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王太子の乱心
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「考えれば考えるほどやっていられない。そもそもマナトが出ていくなら私にとって何のメリットが?」
興奮の後に虚無感が襲ってきたらしく、ライオネルは誰に言うでもなく愚痴を吐き出した。
今やライオネルのモチベーションはマナトと事実上の婚約関係にあるということだけなのに、果ては自分だけを王宮に残してマクシミリアンと3人で教会に移り住むという。
それぐらいなら王になどなれなくていいから自分だって教会に行きたい。
(マナトがいない人生に意味などあるか?それならいっそ王太子などマクシミリアンにくれてやるか、いやそもそもマナトは私との婚約を受け容れてくれるつもりがないのか。しかし、この間マナトはヤキモチを焼いてくれた。全く脈がないというわけではないはず。マナトの気持ちが固まっていないのをいいことに私からマナトを引き離そうとするなど、耐えられない。もしそんなことになったら…………)
「…………ころしてでも、うばいとる?」
ずっと黙って何かを思考していたライオネルが、壊れた人形のごとく無表情のままカクンと首を傾げて呟いた。
天啓を受けた、というように何かの結論を導き出しかけているライオネルに、3人の脳内アラートが鳴り響く。
ライオネルはマナトのことが絡むと直情的で権力と暴力を行使することに躊躇のない男である。
最近忙しさで死に体になっていたのと丸くなった態度で忘れかけていたが、あの温厚さはマナトの婚約者になったことに起因したものだったのかもしれない。
それは本人も無意識なのかもしれないし、むしろ意識的には調子に乗って婚約者の立場をマナトに押し付けないよう気を遣っていたのだろうが、いざマナトと引き離されるとなればどんな手段でも使っても抵抗しようとするだろう。
下手をすると教会に行ってしまったマナトを取り返そうと武力行使をして内乱になるかもしれない。今の王も大概だが、そのために恐ろしい暴君を誕生させるなど本末転倒を通り越して愚か過ぎる。
「あ――――、ライオネル様!?今回のこと僕も流石に悪いと思ってるからさあ!今度のマクシミリアン様のバースデーのマナトのエスコート権、譲ってあげてもいいよ!」
次第に目が渦巻きになりかけていたライオネルに、セイは断腸の思いで餌を投げつけた。遭難中に熊に遭遇した旅人が、なけなしの食糧を投げつける気持ちがよくわかる。
マナトのエスコートは絶対に譲りたくないと思うほどの案件だが、ここでライオネルの狂気の引き金を引いて血を見るのは御免被りたい。
こんなことでいずれマナトを引きはがせるのか不安だが、そもそも教会移住計画は時間を掛けてマナトに負担を掛けず行われる見通しだ。その間にすこしずつ落とし所を見つけてライオネルを納得させるより他ない。
今のライオネルは連日の激務による疲労と睡眠不足で理性が弱くなっている。しかも恐らくだがマナトが婚約者になったことで発生した王太子妃の仕事の一部もライオネルがこなしているはずだ。
王はあの後すぐにマナトに代々王太子妃が統治する領地を割譲したとマクシミリアンが言っていた。国政に加えて新規の領地経営まで伸し掛かってくれば、過労死しそうになるのも無理はない。
生存本能から思わず出した提案を惜しむ気持ちはあるが、後の祭りである。空腹の獣状態のライオネルに一旦与えた餌を取り上げるのは自殺行為に等しいだろう。
セイの最大の譲歩を受けて、ライオネルは目に光を取り戻した。
いつもの様子に戻ったことに、マナトは心からほっとする。危うく大聖堂での血塗れ事件がフラッシュバックするところだった。
「………しかし、マナトはそれでいいのか?」
さっきまで『殺してでも奪い取る』と言っていた狂人が、いきなり常識人ぶったものだが、一応正気のうちはマナトの意志を気にする余裕があるということか。
ここで断る度胸はマナトにはない。せっかく場を治めるためにセイが自分から譲歩してくれたのだ。あと5秒遅かったらマナトの方から話を持ちかけるところだった。
危機を察知して先んじて動いてくれたセイには感謝である。後で埋め合わせをしようとマナトは心の中で誓った。
「………しょうがないから、いいですよ。でも別に、婚約者とかそういうわけじゃないですからね!」
