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43.償いとご褒美 4※
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「は?」
アーネストの動きが止まる。フリーズ。一体どうしたのかと不思議に思ってアーネストを見ると、アーネストが固まっている。
「どういうこと?慣らされてるって、誰に?」
あー、これ変な勘違いしてんな。早めに解かないとめんどくさいことになる。大丈夫だからもうちょっと無茶してもいいって言うつもりだったけど、言わない方がよかったかな。
「誰にでもねーよ、自分でしてるに決まってるだろ。俺もお前も17歳で、俺、婚約者なんだぞ?ほんとだったら、いつ求められてもおかしくない立場だったんだ。男の体は女より受け入れるのが難しくなってるから、少しずつ準備するよう閨教育でも言われてるんだよ」
「あ……そういうこと。よかった……レニたんのここに触ったやつとかいたら、ほんとそれはがまんできなくてやっちゃってた」
うーん、『やっちゃってた』って、『殺っちゃってた』っぽいなー。やっぱ狂犬だわ、こいつ。
「だから、多少なら好きにしても平気だから。た……たぶん……」
ちら、とアーネストのものに目を落とす。でかい。まじか。完全じゃないのに、あれか。俺の尻、大丈夫かな。死んじゃわないかな。
自分の言葉に自信がなくなってきて、最後が曖昧で弱気なものになっていく。うう、ダサすぎる。
「ありがとレニたん。俺のために頑張ってくれてたの、嬉しい。でも、こうやって少しずつ解していくのも楽しみの一つだから。無茶しないから安心して」
アーネストが指の動きを再開させる。
実は、俺は自分の指や、ちょっとした張り型で中を柔らかくなるよう拡張はしてきたけど、それで気持ちよくなったことがない。圧迫感と異物感に慣れるのが精一杯で、いいところを探してみようっていう余裕がなかった。
気持ちよくなったところで、自分が熱を持て余して大変になるだけだし、自分から積極的になれるほど性的好奇心旺盛でもなかったから。
「っ、あっ!!」
だから、アーネストの長い指が今まで俺が触れたことのない場所に届いてそこを見つけた時に、ものすごくびっくりして思わず大きな声が出た。なんだこれ。アーネストがそこを弄るたび、腹の中が疼くような強い快感がある。
さっきのやりとりでほんのちょっとだけ硬さを失っていた俺が、一瞬でガチガチになってしまうぐらいだ。
「レニたん、ここ、きもちいい?」
アーネストが訊いてくるのにも、まともに答えられない。ただ、ふるふると首を横に振った。
こんなのは知らない。これは気持ちいいって言えるものなんだろうか。あまりにも強すぎる刺激は、苦痛にも似ていて、恐怖が先立つ。
「わ、かんな……なにこれ、変……あたま、おかしくなりそ」
「大丈夫、ゆっくりするから、そのまま感じてて」
アーネストが中を刺激しながら、もう一本指を増やす。あまりにもあっさりと3本の指を飲みこんで、俺は喘いだ。中を広げるみたいにばらばらに動く指の動きが、俺のぬかるみをかき回してぐちゃぐちゃといやらしい水音を立てる。
俺はもう、甘い声を上げながら息をするだけで精一杯で、まともに考えることも出来ない。
「もうそろそろ、いいかな……」
呟いたアーネストに、俺は体をうつ伏せに返される。中から指が出て行ったのに息を吐くのも束の間、アーネストが俺の腹の下に枕を入れて、両の腰骨を掴まれて尻を上げさせられた。
まるで四つん這いみたいな格好に羞恥が走るけど、抵抗する気力もない。
「かわいい顔が見えないのは残念だけど、最初は後ろからの方が負担が少ないから、我慢して」
俺はこくこく、と首を縦に振って応えた。もうすでに体に力が入らなくて、ほんとに余裕がない。
