23 / 86
遊撃隊編
遭遇 02
しおりを挟む
順調にレベルアップしていくファクトリーもBまで来ると、相当な数をこなさないとレベルアップは難しいだろう。既に必要な素材もイクシアの数も生半可な量では無い。イクシアを大量に稼げる作戦でも無いと厳しいだろう……そろそろ最前線に立たせて貰えるか隊長に聞いてみようか?
必要なイクシアの量もここまで来るとさすがにアルバイトなどでは賄えないし、そもそも艦隊内にはバイト出来る場所は無いようだ。そもそも正規兵がアルバイトとか見つかったら怒られそうだし。
初陣からこれまで俺達は様々な作戦に参加して経験を積んでいった。文明レベルの低い惑星を保護する過程で密かに反対派を押さえ込んだり、原生生物の討伐、再び神聖銀河帝国との戦いがあったり……アーサーとゼルファの再戦も実現して面白いぐらい話しが噛み合っていた……他にも色々な作戦があったが、おかげで俺達も一端の兵士に近づいたのでは無いかと思う。
俺にも白兵戦任務もあったため、さすがにイクシアをファクトリー全てにぶっ込むのは危険だと感じて身体強化にも使用した。
生身の戦闘力を上げるために少し強めの銃も製造に入ったが、これを使えるようになるにはもう少しレベルを上げる必要があるだろう。これでも以前に比べればそれなりに戦えるようになるっている。
他にも万が一、支援が受けられないオフライン時に脳内コンピューターで補えない計算を出来るようウルトラクォンタムコンピュータや、開発の終わった食べ物をよりハイクオリティかつ量を作成出来るフードコートなどもDS内に設置した。
まぁ、今後必要に迫られるかわからないが、過去の作戦で何度か旗艦からの支援が受けられず作戦実行予測のための演算能力不足に陥ったり、不測の事態が起こり隊が独立してしまった時に各自DS内に準備していた食料が不足した事があったりと、ゲームでは想像もしなかったトラブルがあったからな……念には念をだ。
周りを取り巻く環境の変化はそれ以外にもあった。
「おい、アイリ、この後付き合えよ」
「お断りよ、エイジと予定があるの」
訓練を終えてもどる途中に声を掛けられる……アイリに流し目を送りながら長身のエルフが立っていた。アイリは冷たく返すと俺の腕にギュッと組み付いてくる……あぁ、良い感触だ。
アーサー以外にもアイリにちょっかいを掛けてくる奴は沢山出てきた。
特にこいつは執拗に絡んでくる奴で俺達より2年ほど先にこの世界にやって来た……名前は『ファング』。エースだらけの独立艦隊で揉まれただけあり腕はそこそこの奴だ。
だがその実力を真面に振るおうとはせず人の足を引っ張ったり嫌がらせを繰り返すろくでなしだ。こいつのお陰で何度危ない目に合ったか分からない。
「そんなEXT だけが取り柄の男より俺にしておけよ、軟弱な奴と違って満足させてやるぜ」
「私はエイジの全てに満足しているわ。そもそもあなたタイプじゃないし」
「けひひっ、フラれてやんの」
ギリッと歯を食いしばったファングを揶揄うように隣の身長の低いドワーフが笑っている。ファングと行動を共にする一人で『ボラー』という生産系寄りの男だ。
「うるせぇ、殺すぞ」
「けひひ、八つ当たりすんなよ」
「俺は断然フレーナちゃんだね。フリーなんでしょ? 俺と付き合わない?」
ボラーとファングを挟んだ隣にいるファング以上にひょろっとした長身の『ハリス』がフレーナに声を掛ける。こいつはEXT が得意らしく仮想現実時代は一桁ランカーだったらしい……もっとも艦長と違って俺達の時にはいなかったが。
「ごめ~ん、ボクはエイジハーレムの一員だから」
アイリと反対の腕にフレーナが組み付いてくる……おおぅ、また柔らかな暴力が俺の腕を包み込む。ってかなんだよそれ!! 初耳だぞ!! 否定しようとしたらアイリから接触会話が飛んでくる。
