、小・中の時、休み時間も放課後も一緒に遊ぶ友達なんかいなかったんだ」
ユウジ「ふぅーーん」
シュン「もう授業でグループ組む時なんてサイヤク、誰も俺に近寄って来ないから」
ユウジ「そうだったのか」
シュン「だから、いっつも運動場や裏山でユウジ君やキョースケを探して遊んでもらってた」
ユウジ「そうだった、そうだった、学校でもずっと遊んでたな……。けどなんで、ボッチだったんだ」
シュン「わからない。わからないけど、なんか俺に非があんじゃねーーのかって思いだしたら、自分から話しかける事も怖くなって、1人でいる方が楽になってた」
ユウジ「じゃあ、休み時間とか毎回、俺んとこ来ればよかったのに」
シュン「そーーしたかったけど、なんか……なんかさ」
ユウジ「なんだよ」
シュン「なんでもねーー」
ユウジ「言えよ」
シュン「ユウジ君やキョースケにずっと付きまとって邪魔者にされたら……」
ユウジ「??」
シュン「たぶん俺、今ここに存在してない……死んでたと思う」
ユウジ「お前、子供の頃から、自分に非があるとか?死のうとか考えてたの?」
シュン「おん」
ユウジ「お前、見かけによらず大人びてたんだな……」
シュン「そんなことはないと思う」
ユウジ「俺なんて今日の給食なんだろ?とか、次の休み時間や放課後は何しよう?って、そんな事ばっか考えてたけどな」
シュン「ユウジ君たちと遊んでる時が一番、なにも考えずにいられた気がする」
ユウジ「お前がそこまで悩んでたなんて気づかなかったわ」
シュン「そういや、もうそういうのに疲れて高校行かない。って親父に言った時はブチ切れられたな アハハ」
ユウジ「そっか。っでキョースケと同じ音楽の専門学校行ったのか?」
シュン「うん。キョースケに誘われて」
ユウジ「あぁ、それ聞いたわ、キョースケから」
シュン「そう、キョースケずっとピアノやってたじゃん、もっと男らしい楽器がしたいってドラム習うために音楽の専門学校へ行ってた時、たまたまコンビニで会って、なんもしてなかった俺にいつかバンド組むからなんか楽器できるように準備しとけって言われて……」
ユウジ「お前、音楽に興味あったっけ?」
シュン「まったくなかった。けどキョースケに誘われたから、ウソかホントかわからないけれど、誘われたから……嬉しくて、キョースケと同じ音楽の専門学校受けて、自分に出来そうな楽器探してギターをやり始めたんだ」
ユウジ「へーー」
シュン「けど俺が入学してすぐキョースケは学校辞めちゃったけどね」
ユウジ「アハハハ、あいつらしいな。まぁシュンになにか感じたのかな?キョースケはやりたいと思ったらすぐ行動に移すタイプだからすげぇよな」
シュン「ユウジ君は、高校行ってモテまくってたって聞いたことある」
ユウジ「アハハ、そうそうモテまくってた!!」
シュン「素直に認めるんだ!?」
ユウジ「事実だからしょうがないだろ」
シュン「その頃、アキト君と出逢ったんだっけ」
ユウジ「そうそう、モテてたいがために作ったバンドでさ。アキトは1年の時同じクラスで誘ったらノってきて……3年間、2人してモテまくってた!!」
シュン「2回も言った。ユウジ君は友達多いから羨ましいよ」
ユウジ「ってか……ノぼせそう……」
湯船から出てフチに座るユウジ。
ユウジ「……っでさ、俺の話はもういいよ。お前、今はどうなの?」
シュン「どうって?」
ユウジ「悩んでる事ないの?」
シュン「ない」
ユウジ「そっか……、じゃあ俺がまた悩ませてやるよ」
シュン「え、」
ユウジ「お前さ、バンドの皆で話し合う時いつも誰かが意見を言ったその意見に、俺も……、俺も……って言うだろ」
シュン「……言う」
ユウジ「それは俺らに嫌われたくないからか? ……ちゃんと考えてんのか?」
シュン「……。(無言)」
ユウジ「俺らはお前の考えが聞きたいんだ。いつも、誰かの意見に乗っかってんじゃねーーよ」
シュン「だって……俺が意見したところで……なにも変わらないし、筋違いな事言っちゃいそうだし……」
ユウジ「別にいいだろ それでも」
シュン「無理だよ……、ムリムリ……」
ユウジ「じゃあ、もうバンドから抜けろ」
シュン「そんな事言うなよ」
ユウジ「俺らはプロを目指してるんだ」
シュン「わかってる」
ユウジ「個々の意見をブツけあって高め合わなきゃいけない時だってある……」
シュン「わかってるって」
ユウジ「このまま、俺も……俺も……ってMeToo.ばっかだとバンドのギターお前じゃなくても良いかもなってなるぞ」
シュン「それだけは……勘弁して、俺の居場所取り上げんなよ」
ユウジ「あのな、キョースケもアキトも俺も皆、お前の言葉でお前の考えを聞きたいんだ」
シュン「もし自分の意見を言って3人に嫌われたら……また昔のようにボッチになる……。専門へ行っても同期とは話さずずっとギター弾いてて卒業しちゃったし、社会に出た今も……うまく人と付き合えず職場でもプライベートでも仲良く出来る奴なんていない。きっと今の俺にはもうボッチには耐えらない……」
ユウジ「そんな事で切れるような絆なのかよ、俺らは……」
シュン「ユウジ君には1人になる辛さがわからないんだ」
ユウジ「あぁ俺にはわからないかもな、だけど、キョースケやアキト、俺に嫌われないために遠慮するのだけはやめろ!!」
湯船からあがるシュン。
ユウジ「お前にだってこれからどうしていきたい。とか、もっとこうしたい。もっとああしたいって事あるだろ……」
シュン「……。(無言)」
ユウジ「ちゃんと言葉にして伝えろよ」
シュン「自分の考えや想いがそのまま届くかどうか心配なんだよ……。もし万が一間違ったニュアンスで届いて嫌われでもしたら……」
バスタオルで身体を拭くシュン。
ユウジ「はっ?だからそんな事、どうだっていいだろ!!」
シュン「どうだっていいって……」
ユウジ「届くか?届かないか?じゃねーーだろ!!届くと信じて全力でブン投げんだよ。たとえ否定されても拒否されても!!間違ってたとしてもなッ!!」
シュン「全力でブン投げる……」
ユウジ「そーーだよ!!」
シュン「……」
ユウジ「お前は大切なバンドメンバーの一員なんだからな……」
バスタオルで髪を乾かす手が止まるシュン。
ユウジ「どんな豪速球でも受け止めてやるよ。俺らをナメんな!!」
シュン「……わっわかった、極力、これからはちゃんと伝えるようにする」
ユウジ「俺もキョースケもアキトも、ずっとお前を待ってんだよ」
シュン「……?」
バスタオルを肩にかけ、ユウジの方を向くシュン。
ユウジ「あぁーーやめた、やめた。こういう事口にすると吐きそうになるわ」
湯船に浸かりなおすユウジ。
ユウジ「お前、明日から MeToo 禁止だからな」
湯船に浸かり顔を両手で洗うユウジ。
シュン「……なるべく、使わないようにします」
小さな声で返答するシュン。
ユウジ「なに落ち込んでんだよ」
シュン「……落ち込んでねーーし」
ユウジ「ってかお前早くどけよ、そこ服置いてやってるだろ」
シュン「……パンツがない」
ユウジ「ノーパンで帰れ」
シュン「マジで、それだけ嫌だ……」
ユウジ「ウソだよ。そこに新しいパンツも置いてやってるだろ。それやるよ」
シュン「ホントだ、やった」
パンツを穿いて服を着るシュン。
ユウジ「やべぇ、ノぼせたわ……気持ちワル……」
フラフラしながら湯船からあがりバスタオルで髪を乾かすユウジ。
ユウジ「お前、その服は返せよ。高いんだからな」
シュン「……はい」
ユウジ「絶対、今度会う時洗って持って来いよ」
シュン「わかった…… 必ず、お持ちします!!」
ユウジ「お前のその言い方、カリパクする気だろ」
シュン「遠慮するなって言ったくせに」
ユウジ「言ったけど、そういう事じゃない」
シュン「わかってるって、アハハ。ごめん、ごめん」
ユウジ「じゃあもう寝るぞ。こんな時間だし泊ってけ」
シュン「いいの?」
ユウジ「そのつもりだっただろ」
シュン「さすが(ニヤリ)」
ユウジ「お前はソファな」
シュン「いっしょに寝ようよ!」
ユウジ「マジで、それだけは嫌だ」
シュン「あっ歯磨きしたい」
ユウジ「そこの扉開けたら新しいハブラシあるたろ」
洗面所の下の扉を指差すユウジ。
シュン「あった!!」
完
・シュン(ギター)
23歳 あっさり顔・黒髪・短髪・ユウジとキョースケの小中の後輩。
・ユウジ(ボーカル)
24歳 イケメン・金髪・短髪
・キョースケ(ドラム)
24歳 イケメン・黒髪・長髪
・アキト(ベース)
25歳 濃い顔・赤髪・短髪・ユウジの高校の同級生。
・ユウジとキョースケは幼馴染。
・ジュリ(ユウジの彼女)
24歳 クールタイプ・茶髪・ロングヘアー
T MeToo.
○ユウジのマンション・玄関(夜)
靴を脱ぐユウジ(24)
ビショビショに濡れた服を着たシュン(23)が玄関でモジモジしている。
ユウジ「とりあえず、ここで服脱いでもらっていい?」
シュン「えーー、ここで?( ゚Д゚)」
ユウジ「そう、ここで。部屋汚されたくなし」
シュン「はい……(-_-;)」
服を脱ぎ始めるシュン。
ユウジ「そのまま、風呂に直行してシャワーでも浴びてあったまって来いよ」
シュン「いいの?シャワーまで借りて( ;∀;)」
ユウジ「いいよ。その間に着替え用意しといてやるから」
シュン「じゃあ、お言葉に甘えてシャワー借りまーーっす(*´з`)」
全裸になってあそこを手で隠すシュン。
ユウジ「パンツまで脱ぐな、脱衣所で脱げよ」
シュン「いいじゃん、別に(≧∇≦)!」
ユウジ「風呂あっちな」
シュン「はーーい(^^)v」
小走りで風呂に向かうシュン。
シュンの脱ぎ散らかした服を隅にまとめクローゼットに向かうユウジ。
○同・風呂場(同)
シュン「風呂でけぇーーーー(@ ̄□ ̄@;)!!」
シャワーの湯を出すシュン。
シュン「こんな広い湯船に浸かってみてぇーー(ToT)/~~~」
湯船に湯を溜め始めるシュン。
○同・クローゼット(同)
頭をかきながら、シュンのサイズに合った服を探すユウジ。
ユウジ「もう、なんでもいいだろ」
○同・風呂場(同)
湯船に浸かるシュン。
シュン「プハァ~~…… 気持ちいい……(´―`)Zzz」
○同・リビング(同)
ソファに座り「ハックシュン」とくしゃみをするユウジ。
ユウジ「はぁ疲れた。アイツ、まだ入ってんのか?!仕方ねーーな、あったかいコーヒーでも淹れといてやるか」
キッチンへ向かうユウジ。
シュン「ユゥーージクーーン!!!!(^O^)/」
ユウジ「ん?シュンが呼んでる?」
○同・風呂場(同)
湯船から叫ぶシュン。
シュン「ユゥーージクーーン!!!!(^O^)/」
ユウジ「なんだよ」
風呂場のドアを開け話すユウジ。
シュン「めちゃくちゃ気持ちいいよ、一緒に入ろうよ(*’ω’*)」
ユウジ「誰が湯船にまで浸かっていいって言った?」
シュン「へ?だってこんなでかい湯船があったら入らなきゃ損でしょ!!(^^)v」
「ハックション」とくしゃみをするユウジ。
シュン「ほら!ユウジ君も身体冷えちゃってるみたいだしさ(^。^)」
ユウジ「風邪引くのだけはマジ勘弁だな……俺もあったまろ」
服を脱ぎ始めるユウジ。
シュン「やっぱ、イケメンはアソコまでイケメンだ(^_-)-☆」
ユウジ「うるさい」
湯船に浸かるユウジ。
シュン「ほら、二人で入っても全然広いじゃん( ̄▽ ̄)」
ユウジ「ちょっと、もっと足、あっちやれよ」
シュン「はい、はいヽ(^o^)丿」
ユウジ「ハァ~~、なんか懐かしいな」
シュン「親同士が仲良くて、小学生の頃よくユウジ君ち泊りに行っては一緒に風呂入ってたもんなーー懐かしッ(>_<)!!」
ユウジ「お前はいっつも俺の後ばっかついてきて、一緒に悪さして、一緒に怒られて、お前が全然悪くない時でも一緒に怒られて アハハハハハハ」
シュン「そーーそーー(T。T)」
ユウジ「お前はいっつも損な役回りばっかだったよな……今日もさ アハハハハ」
思い出し笑いをするユウジ。
○(回想)居酒屋・テーブル席
ジュリ「だから!……だからさッ!!そんなこと聞いてないってばッ!!!!!!!」
持っているお水を勢いよくぶっかけるジュリ。
シュン「うわーーーーっΣ( ̄□ ̄|||)!!」
○(現在)ユウジのマンション・風呂場(同)
シュン「そーーかな、そんな損してるなんて思ったこと1度もないけど……ユウジ君やキョースケと遊んでる時、すげぇ楽しかった思い出しか残ってない」
ユウジ「どうした、急にそんな真面目な顔して」
シュン「俺さ、小・中の時、休み時間も放課後も一緒に遊ぶ友達なんかいなかったんだ」
ユウジ「ふぅーーん」
シュン「もう授業でグループ組む時なんてサイヤク、誰も俺に近寄って来ないから」
ユウジ「そうだったのか」
シュン「だから、いっつも運動場や裏山でユウジ君やキョースケを探して遊んでもらってた」
