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ゆうくん
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目立たないように私服に着替えて、俺は缶コーヒーとジュースの缶を一本ずつ抱えて走る。
荷物はそれだけ。
スマホは置いてきたというか、ゆうちゃんに渡してきた。
俺が別に固執してないと分かっているから、ゆうちゃんは俺が要らない連絡しないでと言えば不機嫌そうな顔を隠すことなく受け取ってくれる。
やっぱり俺は恵まれているなと思いつつ、公園のホームレス達が集まっている場所へと急ぐ。
「お、ヤマトちゃんかー。」
「アイツならいつもの場所居るぞー。」
「やっほー!ありがと」
顔馴染みのホームレス達と挨拶を交わしつつ、公園の中で一番人気の無い奥まった場所で一つ深呼吸。
今まで急いでたのを無かったことにするかのように足の速度を緩めて、大好きな人の背中を視界に捉える。
大きな背中。
俺の本当に欲しかった背中。
「ゆーうくんっ」
「お、大翔。」
抱き着いてしまいたい衝動を抑えながら、その大きな背中へと声を掛ける。
いやにぶりっ子した声が出て我ながら気持ち悪いと思ったけれども、背中の主は特に気にした素振りも見せずに今日もワイルドな笑顔を浮かべながら振り向いてくれた。
垢で汚れた皮膚にフケだらけのボサボサに伸びた髪。あと伸び散らかした無精髭。
それでも多分元が良いのだろう。
不潔だけれどもめちゃくちゃ格好良くて、ゆうちゃんによってすっかりメスにされた俺のケツ穴がキュンキュン疼いてしまう。
因みにゆうちゃんにゆうちゃんと付けたのは、彼が周りから【ユウ】と呼ばれていて、俺自身も出会った頃から【ゆうくん】と呼んでいたからだ。
「おいで」
ゆうくんがその太い両腕を広げて甘い声で俺を呼ぶ。
いや、そんな風に聞こえるってだけなんですけどね。
ゆうくんにそんなつもりがないだなんて分かってますー。
そう思いながら俺はゆうくんの逞しい身体に遠慮なく飛び込んで行く。
洗ってない体臭が涙出るくらいキッツイけど、寧ろクセになる。好き。
「ゆうくんの好きなコーヒー買って来たよ!飲も!」
「ありがとよ。」
ぐしゃぐしゃと髪の毛を遠慮なく撫でられて、自分の中の幸せゲージがぎゅんぎゅんと上がっていくのを感じる。
あー、マジで抱かれてぇ。
ゆうくんと出会った時から抱かれたくて仕方なかったけど、男に抱かれる感覚を味わってしまった今、本気でゆうくんに抱かれたくて仕方ない。
「………なんつー目をしてるんだ、お前。」
おっと、顔に出てしまったか。
でも仕方ない。
ゆうくんだって俺の気持ち知っててこんな風に勘違いさせるような行動してるんだから、どうしたらどんな顔になるか分かるでしょ?
ゆうちゃんを作った翌日、俺はゆうくんに全部告白した。
全然似ても似つかないゆうちゃんをゆうくんだと思ってパパ活ごっこしてるってめちゃくちゃ最低でクズいことも含めて。
そうしたらゆうくんはたいそうお気に召してくれたらしく、腹抱えて爆笑したかと思えば俺にキスをしてくれた。
ゆうちゃんがするのとは違う、体液交換だけじゃなくて俺自身の全部を支配するようなキスを。
因みに他のホームレスの人達の前でこの一連の流れをやったから、ゆうくんは悪いオトナで俺はゆうくんに一途過ぎてクズいビッチな押しかけ女房扱いされている。
ゆうちゃんに至っては一度も会ったことないのに皆から同情されている。
それでも何の事情も知らない他のホームレスから俺が犯されないよう守ってくれる人達ばかりだから、この区域のホームレス達ほんと優しくて好き。
俺が完全にホームレスになったらここの区域に住む予定だ。
「だって、ゆうくんが欲しい………くれないならせめてキスして。」
俺がやったところで微塵も可愛くないことは重々承知の助だけど、それでも精一杯背伸びしてゆうくんの丸太みたいに太い首に腕を伸ばす。
足りねぇなぁ!
