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第十章 謎の手紙
40本目
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「嘘偽り無く正直に話して貰えれば警戒せずに済んだんですけど」
「先程も申し上げましたとおり、あなたが転生者じゃなかったらと考えると……「それは嘘では?」……え?」
「仮にわたしが転生者じゃなかったとしたら、変な手紙は無視するだけです。いくら変な手紙でもわざわざ差出人に害意を持つ事は無いと思いますよ?
何か身元を調べられたくないのでは……と勘ぐってしまいますのでリスクの方が高いと思います」
「そ、それは……」
「あの、アーリャさん、申し訳ありません。父は以前に騙されて少し人間不信な所があるのは確かです。私も素直に話した方が良いと言ったんですけど……」
狼狽えるバロウさんを遮って、突然娘のキャレルさんが話に割って入ってきた。
「そうですか、とりあえず手紙の事は一旦保留としますね。
でもわたし達は転生者であると同時にこの世界に住む人間でもあります、そして同じ商人らしいですから、商人として信用は何より大事です……嘘は無しで行きましょう」
「は、はい、申し訳ありません」
うん、とりあえずわたしのペースで話を出来ている気がする。商談はできる限り自分主導で進めないとね。最近は真面目に商人のお勉強をしているから役に立ったよ。
「それでは改めて、どう言ったご用件なのでしょうか?」
「それはですね、私達は同じ転生者として助け合えるのではと思いましてね」
「助け合いは素晴らしい考えですね? 続けて下さい」
「同じ転生者どうしで同じ商人です。商売の事でもお互いに協力し合っていけると思うんですよ」
なんだかな~だよ、具体的な事をさっぱり言わないし。
「それはどのような事ですか?」
「あなたの扱う商品……アーリャブランドの素晴らしい商品の販売を私にも手伝わせて欲しいのです」
うわ~、協力なんて言葉を使っているけど、要は「自分にも儲けさせろ」って事だよね? そう素直に言わないのは、まさかだけど立場を対等にしたいのかな?
「わたしの商売は順調ですし、人の手も足りていますので困っている事はありません」
「いえ、私ならより多くの人にあなたの素晴らしい商品を広める事が出来るのです」
だから具体的な事を一緒に説明してくれないとYESなんて言えないよ。この人、本当に商人なの? なんて、本当は分かっているんだけど。
「今の所、需要に対して供給が追いついていない状態です……あまり市場を広げても品物が用意出来ないので、広める必要を感じません」
「そ、そうですか……えーとですね……」
「回りくどい事は止めましょう。先程も言いましたが嘘は無しです……あなたはわたしに何を求めてこの場を設けたんですか?」
わたしは、このままだといつまでも本題に入らなそうなのでダイレクトに問いただす事にした。
「すみません。先程娘が言ったように騙されて事業を失敗してしまって……助けて欲しいのです」
「具体的にはどのようにですか?」
「私の商売の融資をして「出来ません」……え?」
「あなたの商売を助ける気はありません」
「そんな!! 同じ転生者なんですからどうか助けて下さい!!」
わたしのようなたかが10歳の小娘に冷たく断られた事が意外だったのか食い下がってくる。
「ええ、同じ転生者としては助けたいと思います……贅沢せずに真面目に働けば困らない程度の援助はしましょう。でも商売を助ける気はありません」
「え? アーリャさんは成功して儲けているんですからそれくらい助けてくれたって……」
「甘えないで下さい!!」
わたしはバロウさんの図々しい言い分に腹を立てていた。
「同じ転生者としては助けますが、それはあくまで生活出来るレベルまでです。
商人としては助けません……なぜならバロウさんは既に商人として大事な信用を無視した対応をしてしまったからです。
商人として助けが欲しかったのなら転生者の事など抜きにして最初から助けて欲しい理由を最初の手紙に書くべきでした……商人としては信用出来ません」
「しかし、それでは会って貰えるかも分からないじゃないですか!」
「そうかもしれませんね、でもそれ以前にわたしはあなたを信用していません」
「そんな、どうしてですか!!」
わたしはチャンスは与えたはずだよ……嘘は無しって。
「それは、あなたは転生者なんかじゃ無いからです!!」
「先程も申し上げましたとおり、あなたが転生者じゃなかったらと考えると……「それは嘘では?」……え?」
「仮にわたしが転生者じゃなかったとしたら、変な手紙は無視するだけです。いくら変な手紙でもわざわざ差出人に害意を持つ事は無いと思いますよ?
