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エクスプローラーズ
1-2「こ、これはガチャだお!!」
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一体何だったんだ? そもそもこの化け物は何だ? もう色々訳が分からなくて頭が整理できない。そんな事を考えているうちに、足下の大蝙蝠がスッと消えていった。消えた後にコインのような物が落ちていた。
「消えた? それにこのコインは何だお?」
馴染みの無い見た目のコインには、よく分からない文字のような物が彫り込まれている。黄金色に輝くコインは……もしかして金!?
「大蝙蝠を倒したら、金貨っぽいのをドロップしたお?」
というか、なんだかしゃべり方がおかしい。これじゃあキモオタみたいじゃないか……キモオタだけれど。
「さっきの頭に響いた声は何だったんだお?」
僕は状況を整理するために、無意識に声を出していた。さっきの声はまるでゲームのアナウンスみたいだったな。気が動転していてちゃんと聞き取れなかった。ゲームみたいにログが見られればいいのに。
【ファーストアタック:ダンジョンで最初のモンスター討伐がされました】
【エクスプローラーズ:モンスターを倒してエクスプローラーズの資格を得ました】
【アンダメージ:初回の戦闘を無傷で切り抜けました】
【エクスプローラーズとして、能力に適切なジョブを取得しました】
【NAME:真田巧美 LV:1 JOB:キモオタ】
わ、ログを見たいって考えた途端に、頭の中に字が浮かんだ。今度は声は出てこないけれど、まるで文章を見ているように頭の中で認識されている。これはもう僕もよく読んでいる、ライトノベルでおなじみのやつじゃないのか? しかもなんか、ゲームのトロフィーみたいな条件達成って。
信じられない出来事のはずなのに、慣れ親しんだゲームっぽいシステム、ラノベっぽい出来事に僕は興奮してきた。幸いにも大蝙蝠……って勝手に呼んでいるけれど……にも無傷で勝利したし、スマホのフラッシュで倒せるんだったら、このまま進んでいけるのじゃないか?
「よし、このまま行けるところまで行くんだお、やばかったら逃げるんだお」
相変わらずしゃべり方はおかしかったけれど、僕は進む事にした。今度は心の準備を整えた上で通路を進んで行く。
『キャキャーーッ!!』
「必殺、スマホフラッシュだお!!」
僕は調子に乗って必殺技のように叫びながら、現れる大蝙蝠を倒していく。
「金貨ゲットだお」
金貨もドロップしたりしなかったりと、5匹に1回くらいの割合で出現する感じだ。これを売ればお金持ちになれるのじゃないかな?
「ダンジョンもののラノベでよくある、探索者で食べていけるかもしれないお」
これなら学校を辞めて自宅から一歩も出なくても稼げる、夢の自宅警備に就職だね。
くだらない事を考えながら、大分歩いたけれど通路の終わりが見えない。部屋着(中学の時のジャージ)ポケットのコインはもうすぐマックスだ。
「あれ? 分かれ道だお?」
もしも複雑なダンジョンだと遭難してしまう恐れがある……ここで引き返すべき何だろうか?
「そうだお!! いい物があるお!!」
僕はスマホを取り出すと、マッピングアプリを立ち上げる。これはダンジョン物のゲームで愛用している優れものだ。一応、ヘルプを読むとリアルの大迷路でも使えるようで、精度は少し甘いけれど歩いた歩数を認識して、マップを自動作成できるし、高低差も認識できるアプリらしい。
少し見栄を張って長めの歩幅を入力しようとしたけれども、それで迷ったら困るので正確な数値を入力した。
「まさかリアルでこのアプリを使うとは思わなかったお」
ゲームのダンジョン名前が並んでいる、画面上部の新規作成ボタンを押すと「家の倉庫D」と言う名前を入力して、マッピングを開始する。とりあえず右手の法則に従って、右手伝いに通路を進む事にした。
マッピングアプリはバックグランドで動かして、カメラモードに切り替える。ちなみに撮れている写真は、ブレにブレて訳の分からない画像がたくさん撮れている……後で消しておかないと。
最初の長い通路と違い、何度か左右の曲がり角を進んでいく。途中から光源は見当たらないのに少しだけ通路が明るくなっている。とはいえ、スマホのライトがないと進む事は難しそうだ。
何やら通路の曲がり角の向こうから気配を感じて、背筋がゾクッとした。
「なんか、やばい感じだお……冷静になってみるとすごく危険な事をしているお」
最初の高揚感が収まり、少し冷静になる。
いったん帰ってセーブするべきじゃないのか? ってセーブとか僕は何を言っているのだ? これはゲームじゃない、多分、きっと強いモンスターが出てきて殺される可能性がある……いや、殺される可能性が高いよな?