ゆうくんってなんでこんなに背が高くてムキムキなの?
格好良過ぎ。
身体思いっ切り折り曲げられて種付けプレスされたい。
ゆうちゃんにやられても痛いし重いだけだけど、ゆうくんになら何度だってされたい。
「キスして欲しいなら来いよ。」
「わりと限界ですけど、何か?」
つま先立ちしてるから俺の可哀想な程に貧弱な太ももがプルプルしている。
俺の大好きな首筋に腕を回したいけれど、そもそも届いてない。
悲しい。
ゆうくんせめて屈んで。
「ちっせぇなぁ、お前。」
ゆうくんが苦笑しながら、少しだけ屈んでくれた。
俺の掌がゆうくんの後頭部に届くくらい。
その高さに甘えて俺はゆうくんのギトギトの髪に指を差し入れて撫で回しながらぐっと引き寄せて、薄く開いたゆうくんの唇に俺の唇を重ねる。
それでも少し遠いのかゆうくんが俺の腰を引き寄せて、わざとらしくぐちゃぐちゃと音を立てながら俺の口内でぶっとい舌を暴れさせてくれる。
キスだけでこんなに気持ち良くなれるだなんて、俺はゆうくんとキスをするようになってから初めて知った。
ゆうちゃんではこうはならない。
下手な訳じゃないと思うけどね。
経験値の差よ。
多分ね。
「………あっ、ふぅっ、んっ………」
「可愛い声しちゃって………ほら、足に力入れねぇと口が離れるぞ。」
「やだぁ………!」
あまりの気持ち良さにちんこはとっても元気いっぱいになるし、足に力が入らなくなる。
腕だって伸ばせなくなって、今はゆうくんのボロボロのTシャツの袖を掴むのでやっとだ。
それでも止めて欲しくなくて必死に足に力を入れれば、ゆうくんの楽しそうな息が鼻にかかってそれだけでイキそうになる。
「………ふぁっ、ゃっ、なんで………」
「淫乱」
「~~~っ!」
ゆうくんの唇が離れてしまい寂しさに文句を言おうとしたら、耳元でいつもより低くて掠れたエッチな声でそう言われてしまい、俺は目の奥がバチバチと跳ねたような感覚がしたかと思えば自然と身体を仰け反らせてイってしまった。
嘘だろ………触られてもないのに………。
無様なイキ声はゆうくんが直前でキスして塞いでくれたから誰にも聞かれてないけど、恥ずかしくて仕方がない。
しかも余韻がヤッバイ。
ゆうちゃんとのセックスですら、こんな快感味わったことなかった。
「ゆうくん、ゆうくん………」
ヤりたくて仕方ない。
ゆうくんが欲しい。
ゆうくんが手に入るなら他の誰も要らない。
「すっげぇ発情顔になってんな………でもダメだ。」
「なんで!」
ゆうくんだっておっきくさせてるクセに!って思うけど、前に勝手に触ろうとしたらめちゃくちゃ怒られて次したら近寄らせないって言われたから我慢する。
やっぱり俺が女の子じゃないからダメなの?
ゆうくんにとっても俺は価値が無いの?