「わかっている。大人気なくダダを取り上げるこねて奪い取ったようで恥ずかしいが……嬉しいな」
ようもなにも、そのとおりである。呆れる気持ちもあるが、そんなに嬉しそうに笑われては何だかかわいいと思わなくもない。
自分なんかのエスコートをするのが何がそんなに嬉しいのだかわからないが、にこにこしているライオネルを見ていると急に気恥ずかしさが襲ってきた。
火照ってきた頬を誤魔化すために、話を逸らす。
「と、とにかく!セイのことについてはこれで収まったっていうことでいいですよね?」
「ああ、構わない。パーティーが楽しみだな」
子供のようにウキウキしているライオネルは、再び従者のアレンにずるずると仕事へと引き立てられていった。
可哀想に思う気持ちはあるが、今はこの場から連れ去ってくれたことを有り難く思う。
「はー、一時はどうなることかと思ったが、どうにか収まりがついたな。これに懲りたら1人で勝手なことはするなよ」
「わかってるよ、マクシミリアン様たちはどうだかわかんないけど、マナトにはちゃんと確認する。ていうか、結局ライオネル様の暴走止めたの僕だし!折角マナトのパートナーになれると思ったのに~~!」
悔しがるセイに、マクシミリアンは呆れた視線を向けた。
元はと言えばセイ自身が仕出かしたことであり、完全なる自業自得だ。場が収まったのは良くも悪くもマナトに心奪われているライオネルの重い恋心のお陰である。
「お前なぁ、少しは反省しろ」
「ちょっとはしてるよ!マナトにはちゃんとごめんねって思ってるし……」
「俺が尻拭いすることについての罪悪感とかねぇのか!?」
「だから、自分でやるって言ってるじゃん!大丈夫だよ、そりゃちょっとは迷惑かけるかもだけど、ちゃんと出来るし……」
セイの言葉を皆まで聞かず、マクシミリアンはセイの額にデコピンを喰らわした。
まさかのマクシミリアンからの突然の攻撃に、セイは『ぎゃっ』と呻く。
マナトが『マクシミリアン様!』と椅子から腰を上げたが、マクシミリアンはそれすらも『うるせぇ』と一喝した。
「お前をこれ以上あのクソ野郎どもと接触させると思ってんのか、ふざけんのもいい加減にしろ!お前があのナメクジどもにどんな誘いを受けてたか報告は上がってんだよ!」
「さ、さそ……!!そりゃあいつらが屑だからじゃん!僕は受けてないし!めちゃくちゃキモかったんだから!」
「えっ、えっ!?誘い??どういうこと??」
マナトがオロオロして、マクシミリアンは舌打ちした。
セイはまさかマナトに本当のことを教えたりしないだろうかと内心焦る。マナトに知られたら絶対に叱られて、下手すると泣かれてしまうだろう。セイはマナトの涙には本当に弱いのだ。
「いいか、お前はもう二度とあいつらには会わせねぇ。大人しくしてろ。でないとマナトにバラす。いいな」
こんな本人の目の前でそんな宣言をするなど、脅しとして成立するのだろうかと思うが、セイには逆らう選択肢がない。
ぷうと頬を膨らませつつも、渋々頷いた。
マクシミリアンはセイが了承したのを見届けて、自分も仕事へ向かおうとする。セイが増やした仕事はライオネルに回せない。早急に手を付けておきたい案件だ。
「ああそうだ、マナトのエスコートを辞退したんなら、お前俺のパートナーやってくれ。ケツ拭いの代金と思えばいいだろ」
そういえばと思い出したように振り向きざま告げてくるマクシミリアンに、セイは目を瞬かせた。
マクシミリアンはセイの返答など興味がないと言わんばかりにさっさと食堂を出ていく。
「はあ……!??なんなの、まじで」
「マクシミリアン様、お見合いの人をエスコートするんじゃなかったのかな」
マナトが不思議そうに首を傾げるのに、セイは口を尖らせて答えた。
「婚約はなくなったんだって。理由は知らないけど」
「そうなんだ。なんでかなぁ……??マクシミリアン様、口は悪いけど優しいしいい人なのに」
「さあね。………でもまあ、迷惑かけたし??可哀想だから、やってあげるけどさ」
あくまでも仕方なくと言いたげなセイだったが、その割にどことなく機嫌が良いようにマナトは感じた。
この間自分に黙ってお見合いをしたと拗ねていたし、何だかんだマクシミリアンのことが好きなんだなぁと1人ほんわかする。
「ふふ、パーティー楽しみだねぇ」
「マナトが楽しみなら、僕も嬉しいな」
相変わらずのセイに、マナトはにっこりと笑顔を向けた。