よし、帰ろう、帰って次の休みに金貨を換金してうはうはで十分じゃないか。
思考している時間が長すぎたのか、曲がり角から……ずっと蝙蝠に備えて上ばかり見ていたので反応が遅れ……小さな人影のような何かが飛び出してきた!!
『グギャギャッ!!』
「う、うわぁぁぁっ!」
緑色の肌に茶色い腰蓑、右手に棍棒を持ったモンスターが向かってくる。驚いて尻餅をついた!! その拍子に最初の蝙蝠の時と同じように、スマホからフラッシュがたかれる。
『グギャグギャ!?』
それは突然の光に目を押さえながら棍棒をブンブンと振り回す。棍棒の風圧を顔に感じた僕は、我に返ると四つん這いで回れ右をする。
「ういっ!! ひいいいいっ!!」
変な奇声を上げながら一目散に逃げ出した!! 何枚かポケットからコインが落ちたけれども、そんな事を気にしていられない!! きっと僕は生まれてこのかた一番速く走ったと思う。
最初の長い通路までやってきた所で後ろを振り返り、何も追ってきていない事を確認すると。
「ふひぃぃぃぃぃいぃっ、た、助かったお」
息を切らしながらその場にへたり込んだ。部屋着はもう汗でベチョベチョ、体から湯気が出ているせいか、眼鏡は曇って視界が真っ白だ。心臓もバクバクと爆発しそうだ……なんだか気持ち悪くなってきた。
「あれはきっとゴブリンだったお、ゴブリンは雑魚モンスターなんかじゃ無いお、専門の凄腕冒険者がいるのもうなずけるお」
しばらくして呼吸が整い鼓動も落ち着いてきたので、冷たく湿った服の不快さを我慢しながら、出口に向かって通路を歩き始めた。
「酷い目にあったお、やっぱりキモオタが調子に乗るのはよくないお」
僕は自分に言い聞かせるように独り言をつぶやくと、ようやく自販機のある倉庫まで戻ってきた。そこで先ほどと違う事があった。
「自販機の電源が点いているお」
自販機はライティングして、まるで自己主張をしているようだ。そこで違和感を抱いた……明らかにおかしい。
「あれ? あれれ? 変だお!! この倉庫コンセントなんて無いお!!」
自販機の裏側をのぞいてみたが、電源らしき物など無い……なのにもかかわらず光っている。僕は混乱しかけたが、すぐに落ち着く。もう既におかしい事態には嫌というほど直面したじゃないか。
先ほどは何ともなかったのに、今は自販機が稼働している。違いと言えば、モンスターを倒した事、金貨を手に入れた事。金貨……もしかして、と閃きを感じると、自販機のコイン投入口を確認する。
たぶん、状況的にこれしか無いよね? 一枚くらい試してもいいか。
ポケットから金貨を取り出すと、投入口に入れた。すると自販機の10個ほど並んだボタンが光る。やっぱりそうみたいだ……しかし商品が見えないし、どれを押すべきなのだろう?
コインを入れた後に気付いたけれど、返金レバーのような物は見当たらなかったので、もうボタンを押すしかないのだろう。
「よし、どれが正解か分からないけど、4個同時押しだお!!」
指を広げれば4つのボタンまで押せる間隔なので、4個同時押しを実行した。すると全部のボタンが点滅したので、同時押しの意味は特になかったようだ。
『ジャジャジャジャンジャン~♪』
なんだかノリの良いミュージックが流れ出すと、自販機の画面? のような場所に、宝箱の絵が出てくると勢いよく開く。開いた箱から煙が吹き出し、煙が晴れていくと剣の絵が表示された。
【C:ブロンズソード】
自販機の足下にボンッ! と煙と共に、鈍い光を放つ刃渡り70センチほどの剣が現れる。
「こ、これはガチャだお!!」
紛れもなくガチャだった……どうやら金貨を使ってアイテムを手に入れられるようだ。これはもう金貨が続く限り引くしか無い!!
