11 / 38
11.ダンジョンと親衛隊
救世主ノエルのお陰で、地獄の20階層マッピングはようやっと終わりを迎えた。
まさか3日でマップが完成するなんて、嬉しすぎる誤算だ。
そうそう、まだ引っ越してはいないが、一昨日遂にこの街に小さな家を借りたんだ。
ノエルを責任持って飼うと決めた以上、宿屋じゃまずいもんな。
ソーニャは手のひらを返して、『ノエルちゃんは私が引き取ってもいいですよ』と言ってきたりしているけど、一度拾ったからには最後まで自分で責任を持ちたい。それに、ノエル自身が俺にすごく懐いているし。
(遂に家まで借りちゃったなぁ。ちょっと家出のつもりだったのに)
気付けば城を飛び出てから、もう二週間近くになる。
竜王妃になってから……いや、ジークハルトと出会ってから、今までこんなに長いこと離れていたことはなかったから、ちょっと戸惑ってしまう。
まさか、浮気じゃなくて本気だったんだろうか。
いざ居なくなってみたら案外平気で、仕事も問題なく回るし、大丈夫だと気づいたのかもしれない。
もしかして、もう迎えに来るつもりがないとか……??
ふとした時にそんなことを思い悩んだりするようになってしまって、つい上の空になる。
ソーニャはそういう俺の姿を見るたびに何か言いたげな顔をしているけど、今のところ触れないでくれていた。
ノエルが顔をペロペロしてくれるのだけが癒やしだ。
そんな状態ではあるものの、ダンジョン攻略は至って順調に進んでいた。
ソーニャはギルドの仕事があるから居なくなってしまったけど、今はノエルと一緒に攻略に励んでいる。
マッピングの大変さは相変わらずあるけど、ワープフロアに比べたら超イージーだから問題なし。
ボスもたいしたことはなかったし、遂にソーニャと約束した30階層までたどり着いた。
そういえば、ダンジョンについて説明したことなかった気がするな。
めちゃくちゃ今更だけど、サラッとだけ解説しとこう。リディくんのダンジョン入門解説だ。
まず、ダンジョンっていうのは魔物が常に湧き続ける異空間のこと。
どんな構造になっているかはそのダンジョンによって様々で、迷宮みたいになっているものもあれば、草原や洞窟みたいに自然を感じるようなところもある。
全てのダンジョンに共通して言えることは、ある日突然発生すること、階層が存在してフロアごとに出現するモンスターが違う。
ダンジョン内で倒したモンスターは全てドロップ品となり、死体が残ることはない。
それと、ダンジョンに傷をつけたり目印をつけたりすることもできない。これらはほんとに不思議で、多くの研究者がその謎を解明しようとしたけど、未だに何もわかっていないんだよな。
ダンジョンには階層ごとにフロアボスがいて、ボス部屋というものが存在している。
ボス部屋に入れるのは1パーティーだけで、パーティーが全滅するかボスが倒されるかするまで扉が開くことはない。撤退して逃げる時は別だけど。
ボスは最初に倒すと特別な宝箱を落とす。これはドロップ品とは別で追加特典ってやつだ。
宝箱の中には特殊武器やレアなアイテムが入っている事が多いから、多くの冒険者にとってファーストスレイヤーになるのは憧れだ。俺も子供の頃は、ファーストスレイヤーになるんだー!って木の棒を振っていたもん。
だから、ダンジョンには無限にボスもモンスターも湧き続けるし、全階層を攻略されてもダンジョンが消えるようなことはないんだけど、定義上このボスの初回討伐が全て完了したら踏破済みダンジョンと呼ばれることになってる。未踏破ダンジョンって言えば、まだ頑張ればボスの宝箱が取れるんだなってことね。
ちなみに、俺がマッピングにヒーヒー言ってる間に、25階層までのボスは既に倒されてしまってた。
20階層のボスは宝箱を吐き出したから、足踏みしているうちに追い抜かれてしまったんだろう。
別に今更レアアイテムとかにそこまで興味があるわけじゃないし、誰か必要なやつのところに行ったんたならそのほうがいいからいいんだけど、追い抜かれた理由を思うとちょっと悔しいんだよなぁ。むうう。
だけど、俺が見た範囲ではそこまで強い冒険者は見えないなって思っていた通り、26階のフロアでみんな右往左往していた。
26階で湧くモンスターは主にゴーレム系で、物理でゴリ押しするだけじゃ歯が立たない。
調子に乗ってボコボコにされてた奴らを見かねて助けたりしていたら、ギルドではシンパっぽいものが湧いてたりして、最近ちょっとギルドに顔を出しづらかったりする。親衛隊ってなんなんだ?まじで。
些細なことでも過剰に褒めちぎってくるし、どこにでもついてこようとするから、やりにくくて仕方ない。
ダンジョンの深層まではついてこられることはないから、今やダンジョンは安らぎの空間だ。
「よーし、記念すべき30階層のボスだ!思い切り暴れるぞ!!!」
テンション上げてボス部屋に乗り込んだ俺は、流星剣を構えてボスへと対峙した。
強敵との闘いは、緊張感があって最高に血沸き肉踊る。
