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第一章 いつも劇の役は木の役でした……
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神々しさを感じさせる真っ白い柱と壁の建物……神殿だ。前世ではTVで映画とかアニメでしか見た事が無い世界。
それが今わたしの目の前にある……わたしは今、お父さんに抱きかかえられながら神殿に向かっている。
今 のお父さんは鼻の下に髭を生やして、体型はふくよかな……有名だったRPGの商人みたいな見た目だ。
周りを見ると、わたしと同じように抱っこされている子どもや、手を引かれたりしている子どもが同じ方へ歩いているようだ。
わたしを含めてみんなの格好はまるでローマ時代の洋服……実はそんなに詳しくないからわからないけれど……を着ている。
やがて神殿に到着すると立派な格好の神官様が立っていて、父が神官様の隣に立っているシスターが持っている箱にお布施? を入れると奥に案内された。
「さぁ、アーリャ。今日は3歳になった子どもが神の祝福を受ける洗礼の日……ここではギフトジョブが神から与えられるんだぞ」
「ギフトジョブ?」
「あぁ、神から与えられるギフトジョブは、その職業を得意とする特性を与えてくれるんだ……私も商人のギフトジョブを貰えたからそれなりに大きな商会を持てたんだぞ」
「そーなんだ」
「でもお前は女の子で末っ子だから、商人のギフトジョブを貰っても商会を継ぐ事は出来ないからな……そうだな良い所に嫁げるよう教養のあるジョブが貰えるといいな」
今日はその目的でここに来たんだ……知らなかった。でもこんなファンタジーな世界でどんな職業が良いのかなんてさっぱりだよね。
できればどんな事にでも潰しが利くような無難なジョブが良いよね。
そんな事を考えている間に……目の前に大きな神の石像が建っている部屋にやって来る。ちょうど像の前にしゃがんでいる子どもの体が光り輝いているのが見えた。
「父ちゃん、俺、剣士のジョブをもらったよ!!」
「おお、よかったな、これで強くなれるぞ!!」
「おめでとうございます、神はいつでもあなたを見守っていますよ」
へぇ、あんな感じでギフトジョブが貰えるんだ。あ、わたしの番だ。
「よく来てくれました、お名前は?」
「はい、アーリャです、今日はよろしくお願いします」
「3歳なのに礼儀正しいですね、それではアーリャ、これから神にお祈りを捧げて下さい。神から祝福を受け取る事が出来ますよ」
「はい」
返事をした後、わたしは神の像の前に跪くと、目を閉じ両手を組んで神様に祈った。
かみさま、あまり……いや、全然転生なんてしたくなかったけれど3年は無事に生き延びる事は出来ました……そこだけは感謝致します。
どうか今後も無難に平穏な人生を送らせて下さい。
すると目を閉じても分かるくらいの光に包まれた。
「おお、なんだこの大きな光は!?」
隣で大いに驚く神官様の声が聞こえる……え? なんかおかしいの?
その時、わたしの頭の中に声が聞こえた……
『アーリャ、そなたに祝福を与えよう……そなたのギフトジョブは……』
わたしのジョブは……
『木だ』
……はい? いまなんて仰いました?
『木だ』
え? 聞き間違いではなかったのですか? 木ってジョブ……職業じゃありませんよね?
『ギフトジョブだ』
ちょっと、強引に押し通そうとしないで下さい。神様なりのジョークですよね? ゴッドジョーク?
『それではそなたの未来に幸あらんことを……』
ちょおおおおおっ、いくな! いかないで! 説明して!! 木ってなに!? かみさまあぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!
