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第十一章 四国連合会議
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「……久しぶりに前世の夢を見たな」
夢から覚めてアーリャとなったわたしは目尻を軽く拭うとベットから降りる。
「そういえば、あのイベント会場で木に触れていたからチョコレートも作れたんだね……あはは、あの特訓も無駄じゃ無かったんだ」
夢に元気付けられて頑張る気力を貰えた気がする。わたしは勢いよくベットから飛び出した。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
あと1ヶ月もしないうちに『四国連合会議』が開催される。既に各国のお役人さん達が調整のため事前に入国しているみたいだ。
もちろんわたしもスィーツを提供する手前、打ち合わせをする必要はあるのだけど、さすがにわたしが王都まで行き来するのは難しいので、お父さんが手配してくれら従業員が向かっている。わたしが王都に行くのは本番直前の予定だ。
聞いた話だと王都は他国の人と思われる装いの違った人達も多く見かけるようになったようで活気付いているようだよ。
ちなみに準備しているのは連合会議の件だけじゃないのです。実は王都にアーリャプロデュースのスィーツカフェを作る予定なのです!
農園で一通りの成果を出してもらったビーンさんが率いるお菓子職人さん達には王都に向かってもらって頑張ってもらう予定なのです!
「前世の知識を総動員して自重しないすっごいスィーツカフェを作っちゃうんだから!」
内装は色々考えたんだけど、わたしのギフトジョブを生かした自然系カフェにしておこうと思う。うちお店と一緒で1階は庶民の方がたまにの贅沢を出来るお洒落なカフェ。
そして2階はラグジュアリーな高級家具 (わたし自作)を置いて身分の高い人が落ち着いて楽しめる空間にする予定だ。
カフェの従業員を急いで募集……お給金を奮発したら応募が沢山来たけど、しっかり厳選してなおかつビシバシ育成中。もちろん接客はジャパニーズクオリティでいくよ! きっとこの世界では今までに無いカフェが出来上がるはず?
連合会議に合わせてオープン予定なので、この国に訪れている人に未来のスィーツを見せてあげるつもり。
他にも色々とやれる事は準備しているんだけど、とりあえず早く出番がある計画はこれだけかな?
わたしが今後の計画に思いを馳せていると扉がノックされた。
「どうしたの?」
「失礼します、お嬢、お客様が……」
「約束なんてあったっけ?」
「それが、その……」
「……ええーーーーーっっ!!?」
わたしは急いで応接室に向かう、部屋の前で手鏡を確認して身だしなみを整える。2、3回深呼吸をすると部屋を叩いた。
「お待たせ致しました、遠路はるばるよくお越し下さいました……それで、本日はどのようなご用件で?」
「やぁベイビー、久しぶりだね。国際会議で振る舞うニュースィーツを食べたら居ても立ってもいられなくなって来てしまったよ」
なんと来客は我が国、第一王子様のアレウス様だ。
ハッキリ言ってお呼びじゃありません、弟さんとチェンジで……なんて言えるわけが無かった。
「気に入って貰えたのなら何よりです。でも、それだけでお忙しい王族の方がここに来られたというのですか?」
「いやだなベイビー、僕にとっては国一番の才女である君に会う優先順序は高いんだよ」
「不相応な評価な気がしますが光栄です……前置きはこんな所で、それでご用件は?」
「いや、本当にベイビーに会いに来たんだよ」
え? 冗談だよね? ロイヤルジョーク?
「いやいや、ご冗談を」
「いやいや、本当さ」
え? まさか本気で会いに来ただけなの?
「えーと、わたし、雲の上の存在である王国の王子様が会いに来られるなんて恐縮過ぎてどうしたら良いかわかりません」
「あれ~? ベイビーはこの国の貴族になるつもりじゃなかったのかな? ベイビーの国への働き掛けはそういう風に見えるからね」
み、見破られている!? でも、それをわたしに話してアレウス様はどういうつもりなんだろう?
