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第1章
1-9「腹筋フェチ」
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「腹筋フェチ」
大会申し込みの翌日から、それまで週3回だった活動日は月~金曜日までの全日になった。誰もそのことに対して不満を漏らすものはおらず、来たるべき全国大会予選に向けてランニングに始まり、柔軟体操、モデルガンを持ってのスタートアンドダッシュに階段の上り下りとメニューはハードなものだった。
中庭の芝生での匍匐前進練習の第二匍匐で芝が剥げてしまい、顧問から中庭での訓練は禁止された。
零も彗星とペアを組んで体力トレーニングにいそしんだ。大柄な彗星が軽々超える段差は身長149センチの零には大きな山に見え、メインのアサルトライフルにハンドガン等で7キロ近くになる装備は体重38キロの零には10キロ以上の重さに該当した。しかし、息を切らせながらも、必死についていく零を見る部員たちは「零ちゃん、頑張れ!」と優しく応援してくれたので、零もくじけることなく頑張り続けられた。
ある日、校外での銃を持ってのランニング中に、突然の夕立に遭った。学校までまだ1キロ半ほどはあった。
「わー、急いで部室に戻るんや!みんな急げ―!」
との疾風の掛け声がかかった。零のアサルトライフルを屠龍が「持ってやるよ。」と声をかけたのだが、「最後まで自分で持ちます。」と銃を持って走り続ける姿は、全員を感動させた。
6人ともずぶ濡れになって、部室に着いた。零は部室に入るなりへたり込んだ。コンバットブーツの中から水があふれている。
「はい、零ちゃん、風邪ひいたらあかんから、早よ身体拭きや。」
といって彗星がタオルを頭にかけてくれた。
「彗星先輩、ありがとうございます…。」
と顔を上げた瞬間、零は頭が真っ白になり固まった。
彗星は上半身は見事なバストのビキニだけで、下は黒のスパッツ姿。ほぼ裸!ほかの4人は上半身裸で下半身はボクサーパンツかトランクス姿だった。(えっ、みんな裸?彗星先輩もブラ1枚?私も脱がんとダメなんだべか…?下はクマさんのパンツだで、それはちょっと…。)彗星に無理やり上着をはぎ取られた。白いTシャツはたっぷりと水を吸い、ぺったんこの胸の部分はグレーのスポーツブラが透けてしまっている。
「きゃー、みんな見ないでけろ!」
とタオルで胸を隠した。
みんな、なんの気にもかける様子はなく、5人はタオルで体を拭いている。
「零ちゃん、替えのシャツあるん?なかったら、大きいけど私のTシャツ貸してあげよか?」
と彗星が優しく声をかけてくれたが、何とかこの場から逃げるために
「体操服ならあるべ。着替えてくるんでちょっと失礼するずら。」
といい、体操服袋を抱えて女子トイレまでダッシュした。
(あー、びっくらこいだ。みんな平気なんだべなぁ。彗星先輩のおっぱい大きかったずらなぁ。)上下、体操服に着替えながら疾風と屠龍と紫電の裸を思い出した。(結構いい腹筋してたような気がするべ…。)ぽっと、顔が赤くなった。
零が部室に戻ると、全員、零が出て行った時の状態のまま、談笑していた。
「おっ、きちんと体拭いてきたか?春の雨は、すぐ風邪につながるから気をつけんとあかんで。」
と笑顔で問いかける疾風の腹筋に視線が向いた。大柄な体な見事に腹直筋と腹斜筋に目を奪われ、無意識のうちに手で腹筋をなぞっていた。(あー、小さいときに触らせてもらったレンジャー候補生にはかなわないけど、久しぶりの生腹筋の感触はしびれるべ…。)とうっとりした。
「おいおい、零ちゃん、筋肉マニアなんか?疾風のEMSで作った腹筋よりも、格闘技で鍛え上げた俺の腹筋の方が凄いで!」