泣き落としなんてゆうくんから嫌われそうだからしたくないのに、涙が溢れて止まらない。
「まだ。大翔がもっと俺を好きになったらだ。」
「これ以上?」
これ以上好きになったら、狂ってしまいそう。
ゆうくんのことずっとずっと考えて、ゆうくんが他の人を見ないように監禁したりするかもしれない。
ゆうくんに幻滅されたくないのに。
「狂えよ。俺でもっともっと狂え。」
それなのにゆうくんはそう言ってまたセックスみたいなキスをしてくるから、俺は晴天の空の下、公園の中で馬鹿みたいに喘いでは何度も何度もイった。
気が付けばもうとっぷりと日の暮れた夕方で、流石に心配だからとゆうくんが人通りの少ない道を選びながらとはいえ俺をゆうちゃんの家まで送ってくれた。
ゆうくんが職質されたらどうしようと思ったけれど、運良くされずに済んだ。
俺が別宅の扉を潜るまで、ゆうくんは優しげな眼差しで見守ってくれる。
それは明らかに子を見る親のような目線で。
俺の王子様はゆうくんなのに、ゆうくんのお姫様は俺じゃないんだって当たり前なことに泣きたくなった。
荷物はそれだけ。
スマホは置いてきたというか、ゆうちゃんに渡してきた。
俺が別に固執してないと分かっているから、ゆうちゃんは俺が要らない連絡しないでと言えば不機嫌そうな顔を隠すことなく受け取ってくれる。
やっぱり俺は恵まれているなと思いつつ、公園のホームレス達が集まっている場所へと急ぐ。
「お、ヤマトちゃんかー。」
「アイツならいつもの場所居るぞー。」
「やっほー!ありがと」
顔馴染みのホームレス達と挨拶を交わしつつ、公園の中で一番人気の無い奥まった場所で一つ深呼吸。
今まで急いでたのを無かったことにするかのように足の速度を緩めて、大好きな人の背中を視界に捉える。
大きな背中。
俺の本当に欲しかった背中。
「ゆーうくんっ」
「お、大翔。」
抱き着いてしまいたい衝動を抑えながら、その大きな背中へと声を掛ける。
いやにぶりっ子した声が出て我ながら気持ち悪いと思ったけれども、背中の主は特に気にした素振りも見せずに今日もワイルドな笑顔を浮かべながら振り向いてくれた。
垢で汚れた皮膚にフケだらけのボサボサに伸びた髪。あと伸び散らかした無精髭。
それでも多分元が良いのだろう。
不潔だけれどもめちゃくちゃ格好良くて、ゆうちゃんによってすっかりメスにされた俺のケツ穴がキュンキュン疼いてしまう。
因みにゆうちゃんにゆうちゃんと付けたのは、彼が周りから【ユウ】と呼ばれていて、俺自身も出会った頃から【ゆうくん】と呼んでいたからだ。
「おいで」
ゆうくんがその太い両腕を広げて甘い声で俺を呼ぶ。
いや、そんな風に聞こえるってだけなんですけどね。
ゆうくんにそんなつもりがないだなんて分かってますー。
そう思いながら俺はゆうくんの逞しい身体に遠慮なく飛び込んで行く。
洗ってない体臭が涙出るくらいキッツイけど、寧ろクセになる。好き。
「ゆうくんの好きなコーヒー買って来たよ!飲も!」
「ありがとよ。」
ぐしゃぐしゃと髪の毛を遠慮なく撫でられて、自分の中の幸せゲージがぎゅんぎゅんと上がっていくのを感じる。
あー、マジで抱かれてぇ。
ゆうくんと出会った時から抱かれたくて仕方なかったけど、男に抱かれる感覚を味わってしまった今、本気でゆうくんに抱かれたくて仕方ない。
「………なんつー目をしてるんだ、お前。」
おっと、顔に出てしまったか。
でも仕方ない。
ゆうくんだって俺の気持ち知っててこんな風に勘違いさせるような行動してるんだから、どうしたらどんな顔になるか分かるでしょ?
ゆうちゃんを作った翌日、俺はゆうくんに全部告白した。
全然似ても似つかないゆうちゃんをゆうくんだと思ってパパ活ごっこしてるってめちゃくちゃ最低でクズいことも含めて。
そうしたらゆうくんはたいそうお気に召してくれたらしく、腹抱えて爆笑したかと思えば俺にキスをしてくれた。
ゆうちゃんがするのとは違う、体液交換だけじゃなくて俺自身の全部を支配するようなキスを。
因みに他のホームレスの人達の前でこの一連の流れをやったから、ゆうくんは悪いオトナで俺はゆうくんに一途過ぎてクズいビッチな押しかけ女房扱いされている。
ゆうちゃんに至っては一度も会ったことないのに皆から同情されている。
それでも何の事情も知らない他のホームレスから俺が犯されないよう守ってくれる人達ばかりだから、この区域のホームレス達ほんと優しくて好き。
俺が完全にホームレスになったらここの区域に住む予定だ。
「だって、ゆうくんが欲しい………くれないならせめてキスして。」
俺がやったところで微塵も可愛くないことは重々承知の助だけど、それでも精一杯背伸びしてゆうくんの丸太みたいに太い首に腕を伸ばす。
足りねぇなぁ!