「(否定しないで話を合わせて。最近しつこいみたいで私から提案したのよ。振りだけでいいから)」
「(いや、ハーレムとか俺の立場がどうなるんだよ。非難囂々だろうが)」
「(どうもならないわ、あなたはそれが許される力を周りに示しているから)」
「(絶対嘘だ!!)」
「そ~いう事だからごめんね♪」
「けひひっ、二人ともフラれ乙」
「「てめぇ」」
ちなみにこのボラーは男色家らしくガットに熱い視線を送っているが、本人は全く気付かずにメンチ切られたと思ってにらみ返している。
「おい、エイジ、テメェ新人のくせにハーレムとかマジで調子に乗ってんじゃねーぞ」
アイリに相手にされないファングは俺を標的にしてくる……さて、今日も弾除けの役割を果たすとするか。
「恋愛は自由だろう? 頑張って生きていればアンタにもいい人が見つかるよ」
「タメ口きいてんじゃねーよ」
「いや、同じ分隊長だろう? ここは実力主義で年功序列じゃない。それは俺よりも2年も先にここにいるアンタならわかっているはずだよな?」
「口の減らねぇ奴だ……ならその実力を見せてやるからさしで勝負しろよ」
「じゃあ俺が勝負したくなるメリットを提示してくれ。勝ったらどんな良い事があるんだ?」
「何だ? 俺が怖いのか?」
「何だ? 耳が悪いのか? もう一回言うが、俺が勝ったらどんな良い事があるんだ?」
「ああっ!? けっ、お前が勝ったらアイリに相応しいと認めてやる」
「アホか、話にならん。そもそもお前の承認とか要らんし砂粒程度もメリットにならん」
俺は隣にいる二人のヒロインの腰をグッと抱き寄せる。
「あん♪」
「あっ!」
「そもそも何で俺の物を何の権利も関係もないお前との勝負事に賭けにゃならないんだよ? もっとまともな提案しろ。力も大事だが頭も大事だからな? じゃ、そう言う事で……」
俺は二人の腰を抱いたまま振り返って歩き出す。ガットはまだ睨まれていると思っているのかボラーににらみ返して後を追ってくる。
顔を真っ赤にしていたファング。
ハリスはフレーナの腰に手を回した当たりを悔しそうに見ていた。
ボラーはけひひっと笑っていた。
あー、こういう人間関係面倒くさいな。いや、それよりもだ……奴らの視界から外れた後に二人から手を離すと……
「フレーナの弾除けはガットじゃ駄目なのか?」
「ガットじゃ演技とかできないよ~ ねーガット、さっきのやりとりどう思った?」
「ん? そうだな、毎回思うけど、けひひっとか本当に言う奴っているんだな」
ほらこれだよ? とばかりにこちらを見るフレーナ。くっ、今後、俺はハーレム野郎と呼ばれる事になるのか……こんな感じで俺達の日々は過ぎていった。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
そして休暇を終えた俺達に新たな作戦が伝えられた……いよいよ奴らとの……『ヴァルシアン』との戦いだ。
『開拓惑星から救援要請が届いた……今までヴァルシアンの存在が確認されなかった星系だ』
……その隊長の言葉に兵達がざわついた。
千年以上も前に現れた人類の敵……その恐ろしさは個々の戦闘能力はもちろん圧倒的な物量にある。その姿も様々な個体が存在して人間のような頭に手足の身体を持つもの、地を四つん這いで歩く獣、蛇や蜥蜴のような爬虫類だったり昆虫のような節足動物など様々なのだが、共通しているのは非常に堅い漆黒の甲殻を持っている。そして通常は緑だが敵対心を持つと赤く光る眼球を持つ事だ。
イクシアを感知して身を隠そうと逃げようとどこまでも追いかけてくる化け物だ。