先ほど危険な目に遭ったばかりなのに、僕は再びテンションが上がり、ポケットから金貨を取り出した。投入口に金貨を入れると再びボタンが光る。一回、一回入れなくても一気に投入して、連続でガチャができるかな?
……そう思いついて再び金貨を投入した。ところが、11枚目を入れようとすると、それ以上は入らなかった……なんでろう?
「はっ、もしかしたら10連ガチャだお!?」
適当にボタンを押すと画面らしき場所に宝箱が11個並んで、1個ずつ煙を吹き出しながら宝箱が開封されていく。
「10連ガチャは1回サービスで11連だったお!! ますますソシャゲみたいだお!!」
だとしたら、先ほどの1回が少しもったいなかったかな? と思いつつ、ガチャの結果をチェックしていく。途中に派手な虹色のエフェクトの宝箱が開く演出があった。
【C:レザーアーマー】
【UC:ガントレット】
【C:ショートソード】
【R:サーチ】
【C:ウッドメイス】
【C:レザーバックラー】
【UR:アイテムボックスL】
【R:プロテクション】
【SR:鑑定】
【UC:スメルコントロール】
【C:ポーション】
自販機の足下に煙と共にずらっと様々な武具が出現した。武具以外はなんだか水晶玉みたいな物もあるぞ? 画面にも武具以外っぽいワードが並んでいる……水晶玉の事なのかな?
……と言うか、これはもしかしても、もしかしないでも……スキル?
「武器、防具だけじゃ無くてスキルも混ざった闇鍋ガチャだったお! 天井があってほしいお?」
それはともかく、SRが多分スーパーレアでURがウルトラレアなのだろう。ラノベ主人公必須の勝ち組スキル【鑑定】【アイテムボックス】をゲットしたのか!?
僕のテンションが更に上がった!! 水晶を拾うと頭の中に声が響いた。
【SR:鑑定 を取得しますか?】
もちろんYesだよ!!
【スキル:鑑定 を取得しました】
やった! さっそくこの鑑定のスキルを使って、色々試してみよう。
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お読みいただきありがとうございます。
もしも面白いと感じていただけたら是非いいね! お気に入り登録をお願いします。感想もお待ちしております。
「消えた? それにこのコインは何だお?」
馴染みの無い見た目のコインには、よく分からない文字のような物が彫り込まれている。黄金色に輝くコインは……もしかして金!?
「大蝙蝠を倒したら、金貨っぽいのをドロップしたお?」
というか、なんだかしゃべり方がおかしい。これじゃあキモオタみたいじゃないか……キモオタだけれど。
「さっきの頭に響いた声は何だったんだお?」
僕は状況を整理するために、無意識に声を出していた。さっきの声はまるでゲームのアナウンスみたいだったな。気が動転していてちゃんと聞き取れなかった。ゲームみたいにログが見られればいいのに。
【ファーストアタック:ダンジョンで最初のモンスター討伐がされました】
【エクスプローラーズ:モンスターを倒してエクスプローラーズの資格を得ました】
【アンダメージ:初回の戦闘を無傷で切り抜けました】
【エクスプローラーズとして、能力に適切なジョブを取得しました】
【NAME:真田巧美 LV:1 JOB:キモオタ】
わ、ログを見たいって考えた途端に、頭の中に字が浮かんだ。今度は声は出てこないけれど、まるで文章を見ているように頭の中で認識されている。これはもう僕もよく読んでいる、ライトノベルでおなじみのやつじゃないのか? しかもなんか、ゲームのトロフィーみたいな条件達成って。
信じられない出来事のはずなのに、慣れ親しんだゲームっぽいシステム、ラノベっぽい出来事に僕は興奮してきた。幸いにも大蝙蝠……って勝手に呼んでいるけれど……にも無傷で勝利したし、スマホのフラッシュで倒せるんだったら、このまま進んでいけるのじゃないか?