何か身元を調べられたくないのでは……と勘ぐってしまいますのでリスクの方が高いと思います」
「そ、それは……」
「あの、アーリャさん、申し訳ありません。父は以前に騙されて少し人間不信な所があるのは確かです。私も素直に話した方が良いと言ったんですけど……」
狼狽えるバロウさんを遮って、突然娘のキャレルさんが話に割って入ってきた。
「そうですか、とりあえず手紙の事は一旦保留としますね。
でもわたし達は転生者であると同時にこの世界に住む人間でもあります、そして同じ商人らしいですから、商人として信用は何より大事です……嘘は無しで行きましょう」
「は、はい、申し訳ありません」
うん、とりあえずわたしのペースで話を出来ている気がする。商談はできる限り自分主導で進めないとね。最近は真面目に商人のお勉強をしているから役に立ったよ。
「それでは改めて、どう言ったご用件なのでしょうか?」
「それはですね、私達は同じ転生者として助け合えるのではと思いましてね」
「助け合いは素晴らしい考えですね? 続けて下さい」
「同じ転生者どうしで同じ商人です。商売の事でもお互いに協力し合っていけると思うんですよ」
なんだかな~だよ、具体的な事をさっぱり言わないし。
「それはどのような事ですか?」
「あなたの扱う商品……アーリャブランドの素晴らしい商品の販売を私にも手伝わせて欲しいのです」
うわ~、協力なんて言葉を使っているけど、要は「自分にも儲けさせろ」って事だよね? そう素直に言わないのは、まさかだけど立場を対等にしたいのかな?
「わたしの商売は順調ですし、人の手も足りていますので困っている事はありません」
「いえ、私ならより多くの人にあなたの素晴らしい商品を広める事が出来るのです」
だから具体的な事を一緒に説明してくれないとYESなんて言えないよ。この人、本当に商人なの? なんて、本当は分かっているんだけど。
「今の所、需要に対して供給が追いついていない状態です……あまり市場を広げても品物が用意出来ないので、広める必要を感じません」
「そ、そうですか……えーとですね……」
「回りくどい事は止めましょう。先程も言いましたが嘘は無しです……あなたはわたしに何を求めてこの場を設けたんですか?」
わたしは、このままだといつまでも本題に入らなそうなのでダイレクトに問いただす事にした。
「すみません。先程娘が言ったように騙されて事業を失敗してしまって……助けて欲しいのです」
「具体的にはどのようにですか?」
「私の商売の融資をして「出来ません」……え?」
「あなたの商売を助ける気はありません」
「そんな!! 同じ転生者なんですからどうか助けて下さい!!」
わたしのようなたかが10歳の小娘に冷たく断られた事が意外だったのか食い下がってくる。
「ええ、同じ転生者としては助けたいと思います……贅沢せずに真面目に働けば困らない程度の援助はしましょう。でも商売を助ける気はありません」
「え? アーリャさんは成功して儲けているんですからそれくらい助けてくれたって……」
「甘えないで下さい!!」
わたしはバロウさんの図々しい言い分に腹を立てていた。
「同じ転生者としては助けますが、それはあくまで生活出来るレベルまでです。
商人としては助けません……なぜならバロウさんは既に商人として大事な信用を無視した対応をしてしまったからです。
商人として助けが欲しかったのなら転生者の事など抜きにして最初から助けて欲しい理由を最初の手紙に書くべきでした……商人としては信用出来ません」
「しかし、それでは会って貰えるかも分からないじゃないですか!」
「そうかもしれませんね、でもそれ以前にわたしはあなたを信用していません」
「そんな、どうしてですか!!」
わたしはチャンスは与えたはずだよ……嘘は無しって。
「それは、あなたは転生者なんかじゃ無いからです!!」
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