生物でありながら戦艦のようにワープ……イクシアゲートを使わず空間を跳躍する奴らはまさに神出鬼没。俺達の旗艦であるサターン級以上の大きさでMOTHERと呼ばれるヴァルシアンも確認されており、その身体の中に万単位のヴァルシアンを格納する戦艦のような個体も存在するらしい。
ヴァルシアンはイクシアを求めて彷徨い、見つけた人間の持つそれを身体ごと捕食する。いや、人間に限らずイクシアを持つ物は生物であろうと機械類であろうと食べるのだ……奴らに侵略された星は何も残らない死の惑星となる。
『俺達は至急救援に向かい敵を殲滅、今後の襲来に備えて常駐艦隊が配備されるまで開拓惑星を守るのが任務だ……各自、指示書を受け取り次第準備に掛かれ』
ピコンと視界に手紙のアイコンが表示される……指示書が届いたようだ。今回は宇宙空間でのEXT 戦となる。ある程度の実力のある者が戦場に出る事になる……当然俺は出撃する事が決まっている。
新人の中では俺とEXT ランクの高かった『C03』クレイシュの2人くらいのようだ……意外にもアーサーは入っていない。たぶん1対1での実力は申し分ないが、今度の戦場は明らかに1対多数となるため、撃墜数や対集団戦闘能力で判断されたのかもしれない。
選ばれなかった者は艦内待機……下手にEXT で出撃して戦うよりも万が一小型ヴァルシアンが艦内に侵入した時に備える方が重要だそうだ。
「エイジだ、背中は任せるぜ」
「ササキっす、よろぴく~」
金髪で片目を隠したキザな髪型とは裏腹にチャラいササキ。チャラい外見から想像も出来ないほどのオールレンジ攻撃が得意でEXT ランク12位の強者だ。万能型なので素直に『ヴォルトナイト』で出撃する。
「サーヤよ……エースの力、頼りにしてるわね」
黒髪サイドポニーに勝ち気な瞳のサーヤ。SOFではストライクエイムの発展系EXT を愛機としており、既にファクトリーにも製造依頼をしているのだが今回の作戦には間に合わなかったようだ……しかたなく支給された『ヴォルトナイト』で出撃する。
俺達は……初めて会った訳では無いのだが改めて……自己紹介をすると立ち回りについて相談する。一応俺がリーダーと言う事になったので、その前提で攻撃パターンを決めた。
SOF内でなら当然ヴァルシアンとの戦いは経験しているし、現実のデータを忠実に再現した物だという事で本番でテンパる事も無いだろう。
俺達は3人でチームを組んで遠距離支援を行う予定だ。
『あと30分ほどで作戦宙域に到着する……先発隊はEXT 内にて待機』
コールメッセージが届くと3人とも拳を突き合わせた後、各自EXTのコックピットに向かった。
今回の俺の搭乗するEXT は汎用機の『メガフォート』……防御重視のEXTだ……ハイクラスのカスタム機と違い誰でも使える汎用機は希望すれば使用許可が下りる。
通常のEXT に比べると、その重量感は一線を画すだろう。胴体、腕、脚など倍以上の太さを持っている。まさに要塞といえる機体だ。
もっともわざわざハイクラスの『ヴォルトナイト』に乗らずにコレを選ぶ物好きは俺以外にはいないと思うが……重量級EXT で遠距離攻撃もそれなりに得意、近距離も頑丈なボディで耐久可能で対ヴァルシアン等の長期戦には向いているだろう。
とにかく動きが遅くスピードの速い敵には弱いので、正確な先読みが必要な上級者向けのEXT 。
特に特徴的なのは通常の腕に加えて背中から生えたもう2本の拡張腕……合計4本の腕を持ち、そのうち2本腕で盾を装備して防御を固めながら攻撃するという攻防一体のスタイルを得意とするのだ。
防御重視で装甲が厚いせいか分からないが、コックピットへの入り口があまり大きく開かない作りになっている。低重力だと飛んで入れるのでそうでも無いが、重力下だと大変そうだ。