その後はパーティーの主役であるマクシミリアンにどんなプレゼントを用意しようかと盛り上がり、その日は久々に一日楽しく過ごしたのだった。
興奮の後に虚無感が襲ってきたらしく、ライオネルは誰に言うでもなく愚痴を吐き出した。
今やライオネルのモチベーションはマナトと事実上の婚約関係にあるということだけなのに、果ては自分だけを王宮に残してマクシミリアンと3人で教会に移り住むという。
それぐらいなら王になどなれなくていいから自分だって教会に行きたい。
(マナトがいない人生に意味などあるか?それならいっそ王太子などマクシミリアンにくれてやるか、いやそもそもマナトは私との婚約を受け容れてくれるつもりがないのか。しかし、この間マナトはヤキモチを焼いてくれた。全く脈がないというわけではないはず。マナトの気持ちが固まっていないのをいいことに私からマナトを引き離そうとするなど、耐えられない。もしそんなことになったら…………)
「…………ころしてでも、うばいとる?」
ずっと黙って何かを思考していたライオネルが、壊れた人形のごとく無表情のままカクンと首を傾げて呟いた。
天啓を受けた、というように何かの結論を導き出しかけているライオネルに、3人の脳内アラートが鳴り響く。
ライオネルはマナトのことが絡むと直情的で権力と暴力を行使することに躊躇のない男である。
最近忙しさで死に体になっていたのと丸くなった態度で忘れかけていたが、あの温厚さはマナトの婚約者になったことに起因したものだったのかもしれない。
それは本人も無意識なのかもしれないし、むしろ意識的には調子に乗って婚約者の立場をマナトに押し付けないよう気を遣っていたのだろうが、いざマナトと引き離されるとなればどんな手段でも使っても抵抗しようとするだろう。
下手をすると教会に行ってしまったマナトを取り返そうと武力行使をして内乱になるかもしれない。今の王も大概だが、そのために恐ろしい暴君を誕生させるなど本末転倒を通り越して愚か過ぎる。
「あ――――、ライオネル様!?今回のこと僕も流石に悪いと思ってるからさあ!今度のマクシミリアン様のバースデーのマナトのエスコート権、譲ってあげてもいいよ!」
次第に目が渦巻きになりかけていたライオネルに、セイは断腸の思いで餌を投げつけた。遭難中に熊に遭遇した旅人が、なけなしの食糧を投げつける気持ちがよくわかる。
マナトのエスコートは絶対に譲りたくないと思うほどの案件だが、ここでライオネルの狂気の引き金を引いて血を見るのは御免被りたい。
こんなことでいずれマナトを引きはがせるのか不安だが、そもそも教会移住計画は時間を掛けてマナトに負担を掛けず行われる見通しだ。その間にすこしずつ落とし所を見つけてライオネルを納得させるより他ない。
今のライオネルは連日の激務による疲労と睡眠不足で理性が弱くなっている。しかも恐らくだがマナトが婚約者になったことで発生した王太子妃の仕事の一部もライオネルがこなしているはずだ。
王はあの後すぐにマナトに代々王太子妃が統治する領地を割譲したとマクシミリアンが言っていた。国政に加えて新規の領地経営まで伸し掛かってくれば、過労死しそうになるのも無理はない。
生存本能から思わず出した提案を惜しむ気持ちはあるが、後の祭りである。空腹の獣状態のライオネルに一旦与えた餌を取り上げるのは自殺行為に等しいだろう。
セイの最大の譲歩を受けて、ライオネルは目に光を取り戻した。
いつもの様子に戻ったことに、マナトは心からほっとする。危うく大聖堂での血塗れ事件がフラッシュバックするところだった。
「………しかし、マナトはそれでいいのか?」
さっきまで『殺してでも奪い取る』と言っていた狂人が、いきなり常識人ぶったものだが、一応正気のうちはマナトの意志を気にする余裕があるということか。
ここで断る度胸はマナトにはない。せっかく場を治めるためにセイが自分から譲歩してくれたのだ。あと5秒遅かったらマナトの方から話を持ちかけるところだった。
危機を察知して先んじて動いてくれたセイには感謝である。後で埋め合わせをしようとマナトは心の中で誓った。
「………しょうがないから、いいですよ。でも別に、婚約者とかそういうわけじゃないですからね!」
「わかっている。大人気なくダダを取り上げるこねて奪い取ったようで恥ずかしいが……嬉しいな」
ようもなにも、そのとおりである。呆れる気持ちもあるが、そんなに嬉しそうに笑われては何だかかわいいと思わなくもない。