「よし、このまま行けるところまで行くんだお、やばかったら逃げるんだお」
相変わらずしゃべり方はおかしかったけれど、僕は進む事にした。今度は心の準備を整えた上で通路を進んで行く。
『キャキャーーッ!!』
「必殺、スマホフラッシュだお!!」
僕は調子に乗って必殺技のように叫びながら、現れる大蝙蝠を倒していく。
「金貨ゲットだお」
金貨もドロップしたりしなかったりと、5匹に1回くらいの割合で出現する感じだ。これを売ればお金持ちになれるのじゃないかな?
「ダンジョンもののラノベでよくある、探索者で食べていけるかもしれないお」
これなら学校を辞めて自宅から一歩も出なくても稼げる、夢の自宅警備に就職だね。
くだらない事を考えながら、大分歩いたけれど通路の終わりが見えない。部屋着(中学の時のジャージ)ポケットのコインはもうすぐマックスだ。
「あれ? 分かれ道だお?」
もしも複雑なダンジョンだと遭難してしまう恐れがある……ここで引き返すべき何だろうか?
「そうだお!! いい物があるお!!」
僕はスマホを取り出すと、マッピングアプリを立ち上げる。これはダンジョン物のゲームで愛用している優れものだ。一応、ヘルプを読むとリアルの大迷路でも使えるようで、精度は少し甘いけれど歩いた歩数を認識して、マップを自動作成できるし、高低差も認識できるアプリらしい。
少し見栄を張って長めの歩幅を入力しようとしたけれども、それで迷ったら困るので正確な数値を入力した。
「まさかリアルでこのアプリを使うとは思わなかったお」
ゲームのダンジョン名前が並んでいる、画面上部の新規作成ボタンを押すと「家の倉庫D」と言う名前を入力して、マッピングを開始する。とりあえず右手の法則に従って、右手伝いに通路を進む事にした。
マッピングアプリはバックグランドで動かして、カメラモードに切り替える。ちなみに撮れている写真は、ブレにブレて訳の分からない画像がたくさん撮れている……後で消しておかないと。
最初の長い通路と違い、何度か左右の曲がり角を進んでいく。途中から光源は見当たらないのに少しだけ通路が明るくなっている。とはいえ、スマホのライトがないと進む事は難しそうだ。
何やら通路の曲がり角の向こうから気配を感じて、背筋がゾクッとした。
「なんか、やばい感じだお……冷静になってみるとすごく危険な事をしているお」
最初の高揚感が収まり、少し冷静になる。
いったん帰ってセーブするべきじゃないのか? ってセーブとか僕は何を言っているのだ? これはゲームじゃない、多分、きっと強いモンスターが出てきて殺される可能性がある……いや、殺される可能性が高いよな?
よし、帰ろう、帰って次の休みに金貨を換金してうはうはで十分じゃないか。
思考している時間が長すぎたのか、曲がり角から……ずっと蝙蝠に備えて上ばかり見ていたので反応が遅れ……小さな人影のような何かが飛び出してきた!!
『グギャギャッ!!』
「う、うわぁぁぁっ!」
緑色の肌に茶色い腰蓑、右手に棍棒を持ったモンスターが向かってくる。驚いて尻餅をついた!! その拍子に最初の蝙蝠の時と同じように、スマホからフラッシュがたかれる。
『グギャグギャ!?』
それは突然の光に目を押さえながら棍棒をブンブンと振り回す。棍棒の風圧を顔に感じた僕は、我に返ると四つん這いで回れ右をする。
「ういっ!! ひいいいいっ!!」
変な奇声を上げながら一目散に逃げ出した!! 何枚かポケットからコインが落ちたけれども、そんな事を気にしていられない!! きっと僕は生まれてこのかた一番速く走ったと思う。
最初の長い通路までやってきた所で後ろを振り返り、何も追ってきていない事を確認すると。
「ふひぃぃぃぃぃいぃっ、た、助かったお」
息を切らしながらその場にへたり込んだ。部屋着はもう汗でベチョベチョ、体から湯気が出ているせいか、眼鏡は曇って視界が真っ白だ。心臓もバクバクと爆発しそうだ……なんだか気持ち悪くなってきた。
「あれはきっとゴブリンだったお、ゴブリンは雑魚モンスターなんかじゃ無いお、専門の凄腕冒険者がいるのもうなずけるお」
しばらくして呼吸が整い鼓動も落ち着いてきたので、冷たく湿った服の不快さを我慢しながら、出口に向かって通路を歩き始めた。
「酷い目にあったお、やっぱりキモオタが調子に乗るのはよくないお」
僕は自分に言い聞かせるように独り言をつぶやくと、ようやく自販機のある倉庫まで戻ってきた。そこで先ほどと違う事があった。
「自販機の電源が点いているお」
自販機はライティングして、まるで自己主張をしているようだ。そこで違和感を抱いた……明らかにおかしい。
「あれ? あれれ? 変だお!! この倉庫コンセントなんて無いお!!」
自販機の裏側をのぞいてみたが、電源らしき物など無い……なのにもかかわらず光っている。僕は混乱しかけたが、すぐに落ち着く。もう既におかしい事態には嫌というほど直面したじゃないか。
先ほどは何ともなかったのに、今は自販機が稼働している。違いと言えば、モンスターを倒した事、金貨を手に入れた事。金貨……もしかして、と閃きを感じると、自販機のコイン投入口を確認する。
たぶん、状況的にこれしか無いよね? 一枚くらい試してもいいか。
ポケットから金貨を取り出すと、投入口に入れた。すると自販機の10個ほど並んだボタンが光る。やっぱりそうみたいだ……しかし商品が見えないし、どれを押すべきなのだろう?