コックピットでDSに収納した装備を確認しようとリストを開くと、視界に何かがEXT の胸部に取り付いたというメッセージが表示された……どうやら誰かがやって来たようだ。
ハッチは開いたままだったため、その誰かが入ってくる……ガットだった。
「いよっ、元気か? ってか、このEXT の入り口狭いな」
「どうしたガット、お前も待機だろう? 狭さには同感だがお前のガタイの良さも一役買っているぞ」
「出陣前に一言挨拶しておこうってな、他の二人も来ているけど狭いから一人ずつって事だ」
「大げさだな別に今生の別れじゃあるまいし、ただのひとつの作戦だぜ」
俺は心配かけまいと平然とした態度を取る。まぁ、良い意味での緊張感は持っているつもりだ……自分がやられる心配は全くしていないが母艦がやられればどうしようも無いからな。
「そりゃ俺は心配していないがお姫様達はそうでもなさそうなんでな……まぁ、頑張ってたっぷりイクシア稼いで来いや」
「おう、まかせれ」
俺とガットは互いの右拳を突き合わせると狭い出入り口から器用に飛んで出て行った。
そして入れ替わりでフレーナがやってくる。
「やっほ~エイジ~ 可愛いボクがお見送りに来て上げたよ~」
「そいつはどうも……って、抱きつくなって」
出入り口からフワフワ飛んできてそのまま俺の右腕に抱きついてくる……むむむ、大きく柔らかいピンクのダブルクッションが当たっている。
こいつの接触は今に始まった事では無いが、ロリロリしていた時の感覚でくっ付いてこられると男として困るぜ。
何気にゲーム中に接触警告で強制的に離された回数が1番多かったのはこいつだ。
「またまた~ほんと~は嬉しいくせに~♪ 無事に帰ったらアイリに内緒でもっと凄い事してあげるね~」
凄い事? 一体どんな事だ? いやいや、こいつの冗談に付き合ってはいけない。
「……いらんから」
「いまちょっと考えた?」
「気のせいだ……それよりも万が一の艦内戦に備えてしっかり作戦立てておけよ」
「うん、そこら辺はアイリがしっかりやってくれているからだいじょ~ぶ」
そうだろうな……アイリなら安心して任せられる。そしてこいつらの実力も同じだ。
「じゃ、終わったらいつも通り宴会だね~ またね~」
「ああ、また後でな」
フレーナは投げキッスをすると魅力的なヒップをこちらに向けながら去って行った……違うぞ、たまたま目に入っただけだ……って俺は誰に言い訳をしているんだ。
そして最後にアイリがやってくると彼女の瞳が目の前に迫ってきた。
「んっんっ……エイジ、あなたなら問題ないと思うけれど油断しないでね」
熱烈なキスの後、その唇は事前の行動とは裏腹で冷静な言葉を口にする。
「もちろんだ、俺を誰だと思っている……慢心はするが油断はしない」
「あなたらしい答えね……んっ、ちゅっ」
俺達はしばらくの間言葉を交わさずに一時の別れを惜しんだ。
アイリ達が去った後、再び装備の確認に入ろうとした……すると視界にネジコが現れる。
『ダーリン、ネジコという女がありながら他の女とイチャつくなんて酷いニョ』
「ネジコ、昨日俺がリストアップした物に漏れが無いか確認頼む」
『ガンスルーとか相変わらずダーリンはいけずニョ、でもそういう所がクールで素敵ニョ』
……本当に必要最低限の会話しかしていないはずなのに解せぬ。
______________________________________
独立艦隊の話しをちゃんと書くか書かないかで迷って時間だけが経ってしまいましたが、とりあえず『こんなことがありました』ですませました。
こうでもしないといつまで経ってもタイトル回収できませんからね。
他にも大事な事を書き忘れて後から無理矢理この回に詰め込んだので妙に長くなりました……脳内プロットの悪い所ですね。