と屠龍が疾風の横に立った。疾風の腹筋より、やや肉付きがいい腹筋は、美しさだけでなく、体力と持久力を兼ね備えた、よりレンジャーに近い体躯と感じられた。無意識のまま、右手は疾風の腹筋に残し、屠龍の腹筋に頬ずりを始めた。
彗星と隼は、目を丸くして零の様子を見守っている。
「零ちゃん、二人と比べるとちょっとボリュームは足りへんけど、僕の腹筋も見てくれるか?」
と屠龍の横に紫電もたった。
やせ型ではあるが、しっかりとシックスパッドに刻まれた溝に零は左手の指を添わせた。(あぁ、どの筋肉も素敵や…。ここは天国…?)と思った瞬間、夕方5時のチャイムが鳴った。
はたと正気に戻った零は両手とほほの先にある筋肉の上の3人の顔を見上げた。
「がおっ!先輩方、まっこと、すんずれいしました!本当にすみません!一人「悦」に入ってしまって…。きゃー、恥ずかしいけろ…。」
と真っ赤になってその場にへたり込んだ。
そんな零を見て、疾風と屠龍は「かわいい!」と思った。
「零ちゃん、そんなに腹筋好きやったらいつでも触らせたるからな!俺の彼女になるか?」
「俺は、零ちゃんが付き合ってくれるんやったら、頬ずりなんかじゃなくて、顔をうずめて舐めてもらってもええで!」
とちゃかしていう二人に、恥ずかしさと久しぶりの腹筋の感触に舞い上がってしまい、テーブルの上に置いてあった、サブマシンガンをフルオートで80発全弾を二人の腹筋に叩き込んだ。
「痛ててててててて!」
50センチの至近距離で打ち込まれた二人の腹筋には真っ赤な点々が浮かび上がった。カタタタタタタタタと空撃ちのモーター音が響く中、零は正気に戻り、疾風と屠龍の前で土下座して
「腹筋様、とんでもねえ失礼をばしてしまい、まっこと申し訳ないずら!腹筋様すみません!腹筋様すみません!」
と二人の腹筋に謝った。
「あー、謝るのは疾風と屠龍にじゃなくて「腹筋様」やねんね!零ちゃんの腹筋フェチは強烈やな!」
と彗星が言うと、零以外の5人は腹を抱えて笑った。
大会申し込みの翌日から、それまで週3回だった活動日は月~金曜日までの全日になった。誰もそのことに対して不満を漏らすものはおらず、来たるべき全国大会予選に向けてランニングに始まり、柔軟体操、モデルガンを持ってのスタートアンドダッシュに階段の上り下りとメニューはハードなものだった。
中庭の芝生での匍匐前進練習の第二匍匐で芝が剥げてしまい、顧問から中庭での訓練は禁止された。
零も彗星とペアを組んで体力トレーニングにいそしんだ。大柄な彗星が軽々超える段差は身長149センチの零には大きな山に見え、メインのアサルトライフルにハンドガン等で7キロ近くになる装備は体重38キロの零には10キロ以上の重さに該当した。しかし、息を切らせながらも、必死についていく零を見る部員たちは「零ちゃん、頑張れ!」と優しく応援してくれたので、零もくじけることなく頑張り続けられた。
ある日、校外での銃を持ってのランニング中に、突然の夕立に遭った。学校までまだ1キロ半ほどはあった。
「わー、急いで部室に戻るんや!みんな急げ―!」
との疾風の掛け声がかかった。零のアサルトライフルを屠龍が「持ってやるよ。」と声をかけたのだが、「最後まで自分で持ちます。」と銃を持って走り続ける姿は、全員を感動させた。
6人ともずぶ濡れになって、部室に着いた。零は部室に入るなりへたり込んだ。コンバットブーツの中から水があふれている。
「はい、零ちゃん、風邪ひいたらあかんから、早よ身体拭きや。」
といって彗星がタオルを頭にかけてくれた。
「彗星先輩、ありがとうございます…。」
と顔を上げた瞬間、零は頭が真っ白になり固まった。
