突撃!門工サバゲー部!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 第1章「国内大会編」~

たぬ吉R&D&P

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第1章

1-36「準決勝第1ゲーム開始」

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「準決勝第1ゲーム開始」
 門工サバゲー部の出場準備室に移り、大会運営からの準備OKの連絡を待っている部屋の温度計はマイナス8度を示している。
 6人はベンチに腰掛け、疾風、屠龍、紫電はライフルのエアコッキングガンに装填し、エアを送り込んだ、ハンドガンも安全装置を下ろし次第打てるようにセッティングし、ホルスターに入れた。
 零と彗星と紫電は2丁のハンドガンを発射できる状態にし、一丁を手にもって出場の合図を待っている。

 屠龍と隼が全員に作戦を確認した。
「相手チームは、確認したが全員が電動ガンや。もちろん、寒さ対策はしてきてる。ただ俺らみたいにマイナス20度以下でのテストはしてへんはずや。せやから、俺らは持久戦で行く。まずは15分や。15分粘れば、敵の銃は無力化される。それまで、息をひそめてやり過ごすんや!」
「いま、屠龍が言うたように、今日はさっきの「元公務員チーム」みたいに電撃戦はやれへんぞ。最初の5分は相手は連射が効く。単発の俺らとでは攻撃力が段違いや。接敵してもそこは逃げまくってくれ!
 チームはツーマンセルで3組。疾風は零ちゃんとペア。屠龍は俺と、紫電は彗星とペア。単独の敵を先に視認できた場合に限り、狙撃は認めるがそれ以外はとにかく15分は我慢やぞ。消極的やが、確実に勝つためや!くれぐれも疾風と屠龍は功を焦って無茶すんなよ!」
  隼に言われ、二人は頭をかいた。

 「準決勝第2試合第1ゲーム開始1分前です。出場チームは所定のフィールドにお入りください。」
とコールがかかった。零はフェイスマスクを目の下まで上げ、ニクロム線でアンチフォグ加工したゴーグルをかけ疾風に続いてマイナス30度のフィールドに入った。
「よっしゃ、門工サバゲー部行くぞ!全員、ブレイク!」
疾風の掛け声で3組のツーマンセルタッグは所定の場所に散った。

 零は倉庫の中を300メートルほど移動したところにある約2.5メートルに積み上げられたパレットの山に疾風と陣取った。あらかじめ用意したキャンプ用ウレタンマットをパレットの上に敷き、腹ばいになり、双眼鏡でフィールドをサーチ(警戒)した。
零の横にはポロシャツの「飛燕」と白いポンチョでテルテル坊主のようなカッコの笑顔の「シモ・ヘイヘ」がこれから来るであろう敵を待ち構えている。

 開始から5分、紫電から「会敵」のコールがあった。「一人キル!」紫電の声が入ると同時に「痛たたたた!」と紫電の声が入ると彗星から「相手は3人チーム!アサルトライフル2人に短機関銃1人!みんな気をつけて!きゃー!」と彗星の悲鳴を最後にインカムの通信は途切れた。
「疾風部長、紫電先輩と彗星先輩やられたんですかねぇ?」
「おそらくそうやろ。1人は紫電が殺ったっていうことやから、相手は2人組と3人組や。サーチの継続頼むで。」
 疾風はライフルのスコープで周辺をスキャンした。(うーん、まだ5分だべ、この10分に攻められたら、圧倒的に不利だべなー)と零が考えていると「シモ・ヘイヘ」が零の肩をトントンと人差し指でたたき、左斜め前を指さした。パレットの山の向こうに白い煙が3本立ち上るのが見える。


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