面白かったらぜひ【お気に入りに追加】や【感想】をよろしくお願いします。
それを励みにより一層、頑張ります。
必要なイクシアの量もここまで来るとさすがにアルバイトなどでは賄えないし、そもそも艦隊内にはバイト出来る場所は無いようだ。そもそも正規兵がアルバイトとか見つかったら怒られそうだし。
初陣からこれまで俺達は様々な作戦に参加して経験を積んでいった。文明レベルの低い惑星を保護する過程で密かに反対派を押さえ込んだり、原生生物の討伐、再び神聖銀河帝国との戦いがあったり……アーサーとゼルファの再戦も実現して面白いぐらい話しが噛み合っていた……他にも色々な作戦があったが、おかげで俺達も一端の兵士に近づいたのでは無いかと思う。
俺にも白兵戦任務もあったため、さすがにイクシアをファクトリー全てにぶっ込むのは危険だと感じて身体強化にも使用した。
生身の戦闘力を上げるために少し強めの銃も製造に入ったが、これを使えるようになるにはもう少しレベルを上げる必要があるだろう。これでも以前に比べればそれなりに戦えるようになるっている。
他にも万が一、支援が受けられないオフライン時に脳内コンピューターで補えない計算を出来るようウルトラクォンタムコンピュータや、開発の終わった食べ物をよりハイクオリティかつ量を作成出来るフードコートなどもDS内に設置した。
まぁ、今後必要に迫られるかわからないが、過去の作戦で何度か旗艦からの支援が受けられず作戦実行予測のための演算能力不足に陥ったり、不測の事態が起こり隊が独立してしまった時に各自DS内に準備していた食料が不足した事があったりと、ゲームでは想像もしなかったトラブルがあったからな……念には念をだ。
周りを取り巻く環境の変化はそれ以外にもあった。
「おい、アイリ、この後付き合えよ」
「お断りよ、エイジと予定があるの」
訓練を終えてもどる途中に声を掛けられる……アイリに流し目を送りながら長身のエルフが立っていた。アイリは冷たく返すと俺の腕にギュッと組み付いてくる……あぁ、良い感触だ。
アーサー以外にもアイリにちょっかいを掛けてくる奴は沢山出てきた。
特にこいつは執拗に絡んでくる奴で俺達より2年ほど先にこの世界にやって来た……名前は『ファング』。エースだらけの独立艦隊で揉まれただけあり腕はそこそこの奴だ。
だがその実力を真面に振るおうとはせず人の足を引っ張ったり嫌がらせを繰り返すろくでなしだ。こいつのお陰で何度危ない目に合ったか分からない。
「そんなEXT だけが取り柄の男より俺にしておけよ、軟弱な奴と違って満足させてやるぜ」
「私はエイジの全てに満足しているわ。そもそもあなたタイプじゃないし」
「けひひっ、フラれてやんの」
ギリッと歯を食いしばったファングを揶揄うように隣の身長の低いドワーフが笑っている。ファングと行動を共にする一人で『ボラー』という生産系寄りの男だ。
「うるせぇ、殺すぞ」
「けひひ、八つ当たりすんなよ」
「俺は断然フレーナちゃんだね。フリーなんでしょ? 俺と付き合わない?」
ボラーとファングを挟んだ隣にいるファング以上にひょろっとした長身の『ハリス』がフレーナに声を掛ける。こいつはEXT が得意らしく仮想現実時代は一桁ランカーだったらしい……もっとも艦長と違って俺達の時にはいなかったが。
「ごめ~ん、ボクはエイジハーレムの一員だから」
アイリと反対の腕にフレーナが組み付いてくる……おおぅ、また柔らかな暴力が俺の腕を包み込む。ってかなんだよそれ!! 初耳だぞ!! 否定しようとしたらアイリから接触会話が飛んでくる。
「(否定しないで話を合わせて。最近しつこいみたいで私から提案したのよ。振りだけでいいから)」
「(いや、ハーレムとか俺の立場がどうなるんだよ。非難囂々だろうが)」