「……リャ! アーリャ!!」
「はっ!?」
「どうしたのかと思ったぞ、光が消えても動かないから心配したぞ」
「ごめんなさいお父さん、ちょっと神様の祝福にびっくりしてました」
「そうか、何事もなかったのなら良かった……それで、どうだったんだ?」
「何がデスカ?」
「ギフトジョブだよ、何を授かったんだ?」
「……です」
「え? よく聞こえなかったな、もう一度良いか?」
「 木 で す ! ! ! 」
それが今わたしの目の前にある……わたしは今、お父さんに抱きかかえられながら神殿に向かっている。
今 のお父さんは鼻の下に髭を生やして、体型はふくよかな……有名だったRPGの商人みたいな見た目だ。
周りを見ると、わたしと同じように抱っこされている子どもや、手を引かれたりしている子どもが同じ方へ歩いているようだ。
わたしを含めてみんなの格好はまるでローマ時代の洋服……実はそんなに詳しくないからわからないけれど……を着ている。
やがて神殿に到着すると立派な格好の神官様が立っていて、父が神官様の隣に立っているシスターが持っている箱にお布施? を入れると奥に案内された。
「さぁ、アーリャ。今日は3歳になった子どもが神の祝福を受ける洗礼の日……ここではギフトジョブが神から与えられるんだぞ」
「ギフトジョブ?」
「あぁ、神から与えられるギフトジョブは、その職業を得意とする特性を与えてくれるんだ……私も商人のギフトジョブを貰えたからそれなりに大きな商会を持てたんだぞ」
「そーなんだ」
「でもお前は女の子で末っ子だから、商人のギフトジョブを貰っても商会を継ぐ事は出来ないからな……そうだな良い所に嫁げるよう教養のあるジョブが貰えるといいな」
今日はその目的でここに来たんだ……知らなかった。でもこんなファンタジーな世界でどんな職業が良いのかなんてさっぱりだよね。
できればどんな事にでも潰しが利くような無難なジョブが良いよね。
そんな事を考えている間に……目の前に大きな神の石像が建っている部屋にやって来る。ちょうど像の前にしゃがんでいる子どもの体が光り輝いているのが見えた。
「父ちゃん、俺、剣士のジョブをもらったよ!!」
「おお、よかったな、これで強くなれるぞ!!」
「おめでとうございます、神はいつでもあなたを見守っていますよ」
へぇ、あんな感じでギフトジョブが貰えるんだ。あ、わたしの番だ。
「よく来てくれました、お名前は?」
「はい、アーリャです、今日はよろしくお願いします」
「3歳なのに礼儀正しいですね、それではアーリャ、これから神にお祈りを捧げて下さい。神から祝福を受け取る事が出来ますよ」
「はい」
返事をした後、わたしは神の像の前に跪くと、目を閉じ両手を組んで神様に祈った。
かみさま、あまり……いや、全然転生なんてしたくなかったけれど3年は無事に生き延びる事は出来ました……そこだけは感謝致します。
どうか今後も無難に平穏な人生を送らせて下さい。
すると目を閉じても分かるくらいの光に包まれた。
「おお、なんだこの大きな光は!?」
隣で大いに驚く神官様の声が聞こえる……え? なんかおかしいの?
その時、わたしの頭の中に声が聞こえた……
『アーリャ、そなたに祝福を与えよう……そなたのギフトジョブは……』
わたしのジョブは……
『木だ』
……はい? いまなんて仰いました?
『木だ』
え? 聞き間違いではなかったのですか? 木ってジョブ……職業じゃありませんよね?
『ギフトジョブだ』
ちょっと、強引に押し通そうとしないで下さい。神様なりのジョークですよね? ゴッドジョーク?
『それではそなたの未来に幸あらんことを……』
ちょおおおおおっ、いくな! いかないで! 説明して!! 木ってなに!? かみさまあぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!
「……リャ! アーリャ!!」
「はっ!?」
「どうしたのかと思ったぞ、光が消えても動かないから心配したぞ」
「ごめんなさいお父さん、ちょっと神様の祝福にびっくりしてました」
「そうか、何事もなかったのなら良かった……それで、どうだったんだ?」
「何がデスカ?」
「ギフトジョブだよ、何を授かったんだ?」
「……です」
「え? よく聞こえなかったな、もう一度良いか?」
「 木 で す ! ! ! 」
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