アーネストが俺の膝を開かせ、入り口を曝け出させる。熱くて硬い先端がくち、と音を立てて触れて、ゆっくりと探るように俺の中に侵入ってくる。
ものすごい圧迫感。でも、不思議と異物感や拒否感みたいな苦痛は感じなかった。ただ、中をゴリゴリと掘削して進まれるような感覚がある。こんなに奥まで入れられて、大丈夫なんだろうか。
少しずつ腰を進めていたアーネストが、時折緩く抜き差しして、俺の前立腺を刺激していく。その度に電流が走るみたいな快感が走って、俺はいやらしい声を上げる。
どれくらい時間が掛かったのかはわからない。もしかしたら結構かかったのかもしれないし、ほんとは大した時間じゃなかったのかもしれないけど、とにかくようやっとアーネストの下腹が俺の尻に密着した。
「全部、はいったよ、レニたん……」
アーネストがうっとりと息を吐いて、恍惚の声を出す。俺は文字通りお腹いっぱいにされながら、必死で馴染んでくるのを待った。ものすごい。俺のお腹、破れちゃわなきゃいいけど。
「もうそろそろいいかな。最初はゆっくり動くね」
そんな言葉を掛けて、アーネストが抽挿を始めた。硬く反り返ったものが俺の中を擦り上げるたびに、喉から悲鳴みたいな喘ぎ声が出る。
たまらない。ものすごく気持ちいい。俺の中はアーネストを誘うみたいにうねって絡みつく。
「すご……レニたんの中、やばいよ。熱くて、狭いのに柔らかくて、ぴったり吸い付いてくる」
搾り取られそう、とアーネストが溜息を吐いた。腰骨を掴む力が強くなって、抽挿が激しくなる。
「あっ、あっ、ああん、キツ、すぎだから、アーネスト」
息も絶え絶えに過ぎた快楽を訴えても、アーネストの動きは止まらない。音がするほど激しく打ち付けられて、俺は知らずにあんあんと甘い声を上げて腰を振っていた。
「レニたん、イイ?きもちいい?」
「イイ、からっ。ゆるめて……!このままじゃ、イッちゃう、からぁ」
ただでさえさっき一回イッてるのに、こっちばかりイカされたらもたない。アーネストは絶対に一回じゃ終わらないだろう。イヤイヤ、と左右に首を振って抗議するのに、アーネストはますます俺を追いたてる。
「いいよ、出しちゃいなよ。俺にナカ虐められてはしたなくイッちゃうとこ、見せて」
「あっ、やだ、そんなの、あああああっ」
アーネストが意地悪して俺の前を弄る。後ろだけで大変なのに、両方されたらもう我慢できない。
「大丈夫、俺も……そろそろだからっ。俺の手の中に、白いのいっぱい出して気持ちよくなっちゃお?」
言いながら、アーネストが俺の背中を舐め、吸い上げる。尾骶骨がゾクゾクと痙攣して、内腿が震えた。もう我慢できない。
「あっ、ああ――――――――!!!」
声を上げながら達した瞬間、目の前が真っ白になる。前が弾けてアーネストの手を白濁で汚す。
同時に、俺の中が一際ぎゅうううっとうねって、アーネストを強く締め付けた。
アーネストが短く呻いて、密着した腰を震わせる。どくどくと大量の精液を中で出されて、俺は腹が灼かれるような熱さを感じた。
散々焦らしてきたせいか、アーネストの射精は長くて、何度も断続的に注がれる。
(すご……これ、孕まされたらどうしよ……)
まだ学生なのに。しかも旅先で。俺はそんなことを考えながら、アーネストが全て注ぎきるのを待った。
数回腰を振って、ようやっとアーネストが出て行く。
「すごかった……レニたんの体、さすが過ぎ……」
さすがって何だ、と俺は思ったけど、アーネストを満足させられたんだと思うと誇らしかった。俺もすごく気持ちよかったし、これからはもうちょっと気軽にご褒美をあげてもいい……気がする。
「レニたん、もう一回。今度はレニたんのかわいい顔見てやりたい」
それぐらいは想定済みだったので、俺は快諾する。体は疲れてるけど、エッチは嫌いじゃないしな、うん。それに、アーネストがイッてる時の顔、俺もちょっと見てみたいし。