「(どうもならないわ、あなたはそれが許される力を周りに示しているから)」
「(絶対嘘だ!!)」
「そ~いう事だからごめんね♪」
「けひひっ、二人ともフラれ乙」
「「てめぇ」」
ちなみにこのボラーは男色家らしくガットに熱い視線を送っているが、本人は全く気付かずにメンチ切られたと思ってにらみ返している。
「おい、エイジ、テメェ新人のくせにハーレムとかマジで調子に乗ってんじゃねーぞ」
アイリに相手にされないファングは俺を標的にしてくる……さて、今日も弾除けの役割を果たすとするか。
「恋愛は自由だろう? 頑張って生きていればアンタにもいい人が見つかるよ」
「タメ口きいてんじゃねーよ」
「いや、同じ分隊長だろう? ここは実力主義で年功序列じゃない。それは俺よりも2年も先にここにいるアンタならわかっているはずだよな?」
「口の減らねぇ奴だ……ならその実力を見せてやるからさしで勝負しろよ」
「じゃあ俺が勝負したくなるメリットを提示してくれ。勝ったらどんな良い事があるんだ?」
「何だ? 俺が怖いのか?」
「何だ? 耳が悪いのか? もう一回言うが、俺が勝ったらどんな良い事があるんだ?」
「ああっ!? けっ、お前が勝ったらアイリに相応しいと認めてやる」
「アホか、話にならん。そもそもお前の承認とか要らんし砂粒程度もメリットにならん」
俺は隣にいる二人のヒロインの腰をグッと抱き寄せる。
「あん♪」
「あっ!」
「そもそも何で俺の物を何の権利も関係もないお前との勝負事に賭けにゃならないんだよ? もっとまともな提案しろ。力も大事だが頭も大事だからな? じゃ、そう言う事で……」
俺は二人の腰を抱いたまま振り返って歩き出す。ガットはまだ睨まれていると思っているのかボラーににらみ返して後を追ってくる。
顔を真っ赤にしていたファング。
ハリスはフレーナの腰に手を回した当たりを悔しそうに見ていた。
ボラーはけひひっと笑っていた。
あー、こういう人間関係面倒くさいな。いや、それよりもだ……奴らの視界から外れた後に二人から手を離すと……
「フレーナの弾除けはガットじゃ駄目なのか?」
「ガットじゃ演技とかできないよ~ ねーガット、さっきのやりとりどう思った?」
「ん? そうだな、毎回思うけど、けひひっとか本当に言う奴っているんだな」
ほらこれだよ? とばかりにこちらを見るフレーナ。くっ、今後、俺はハーレム野郎と呼ばれる事になるのか……こんな感じで俺達の日々は過ぎていった。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
そして休暇を終えた俺達に新たな作戦が伝えられた……いよいよ奴らとの……『ヴァルシアン』との戦いだ。
『開拓惑星から救援要請が届いた……今までヴァルシアンの存在が確認されなかった星系だ』
……その隊長の言葉に兵達がざわついた。
千年以上も前に現れた人類の敵……その恐ろしさは個々の戦闘能力はもちろん圧倒的な物量にある。その姿も様々な個体が存在して人間のような頭に手足の身体を持つもの、地を四つん這いで歩く獣、蛇や蜥蜴のような爬虫類だったり昆虫のような節足動物など様々なのだが、共通しているのは非常に堅い漆黒の甲殻を持っている。そして通常は緑だが敵対心を持つと赤く光る眼球を持つ事だ。
イクシアを感知して身を隠そうと逃げようとどこまでも追いかけてくる化け物だ。
生物でありながら戦艦のようにワープ……イクシアゲートを使わず空間を跳躍する奴らはまさに神出鬼没。俺達の旗艦であるサターン級以上の大きさでMOTHERと呼ばれるヴァルシアンも確認されており、その身体の中に万単位のヴァルシアンを格納する戦艦のような個体も存在するらしい。