ゆうくんってなんでこんなに背が高くてムキムキなの?
格好良過ぎ。
身体思いっ切り折り曲げられて種付けプレスされたい。
ゆうちゃんにやられても痛いし重いだけだけど、ゆうくんになら何度だってされたい。
「キスして欲しいなら来いよ。」
「わりと限界ですけど、何か?」
つま先立ちしてるから俺の可哀想な程に貧弱な太ももがプルプルしている。
俺の大好きな首筋に腕を回したいけれど、そもそも届いてない。
悲しい。
ゆうくんせめて屈んで。
「ちっせぇなぁ、お前。」
ゆうくんが苦笑しながら、少しだけ屈んでくれた。
俺の掌がゆうくんの後頭部に届くくらい。
その高さに甘えて俺はゆうくんのギトギトの髪に指を差し入れて撫で回しながらぐっと引き寄せて、薄く開いたゆうくんの唇に俺の唇を重ねる。
それでも少し遠いのかゆうくんが俺の腰を引き寄せて、わざとらしくぐちゃぐちゃと音を立てながら俺の口内でぶっとい舌を暴れさせてくれる。
キスだけでこんなに気持ち良くなれるだなんて、俺はゆうくんとキスをするようになってから初めて知った。
ゆうちゃんではこうはならない。
下手な訳じゃないと思うけどね。
経験値の差よ。
多分ね。
「………あっ、ふぅっ、んっ………」
「可愛い声しちゃって………ほら、足に力入れねぇと口が離れるぞ。」
「やだぁ………!」
あまりの気持ち良さにちんこはとっても元気いっぱいになるし、足に力が入らなくなる。
腕だって伸ばせなくなって、今はゆうくんのボロボロのTシャツの袖を掴むのでやっとだ。
それでも止めて欲しくなくて必死に足に力を入れれば、ゆうくんの楽しそうな息が鼻にかかってそれだけでイキそうになる。
「………ふぁっ、ゃっ、なんで………」
「淫乱」
「~~~っ!」
ゆうくんの唇が離れてしまい寂しさに文句を言おうとしたら、耳元でいつもより低くて掠れたエッチな声でそう言われてしまい、俺は目の奥がバチバチと跳ねたような感覚がしたかと思えば自然と身体を仰け反らせてイってしまった。
嘘だろ………触られてもないのに………。
無様なイキ声はゆうくんが直前でキスして塞いでくれたから誰にも聞かれてないけど、恥ずかしくて仕方がない。
しかも余韻がヤッバイ。
ゆうちゃんとのセックスですら、こんな快感味わったことなかった。
「ゆうくん、ゆうくん………」
ヤりたくて仕方ない。
ゆうくんが欲しい。
ゆうくんが手に入るなら他の誰も要らない。
「すっげぇ発情顔になってんな………でもダメだ。」
「なんで!」
ゆうくんだっておっきくさせてるクセに!って思うけど、前に勝手に触ろうとしたらめちゃくちゃ怒られて次したら近寄らせないって言われたから我慢する。
やっぱり俺が女の子じゃないからダメなの?
ゆうくんにとっても俺は価値が無いの?
泣き落としなんてゆうくんから嫌われそうだからしたくないのに、涙が溢れて止まらない。
「まだ。大翔がもっと俺を好きになったらだ。」
「これ以上?」
これ以上好きになったら、狂ってしまいそう。
ゆうくんのことずっとずっと考えて、ゆうくんが他の人を見ないように監禁したりするかもしれない。
ゆうくんに幻滅されたくないのに。
「狂えよ。俺でもっともっと狂え。」
それなのにゆうくんはそう言ってまたセックスみたいなキスをしてくるから、俺は晴天の空の下、公園の中で馬鹿みたいに喘いでは何度も何度もイった。
気が付けばもうとっぷりと日の暮れた夕方で、流石に心配だからとゆうくんが人通りの少ない道を選びながらとはいえ俺をゆうちゃんの家まで送ってくれた。
ゆうくんが職質されたらどうしようと思ったけれど、運良くされずに済んだ。
俺が別宅の扉を潜るまで、ゆうくんは優しげな眼差しで見守ってくれる。
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