途中から理性ぶっちぎれたアーネストに、俺は翌日腰が立たなくなるほど何度も貪られてしまうんだけど、この時はまだそんなこと予想もしていなかった。
アーネストの動きが止まる。フリーズ。一体どうしたのかと不思議に思ってアーネストを見ると、アーネストが固まっている。
「どういうこと?慣らされてるって、誰に?」
あー、これ変な勘違いしてんな。早めに解かないとめんどくさいことになる。大丈夫だからもうちょっと無茶してもいいって言うつもりだったけど、言わない方がよかったかな。
「誰にでもねーよ、自分でしてるに決まってるだろ。俺もお前も17歳で、俺、婚約者なんだぞ?ほんとだったら、いつ求められてもおかしくない立場だったんだ。男の体は女より受け入れるのが難しくなってるから、少しずつ準備するよう閨教育でも言われてるんだよ」
「あ……そういうこと。よかった……レニたんのここに触ったやつとかいたら、ほんとそれはがまんできなくてやっちゃってた」
うーん、『やっちゃってた』って、『殺っちゃってた』っぽいなー。やっぱ狂犬だわ、こいつ。
「だから、多少なら好きにしても平気だから。た……たぶん……」
ちら、とアーネストのものに目を落とす。でかい。まじか。完全じゃないのに、あれか。俺の尻、大丈夫かな。死んじゃわないかな。
自分の言葉に自信がなくなってきて、最後が曖昧で弱気なものになっていく。うう、ダサすぎる。
「ありがとレニたん。俺のために頑張ってくれてたの、嬉しい。でも、こうやって少しずつ解していくのも楽しみの一つだから。無茶しないから安心して」
アーネストが指の動きを再開させる。
実は、俺は自分の指や、ちょっとした張り型で中を柔らかくなるよう拡張はしてきたけど、それで気持ちよくなったことがない。圧迫感と異物感に慣れるのが精一杯で、いいところを探してみようっていう余裕がなかった。
気持ちよくなったところで、自分が熱を持て余して大変になるだけだし、自分から積極的になれるほど性的好奇心旺盛でもなかったから。
「っ、あっ!!」
だから、アーネストの長い指が今まで俺が触れたことのない場所に届いてそこを見つけた時に、ものすごくびっくりして思わず大きな声が出た。なんだこれ。アーネストがそこを弄るたび、腹の中が疼くような強い快感がある。
さっきのやりとりでほんのちょっとだけ硬さを失っていた俺が、一瞬でガチガチになってしまうぐらいだ。
「レニたん、ここ、きもちいい?」
アーネストが訊いてくるのにも、まともに答えられない。ただ、ふるふると首を横に振った。
こんなのは知らない。これは気持ちいいって言えるものなんだろうか。あまりにも強すぎる刺激は、苦痛にも似ていて、恐怖が先立つ。
「わ、かんな……なにこれ、変……あたま、おかしくなりそ」
「大丈夫、ゆっくりするから、そのまま感じてて」
アーネストが中を刺激しながら、もう一本指を増やす。あまりにもあっさりと3本の指を飲みこんで、俺は喘いだ。中を広げるみたいにばらばらに動く指の動きが、俺のぬかるみをかき回してぐちゃぐちゃといやらしい水音を立てる。
俺はもう、甘い声を上げながら息をするだけで精一杯で、まともに考えることも出来ない。
「もうそろそろ、いいかな……」
呟いたアーネストに、俺は体をうつ伏せに返される。中から指が出て行ったのに息を吐くのも束の間、アーネストが俺の腹の下に枕を入れて、両の腰骨を掴まれて尻を上げさせられた。
まるで四つん這いみたいな格好に羞恥が走るけど、抵抗する気力もない。
「かわいい顔が見えないのは残念だけど、最初は後ろからの方が負担が少ないから、我慢して」
俺はこくこく、と首を縦に振って応えた。もうすでに体に力が入らなくて、ほんとに余裕がない。
アーネストが俺の膝を開かせ、入り口を曝け出させる。熱くて硬い先端がくち、と音を立てて触れて、ゆっくりと探るように俺の中に侵入ってくる。
ものすごい圧迫感。でも、不思議と異物感や拒否感みたいな苦痛は感じなかった。ただ、中をゴリゴリと掘削して進まれるような感覚がある。こんなに奥まで入れられて、大丈夫なんだろうか。