ヴァルシアンはイクシアを求めて彷徨い、見つけた人間の持つそれを身体ごと捕食する。いや、人間に限らずイクシアを持つ物は生物であろうと機械類であろうと食べるのだ……奴らに侵略された星は何も残らない死の惑星となる。
『俺達は至急救援に向かい敵を殲滅、今後の襲来に備えて常駐艦隊が配備されるまで開拓惑星を守るのが任務だ……各自、指示書を受け取り次第準備に掛かれ』
ピコンと視界に手紙のアイコンが表示される……指示書が届いたようだ。今回は宇宙空間でのEXT 戦となる。ある程度の実力のある者が戦場に出る事になる……当然俺は出撃する事が決まっている。
新人の中では俺とEXT ランクの高かった『C03』クレイシュの2人くらいのようだ……意外にもアーサーは入っていない。たぶん1対1での実力は申し分ないが、今度の戦場は明らかに1対多数となるため、撃墜数や対集団戦闘能力で判断されたのかもしれない。
選ばれなかった者は艦内待機……下手にEXT で出撃して戦うよりも万が一小型ヴァルシアンが艦内に侵入した時に備える方が重要だそうだ。
「エイジだ、背中は任せるぜ」
「ササキっす、よろぴく~」
金髪で片目を隠したキザな髪型とは裏腹にチャラいササキ。チャラい外見から想像も出来ないほどのオールレンジ攻撃が得意でEXT ランク12位の強者だ。万能型なので素直に『ヴォルトナイト』で出撃する。
「サーヤよ……エースの力、頼りにしてるわね」
黒髪サイドポニーに勝ち気な瞳のサーヤ。SOFではストライクエイムの発展系EXT を愛機としており、既にファクトリーにも製造依頼をしているのだが今回の作戦には間に合わなかったようだ……しかたなく支給された『ヴォルトナイト』で出撃する。
俺達は……初めて会った訳では無いのだが改めて……自己紹介をすると立ち回りについて相談する。一応俺がリーダーと言う事になったので、その前提で攻撃パターンを決めた。
SOF内でなら当然ヴァルシアンとの戦いは経験しているし、現実のデータを忠実に再現した物だという事で本番でテンパる事も無いだろう。
俺達は3人でチームを組んで遠距離支援を行う予定だ。
『あと30分ほどで作戦宙域に到着する……先発隊はEXT 内にて待機』
コールメッセージが届くと3人とも拳を突き合わせた後、各自EXTのコックピットに向かった。
今回の俺の搭乗するEXT は汎用機の『メガフォート』……防御重視のEXTだ……ハイクラスのカスタム機と違い誰でも使える汎用機は希望すれば使用許可が下りる。
通常のEXT に比べると、その重量感は一線を画すだろう。胴体、腕、脚など倍以上の太さを持っている。まさに要塞といえる機体だ。
もっともわざわざハイクラスの『ヴォルトナイト』に乗らずにコレを選ぶ物好きは俺以外にはいないと思うが……重量級EXT で遠距離攻撃もそれなりに得意、近距離も頑丈なボディで耐久可能で対ヴァルシアン等の長期戦には向いているだろう。
とにかく動きが遅くスピードの速い敵には弱いので、正確な先読みが必要な上級者向けのEXT 。
特に特徴的なのは通常の腕に加えて背中から生えたもう2本の拡張腕……合計4本の腕を持ち、そのうち2本腕で盾を装備して防御を固めながら攻撃するという攻防一体のスタイルを得意とするのだ。
防御重視で装甲が厚いせいか分からないが、コックピットへの入り口があまり大きく開かない作りになっている。低重力だと飛んで入れるのでそうでも無いが、重力下だと大変そうだ。
コックピットでDSに収納した装備を確認しようとリストを開くと、視界に何かがEXT の胸部に取り付いたというメッセージが表示された……どうやら誰かがやって来たようだ。
ハッチは開いたままだったため、その誰かが入ってくる……ガットだった。
「いよっ、元気か? ってか、このEXT の入り口狭いな」