広いボス部屋は炎がコンセプトなのか、至る所に火が灯っていて、汗が吹き出すほど暑い。
侵入者に向かって、ボスが物凄いスピードで近づいてきた。
「コイツは……!!!!!」
大きな体躯、広げられた悪魔のような羽、並の剣では弾かれてしまう硬い鱗、鋭い爪。
咆哮を上げて限界まで開いた口からは、長い舌と凶悪な牙が覗いている。
しかし何よりも恐ろしいのは、その喉から放たれる強烈なブレスだ。時にマグマの如き炎を吐き、時に毒の霧を吹きかけてくる。
ダンジョンボスに相応しいその姿は、まさにモンスターの王者と言えよう。
30階層でこいつが出てくるのは、相当難易度の高いダンジョンだ。
「オオオォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!」
一際大きな声を上げて、モンスターが咆える。まるで仲間を呼ぶような、自分の存在を誇示するかのような鳴き声。
そいつは一際高い場所まで舞い上がり、俺の眼前まで急滑空する。
そして、俺の目の前で――――――――――――ひれ伏した。
「あぁ……やっぱり、そうなるか…………」
モンスターの王者、ドラゴン。ドラゴン。竜。竜神の眷属。
竜人の頂点であり竜神の血を引く王族の番である竜王妃には、全ての竜が跪く。
一切の抵抗の意志を持たず、好きにしてくれとばかりに全面降伏している眷属を痛めつけるなんてことができようか。
ハァ……とため息をついて、諦めて俺が出ていくかと思っていたら、後ろに避難させていたノエルがトコトコと歩いてきて、ドラゴンをつま先でチョンと突っ突いた。
途端、ドラゴンは『うわー、やられましたー』と言わんばかりに大げさに丸まり、宝箱を差し出してドロンと消えていった。なんという接待プレイ。
ノエルは『やりましたよ、ご主人!』と言わんばかりにキラキラとした眼差しを向けてくる。
「なんていうか………これでいいのか……?????」
楽しみにしていたダンジョンボス戦の結末がこれとは、悲しすぎる。
ノエルは居てくれるが、やっぱり一人で黙々と潜っていくだけのソロプレイは何だかつまらなくなってきた。
(ほんと、いつになったら迎えに来るんだよ…………)
「ほんとに許してやらないぞ」
俺は未だ影すら見せない夫を小さく罵った。
まさか3日でマップが完成するなんて、嬉しすぎる誤算だ。
そうそう、まだ引っ越してはいないが、一昨日遂にこの街に小さな家を借りたんだ。
ノエルを責任持って飼うと決めた以上、宿屋じゃまずいもんな。
ソーニャは手のひらを返して、『ノエルちゃんは私が引き取ってもいいですよ』と言ってきたりしているけど、一度拾ったからには最後まで自分で責任を持ちたい。それに、ノエル自身が俺にすごく懐いているし。
(遂に家まで借りちゃったなぁ。ちょっと家出のつもりだったのに)
気付けば城を飛び出てから、もう二週間近くになる。
竜王妃になってから……いや、ジークハルトと出会ってから、今までこんなに長いこと離れていたことはなかったから、ちょっと戸惑ってしまう。
まさか、浮気じゃなくて本気だったんだろうか。
いざ居なくなってみたら案外平気で、仕事も問題なく回るし、大丈夫だと気づいたのかもしれない。
もしかして、もう迎えに来るつもりがないとか……??
ふとした時にそんなことを思い悩んだりするようになってしまって、つい上の空になる。
ソーニャはそういう俺の姿を見るたびに何か言いたげな顔をしているけど、今のところ触れないでくれていた。
ノエルが顔をペロペロしてくれるのだけが癒やしだ。
そんな状態ではあるものの、ダンジョン攻略は至って順調に進んでいた。
ソーニャはギルドの仕事があるから居なくなってしまったけど、今はノエルと一緒に攻略に励んでいる。
マッピングの大変さは相変わらずあるけど、ワープフロアに比べたら超イージーだから問題なし。
ボスもたいしたことはなかったし、遂にソーニャと約束した30階層までたどり着いた。
そういえば、ダンジョンについて説明したことなかった気がするな。
めちゃくちゃ今更だけど、サラッとだけ解説しとこう。リディくんのダンジョン入門解説だ。
まず、ダンジョンっていうのは魔物が常に湧き続ける異空間のこと。
どんな構造になっているかはそのダンジョンによって様々で、迷宮みたいになっているものもあれば、草原や洞窟みたいに自然を感じるようなところもある。
全てのダンジョンに共通して言えることは、ある日突然発生すること、階層が存在してフロアごとに出現するモンスターが違う。
ダンジョン内で倒したモンスターは全てドロップ品となり、死体が残ることはない。
それと、ダンジョンに傷をつけたり目印をつけたりすることもできない。これらはほんとに不思議で、多くの研究者がその謎を解明しようとしたけど、未だに何もわかっていないんだよな。
ダンジョンには階層ごとにフロアボスがいて、ボス部屋というものが存在している。
ボス部屋に入れるのは1パーティーだけで、パーティーが全滅するかボスが倒されるかするまで扉が開くことはない。撤退して逃げる時は別だけど。