彗星は上半身は見事なバストのビキニだけで、下は黒のスパッツ姿。ほぼ裸!ほかの4人は上半身裸で下半身はボクサーパンツかトランクス姿だった。(えっ、みんな裸?彗星先輩もブラ1枚?私も脱がんとダメなんだべか…?下はクマさんのパンツだで、それはちょっと…。)彗星に無理やり上着をはぎ取られた。白いTシャツはたっぷりと水を吸い、ぺったんこの胸の部分はグレーのスポーツブラが透けてしまっている。
「きゃー、みんな見ないでけろ!」
とタオルで胸を隠した。
みんな、なんの気にもかける様子はなく、5人はタオルで体を拭いている。
「零ちゃん、替えのシャツあるん?なかったら、大きいけど私のTシャツ貸してあげよか?」
と彗星が優しく声をかけてくれたが、何とかこの場から逃げるために
「体操服ならあるべ。着替えてくるんでちょっと失礼するずら。」
といい、体操服袋を抱えて女子トイレまでダッシュした。
(あー、びっくらこいだ。みんな平気なんだべなぁ。彗星先輩のおっぱい大きかったずらなぁ。)上下、体操服に着替えながら疾風と屠龍と紫電の裸を思い出した。(結構いい腹筋してたような気がするべ…。)ぽっと、顔が赤くなった。
零が部室に戻ると、全員、零が出て行った時の状態のまま、談笑していた。
「おっ、きちんと体拭いてきたか?春の雨は、すぐ風邪につながるから気をつけんとあかんで。」
と笑顔で問いかける疾風の腹筋に視線が向いた。大柄な体な見事に腹直筋と腹斜筋に目を奪われ、無意識のうちに手で腹筋をなぞっていた。(あー、小さいときに触らせてもらったレンジャー候補生にはかなわないけど、久しぶりの生腹筋の感触はしびれるべ…。)とうっとりした。
「おいおい、零ちゃん、筋肉マニアなんか?疾風のEMSで作った腹筋よりも、格闘技で鍛え上げた俺の腹筋の方が凄いで!」
と屠龍が疾風の横に立った。疾風の腹筋より、やや肉付きがいい腹筋は、美しさだけでなく、体力と持久力を兼ね備えた、よりレンジャーに近い体躯と感じられた。無意識のまま、右手は疾風の腹筋に残し、屠龍の腹筋に頬ずりを始めた。
彗星と隼は、目を丸くして零の様子を見守っている。
「零ちゃん、二人と比べるとちょっとボリュームは足りへんけど、僕の腹筋も見てくれるか?」
と屠龍の横に紫電もたった。
やせ型ではあるが、しっかりとシックスパッドに刻まれた溝に零は左手の指を添わせた。(あぁ、どの筋肉も素敵や…。ここは天国…?)と思った瞬間、夕方5時のチャイムが鳴った。
はたと正気に戻った零は両手とほほの先にある筋肉の上の3人の顔を見上げた。
「がおっ!先輩方、まっこと、すんずれいしました!本当にすみません!一人「悦」に入ってしまって…。きゃー、恥ずかしいけろ…。」
と真っ赤になってその場にへたり込んだ。
そんな零を見て、疾風と屠龍は「かわいい!」と思った。
「零ちゃん、そんなに腹筋好きやったらいつでも触らせたるからな!俺の彼女になるか?」
「俺は、零ちゃんが付き合ってくれるんやったら、頬ずりなんかじゃなくて、顔をうずめて舐めてもらってもええで!」
とちゃかしていう二人に、恥ずかしさと久しぶりの腹筋の感触に舞い上がってしまい、テーブルの上に置いてあった、サブマシンガンをフルオートで80発全弾を二人の腹筋に叩き込んだ。
「痛ててててててて!」
50センチの至近距離で打ち込まれた二人の腹筋には真っ赤な点々が浮かび上がった。カタタタタタタタタと空撃ちのモーター音が響く中、零は正気に戻り、疾風と屠龍の前で土下座して
「腹筋様、とんでもねえ失礼をばしてしまい、まっこと申し訳ないずら!腹筋様すみません!腹筋様すみません!」
と二人の腹筋に謝った。
「あー、謝るのは疾風と屠龍にじゃなくて「腹筋様」やねんね!零ちゃんの腹筋フェチは強烈やな!」
と彗星が言うと、零以外の5人は腹を抱えて笑った。
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