コインを入れた後に気付いたけれど、返金レバーのような物は見当たらなかったので、もうボタンを押すしかないのだろう。
「よし、どれが正解か分からないけど、4個同時押しだお!!」
指を広げれば4つのボタンまで押せる間隔なので、4個同時押しを実行した。すると全部のボタンが点滅したので、同時押しの意味は特になかったようだ。
『ジャジャジャジャンジャン~♪』
なんだかノリの良いミュージックが流れ出すと、自販機の画面? のような場所に、宝箱の絵が出てくると勢いよく開く。開いた箱から煙が吹き出し、煙が晴れていくと剣の絵が表示された。
【C:ブロンズソード】
自販機の足下にボンッ! と煙と共に、鈍い光を放つ刃渡り70センチほどの剣が現れる。
「こ、これはガチャだお!!」
紛れもなくガチャだった……どうやら金貨を使ってアイテムを手に入れられるようだ。これはもう金貨が続く限り引くしか無い!!
先ほど危険な目に遭ったばかりなのに、僕は再びテンションが上がり、ポケットから金貨を取り出した。投入口に金貨を入れると再びボタンが光る。一回、一回入れなくても一気に投入して、連続でガチャができるかな?
……そう思いついて再び金貨を投入した。ところが、11枚目を入れようとすると、それ以上は入らなかった……なんでろう?
「はっ、もしかしたら10連ガチャだお!?」
適当にボタンを押すと画面らしき場所に宝箱が11個並んで、1個ずつ煙を吹き出しながら宝箱が開封されていく。
「10連ガチャは1回サービスで11連だったお!! ますますソシャゲみたいだお!!」
だとしたら、先ほどの1回が少しもったいなかったかな? と思いつつ、ガチャの結果をチェックしていく。途中に派手な虹色のエフェクトの宝箱が開く演出があった。
【C:レザーアーマー】
【UC:ガントレット】
【C:ショートソード】
【R:サーチ】
【C:ウッドメイス】
【C:レザーバックラー】
【UR:アイテムボックスL】
【R:プロテクション】
【SR:鑑定】
【UC:スメルコントロール】
【C:ポーション】
自販機の足下に煙と共にずらっと様々な武具が出現した。武具以外はなんだか水晶玉みたいな物もあるぞ? 画面にも武具以外っぽいワードが並んでいる……水晶玉の事なのかな?
……と言うか、これはもしかしても、もしかしないでも……スキル?
「武器、防具だけじゃ無くてスキルも混ざった闇鍋ガチャだったお! 天井があってほしいお?」
それはともかく、SRが多分スーパーレアでURがウルトラレアなのだろう。ラノベ主人公必須の勝ち組スキル【鑑定】【アイテムボックス】をゲットしたのか!?
僕のテンションが更に上がった!! 水晶を拾うと頭の中に声が響いた。
【SR:鑑定 を取得しますか?】
もちろんYesだよ!!
【スキル:鑑定 を取得しました】
やった! さっそくこの鑑定のスキルを使って、色々試してみよう。
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