自分なんかのエスコートをするのが何がそんなに嬉しいのだかわからないが、にこにこしているライオネルを見ていると急に気恥ずかしさが襲ってきた。
火照ってきた頬を誤魔化すために、話を逸らす。
「と、とにかく!セイのことについてはこれで収まったっていうことでいいですよね?」
「ああ、構わない。パーティーが楽しみだな」
子供のようにウキウキしているライオネルは、再び従者のアレンにずるずると仕事へと引き立てられていった。
可哀想に思う気持ちはあるが、今はこの場から連れ去ってくれたことを有り難く思う。
「はー、一時はどうなることかと思ったが、どうにか収まりがついたな。これに懲りたら1人で勝手なことはするなよ」
「わかってるよ、マクシミリアン様たちはどうだかわかんないけど、マナトにはちゃんと確認する。ていうか、結局ライオネル様の暴走止めたの僕だし!折角マナトのパートナーになれると思ったのに~~!」
悔しがるセイに、マクシミリアンは呆れた視線を向けた。
元はと言えばセイ自身が仕出かしたことであり、完全なる自業自得だ。場が収まったのは良くも悪くもマナトに心奪われているライオネルの重い恋心のお陰である。
「お前なぁ、少しは反省しろ」
「ちょっとはしてるよ!マナトにはちゃんとごめんねって思ってるし……」
「俺が尻拭いすることについての罪悪感とかねぇのか!?」
「だから、自分でやるって言ってるじゃん!大丈夫だよ、そりゃちょっとは迷惑かけるかもだけど、ちゃんと出来るし……」
セイの言葉を皆まで聞かず、マクシミリアンはセイの額にデコピンを喰らわした。
まさかのマクシミリアンからの突然の攻撃に、セイは『ぎゃっ』と呻く。
マナトが『マクシミリアン様!』と椅子から腰を上げたが、マクシミリアンはそれすらも『うるせぇ』と一喝した。
「お前をこれ以上あのクソ野郎どもと接触させると思ってんのか、ふざけんのもいい加減にしろ!お前があのナメクジどもにどんな誘いを受けてたか報告は上がってんだよ!」
「さ、さそ……!!そりゃあいつらが屑だからじゃん!僕は受けてないし!めちゃくちゃキモかったんだから!」
「えっ、えっ!?誘い??どういうこと??」
マナトがオロオロして、マクシミリアンは舌打ちした。
セイはまさかマナトに本当のことを教えたりしないだろうかと内心焦る。マナトに知られたら絶対に叱られて、下手すると泣かれてしまうだろう。セイはマナトの涙には本当に弱いのだ。
「いいか、お前はもう二度とあいつらには会わせねぇ。大人しくしてろ。でないとマナトにバラす。いいな」
こんな本人の目の前でそんな宣言をするなど、脅しとして成立するのだろうかと思うが、セイには逆らう選択肢がない。
ぷうと頬を膨らませつつも、渋々頷いた。
マクシミリアンはセイが了承したのを見届けて、自分も仕事へ向かおうとする。セイが増やした仕事はライオネルに回せない。早急に手を付けておきたい案件だ。
「ああそうだ、マナトのエスコートを辞退したんなら、お前俺のパートナーやってくれ。ケツ拭いの代金と思えばいいだろ」
そういえばと思い出したように振り向きざま告げてくるマクシミリアンに、セイは目を瞬かせた。
マクシミリアンはセイの返答など興味がないと言わんばかりにさっさと食堂を出ていく。
「はあ……!??なんなの、まじで」
「マクシミリアン様、お見合いの人をエスコートするんじゃなかったのかな」
マナトが不思議そうに首を傾げるのに、セイは口を尖らせて答えた。
「婚約はなくなったんだって。理由は知らないけど」
「そうなんだ。なんでかなぁ……??マクシミリアン様、口は悪いけど優しいしいい人なのに」
「さあね。………でもまあ、迷惑かけたし??可哀想だから、やってあげるけどさ」
あくまでも仕方なくと言いたげなセイだったが、その割にどことなく機嫌が良いようにマナトは感じた。
この間自分に黙ってお見合いをしたと拗ねていたし、何だかんだマクシミリアンのことが好きなんだなぁと1人ほんわかする。
「ふふ、パーティー楽しみだねぇ」
「マナトが楽しみなら、僕も嬉しいな」
相変わらずのセイに、マナトはにっこりと笑顔を向けた。
その後はパーティーの主役であるマクシミリアンにどんなプレゼントを用意しようかと盛り上がり、その日は久々に一日楽しく過ごしたのだった。
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