少しずつ腰を進めていたアーネストが、時折緩く抜き差しして、俺の前立腺を刺激していく。その度に電流が走るみたいな快感が走って、俺はいやらしい声を上げる。
どれくらい時間が掛かったのかはわからない。もしかしたら結構かかったのかもしれないし、ほんとは大した時間じゃなかったのかもしれないけど、とにかくようやっとアーネストの下腹が俺の尻に密着した。
「全部、はいったよ、レニたん……」
アーネストがうっとりと息を吐いて、恍惚の声を出す。俺は文字通りお腹いっぱいにされながら、必死で馴染んでくるのを待った。ものすごい。俺のお腹、破れちゃわなきゃいいけど。
「もうそろそろいいかな。最初はゆっくり動くね」
そんな言葉を掛けて、アーネストが抽挿を始めた。硬く反り返ったものが俺の中を擦り上げるたびに、喉から悲鳴みたいな喘ぎ声が出る。
たまらない。ものすごく気持ちいい。俺の中はアーネストを誘うみたいにうねって絡みつく。
「すご……レニたんの中、やばいよ。熱くて、狭いのに柔らかくて、ぴったり吸い付いてくる」
搾り取られそう、とアーネストが溜息を吐いた。腰骨を掴む力が強くなって、抽挿が激しくなる。
「あっ、あっ、ああん、キツ、すぎだから、アーネスト」
息も絶え絶えに過ぎた快楽を訴えても、アーネストの動きは止まらない。音がするほど激しく打ち付けられて、俺は知らずにあんあんと甘い声を上げて腰を振っていた。
「レニたん、イイ?きもちいい?」
「イイ、からっ。ゆるめて……!このままじゃ、イッちゃう、からぁ」
ただでさえさっき一回イッてるのに、こっちばかりイカされたらもたない。アーネストは絶対に一回じゃ終わらないだろう。イヤイヤ、と左右に首を振って抗議するのに、アーネストはますます俺を追いたてる。
「いいよ、出しちゃいなよ。俺にナカ虐められてはしたなくイッちゃうとこ、見せて」
「あっ、やだ、そんなの、あああああっ」
アーネストが意地悪して俺の前を弄る。後ろだけで大変なのに、両方されたらもう我慢できない。
「大丈夫、俺も……そろそろだからっ。俺の手の中に、白いのいっぱい出して気持ちよくなっちゃお?」
言いながら、アーネストが俺の背中を舐め、吸い上げる。尾骶骨がゾクゾクと痙攣して、内腿が震えた。もう我慢できない。
「あっ、ああ――――――――!!!」
声を上げながら達した瞬間、目の前が真っ白になる。前が弾けてアーネストの手を白濁で汚す。
同時に、俺の中が一際ぎゅうううっとうねって、アーネストを強く締め付けた。
アーネストが短く呻いて、密着した腰を震わせる。どくどくと大量の精液を中で出されて、俺は腹が灼かれるような熱さを感じた。
散々焦らしてきたせいか、アーネストの射精は長くて、何度も断続的に注がれる。
(すご……これ、孕まされたらどうしよ……)
まだ学生なのに。しかも旅先で。俺はそんなことを考えながら、アーネストが全て注ぎきるのを待った。
数回腰を振って、ようやっとアーネストが出て行く。
「すごかった……レニたんの体、さすが過ぎ……」
さすがって何だ、と俺は思ったけど、アーネストを満足させられたんだと思うと誇らしかった。俺もすごく気持ちよかったし、これからはもうちょっと気軽にご褒美をあげてもいい……気がする。
「レニたん、もう一回。今度はレニたんのかわいい顔見てやりたい」
それぐらいは想定済みだったので、俺は快諾する。体は疲れてるけど、エッチは嫌いじゃないしな、うん。それに、アーネストがイッてる時の顔、俺もちょっと見てみたいし。
途中から理性ぶっちぎれたアーネストに、俺は翌日腰が立たなくなるほど何度も貪られてしまうんだけど、この時はまだそんなこと予想もしていなかった。
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