「どうしたガット、お前も待機だろう? 狭さには同感だがお前のガタイの良さも一役買っているぞ」
「出陣前に一言挨拶しておこうってな、他の二人も来ているけど狭いから一人ずつって事だ」
「大げさだな別に今生の別れじゃあるまいし、ただのひとつの作戦だぜ」
俺は心配かけまいと平然とした態度を取る。まぁ、良い意味での緊張感は持っているつもりだ……自分がやられる心配は全くしていないが母艦がやられればどうしようも無いからな。
「そりゃ俺は心配していないがお姫様達はそうでもなさそうなんでな……まぁ、頑張ってたっぷりイクシア稼いで来いや」
「おう、まかせれ」
俺とガットは互いの右拳を突き合わせると狭い出入り口から器用に飛んで出て行った。
そして入れ替わりでフレーナがやってくる。
「やっほ~エイジ~ 可愛いボクがお見送りに来て上げたよ~」
「そいつはどうも……って、抱きつくなって」
出入り口からフワフワ飛んできてそのまま俺の右腕に抱きついてくる……むむむ、大きく柔らかいピンクのダブルクッションが当たっている。
こいつの接触は今に始まった事では無いが、ロリロリしていた時の感覚でくっ付いてこられると男として困るぜ。
何気にゲーム中に接触警告で強制的に離された回数が1番多かったのはこいつだ。
「またまた~ほんと~は嬉しいくせに~♪ 無事に帰ったらアイリに内緒でもっと凄い事してあげるね~」
凄い事? 一体どんな事だ? いやいや、こいつの冗談に付き合ってはいけない。
「……いらんから」
「いまちょっと考えた?」
「気のせいだ……それよりも万が一の艦内戦に備えてしっかり作戦立てておけよ」
「うん、そこら辺はアイリがしっかりやってくれているからだいじょ~ぶ」
そうだろうな……アイリなら安心して任せられる。そしてこいつらの実力も同じだ。
「じゃ、終わったらいつも通り宴会だね~ またね~」
「ああ、また後でな」
フレーナは投げキッスをすると魅力的なヒップをこちらに向けながら去って行った……違うぞ、たまたま目に入っただけだ……って俺は誰に言い訳をしているんだ。
そして最後にアイリがやってくると彼女の瞳が目の前に迫ってきた。
「んっんっ……エイジ、あなたなら問題ないと思うけれど油断しないでね」
熱烈なキスの後、その唇は事前の行動とは裏腹で冷静な言葉を口にする。
「もちろんだ、俺を誰だと思っている……慢心はするが油断はしない」
「あなたらしい答えね……んっ、ちゅっ」
俺達はしばらくの間言葉を交わさずに一時の別れを惜しんだ。
アイリ達が去った後、再び装備の確認に入ろうとした……すると視界にネジコが現れる。
『ダーリン、ネジコという女がありながら他の女とイチャつくなんて酷いニョ』
「ネジコ、昨日俺がリストアップした物に漏れが無いか確認頼む」
『ガンスルーとか相変わらずダーリンはいけずニョ、でもそういう所がクールで素敵ニョ』
……本当に必要最低限の会話しかしていないはずなのに解せぬ。
______________________________________
独立艦隊の話しをちゃんと書くか書かないかで迷って時間だけが経ってしまいましたが、とりあえず『こんなことがありました』ですませました。
こうでもしないといつまで経ってもタイトル回収できませんからね。
他にも大事な事を書き忘れて後から無理矢理この回に詰め込んだので妙に長くなりました……脳内プロットの悪い所ですね。
面白かったらぜひ【お気に入りに追加】や【感想】をよろしくお願いします。
それを励みにより一層、頑張ります。
0
あなたにおすすめの小説
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる