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妖魔世界編
第18話 買い物②
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「おっと、米屋発見」
ランと手を繋ぎ、荷台を引きながら米屋を元に辿り着いた。
「ラン、ここでいい子に待っといてね」
「…」
米屋の前に荷台を停め、ランにいい子に待つ伝え、何個かの25両包みの小判を片手に店の中へと入って行った。
「ごめんくださーい」
「はーい!」
店に入ると小柄な女性が出迎えてきてくれた。
「これで買える分の米俵が欲しいのですが…」
女性の前に25包みの小判を5個出した。
「!…分かりました、すぐに用意致します」
女性は深々と頭を下げたのち、小走りに店の奥に向かって行った。
暫く待っていると、
「お客様、お客様の荷台はあれですか?」
店の入口から大柄な鬼人が入ってきて、暖簾を分けながら外の荷台を指さした。
「ああ、その通りだ」
用意した荷台と伝えると、鬼人は少し困ったような表情を浮かべる。
「うーむ…あれだと載せきれない可能性があります…」
「あー…」
載せきれないと言われ、俺は納得した。
「ならさ、追加で金払うから、君達が使っている荷台をくれないか?古いヤツでいいからさ」
打開策として米屋が普段から使っている荷台を買うことを提案した。
「分かりました。直ぐにご用意致します」
そう言うと、鬼人は何処かに行ってしまった。
再び待っていると、鬼人が声をかけてくれた。
「用意が整いました」
「ありがとう」
礼を述べながら店の外に出ると、50個程の俵が山積みに乗せられている大きな荷台があった。
「軽量の妖術もかけております」
マジマジと荷台を見ていると、鬼人が妖術をかけたと言った。
妖術ということは、この世界は科学ではなく妖術が発達した世界と見ていいだろうなぁ。まあ鬼人とかがいる時点で何となく察したけど。
「それはありがとうな…はい、追加の料金。お釣りは結構だよ」
妖術をかけてくれたことに礼を言いながら、俺は追加で25両包みの小判を手渡し、ランに千両箱以外何も無い荷台を引いてもらい、米の方は俺が引いて米屋を後にした。
「1回アースノアに戻るか」
「…」
俺らは荷物を減らすために、一度アースノアに戻ることにした。
○
「わ~、賑わってるね!」
龍介達と別れたマリナとノアは市場にやってきていた。市場では野菜などの他に、魚や鶏、日用品までが売っており、人や獣人、鬼人などの種族が大勢行き来していた。
「ノア、少し悪いのだけど、ここで待ってくれるかしら?すぐ戻るから」
「うん!」
何かを見つけたのか、マリナはノアにその場で待つよう伝えて、とある露店に向かった。
「この牡蠣良さそうわね…」
見つけた露店に、マリナは声をかける。
「おっ、お嬢さんお目が高いね~。採れたの新鮮牡蠣だよ」
「へー…それじゃあ、それを12個、後はそれとこれを頂戴」
「へい!毎度!」
牡蠣を売っていたハゲのおっさんは、マリナのことを褒めながら、指定された牡蠣12個と数十個のあさりが入った袋2つ、鯖を12匹をそれぞれ布で出来た袋に詰め込んでいく。
「それで、保冷の方はどう致しやしょう?」
「なら、お願いするわ」
「へい!こんだけ買ってくれるから、今回はタダに致しやす」
「あらありがとう」
保冷を無料でしてくれることにマリナが礼を述べる中、店主は大きな布袋を用意し、そこに小さな氷と商品が層になるよう交互に入れていく。
「その氷はどうしたの?」
時代の割には氷が使えるのを見て、マリナは店主に指摘した。
「うちの娘が妖術使いでしてね…そのお陰で氷が沢山作れるんですよ。いや~、自慢の娘ですわ」
自身の娘を自慢しながら、店主は氷と商品が入った布袋をマリナに渡した。
「いい娘さんね~、これで足りるかしら?」
マリナは5枚の小判を店主に渡した。
「お客さん!こんな大量には!」
店主は4枚の小判を返そうとするが、マリナは
「なら、それで自慢の娘さんに美味しい物でも食べさせて上げて頂戴」
とだけ店主に伝え、マリナは金を受け取らずに去って行った。
「さてと、ノアちゃん。何か食べたい物はある?」
ノアの元に戻ったマリナは、荷台に買った物を乗せながら、ノアに買いたい物を尋ねた。
「うーん…」
聞かれたノアは腕を組み考え始める。
すると、
「らっしゃい、らっしゃい!特大マグロが入ったよー!早い者勝ちだよーー!!」
マグロを宣伝する声が聞こえ、ノアはそれに反応した。
「マグロ好きなの?」
「うん!戦争が起きる前に食べた、高級食品のツナ缶をもう一度食べたいと思ってて!」
「…」
ノアからツナ缶が高級品だったと聞き、マリナは絶句する。
ノア世界では、第三次世界大戦の終戦から深刻な食料不足が起きており、そのせいで普通のツナ缶でも高級品と言えるレベルで値段が上がっていたのだ。そんな食料問題もノアが体験した第四次世界大戦が発生した要因の一つである。
「…分かったわノア、美味しいものを食べさせてあげるから、そこで待っときなさい」
「えっ、う、うん…」
ノアに美味しいものを沢山食べさせなければならないという使命感に駆られたマリナは、売られているマグロを手に入れるため、25両包みの小判を何個か持ち、セリに挑んだ。
その後のセリにて、質がよく2m程あるマグロが、約9000万というこの世界では最高金額でマリナにセリ落とされた。
ランと手を繋ぎ、荷台を引きながら米屋を元に辿り着いた。
「ラン、ここでいい子に待っといてね」
「…」
米屋の前に荷台を停め、ランにいい子に待つ伝え、何個かの25両包みの小判を片手に店の中へと入って行った。
「ごめんくださーい」
「はーい!」
店に入ると小柄な女性が出迎えてきてくれた。
「これで買える分の米俵が欲しいのですが…」
女性の前に25包みの小判を5個出した。
「!…分かりました、すぐに用意致します」
女性は深々と頭を下げたのち、小走りに店の奥に向かって行った。
暫く待っていると、
「お客様、お客様の荷台はあれですか?」
店の入口から大柄な鬼人が入ってきて、暖簾を分けながら外の荷台を指さした。
「ああ、その通りだ」
用意した荷台と伝えると、鬼人は少し困ったような表情を浮かべる。
「うーむ…あれだと載せきれない可能性があります…」
「あー…」
載せきれないと言われ、俺は納得した。
「ならさ、追加で金払うから、君達が使っている荷台をくれないか?古いヤツでいいからさ」
打開策として米屋が普段から使っている荷台を買うことを提案した。
「分かりました。直ぐにご用意致します」
そう言うと、鬼人は何処かに行ってしまった。
再び待っていると、鬼人が声をかけてくれた。
「用意が整いました」
「ありがとう」
礼を述べながら店の外に出ると、50個程の俵が山積みに乗せられている大きな荷台があった。
「軽量の妖術もかけております」
マジマジと荷台を見ていると、鬼人が妖術をかけたと言った。
妖術ということは、この世界は科学ではなく妖術が発達した世界と見ていいだろうなぁ。まあ鬼人とかがいる時点で何となく察したけど。
「それはありがとうな…はい、追加の料金。お釣りは結構だよ」
妖術をかけてくれたことに礼を言いながら、俺は追加で25両包みの小判を手渡し、ランに千両箱以外何も無い荷台を引いてもらい、米の方は俺が引いて米屋を後にした。
「1回アースノアに戻るか」
「…」
俺らは荷物を減らすために、一度アースノアに戻ることにした。
○
「わ~、賑わってるね!」
龍介達と別れたマリナとノアは市場にやってきていた。市場では野菜などの他に、魚や鶏、日用品までが売っており、人や獣人、鬼人などの種族が大勢行き来していた。
「ノア、少し悪いのだけど、ここで待ってくれるかしら?すぐ戻るから」
「うん!」
何かを見つけたのか、マリナはノアにその場で待つよう伝えて、とある露店に向かった。
「この牡蠣良さそうわね…」
見つけた露店に、マリナは声をかける。
「おっ、お嬢さんお目が高いね~。採れたの新鮮牡蠣だよ」
「へー…それじゃあ、それを12個、後はそれとこれを頂戴」
「へい!毎度!」
牡蠣を売っていたハゲのおっさんは、マリナのことを褒めながら、指定された牡蠣12個と数十個のあさりが入った袋2つ、鯖を12匹をそれぞれ布で出来た袋に詰め込んでいく。
「それで、保冷の方はどう致しやしょう?」
「なら、お願いするわ」
「へい!こんだけ買ってくれるから、今回はタダに致しやす」
「あらありがとう」
保冷を無料でしてくれることにマリナが礼を述べる中、店主は大きな布袋を用意し、そこに小さな氷と商品が層になるよう交互に入れていく。
「その氷はどうしたの?」
時代の割には氷が使えるのを見て、マリナは店主に指摘した。
「うちの娘が妖術使いでしてね…そのお陰で氷が沢山作れるんですよ。いや~、自慢の娘ですわ」
自身の娘を自慢しながら、店主は氷と商品が入った布袋をマリナに渡した。
「いい娘さんね~、これで足りるかしら?」
マリナは5枚の小判を店主に渡した。
「お客さん!こんな大量には!」
店主は4枚の小判を返そうとするが、マリナは
「なら、それで自慢の娘さんに美味しい物でも食べさせて上げて頂戴」
とだけ店主に伝え、マリナは金を受け取らずに去って行った。
「さてと、ノアちゃん。何か食べたい物はある?」
ノアの元に戻ったマリナは、荷台に買った物を乗せながら、ノアに買いたい物を尋ねた。
「うーん…」
聞かれたノアは腕を組み考え始める。
すると、
「らっしゃい、らっしゃい!特大マグロが入ったよー!早い者勝ちだよーー!!」
マグロを宣伝する声が聞こえ、ノアはそれに反応した。
「マグロ好きなの?」
「うん!戦争が起きる前に食べた、高級食品のツナ缶をもう一度食べたいと思ってて!」
「…」
ノアからツナ缶が高級品だったと聞き、マリナは絶句する。
ノア世界では、第三次世界大戦の終戦から深刻な食料不足が起きており、そのせいで普通のツナ缶でも高級品と言えるレベルで値段が上がっていたのだ。そんな食料問題もノアが体験した第四次世界大戦が発生した要因の一つである。
「…分かったわノア、美味しいものを食べさせてあげるから、そこで待っときなさい」
「えっ、う、うん…」
ノアに美味しいものを沢山食べさせなければならないという使命感に駆られたマリナは、売られているマグロを手に入れるため、25両包みの小判を何個か持ち、セリに挑んだ。
その後のセリにて、質がよく2m程あるマグロが、約9000万というこの世界では最高金額でマリナにセリ落とされた。
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