ボスは最初に倒すと特別な宝箱を落とす。これはドロップ品とは別で追加特典ってやつだ。
宝箱の中には特殊武器やレアなアイテムが入っている事が多いから、多くの冒険者にとってファーストスレイヤーになるのは憧れだ。俺も子供の頃は、ファーストスレイヤーになるんだー!って木の棒を振っていたもん。
だから、ダンジョンには無限にボスもモンスターも湧き続けるし、全階層を攻略されてもダンジョンが消えるようなことはないんだけど、定義上このボスの初回討伐が全て完了したら踏破済みダンジョンと呼ばれることになってる。未踏破ダンジョンって言えば、まだ頑張ればボスの宝箱が取れるんだなってことね。
ちなみに、俺がマッピングにヒーヒー言ってる間に、25階層までのボスは既に倒されてしまってた。
20階層のボスは宝箱を吐き出したから、足踏みしているうちに追い抜かれてしまったんだろう。
別に今更レアアイテムとかにそこまで興味があるわけじゃないし、誰か必要なやつのところに行ったんたならそのほうがいいからいいんだけど、追い抜かれた理由を思うとちょっと悔しいんだよなぁ。むうう。
だけど、俺が見た範囲ではそこまで強い冒険者は見えないなって思っていた通り、26階のフロアでみんな右往左往していた。
26階で湧くモンスターは主にゴーレム系で、物理でゴリ押しするだけじゃ歯が立たない。
調子に乗ってボコボコにされてた奴らを見かねて助けたりしていたら、ギルドではシンパっぽいものが湧いてたりして、最近ちょっとギルドに顔を出しづらかったりする。親衛隊ってなんなんだ?まじで。
些細なことでも過剰に褒めちぎってくるし、どこにでもついてこようとするから、やりにくくて仕方ない。
ダンジョンの深層まではついてこられることはないから、今やダンジョンは安らぎの空間だ。
「よーし、記念すべき30階層のボスだ!思い切り暴れるぞ!!!」
テンション上げてボス部屋に乗り込んだ俺は、流星剣を構えてボスへと対峙した。
強敵との闘いは、緊張感があって最高に血沸き肉踊る。
広いボス部屋は炎がコンセプトなのか、至る所に火が灯っていて、汗が吹き出すほど暑い。
侵入者に向かって、ボスが物凄いスピードで近づいてきた。
「コイツは……!!!!!」
大きな体躯、広げられた悪魔のような羽、並の剣では弾かれてしまう硬い鱗、鋭い爪。
咆哮を上げて限界まで開いた口からは、長い舌と凶悪な牙が覗いている。
しかし何よりも恐ろしいのは、その喉から放たれる強烈なブレスだ。時にマグマの如き炎を吐き、時に毒の霧を吹きかけてくる。
ダンジョンボスに相応しいその姿は、まさにモンスターの王者と言えよう。
30階層でこいつが出てくるのは、相当難易度の高いダンジョンだ。
「オオオォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!」
一際大きな声を上げて、モンスターが咆える。まるで仲間を呼ぶような、自分の存在を誇示するかのような鳴き声。
そいつは一際高い場所まで舞い上がり、俺の眼前まで急滑空する。
そして、俺の目の前で――――――――――――ひれ伏した。
「あぁ……やっぱり、そうなるか…………」
モンスターの王者、ドラゴン。ドラゴン。竜。竜神の眷属。
竜人の頂点であり竜神の血を引く王族の番である竜王妃には、全ての竜が跪く。
一切の抵抗の意志を持たず、好きにしてくれとばかりに全面降伏している眷属を痛めつけるなんてことができようか。
ハァ……とため息をついて、諦めて俺が出ていくかと思っていたら、後ろに避難させていたノエルがトコトコと歩いてきて、ドラゴンをつま先でチョンと突っ突いた。
途端、ドラゴンは『うわー、やられましたー』と言わんばかりに大げさに丸まり、宝箱を差し出してドロンと消えていった。なんという接待プレイ。
ノエルは『やりましたよ、ご主人!』と言わんばかりにキラキラとした眼差しを向けてくる。
「なんていうか………これでいいのか……?????」
楽しみにしていたダンジョンボス戦の結末がこれとは、悲しすぎる。
ノエルは居てくれるが、やっぱり一人で黙々と潜っていくだけのソロプレイは何だかつまらなくなってきた。
(ほんと、いつになったら迎えに来るんだよ…………)
「ほんとに許してやらないぞ」
俺は未だ影すら見せない夫を小さく罵った。
あなたにおすすめの小説
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
聖女の兄で、すみません!
たっぷりチョコ
BL
聖女として呼ばれた妹の代わりに異世界に召喚されてしまった、古河大矢(こがだいや)。
三ヶ月経たないと元の場所に還れないと言われ、素直に待つことに。
そんな暇してる大矢に興味を持った次期国王となる第一王子が話しかけてきて・・・。
BL。ラブコメ異世界ファンタジー。
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品