夢から覚めてアーリャとなったわたしは目尻を軽く拭うとベットから降りる。
「そういえば、あのイベント会場で木に触れていたからチョコレートも作れたんだね……あはは、あの特訓も無駄じゃ無かったんだ」
夢に元気付けられて頑張る気力を貰えた気がする。わたしは勢いよくベットから飛び出した。
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あと1ヶ月もしないうちに『四国連合会議』が開催される。既に各国のお役人さん達が調整のため事前に入国しているみたいだ。
もちろんわたしもスィーツを提供する手前、打ち合わせをする必要はあるのだけど、さすがにわたしが王都まで行き来するのは難しいので、お父さんが手配してくれら従業員が向かっている。わたしが王都に行くのは本番直前の予定だ。
聞いた話だと王都は他国の人と思われる装いの違った人達も多く見かけるようになったようで活気付いているようだよ。
ちなみに準備しているのは連合会議の件だけじゃないのです。実は王都にアーリャプロデュースのスィーツカフェを作る予定なのです!
農園で一通りの成果を出してもらったビーンさんが率いるお菓子職人さん達には王都に向かってもらって頑張ってもらう予定なのです!
「前世の知識を総動員して自重しないすっごいスィーツカフェを作っちゃうんだから!」
内装は色々考えたんだけど、わたしのギフトジョブを生かした自然系カフェにしておこうと思う。うちお店と一緒で1階は庶民の方がたまにの贅沢を出来るお洒落なカフェ。
そして2階はラグジュアリーな高級家具 (わたし自作)を置いて身分の高い人が落ち着いて楽しめる空間にする予定だ。
カフェの従業員を急いで募集……お給金を奮発したら応募が沢山来たけど、しっかり厳選してなおかつビシバシ育成中。もちろん接客はジャパニーズクオリティでいくよ! きっとこの世界では今までに無いカフェが出来上がるはず?
連合会議に合わせてオープン予定なので、この国に訪れている人に未来のスィーツを見せてあげるつもり。
他にも色々とやれる事は準備しているんだけど、とりあえず早く出番がある計画はこれだけかな?
わたしが今後の計画に思いを馳せていると扉がノックされた。
「どうしたの?」
「失礼します、お嬢、お客様が……」
「約束なんてあったっけ?」
「それが、その……」
「……ええーーーーーっっ!!?」
わたしは急いで応接室に向かう、部屋の前で手鏡を確認して身だしなみを整える。2、3回深呼吸をすると部屋を叩いた。
「お待たせ致しました、遠路はるばるよくお越し下さいました……それで、本日はどのようなご用件で?」
「やぁベイビー、久しぶりだね。国際会議で振る舞うニュースィーツを食べたら居ても立ってもいられなくなって来てしまったよ」
なんと来客は我が国、第一王子様のアレウス様だ。
ハッキリ言ってお呼びじゃありません、弟さんとチェンジで……なんて言えるわけが無かった。
「気に入って貰えたのなら何よりです。でも、それだけでお忙しい王族の方がここに来られたというのですか?」
「いやだなベイビー、僕にとっては国一番の才女である君に会う優先順序は高いんだよ」
「不相応な評価な気がしますが光栄です……前置きはこんな所で、それでご用件は?」
「いや、本当にベイビーに会いに来たんだよ」
え? 冗談だよね? ロイヤルジョーク?
「いやいや、ご冗談を」
「いやいや、本当さ」
え? まさか本気で会いに来ただけなの?
「えーと、わたし、雲の上の存在である王国の王子様が会いに来られるなんて恐縮過ぎてどうしたら良いかわかりません」
「あれ~? ベイビーはこの国の貴族になるつもりじゃなかったのかな? ベイビーの国への働き掛けはそういう風に見えるからね」
み、見破られている!? でも、それをわたしに話してアレウス様はどういうつもりなんだろう?
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