ユウジ「そうだった、そうだった、学校でもずっと遊んでたな……。けどなんで、ボッチだったんだ」
シュン「わからない。わからないけど、なんか俺に非があんじゃねーーのかって思いだしたら、自分から話しかける事も怖くなって、1人でいる方が楽になってた」
ユウジ「じゃあ、休み時間とか毎回、俺んとこ来ればよかったのに」
シュン「そーーしたかったけど、なんか……なんかさ」
ユウジ「なんだよ」
シュン「なんでもねーー」
ユウジ「言えよ」
シュン「ユウジ君やキョースケにずっと付きまとって邪魔者にされたら……」
ユウジ「??」
シュン「たぶん俺、今ここに存在してない……死んでたと思う」
ユウジ「お前、子供の頃から、自分に非があるとか?死のうとか考えてたの?」
シュン「おん」
ユウジ「お前、見かけによらず大人びてたんだな……」
シュン「そんなことはないと思う」
ユウジ「俺なんて今日の給食なんだろ?とか、次の休み時間や放課後は何しよう?って、そんな事ばっか考えてたけどな」
シュン「ユウジ君たちと遊んでる時が一番、なにも考えずにいられた気がする」
ユウジ「お前がそこまで悩んでたなんて気づかなかったわ」
シュン「そういや、もうそういうのに疲れて高校行かない。って親父に言った時はブチ切れられたな アハハ」
ユウジ「そっか。っでキョースケと同じ音楽の専門学校行ったのか?」
シュン「うん。キョースケに誘われて」
ユウジ「あぁ、それ聞いたわ、キョースケから」
シュン「そう、キョースケずっとピアノやってたじゃん、もっと男らしい楽器がしたいってドラム習うために音楽の専門学校へ行ってた時、たまたまコンビニで会って、なんもしてなかった俺にいつかバンド組むからなんか楽器できるように準備しとけって言われて……」
ユウジ「お前、音楽に興味あったっけ?」
シュン「まったくなかった。けどキョースケに誘われたから、ウソかホントかわからないけれど、誘われたから……嬉しくて、キョースケと同じ音楽の専門学校受けて、自分に出来そうな楽器探してギターをやり始めたんだ」
ユウジ「へーー」
シュン「けど俺が入学してすぐキョースケは学校辞めちゃったけどね」
ユウジ「アハハハ、あいつらしいな。まぁシュンになにか感じたのかな?キョースケはやりたいと思ったらすぐ行動に移すタイプだからすげぇよな」
シュン「ユウジ君は、高校行ってモテまくってたって聞いたことある」
ユウジ「アハハ、そうそうモテまくってた!!」
シュン「素直に認めるんだ!?」
ユウジ「事実だからしょうがないだろ」
シュン「その頃、アキト君と出逢ったんだっけ」
ユウジ「そうそう、モテてたいがために作ったバンドでさ。アキトは1年の時同じクラスで誘ったらノってきて……3年間、2人してモテまくってた!!」
シュン「2回も言った。ユウジ君は友達多いから羨ましいよ」
ユウジ「ってか……ノぼせそう……」
湯船から出てフチに座るユウジ。
ユウジ「……っでさ、俺の話はもういいよ。お前、今はどうなの?」
シュン「どうって?」
ユウジ「悩んでる事ないの?」
シュン「ない」
ユウジ「そっか……、じゃあ俺がまた悩ませてやるよ」
シュン「え、」
ユウジ「お前さ、バンドの皆で話し合う時いつも誰かが意見を言ったその意見に、俺も……、俺も……って言うだろ」
シュン「……言う」
ユウジ「それは俺らに嫌われたくないからか? ……ちゃんと考えてんのか?」
シュン「……。(無言)」
ユウジ「俺らはお前の考えが聞きたいんだ。いつも、誰かの意見に乗っかってんじゃねーーよ」
シュン「だって……俺が意見したところで……なにも変わらないし、筋違いな事言っちゃいそうだし……」
ユウジ「別にいいだろ それでも」
シュン「無理だよ……、ムリムリ……」
ユウジ「じゃあ、もうバンドから抜けろ」
シュン「そんな事言うなよ」
ユウジ「俺らはプロを目指してるんだ」
シュン「わかってる」
ユウジ「個々の意見をブツけあって高め合わなきゃいけない時だってある……」
シュン「わかってるって」
ユウジ「このまま、俺も……俺も……ってMeToo.ばっかだとバンドのギターお前じゃなくても良いかもなってなるぞ」
シュン「それだけは……勘弁して、俺の居場所取り上げんなよ」
ユウジ「あのな、キョースケもアキトも俺も皆、お前の言葉でお前の考えを聞きたいんだ」
シュン「もし自分の意見を言って3人に嫌われたら……また昔のようにボッチになる……。専門へ行っても同期とは話さずずっとギター弾いてて卒業しちゃったし、社会に出た今も……うまく人と付き合えず職場でもプライベートでも仲良く出来る奴なんていない。きっと今の俺にはもうボッチには耐えらない……」
ユウジ「そんな事で切れるような絆なのかよ、俺らは……」
シュン「ユウジ君には1人になる辛さがわからないんだ」
ユウジ「あぁ俺にはわからないかもな、だけど、キョースケやアキト、俺に嫌われないために遠慮するのだけはやめろ!!」
湯船からあがるシュン。
ユウジ「お前にだってこれからどうしていきたい。とか、もっとこうしたい。もっとああしたいって事あるだろ……」
シュン「……。(無言)」
ユウジ「ちゃんと言葉にして伝えろよ」
シュン「自分の考えや想いがそのまま届くかどうか心配なんだよ……。もし万が一間違ったニュアンスで届いて嫌われでもしたら……」
バスタオルで身体を拭くシュン。
ユウジ「はっ?だからそんな事、どうだっていいだろ!!」
シュン「どうだっていいって……」
ユウジ「届くか?届かないか?じゃねーーだろ!!届くと信じて全力でブン投げんだよ。たとえ否定されても拒否されても!!間違ってたとしてもなッ!!」
シュン「全力でブン投げる……」
ユウジ「そーーだよ!!」
シュン「……」
ユウジ「お前は大切なバンドメンバーの一員なんだからな……」
バスタオルで髪を乾かす手が止まるシュン。
ユウジ「どんな豪速球でも受け止めてやるよ。俺らをナメんな!!」
シュン「……わっわかった、極力、これからはちゃんと伝えるようにする」
ユウジ「俺もキョースケもアキトも、ずっとお前を待ってんだよ」
シュン「……?」
バスタオルを肩にかけ、ユウジの方を向くシュン。
ユウジ「あぁーーやめた、やめた。こういう事口にすると吐きそうになるわ」
湯船に浸かりなおすユウジ。
ユウジ「お前、明日から MeToo 禁止だからな」
湯船に浸かり顔を両手で洗うユウジ。
シュン「……なるべく、使わないようにします」
小さな声で返答するシュン。
ユウジ「なに落ち込んでんだよ」
シュン「……落ち込んでねーーし」
ユウジ「ってかお前早くどけよ、そこ服置いてやってるだろ」
シュン「……パンツがない」
ユウジ「ノーパンで帰れ」
シュン「マジで、それだけ嫌だ……」
ユウジ「ウソだよ。そこに新しいパンツも置いてやってるだろ。それやるよ」
シュン「ホントだ、やった」
パンツを穿いて服を着るシュン。
ユウジ「やべぇ、ノぼせたわ……気持ちワル……」
フラフラしながら湯船からあがりバスタオルで髪を乾かすユウジ。
ユウジ「お前、その服は返せよ。高いんだからな」
シュン「……はい」
ユウジ「絶対、今度会う時洗って持って来いよ」
シュン「わかった…… 必ず、お持ちします!!」
ユウジ「お前のその言い方、カリパクする気だろ」
シュン「遠慮するなって言ったくせに」
ユウジ「言ったけど、そういう事じゃない」
シュン「わかってるって、アハハ。ごめん、ごめん」
ユウジ「じゃあもう寝るぞ。こんな時間だし泊ってけ」
シュン「いいの?」
ユウジ「そのつもりだっただろ」
シュン「さすが(ニヤリ)」
ユウジ「お前はソファな」
シュン「いっしょに寝ようよ!」
ユウジ「マジで、それだけは嫌だ」
シュン「あっ歯磨きしたい」
ユウジ「そこの扉開けたら新しいハブラシあるたろ」
洗面所の下の扉を指差すユウジ。
シュン「あった!!」
完
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今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
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